№622 恒例 年末年始関西旅行 1.初めて乗った 大井川鐵道

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 1日先送りさせていただきましたが、お待たせいたしました。
 今日から6回に渡り、昨年12月29日~今年1月3日にかけての、恒例の関西方面への旅行について書きたいと思います。
 今シーズンは「青春18きっぷ」を利用、しかし今回は「ムーンライトながら」は利用せず、日中の普通列車を乗り継いでいく事になります。
 従って一気に関西へとは行かず、今シーズンは行きも帰りも、途中あちらこちらより道し、名古屋に泊まって先へ、という形になりました。

12月29日(木)
 戸塚を東海道線の初発電車熱海行721Mに乗車。

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 6時を過ぎたばかりの熱海駅はまだ真っ暗。
 次は211系+313系6連の島田行423Mに乗換え。

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 駿河湾に差し掛かると、バイパスの向こうに朝日。

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 静岡では<ホームライナー静岡1号>の到着を待ちます。
 反対側に同じ373系で浜松発の<ホームライナー静岡2号>が到着しているのも見えたけれど、現在<ふじかわ>が全面運休している状態で、373系は持て余し気味の様子。
 静岡の車庫には多数の373系が留置されているのを見かけました。

 島田で後続の731Mに乗換え。
 この機会なので、今回は大井川鐵道に乗ってみる事にします。
 といっても今日は千頭線だけになりますが、大井川鐵道に乗るのは、なんと45歳にして初めて!
 ちょっとお恥ずかしい…。

 金谷に着くと、次の千頭行は9時14分。
 黙って待つよりはと、スポーツバッグはロッカーに預け、新金谷駅まで歩いてみました。
 電車だと大回りになりますが、歩きは意外に時間はかからず15分程度。

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 新金谷駅。
 今日はSL列車は運休(オフシーズンは原則火・木曜日は運休)で、だからか駅付近は閑散としていました。

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 今回は千頭線のみの乗車になるので、この「大井川鐵道自由きっぷ」を購入しました。
 3,620円と一路線の乗り放題切符としては少々お高いのですが、新金谷~千頭の片道が1,570円だし、2日間有効なので、こんなものでしょうか。

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 新金谷駅構内に留置されていたE102。

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 旧型客車も、今日はお休み。 

 新金谷駅9時19分(金谷9時14分)発千頭行は、近鉄16000系の2連でした。

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 車内は、更新前の近鉄特急の雰囲気をそのまま残しています。
 千頭線の普通電車は基本的にワンマン運転なのですが、この電車ではもう一人運転士が乗って停車駅毎にホーム上の確認をしているし、さらに女の子の車掌まで乗っていました。
 途中駅から乗車の乗客に乗車券を発券したりしていて、いわゆる「アテンダント」とも違うようです。
(ドア扱いはしない)
 それにしても、乗客は高齢者がほとんど。
 まさか45歳の私が一番年下とか?

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 大井川を右に左に見ながら、ゆっくり上っていきます。
 千頭線はそれ程極端な急勾配はありません。

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 終点の千頭駅に着きました。
 新金谷からだと1時間08分。

 自由きっぷを生かし、折返しの電車で、少しだけバックして、途中下車してみようと思います。
 田野口で降りてみました。

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 キチンと整備された、木造駅舎がキレイです。
 駅員はいませんが、窓口もそのまま残されています。
 ドラマのロケとかで使われる事が多いようです。
 なおバス停が立っていますが、川根本町の町営バス「せせらぎ号」です。

 待合室には、昔の田野口駅のホームの写真がありました。

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 昔は行き違いができた事、貨物扱いがあった事が伺えます。
 では今はどうでしょうか。

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 写真と同じ場所から撮れていると思いますが、今の田野口駅は行き違いができない棒線です。
 架線柱は昔のまま?

