№709 埼京線205系 いよいよ置き換え

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 大分前にプレスリリースも出ていますので何を今更、という話ですが、いよいよ埼京線と横浜線の205系が、E233系に置き換えられる事になりました。
 埼京線は来年度(2013(H25)年度)、横浜線は2014(H26)年度より置き換えが始まります。

 埼京線に関しては、意外と遅い置き換えかもしれません。
 後から開業、205系も後からの投入となった京葉線の方に先に投入、置き換えも完了しているのに比べると、E233系のコンセプト(輸送力向上・居住性向上に加えて主要機器の二重化による安定輸送)からしても、あれ、順序が逆なんじゃないの?と当時は思ったものです。
(京葉線に201系が残っていた事もあっただろうが)

 ここからはあくまで勝手な個人的憶測ですが、JRと相鉄線との相互直通運転が関係あるのだろうと思っています。
 相鉄線の西谷と羽沢を結ぶ連絡線の工事が、2015(H27)年開業を目指して行われている最中です。
 相互直通運転開始後の運転形態は当然何も発表になっていませんが、現在のJR各線の運行形態からして、JR側の相互直通運転の相手は、埼京線が最も有力と考えています。
(湘南新宿ラインは相鉄線が15連に対応していない事、グリーン車がある事で考えにくい)
 2013年投入開始 → だいたい2年で置き換え完了だろう → ほぼ同じ頃に相鉄との相直開始、というシナリオが考えられます。
 相鉄側の工事の進捗ぶりを見ながら、埼京線の置き換えのプランが固まったのだろうと思っていますが、どうでしょう?

 それから今の埼京線・横浜線の205系は共に6ドア車が組み込まれていますが、E233系はどうするのだろう?
 リリースでは何も触れられていませんでしたが、おそらく共に廃止でしょう。
 現在各線で運行中のE233系も6ドア車はないし、埼京線にしても、全列車が6ドア車込みという訳ではない。
 横浜線は、もし京浜東北線もホームドアを採用するなら(もちろんこちらも何の発表もない)、当然6ドア車は入れられないでしょう。
 横浜線自体にホームドア、という可能性も生まれるのだし。
(ただしこちらはそうなると、<はまかいじ>等が走れなくなる事にもなるが)
 幅広車体ゆえ編成全体で輸送力を増強できるので、6ドアも必要なくなるのかも知れません。

 あと、りんかい線の70系はどうするのだろう?
 205系より新しいものの、システムは209系と同じだし、JR編成が輸送力を増強させると、70系が足を引っ張ってしまう事になるかも知れない。
 発表はありませんけれど、こちらも今後は注目でしょう。

 以上、あくまで勝手な推測・憶測のみに基づいて書いている事をご承知置き下さい。
 間違ったらゴメンナサイ。
 それにしても国鉄民営化・JRスタートから四半世紀以上、埼京線の205系がなくなると、東京23区のJR線から、ついに国鉄時代の通勤型(4ドア車)がいなくなることになります。
 また近郊型の211系も東海道線に続いて高崎・宇都宮線の置き換えがいよいよ視野に入りました。
 まもなく都心の通勤電車はJR型に統一される事になるのです。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 明日・明後日の更新はお休みします。
 GWが始まりましたが、どこぞへ遠出する予定はなし。
 ひたすら仕事になりそうです。
 なお更新は通常通りで、次回は5月1日(火)の予定です。
 それから30日夜間(5月1日付)で本体の更新を行います。
 今回はちょっと新規公開の枚数が少なくなりますが…。

