№672 ダイヤ改正の季節到来 1.関東

 今年もJRグループを中心に、各地で鉄道のダイヤ改正が行われる事になります。
 簡単ですが、大手私鉄を中心に、プレスリリース及発売されている分では各社の時刻表から、内容を簡単にチェックしてみようと思います。
 今回は関東です。
 JRグループに合わせて、17日にほぼ一斉に行われます。
 一番変わるのは、小田急でしょう。
 しかし気がつけば、これが3年ぶりの改正になります。

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1.小田急
主なポイント

1.平日夜間にロマンスカー<ホームウェイ>増発 原則方面別に新宿発車時刻を統一
 江ノ島線<ホームウェイ>を増発(小田原方面と併結していた列車は独立)。
 なお唐木田行<ホームウェイ>は土休日は取り止めとなり、代替で江ノ島線<ホームウェイ>が新百合ヶ丘に停車。
 また平日は箱根湯本の内2本を本厚木・小田原行きに短縮。 

2.ロマンスカー<あさぎり>は新宿~御殿場に短縮し3往復(土休日4往復)運転
 新百合ヶ丘・相模大野・本厚木・秦野・松田・駿河小山(一部のみ)に停車し、町田は通過。
 この事から、新ダイヤでは<さがみ>のバリエーションに近くなると考えられます。

3.平日にロマンスカー<メトロはこね>新設
 メトロはこね21号 北千住 9:21 → 11:54 箱根湯本
 メトロはこね22号 箱根湯本 14:40 → 16:50 北千住
(この間<はこね16・25号>にも運用)
 土休日に運転中の2往復も含めて、成城学園前にも停車。
 なお新木場発着の<ベイリゾート>は取り止め。

3.土休日にロマンスカー<えのしま>増発
 このうち11・12号(新宿~片瀬江ノ島)は新宿~相模大野で<あさぎり11・12号>と併結になります。
 という事はMSEが<えのしま>に入る事になり、これでMSEは他社直通区間も含め、ロマンスカー営業区間全てを定期運転で走る事になります。
 まさに「Multi」です。
(平日も<ホームウェイ83・89号><えのしま90号>で藤沢まで入線)
 ロマンスカー全体では、土休日も日中が一部削減になります。

4.土休日日中に新宿~小田原間快速急行を増発 上り町田始発急行を設定
 ロマンスカー削減の代替として平日同様、土休日にも設定。
 町田始発の急行は、本来は相模大野からでも良さそうですが、小田原発快速急行の直後の発車なので、町田からの着席サービス提供という意味があるのでしょうか。

5.一般列車は分割・併合を全面廃止
 これにより、早朝の小田原4時55分始発の新宿行急行は、相模大野で系統を分割。
(現ダイヤでは海老名で4両増結)

6.箱根登山線内は「レーティッシュ鉄道」カラー(1000形)編成に統一し、新松田方面への直通運転を廃止
 新松田~小田原の各駅停車は6連で運転されるとの事。
 という事は、小田急線内からは4連運転の列車は消える事になるのでしょうか。
 今回RSE、HiSE及び5000形が引退し、3000形の一部の10連化が進む事で、ロマンスカー・通勤列車共に、車両の運用に一大変化が訪れる事になりそうです。
 小田急線内での4連単独運用がほぼなくなるとすれば、現在の6+4、4+4連の分割編成の処遇がどうなるでしょうか。
 次の大型改正は、やはり下北沢地下複々線開通時点となるでしょう。
 なお今改正の時刻表は14日に発売されるとの事。

2.東急
 まず、東急でも冊子上の時刻表の発行は行わなくなるそうです。
 最近は無料で配布する太っ腹ぶりだったのですが、今後は市販の時刻表(「My東京時刻表」など)を利用してくださいという事です。
(せめて京阪のように、Web上でPDFファイル版を配布してくれるといいと思うのだけれど)
主なポイント
1.田園都市線・大井町線で平日6時台に上り急行を増発 田園都市線は準急の運転時間帯を拡大
2.田園都市線~大井町線直通急行を土休日の日中毎時2本運転
3.土休日の夕方、渋谷始発の急行を2本設定
4.目黒線では平日・土休日とも夜間に増発
5.この他池上線では平日の夕刻、世田谷線では土休日の夕刻、東急多摩川線では平日の夜間に増発

 なお、世田谷線の土休日の日中は、平日と同じ6分間隔に拡大します。
 今回は、東横線・みなとみらい線は対象になりませんでした。
 当然、次回の改正は副都心線との相互直通運転開始時となるでしょう。

3.東武伊勢崎線
主なポイント
1.業平橋駅を「とうきょうスカイツリー」に改称
2.とうきょうスカイツリー駅に下りは「スペーシア」4本、上りは全特急を停車
3.会津鉄道が東武日光まで直通運転

 なお快速・区間快速は今の所、とうきょうスカイツリー駅は通過。
 また節電対策で行われている、平日の東武動物公園~久喜、南栗橋~新栃木の間引き運転は当分継続されるようです。
 全体的に大幅なパターンの変更はなし。

4.東京メトロ・埼玉高速鉄道
主なポイント
1.半蔵門線は朝ラッシュ時の半蔵門・清澄白河折り返しの一部を押上まで延長 清澄白河始発一部を住吉始発に延長 夕ラッシュ時増発 等
2.南北線・埼玉高速鉄道は夜間に増発、王子神谷行を浦和美園まで延伸 白金高輪折返しを東急目黒線まで直通運転に延長 等
3.千代田線は<メトロはこね>増発の他、北綾瀬支線で夕方ラッシュ時に増発し、運転間隔を半分に短縮


 この他、都営地下鉄では大江戸線で日中の増発を行い、完全6分間隔運転を実施、三田線では早朝の列車の運転区間を延長。
 りんかい線では東京テレポート→新木場の始発電車を繰り上げ。
 埼玉高速鉄道(ニューシャトル)は夜間に増発、丸山5時40分始発列車を2分繰り上げ。
 伊豆急行は8000系運用列車は一部を除いて伊豆高原で増結・切り離しを実施し、伊豆高原~伊豆急下田は3連で運転、最終列車を繰上げ。

 鉄道ではありませんが、都営バスも3月17日以降、五月雨式に路線・時刻の改変を実施。
 押上駅には交通広場が整備されるそうです。
 新橋へ行くバスの始発地となる業平橋駅が改称になるわけですが、〔業10〕の系統番号はそのままみたい。

 次回は関西・九州。
 近鉄を中心にチェックしますが、確かにかなり本数が減っています。
 特に京都線がかなり減っていました。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 3月11日が近づき、報道はどれも大震災・大津波・原発事故関連一色に近くなってきているようです。
 当ブログでも、11日には今思っている事を、簡単になると思いますが書いてみる予定です。

《今日のニュースから》
三菱神戸造船所 最後の進水式