№684 「さよなら呉市営バス」の旅 2.全駅公開 アストラムライン
昨日も書きましたが、広島は天候が悪く、この日の呉市営バス訪問は見送りとしました。
明日は必ず行くとして、今日は新交通システム「アストラムライン」の全部の駅に乗り降りして、写真を撮ってきました。
ここで全駅を一挙に公開します。
なおアストラムラインでは1日乗車券(900円)を発売しています。
(アストラムラインではステーションカラーを採用しています(複数の駅で同色を使用)。駅名の色はそのステーションカラー)
本通
起点の駅で、紙屋町の交差点の南側にあります。
地下駅。
県庁前
ここも地下駅です。
広島バスセンターに近いのはここ。
城北
ここも地下駅ですが、駅舎は地上にあります。
なんとなく新交通システムらしからぬ駅舎です。
この先で地上に出て、高架線になります。
白島
なお、広電9系統の終点、白島電停とは全く別の場所ですから要注意。
ちなみにこの手前、地下から高架線になるあたりでJR山陽本線と交差するのですが、JR側が駅を新設、アストラムラインとの接続も図る事になるという話です。
そうなると、この駅もJR側に移動する事になるのでしょうか。
牛田
「うした」と濁りません。
不動院前
国宝の不動院(安芸安国寺)の最寄り駅。
これがその不動院で、国宝に指定されている金堂です。
原爆の被害をほぼ免れ、その姿のほとんどを今に留めています。
祇園新橋北
太田川を渡った先になります。
西原
中筋
この駅はバスターミナルが併設され、空港バスや高速バスが立ち寄ります。
昨日書いた広島空港からのリムジンバスも広島ICを降りた後ここに停車、アストラムラインの高架下を延々と走ってバスセンターに向かったわけです。
ところで、白島から中筋にかけて、国道54号線の上を走る区間の駅のホームは、若干特徴的です。
1.屋根が左右非対称で、2番線側(本通行)側に明り取りの窓がある。
2.改札への階段・エスカレーターは、ホームの端に設けられている。新交通システムとしては珍しいかも。
(画像は祇園大橋北駅)
古市
ここで国道54号と別れ、県道38号線の上を行く事になります。
大町
JR可部線との乗換駅。
平日朝ラッシュ時には折返し運転が設定されています。
ここにもバスターミナルがあり、広島交通の他、第一タクシーとエンゼルキャブの小型車の乗り入れがあります。
大町から山間部にかかります。
毘沙門台駅
ここは古川沿いにある集落と、山の上の住宅地という、高低差が大きい場所の中間部に位置します。
従って駅の構造が独特で、新交通システムの中間駅としては珍しく、改札がホームと同一面にあり、その先の端が上または下へ通じています。
なお、一番上の画像は、この橋から撮影したもの。
安東
上安
バスターミナルが併設されていて、主に第一タクシーの小型車が発着します。
それと後で知った事ですが、建設途上で発生した橋桁落下事故の慰霊碑があるそうです。
高取
この付近で割とよく見かける、エンゼルキャブの路線バス。
元はJR天神川駅近くに本社があるタクシー会社ですが、広島交通の後を受けて路線バスを運行しているそうです。
ICカード「PASPY」は不可。
長楽寺
車両基地への出入りの駅で、ここを起点・終点とする列車も、平日ラッシュ時や土休日の日中に見られます。
それにしても、新交通システムの駅の沿線にしてはかなりローカル色が濃くなってきました。
長楽寺を出て、左手に見えてくる車両基地。
交通科学館を併設していて、屋外には広島電鉄の電車の展示もあります。
(この日は休館日だった)
伴
「とも」と読みます。
大原
こちらは「おおばら」と濁ります。
広島電鉄バスの沼田営業所がそばにあるそうです(未確認)。
伴中央駅
大塚
「おおづか」と、ここも濁ります。
それにしてもご覧の通り駅付近には田畑が広がり、ビニールハウスまであって新交通システムの沿線とは思えないほど。
ただし、JR横川駅の近くから山をぶち抜いて作られた高速4号線「広島西風新都心線」から延びる道路と交差しており、花の季台などの路線バスの他、三次・東城やさらには浜田といった山陰の都市へ向かう高速バスが経由します。
(バス停もある)
乗客はやはり、都心へ短時間でアクセスできるバスに流れる傾向にあるようです。
多少青空が広がり陽があたってきたので、何枚か撮影してみました。
その中から数枚。
花の季台方面へ向かう、CNGノンステップバス。
結構頻繁に来ます。
三次行の高速バス。
中筋・沼田経由と大塚経由の2ルートがあります。
ポスト新長期規制のガーラ。
さらに備北交通の東城行も通過していきます。
広域公園前
もちろん広島広域公園、Jリーグ・サンフレッチェ広島のホーム「広島ビッグアーチ」の最寄り駅です。
本通からここまで18.4㎞、34分かかりました。
古市駅から広域公園駅までのホームです。
ごく普通の新交通システムの駅のスタイルだと思います。
(画像は安東駅)
こうしてアストラムライン全駅訪問が完了しました。
特に大町を境に、本通側と広域公園前側のロケーションが相当異なり、特に南側はかなり田舎的な景色が残されていました。
距離も日本最長なのですが、沿線の景色もまた、一番ローカル色が濃い新交通システムなのではないか、そんな印象を抱きました。
ただそれだけに、特に南側は乗客が少なく、10分間隔でも若干輸送力が過剰気味なのかなあと感じたのも事実。
それと、ホームに通じる駅のエスカレーターが、乗客が少ない駅でも常時稼動していたというのも気になった点でした。
(現状の電力事情を見ると、余計そう感じる)
このまま折返しの電車で本通に戻り、広島駅近くのホテルに投宿。
晴れたり雪だったりめまぐるしく移り変わったこの日の天気でした。
これが山間部を抱えた広島の冬の天気なのかと思いましたが、天気予報によれば、明日は期待が持てそうです。
昨日・今日とタイトルと全然違った内容になってしまいましたが、 明日は天気に関係なく呉市に向かい、市営バスにお別れしてくる事になります。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
この事は、三陸鉄道北リアス線にはどの程度影響を与えるでしょうか。
《今日のニュースから》
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