《今日のニュースから》
レディー・ガガ 韓国ライブ初日 韓国当局 18禁に指定

№708 誰が大惨事を「風化」させるのか

 昨日の最後に少し書いた事で繰り返しになる部分もあるのですけれど、改めて記したい事があります。
 18年前の1994(H6)年4月26日、台北から名古屋(セントレア開港前で、今の県営名古屋飛行場の事)に向かっていたチャイナ・エアライン(中華航空)のA300-600Rが着陸に失敗、滑走路付近に墜落し、264名もの犠牲者を出すという大惨事が発生しました。
 あの日私は夜行高速バス<シリウス>に乗るべく東京行の東海道線の車中の人になっていたのですが、本当に何気なく、手持ちのCDプレーヤーでTVの音声を拾っていたら(デジタル化した今はもう出来ない)、既に臨時ニュースが流れていて何事?と思っている内に中華航空機が着陸に失敗したらしいと、さらに翌朝、<シリウスが>どこかのSAで停車している最中にラジオニュースを受信して、事故の全容が判明した、そんな記憶があります。
 あの年はこの直後、F1レースでアイルトン・セナが事故死、という事もあり、騒然としたGWになってしまいました。

 直接の事故原因は、多少乱暴にはしょると、「コクピット・クルーが着陸の降下中に間違ってゴー・アラウンドモードを発動させてしまい、修正が効かないまま失速状態に陥って墜落に至った」という事のようです。
 しかしこの事故では、背景に「中華航空のパイロットの養成システムに問題があった」(軍人出身が多かったとの事)、「パイロットが飲酒していたのではないか?」(実際はどうだったのかは不明)、別に「エアバス機のオートパイロットシステムにも問題があった」(これについては№380で取り上げた「プロフェッショナル・パイロット」で杉江弘氏が触れているのでそちらを読んで下さい)など、様々な遠因が取りざたされました。
 また航空機事故調査のあり方や、遺族等への補償問題など、後々まで様々な課題を提起する事ともなりました。

 ところで今回問題にしたいのは、あれから18年経った、この事故に対するジャーナリズムの対応です。
 昨日、事故現場に近い「やすらぎの園」に遺族の方々が集まって献花、事故発生時刻の20時15分に黙祷した、という事です。
 ところが、今朝配達された朝刊には、そのような事はいっさい書かれていませんでした。
 確認の意味で仕事帰りに図書館に立ち寄り、今朝の朝刊全てをチェックしてみたのですが、少なくとも朝日・読売・毎日・日経・産経の5大紙には全く記されていません。
 一応昨日の夕刊も見ましたが、やはりありませんでした。
 愛知の地方版だったらさすがにあったでしょうが、地方版だけで済む事ではないはずです。
 前日のJR福知山線事故や、日航ジャンボ機墜落事故のような合同慰霊式という体裁が取られていない事もあるのでしょうが、264人も犠牲になった、世界でも有数の大惨事にしては、随分と冷ややかではないですか?
「小沢一郎民主党代表への無罪判決」があったといっても、ベタ記事にすらならないとは、「間違っている」と思うのは私だけでしょうか?

 この手の大惨事が起きる度に、ジャーナリズムは決まって「風化させるな」と叫ぶけれど、この態度では、ジャーナリズムが大惨事の風化の手助けをしてしまいそうです。
 先にも書いた通り、この事故では今に至るまで数多くの課題を提起しており、特に「事故の際の遺族への補償」という点では、LCCの台頭で場合によっては再度問題になる可能性があります。
(実際遺族会にはその点を懸念する声があるようです)
 しかし今般のジャーナリズムの対応を見ると、「普段は知らん顔していて、何か大事が発生して初めて大騒ぎ」という悪癖が繰り返される事になりそうです。

