№716 1992年「小田急ステーションウォーズ」カード一挙公開 1

 夏には少々早いですが、今回から7回に分けて、20年前の夏に行われた、小田急電鉄のラリー「小田急ステーションウォーズ」について書きます。

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 私は45年の間ひたすら独身で子供もいないので、今の子供達の遊びは良く解らないのですが、ある程度人気なのがカードゲームで、特に人気なのは「ヴァンガード」…?JRの駅や車内の広告で良く見かけるので、遊ばなくても名前だけは知っているという方が多いでしょう。

 20年前の1992(H4)年当時、鉄道各社は乗客が減りがちな真夏の利用を獲得するため、「ラリー」を良く行っていました。
 スタンプを集めるのが主流でしたが、その中で小田急は「小田急ステーションウォーズ」と銘打ち、各駅毎に異なったゲームカードを用意して、交換券と引き換えにカードをプレゼントしていました。
 全69駅集まると、最終回で御覧頂きますが、達成記念カードと、ロマンスカードがプレゼントされました。
 全線全駅だからスケールが大きいし、太っ腹な企画だったと思います。
 今のカードゲームのシステムは知りませんが、このカードはコンビニやスーパーの会計でおなじみのバーコードを利用していたようです。
 このカード全70枚と、関連する乗車券やカードを御覧頂こうと思います。
 何しろ全駅なので1回で10枚ずつ、合計7回のシリーズになります。

 なお当時は、多摩線のはるひ野駅はありませんでした。
 また向ヶ丘遊園のモノレールはラリー対象外。

 カードの表面にはキャラクターやアイテムのイラスト、名前・属性・そして解説のテキストがあります。
 名前や解説文は結構ダジャレの部分が多くて笑えたりもします。
(使い方のヒントも)
 裏面にはゲームで利用するバーコードのほか、各駅の駅名の由来や駅付近のガイド、駅開設日、一日の乗降者数が記されていました。
 なおこのゲームは特に原作はなく、小田急電鉄オリジナルだったようです。

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新宿 ロマンスカイザー(戦士)
 ロマンス4兄弟とは「カイザー」と、後で出てきますが「仮面」「カーメン」「カーボーイ」。
 ちなみに当時のロマンスカーは3100形「NSE」、7000形「LSE」、10000形「HiSE」、20000形「RSE」の4系列。
 当時の乗降者数は531,594人だったという事です。
 なお「HP 8000」は4兄弟では最小、全「戦士」「魔法使い」でも下から4番目という低さです。

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南新宿 超音波電雷笛(武器)
 元々利用が少ない駅ですが、それでも当時の乗降客は7,527人いました。
 2008(H20)年度は3,803人だそうですから、都心の駅なのに、16年間で半分近くに減ってしまった訳です。
(都営地下鉄大江戸線の影響が大きいだろう)

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参宮橋 切り裂きジャッキ(武器)
 今から見ると、結構危ない?ネーミング、かも。

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代々木八幡 バリアハット(防具)

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代々木上原 ウエハライオン(戦士)
 胴体が1000形っぽい。

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東北沢 超合金ハサミ(武器)
 小田急では1991(H3)年に新宿など3駅で自動改札機の導入を始めていました。
 完了したのは1998(H10)年との事。

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下北沢 シモキタザウルス(戦士)

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世田谷代田 打ち出の小旗(パワー)

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梅ヶ丘 プラミー(魔法使い)
「梅ヶ丘」の由来は梅の他、古墳があるので「埋めが丘」という説もあるとか。

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豪徳寺 招木寝子(魔法使い)
 豪徳寺は「招き猫」の伝説が有名なのだそうで、キャラクターはそこから来ているようです。
 この先も、このように沿線の古刹などから名がついたキャラクターがいくつか出てきます。

 今回はここまで。
 次回は経堂~生田です。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 なお今回のゲーム自体については一切解りませんので悪しからず。

 このゲームはカードゲーム以上に知らず、今日初めて存在を知ったのですが、結構危なっかしいもののようです。
《今日のニュースから》
「コンプリートガチャ」 DeNA・GREEなどサービス廃止を相次ぎ表明