 再び千頭に戻ります。
 今度は南海21000系でした。

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 ウグイス色をベースに緑の帯、「ズームカー」はこうでなくてはと思わされます。
(特に21000系では)

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 車内の転換クロスシートもそのまま。
 ただ、製造が1958(S33)年で既に50年以上経っています。
 今後いつまで走ってくれるでしょうか。

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 千頭駅の構内には、西武鉄道から移籍したばかりのE31が3両、留置されたままになっていました。
 今の所は何も手がつけられておらず、西武の社章もそのままでした。

 千頭駅にはSL資料館が併設されています。
 入館料100円で、駅の窓口で払えば、SLの写真が入った入館券を入手しています。

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 資料館の館内。
 SLに限らず、大井川鐵道に関した色々なものが展示されていますが、その中からこれ。

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 接岨湖が完成し、レインボーブリッジの新ルートに変更される前のもので、橋を渡る試運転列車と、旧ルートを走る営業列車のツーショット。

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 駅前からは奥泉を経由し、寸又峡温泉へ行くバスがあります。
 大井川鐵道のバスは、かつては島田の方にも路線があったらしいですが、現在はこの1路線のみ。
 車体にはSLが描かれています。

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 小規模の割にはバスの台数が多く、駅の近くの広場に何台も駐車しています。
 シーズンには台数も多く出るのでしょう。
(整備などは別の場所で行なうようだ)

 今日はここまで、13時47分発の電車で金谷に戻ります。
 帰りの電車も21000系でした。

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 帰りの電車にも「車掌」が乗っていたので、車内乗車券を2枚購入。
 1枚は記念用ですが、もう1枚は理由があります。

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 金谷駅に戻ってきました。
 ただし、先の「大井川鐵道自由きっぷ」は、たとえ有効期間内でも、金谷駅まで来ると回収してしまうとの事。
(だから新金谷~金谷の車内乗車券をもう一枚購入したのだが)
 同じ大井川鉄道線で、金谷にも大井川鐵道の駅員がいるのになんでだろう?
 10月1日のダイヤ改正では、SL列車は新金谷発着となって金谷からは乗れなくなってしまったし … これは線路が1線しかなくて付け替えができず、回送に手間取るという事もあるだろうが … JR線に接続する区間なのに継子扱いされている感じ。
 遠い昔は国鉄から80系や113系が乗り入れた事もあったし、鉄道ジャーナル社の企画で「サロンエクスプレス東京」が入線した事もあったのですが。

 初めて大井川鐵道に乗った印象としては、SL列車以外で何か一般に通じる売り物があればなあと思いました。
 駅では、田野口駅のような小キレイな木造駅舎が増えたらいいかも。
 車両に関しては、オフシーズン(しかもSLの運休日)という事もあるだろうが、乗客が少なくて、2連でも輸送力過剰という感じもしないでもありません。
 電車では大井川鐵道が求めるだろう雰囲気を持つ車両(少なくともクロスシート)はもう少なくなってきていると思われるし、元々本数が少ない上にSL列車が売りなのだから、いっそ千頭線も非電化のDC運転に切り替えるのもありなのかなあと、ちょっと感じました。

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 JR金谷駅の改札上の表示。
 左は身延線の不通について表示されていました。
 右は、PASMOは利用できない、という事だったでしょうか?
(金谷はTOICAを導入し、Suicaは利用できる)

 今日の宿泊地は名古屋。
 東海道線を乗り継いで行きます。
 浜松工場の敷地には、119系が大量に留置されていました。

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 豊橋からの特別快速。
 浜松~豊橋の普通列車、豊橋からの特別快速は共に、運転士が女性でした。
 もうそういう時代です。
 豊橋駅では、119系の国鉄色(スカイブルー+白帯)の編成が見えました。

 名古屋は先日結構雪があったと聞いていましたが、名古屋駅に降り立つと、積雪は全くありませんでした。
 今日はまだ29日ですが、市営地下鉄は既に、土休日ダイヤに移行していました。

 明日はまた天気次第ですが、午前中は「リニモ」に行く予定。

恒例 年末年始関西旅行 2に続く 

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《今日のニュースから》
インサイダー取引の疑い 経済産業省審議官を逮捕

