№628 伊豆箱根鉄道 旧塗装車撮影に挑戦

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 昨日は、伊豆箱根鉄道駿豆線で運行されている1100系の旧塗装復刻車を撮ろうと考えたものの、思いがけなかった曇り空であきらめた、という事を書きました。
 先週の9日(成人の日)に改めて撮影しに行きましたので、ここで書いてみようと思います。

 1100系は元西武鉄道の701系で、新宿線を中心に活躍してきましたが、1989(H元)~1990(H2)にかけて3編成が伊豆箱根鉄道に入線してきました。
 4連だった編成を3連に短縮、カラーは伊豆箱根標準の白+青になりました。
 最後まで残った1009Fの今年6月の引退が発表になっており、これを記念して昨年12月より、西武時代の旧塗装を復刻して運行しているものです。

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 今回の撮影には、1日乗車券「旅助(たびだすけ)」を利用しています。
(1,000円)
 2012年バージョンで、通常の券片に龍のイラストが加えられています。
(裏面にも描かれています)

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 駿豆線では今月一杯まで、「スタンプラリー」を実施しています。
 三島・大場・伊豆長岡・修善寺駅でスタンプを貰った上、修善寺駅でくじを引くと、色々商品が当たるというもの。
 さあ今日は何が当たるでしょうか。
(結果は後で)

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 運行日の1000系の運用は事前に伊豆箱根鉄道の公式Webサイトに公表されていて、この日は8時47分発の電車から撮影ができそうです。
 1つ前の8時31分発に乗って、撮影できそうな場所を探しに行きます。
 大場より先に、いくつか撮れそうな場所がありそうだと、ある程度メドはついていました。

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 ところで、この3003Fは、ドアの部分だけにスィーツのラッピングが施されています。
 伊豆箱根鉄道のグループが販売しているオリジナルブランドだそうです。

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 8時30分に修善寺から1000系が到着しました。
 この編成を撮るのが、今日の目標になります。

 3000系の乗務員室の後ろにしがみついて前の方を見ていたのですが、実は3000系そのもので「ああそうか」と思わされる部分がありました。
 明日書いてみようと思います。

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 原木で降りてみます。
 駅舎は、一見何の変哲もないコンクリ造りにみえますが、よくよく見ると意外に趣きを感じるような … 気のせいでしょうか。
(駅員がいないので、先の「ラリー」のカードは手に入りません。ご注意)

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 原木駅の三島寄りに、最初の撮影ポイントがあります。
 ちょうど架線柱が片側だけになっていて、朝方は編成全体が入る写真が撮れそうでした。
 富士山が入る部分もありますが、ご覧のように先客がいました。
 ここは富士山にこだわらず、編成全体が撮れればいいので。

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 ここからは、こんな感じ。
 先頭部にほんの少し、富士山の頂上が見えるのが解かるでしょうか。

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 とりあえず1枚撮れたので、次の撮影は昼過ぎにして、まずはラリーをやりたいと思います。
 次の修善寺行は3000系。
 同じ3000系の回送編成との交換になりました。

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 ラリーの対象駅ではないが途中韮山で下車、駅前を発着する伊豆箱根バスも撮影してみました。
 まずは北条経由の千代田団地行。
 休日ダイヤだと1日3本しかありません。

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 韮山庁舎(韮山町役場)経由の千代田団地行。
 こちらは1~2時間に1本は運行されています。
 リエッセは三島市内の循環バスでも運用されているもの。

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 韮山から伊豆長岡へは、1往復して戻ってきた1000系になりました。

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 伊豆長岡の駅前からは、伊豆箱根バスの沼津行が30分おき位で発車します。

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 №586でも書いた修善寺駅に戻ってきました。

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 ホームに並ぶ、3000系、1000系、JR185系。

 昼を過ぎて、今一度1000系を撮ってみようと思います。
 今度は大場。

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 大場駅より三島寄りにある、多呂踏切。

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 多呂踏切から撮影した、修善寺行3000系。
 先のドア部分にスィーツのラッピングがなされた3003Fです。

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 ここからだと上の画像で解るとおり、富士山をバックに走る電車、というのは撮れません。
 もう少し先の警報機のない小踏切、さらにはその2つ先の踏切が富士山と合わせて撮れる名所で、この付近から撮影された画像を目にする機会は非常に多いと思います。
 という事で、その名所には多くのファンが群がっていました。
(この画像は、三島行1200系が通過した後の後追いで撮影)

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 1000系が近付いてきました。
 踏切付近のファンが多いので、警笛が何度か鳴らされます。

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 こんな感じ。
 富士山にこだわらず、編成が撮れればいいと言うなら、多呂踏切は穴場と思います。
(そもそも撮影時点では、富士山は雲に隠れていた)

 この後お別れ乗車のつもりで、まず大場から修善寺まで後続の電車で追いかけます。

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 大場駅に停車していた東京行<踊り子>と、進入してくる修善寺行3000系。