 中華航空機事故に関しては、発生日の4月26日がチェルノブイリ原子力発電所の事故の日でもあり、今後も福島第一原発事故と関連付けて大々的に報道されるはずなので、その片隅に追いやられてしまう危険があります。
 日本ではこの他にも残念ながら、大小様々ながら決して事故が少ない訳ではなく、来月14日は信楽高原鐵道正面衝突事故発生日になるのですが、このままでは、よほどセンセーショナルな事件事故でもなければ、案外あっさり世間から忘れ去られる事象は多くなりそうです。
(事故じゃないですけれど、昨年の今頃、焼肉チェーン店の集団食中毒事件があった事、覚えていますか?)
 まあ大震災・原発事故は極端としても、今後も日本の内外で世界中を震撼させるような大事件は繰り返し起こるのだろうし、何でもかんでも記憶に留めておくのは不可能である事も、また事実なのかもしれません。
 しかしだからかこそ、特にジャーナリズムは自らが事件を風化させないような啓発を行わなければならないし、私達もジャーナリズムに対し、積極的に声を上げるべきではないでしょうか。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 大手私鉄各社の、今年度の鉄道事業設備投資計画の発表のシーズンが来ました。
 思うに、関東の各社は比較的積極的にリリースするのに、関西は控えめと思えるのは気のせいでしょうか?
(私の見落としもあるのかも知れない。だとしたらゴメンナサイ)
 昨日は東武、今日は小田急からリリースが出ました。
 東武でちょっと驚いたのは、野田線に新型車両を導入するという事。
 まず2編成12両という事らしいですが、野田線に改造でなく純粋な新型を直接導入するというのは、いつ以来になるのでしょうか?
 東上線に50000系シリーズを追加投入し、意味を失った10000系6+4連分割編成(の6連)を野田線にコンバート、というシナリオを思い描いていたので、ちょっと意外でした。
 それだけ野田線の地位が上がっているという事も言えるでしょう。
 小田急は、車両面では4000形1編成の投入のみ。
 ロマンスカーの増備はなく、7000形「LSE」は2編成ともD-ATS-Pが装備されていると聞いていますから、しばらくは現状維持なのでしょう。
 下北沢の複々線化工事については、6月8日終電後に、最後の仮線切り替えが行われるとの事。
 しかし地下線の開通は2013(H25)年中を目指すとしていて、まだ1年程度はかかるのか…。  

 こんな列車が必要なほど、沿線は火災が多いの?
 人家が極端に少ない、という事もあるのでしょう。
《今日のニュースから》
ロシア鉄道「消防列車」 ウラジオストックで初公開

№707 バスで行くバス 31.竹の湯(神奈川県横浜市鶴見区)

 久々の「バスで行くバス」、今回は横浜市鶴見区です。
 前にも書きましたが、やはり東海道が通過していた事もあるのか、あるいは早くから工業地帯として発展し、住民も多いからなのか、鶴見区には銭湯が今でも数多くあります。
 今回ご紹介する「竹の湯」さんもその一つです。
 以前ご紹介した「千代の湯」さんと同じく国道15号線(第一京浜)の沿線に位置します。
 背後にキリンの工場があり、ビアビレッジからの帰りに立ち寄る事も可能です。

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(訪問日:2012年4月16日)

<アクセス>
 京急線生麦から徒歩5分弱。

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 橋上駅舎を下り線側に降りると、商店街「商友会 生麦駅前通り」があるので左折。
「KIRIN」と書かれた工場が見えるのでその方向へ向かう。

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 生麦駅入口交差点をそのまま横断し、さらに直進すると左手、マンションの1Fが「竹の湯」。
 
 バスの場合、一番近いバス停は横浜市営バスの京急生麦駅前となるが、今は本数が少ない。
 19系統(新子安駅~生麦・新子安駅〔循環〕)が1時間に1本、後は不規則な間隔の18系統(生麦~鶴見駅~矢向駅)のみ。
(181系統(横浜さとうのふるさと→生麦)は平日の朝方だけ)
 なお京急生麦駅前バス停は片方向のみ。反対側はなく、明神前バス停を利用する事になる。

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 5分ほど歩くと右手、JRの貨物線が交差する手前に市営バスの鶴見営業所がある。
 ただし、この数年の路線再編成の影響で、ここからのバスも非常に少ない。
 この営業所は以前は市電の車庫であり、バス転換後は生麦営業所と呼称していた。
 しかし生麦4丁目、今の生麦地区センター前バス停付近にあった鶴見営業所が新横浜に移転、港北営業所となったことで、生麦営業所が鶴見営業所の名を継ぐ事になった。

 ところで、鶴見営業所の反対側、「KIRINビアビレッジ」(ちなみに月曜休み)の入口付近には、有名な「生麦事件」の碑があるはず、でしたが…。

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 KIRINの工場の前では、首都高速横浜環状北線の工事が行われていて、事件の碑は移転していたのでした。