№621 福知山線事故 一審判決

 今日から年末年始の旅行について書く予定でしたが、1回飛ばします。

 2005年4月26日に発生した福知山線脱線事故で、業務上過失致死の罪に問われていたJR西日本の前社長に対し、一審で無罪の判決が出ました。
 これで確定になるとは思えず、高裁、場合によっては最高裁まで裁判がもつれる事になるのでしょう。
 私は関係者でも被害者や遺族でもないし、デリケートな問題なので第三者が突っ込んでは言えません。
 ただ、別に社長の弁護をする訳ではなく、鉄道会社のトップだったから事故に関する社会的な責任は厳しく問われなければならないのですが、では一人だけに刑事的な罪を被せて刑を執行しても、じゃあそれでイコール鉄道の安全性が向上、という訳ではなく、根本的な解決にはならないと思います。
(昨年のJR北海道の社長の自殺もそうです)
 もちろん被害者感情は理解するし、日本ではどんな業界のどんな事故であれ、個人的な断罪が行なわれないとよしとしない風潮があり、とりあえずトップの罪を追求しなければならない、という事はあるのでしょうが。
 まして「鉄道先進国」のはずが、21世紀に入ってまで、なんで事故で100人も命を落とさなければならないのよ、というのも正直な印象でしたから。
 JR西日本という会社の姿勢は問題だというのはその通りとは思いますが、それなら尚更個人を糾弾するのではなく、では会社組織のどういう部分が問題だったのか、会社の風土のどこをどう変えなければならないのか、その部分を考えなければならないと思います。
 私は、これは会社組織全体のモラルの低下が招いた問題で、経営も労働者も関係なく、一致団結して改善しなければならない事だと思っています。
 この部分で海外はどうなんだろう、例えば1998年に発生したドイツのICEの大事故の時はどんな論調が展開され、当時のDBの幹部などの責任の追及はどう行なわれたのか、そして事故の教訓はどう生かされるのか、その点を知りたい、とふと感じました。

 ここからは№507の繰り返しになりますが、ご了承下さい。
(そこでもこの事故に間接的ながら関わる裁判の判決について書きました)
 事故の直後からしばらくは、ジャーナリズムは大小様々、大事な事も、実はどうでもいい事も根掘り葉掘りやって報道合戦を繰り広げていました。
 でも、「実はこうだった事が解かりました」という言い回しが昔も今も多いけれど、例えばこの惨事にしても、何も事故を起こした電車だけが突然暴走した訳ではなく、よくよく読めば以前からスピードオーバーが日常茶飯事だったなんて、かなりあからさまに目の前に見えていた事ではないですか?
 なぜ誰もそんな事が解からないまま、事が起きてから大騒ぎするのか?
 中国など他国で何か惨事が起きると「日本ではありえない」という論調ばかりで、それで何かあると「何を今更」的な話ばかり。
 今回の事故 … だけじゃない。福島第一原発事故もそう … は、JR西日本だけでなく、日本のジャーナリズムの体質をも問われていたのではないかと感じます。
 ひょっとしたらこうしている今も、原発事故さえかすむような大事故の芽が、私たちのすぐ目の前に見えているのかも知れません。
 朝鮮半島の国家の新体制を面白おかしく書くのもいいけれど、もう少し足元を真剣に見て欲しいと思います。
 少なくともジャーナリズムの立場にある者は。

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《今日のニュースから》
社員食堂レシピ本ヒットの「タニタ」 丸の内にレストラン開店

№620 がんばれ受験生 一挙公開 学文路駅入場券3

 毎年発売される、南海高野線学文路駅の入学祈念入場券セットのシリーズも最終回です。
 2005-2006年シーズンから、現在発売中のものまでご覧頂きます。

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2005(H17)-2006(H18)年

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2006(H18)-2007(H19)年
 だるまのパーツが付属していて、組み立てる事で「必勝だるま」を作れます。
 またこのシーズンから、「すべらない砂」の引換券がつくようになりました。
 高野線の橋本から先には最急50‰という急勾配があり、滑らないように線路に撒くものです。
 学文路駅に引換券を持参すると一袋貰えるという物で、これも天満宮で祈祷を受けているのだそうです。

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2007(H19)-2008(H20)年
 御守を組み立てて作る事ができます。

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2008(H20)-2009(H21)年

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2009(H21)-2010(H22)年
 ステッカーが封入されていました。

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2010(H22)-2011(H23)年
 上の画像の左側、「ご枚入り 入場券 学文路駅」の部分が袋状になっていて、桜の形の入場券5枚と札が入るスタイルでした。

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2011(H23)-2012(H24)年
 そしてこれが現在発売中のものです。
 今シーズンはパスケースの中に入っていて、「願い事を書きましょう。」と書かれている絵馬状のイラストの裏には「試験にパス!パスケース」とか書かれています。

 今週の土日はいよいよセンター試験です。
 受験生の皆さん、頑張ってください。

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 この入場券セットの購入も含めて、明日から年末年始の旅行について書きたいと思います。

《今日のニュースから》
北海道泊村長選挙 原発推進派の現職が無投票で再選