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 修善寺から三島まで1000系に乗車。

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 伊豆仁田駅で<踊り子>待ち合わせ。
 
 さらにもう一度多呂踏切で撮るため、三島から一つ前の電車で先行し、大場で下車。
 1000系を追い抜いた訳ですが、駿豆線は修善寺・三島とも折返し時間を長めに取っているので、こういう事も可能になる訳です。
 再び多呂踏切へ。

 
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 1000系が再び近付いてきました。

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 3度目の1000系。
 さっきと全く同じアングルですけれど。

 これで良しとして、1000系の撮影は終わりとし、帰路に就きます。

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 帰りの東海道線快速<アクティー>のE231系クロスシートで、修善寺駅で購入した駅弁「い寿し」を食しました。
 1,100円と、少々高価かも知れません。
 ネーミングは、修繕寺がある「伊豆市」ともかけている訳です。

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 この弁当には、和紙(修善寺紙)で作られた、ちょっとしたオマケが封入されていました。

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 根府川駅で出会った、211系。
 このシーンもまた、あとわずか。

 最後に先の「ラリー」ですが、くじ引きの結果、定規か「トレインカード」のどちらかとなり、トレインカードを選択。

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 袋の中に封入されていて、何が入っているかは、帰ってからのお楽しみ、でした。

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 3000系と、大雄山線の5000系の2枚でした。
 どちらも、車体がステンレスになった後期タイプ。

 今後の1100系ですが、2月11日(土・祝)と3月11日(日)にイベント列車として運行が予定されているものの、一般の営業運転については、今日現在では「調整中」という事です。
 伊豆箱根鉄道の公式Webサイトで確認してください。 

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 JALが、昨日の定例記者会見の中で、次期経営体制を発表しました。
 稲盛会長が名誉会長、大西社長が会長となり、新たに植木義晴氏が社長の座に就くという事です。
 植木氏はダグラスDC-10の機長だったという、つまりパイロットの出身です。
 №380で取り上げました「プロフェッショナル・パイロット」の中で、杉江弘氏(先頃J-AIRを退職されたそうです)が、

「大手航空会社では、社長はパイロット出身でない人が当たり前のようだ。だから(安全運航の)専門組織を置き、社長は助言を受けながら安全に関するポリシーを打ち出さなければならない」

と書かれていました。
 その意味で、(他社も含めていつ以来だろう?)パイロット出身の社長が、特に安全運航でどのような方向性を打ち出すのか、もちろんその他の分野も含めて注目される所だと思います。 
 
 今日はこの他、ヤフーの創業者が辞任すると言うニュースもありました。
 どうも今の世界は直接的にも間接的にも、IT業界を中心に回っているようです。
《今日のニュースから》
「ウィキペディア」英語版 「知的保有権保護」法案に抗議 米国向け閲覧サービスを24時間停止

№627 恒例 年末年始関西旅行 6&lt;終&gt;.伊豆箱根は残念無念

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 1月 3日(火)
 ホテルの部屋の窓から外を見たら … なにこれ、曇り空じゃん …。
 チェックアウトタイムの10時まで待ってみたけれど、ガラリいっぺん青空という訳には行かないみたい。
 という事で、今日は伊豆箱根はあきらめて、別の場所に行ってみる事にします。
「青春18」一日消化だし。

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 御殿場線の長泉なめり駅。
 2002(H14)年9月7日開業という、新しい駅。
 一見橋上駅舎のようにも見えますが、東西連絡通路であって、駅自体は行き違いができない棒線の駅。
(もう1線造れるスペースは確保されているようだ)
 もちろん駅員はいませんが、「TOICA」エリアなので簡易ICカードリーダーが設けられています。
 なお「なめり」とは、本来は「納米里」と書くようです。

 10時31分の2539Mは、曇り空だと言うのに室内の明かりが消されて暗い。
 節電対策?

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 次の下土狩で、<あさぎり4号>の待ち合わせ。
 もうご存知のように、3月17日のダイヤ改正では、<あさぎり>は御殿場~沼津が廃止になり、小田急20000形も引退します。
 従って、このようなシーンが見られるのは、あと2ヶ月とちょっと。

 どうなるか解からなかったけれど、静岡へ戻って、しずてつジャストラインのバスを撮ってみる事にします。
 沼津からの島田行435Mは三島始発で、6連だったけれど初詣の帰りなのか結構混んでいました。

 静岡は、快晴でした。
 静岡は去年の12月にも行っているので、あまり新味はなかったですが、それでもいくらか撮影した中から1枚。

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 ポスト新長期規制のエルガ・ノンステップ。
 今回撮影した画像は、2月の本体の更新で再度UPします。

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 駅前のバスターミナルでは、昨年10月の新静岡の新バスターミナルと、「新静岡セノバ」のオープンを記念したパサールカードを立ち売りで販売したので購入してみました。
 新旧のバスターミナルをあしらった1,000円券×2枚が、比較的しっかりした額縁に納められていて、1セット2,500円。
 なお正月の静岡のバスは、減便(運転間隔拡大)はあるものの、大方の路線で運行が確保されていたようです。