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 仮の事件碑です。

 バスの利用なら、反対側の明神前の方がいいだろう。
 徒歩5分程度。
 ただし、系統・行先によって分散しているので注意。
 なお、第1京浜沿いにある鶴見駅方面行バス停の前には、「朝日湯」という別の銭湯があり、なかなかの面構えを誇っているのですが、ここについては別の機会に訪れたいと思います。

 それから第1京浜は市営バスの他、ちょうど訪問日の4月16日より運用を開始した、京浜急行バスの新子安営業所へ出入りする空港リムジンバスが通過するようになりました。
(記号「J」)

 あと、京急・JRをはさんだ安養寺前バス停も利用できそうだ。
 市営バス38・41系統が利用可能。

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<営業時間・休業日>
 14:30~23:00。
 最近、営業時間がこの時間に短縮されたらしい。
 不定休。
 コインランドリー併設。
「橘の湯」と「カリブの湯」があり、カウンターで別れる。
 男女日替わりで、カレンダーがある。
 ここでは「橘の湯」について記します。

<脱衣場>
 ドライヤー20円(10円×2)と安い。
 マッサージチェアはなかった。
 飲料の自動販売機があるが、KIRINの工場に隣接しながら、大半はサントリーの飲料だった。
(アルコール類はなし)

<浴場>
 かなり小ぢんまりしていると思うが、真新しくて清潔。
 カラン13台、全てシャワーつき。
 別にサウナの前にシャワーがある。
 ここは露天風の炭酸温泉があるが、35~38℃とかなり温い。
 だから脱衣場のチョークボードに、入り方が詳しく記されている。
 屋内の風呂はジェットエステバスとフットエステバス、泡風呂。
 他に水風呂。
 サウナは有料。
 
<その他>
 カウンター前に3人分のベンチがあり、壁には液晶TVがある。
 コーヒー牛乳は明治で120円、他に牛乳とブルガリアヨーグルトの瓶の飲料が自動販売機で販売されている。

 先にも書いたように、付近は首都高速の工事が進行中です。
 といって開通まではまだまだ先だとは思いますが、一度開通すれば、付近の様相は一変する事になるかもしれません。
 先に記したように、この「竹の湯」さん以外にも、「朝日湯」さんなど、生麦付近には今でも銭湯がいくつかあるようです。
 今の内に行って、ご紹介できればと思います。

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 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 今日はチェルノブイリ原子力発電所の事故から26年で、昨年「フクシマ」がありましたから当然そちらの方に目が向くでしょうが、もう一つ、忘れてはいけない大惨事がこの日発生しています。
 18年前の1994年4月26日、名古屋空港に着陸しようとしていたチャイナ・エアラインのA300-600Rが着陸に失敗して滑走路上に墜落、264名が犠牲になった事故がありました。
 あの日私は八戸行高速バス<シリウス>に乗るべく東京駅に向かっていましたが、その途中の東海道線の車中、たまたま手持ちのCDプレーヤーで拾ったTVニュースの音声で事故の発生を聞いて、翌朝全容を知ったという記憶があります。
 直接の原因は「自動操縦時におけるゴー・アラウンドの手順の誤り」という事になるのでしょうが、背景にはチャイナ・エアのパイロットの養成のあり方とか、モラルとか、別の一因として自動操縦システムの欠陥とか、色々あげられるようです。
 昨日は福知山線の事故から7年で追悼式典の模様も詳細に報じられたようでしたが、この事故に関してはチェルノブイリ事故に加えて民主党・小沢代表への無罪判決があり、式典があった事はあまり詳しくは取り上げられていないようです。 
 今後も4月26日はチェルノブイリ事故がついて廻るので、下手すると影に隠れてしまうかも知れません。
 しかしそれは絶対避けなければならない事で、他の交通の大惨事同様粘り強く後世に語り継ぎ、将来への戒めとしなければなりません。

《今日のニュースから》
大学生企業求人倍率1.27倍 5年ぶりやや改善