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 14時53分発の1453Mで帰路に就きます。
 静岡始発で、かなり前から入線していたのでラクに座れました。
 浜松からの電車が着くと、急に一杯。

 ホテルでグッスリ寝たはずなのだけれど、この旅行中は全体的に寝不足気味だったのか、この列車でも短那トンネルまでひたすら寝ていました。
 熱海で211系に乗換え。
 東海道線ではあと何回乗れるでしょうか。

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 陽が暮れて、相模湾も暗くなってきました。

 こうして、6日間に渡る旅行は終わりました。
 この日あきらめた伊豆箱根鉄道の1100系旧塗装復刻車については、9日(月)に再度「青春18」1日分を使って撮りに行きました。
 それを明日書きます。
 また、今回調べてきた関西の電車の終夜運転の時刻を、その後4回に分けて公開します。
 関西でも終夜運転は、年々規模を縮小してきているようです。
 その辺も簡単に分析してみます。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 今日は阪神大震災が発生して17年。
 あの日に関してはは関東地方にいたからTVなどを見て悲惨な大惨事だとは思ったけれど、東日本大震災と同じで直接的な被災者ではなかったから、直接的な痛みまでは感じなかった。
 あの後神戸の中心部に足を踏み入れたのは確か秋位のことで、「シティー・ループ」が動き出したというので、物見胡散の乗り物が走り出したのならもういいだろうと思って行ってみました。
 全線運転を再開した阪神電車にも乗ったのですが、沿線のあちらこちらで見かけた青いビニールシートが今でも印象に残っている所です。
 あと、その年の暮れの終夜運転にも乗っていて、阪神電車にも乗ったのだけれど、石屋川の車庫がまだ復旧半ばだったため、退避用の側線のほとんどに車両を留置していたのを見た、そんな事も思い出しています。
 日本は地震大国だから大きくも小さくも … 関東は今日も昼間に地震がありました … 頻発するもので、交通にも度々被害を与えています。
 しかしそれにしても平成の世になってから阪神淡路、東日本と急激に犠牲者が際立って大きい大震災が続くとは、どうした事なのでしょう。
 まあいくら嘆いても、何度も書くように地震自体を止める事は誰にもできないのだから、せめて2次災害をできる限り食い止める方策を、皆で考えるべき、という事なのでしょう。
 
《今日のニュースから》
民主党 定数削減法案を発表 小選挙区0増5減 比例代表80減

№626 恒例 年末年始関西旅行 5.豊橋鉄道にも寄り道

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 1月 2日(月)
 名古屋の朝は、思っていたより雲が多い…。
 名古屋での撮影はギブアップ。
 とりあえず「青春18」を1日消化し、東海道線で南下してみます。

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 名古屋8時20分発の特別快速5100F。
 浜松行だったので、最初はこのまま乗り通すつもりだったけれど、豊橋が快晴だったので途中下車。
 いつか書いたと思うけれど、同じ愛知県でも名古屋と豊橋はかなり天候の傾向が違うと思います。

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 豊橋鉄道の新豊橋駅。
 数年前に全面的に改築されています。
 豊橋鉄道はICカード「manaca」を導入していますが、新豊橋駅でも自動改札は入らず、簡易IC改札機のみ設けられています。

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 新豊橋駅のホーム。
 今のダイヤは、15分間隔というのは昔からほとんど変わりませんが、新豊橋駅では1・2番線から交互に発着するようになっています。
(必ずどちらかに電車がいる)
 左はJRの373系。

 三河田原で豊鉄バスを撮ってみます。
 昼間だと、電車のホームから撮るとちょうどいいかも。

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 最新鋭のポスト新長期規制エアロスター。

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 一方こちらは旧型のエアロスター。
 一昔前の豊鉄バスは、豊橋市内中心部を除けば短い車両が多かったようで、今も一部が生き残っています。

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 一方、他に田原市のコミュニティバス「ぐるりんバス」が乗り入れます。
 運行しているのは「豊鉄ミディ」。
 最初は豊鉄バスの子会社かと思ったのですが、Webサイトを見た所では、豊鉄バスと同列に扱われる豊橋鉄道100%出資の子会社で、元々は運行管理や人材派遣を行なう会社のようです。
 車両も日野が中心で、画像のポンチョの他にレインボーのノンステップ車を運用していて、豊鉄バスとは傾向が異なっています。
(ただし、駅前には豊鉄バスから移籍したと思われる、大型のエアロスター・ノンステップとエアロミディが留置されていた)
「ぐるりんバス」は年末年始も無休のようで、乗客も多かったのは何よりでした。

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 電車に戻って、こちらは「なのはな」号。

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 車内は、座席の地が「なのはな」柄になっています。

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 一方こちらは「なぎさ」号.
 高師で撮影しました。

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 こちらも座席の地が「なぎさ」柄になっています。
(他の編成は、東急時代と同じオレンジ+ブラウン)

 それにしても、豊橋鉄道渥美線は車掌が乗務していて、車内では乗車券も発券しており、今となっては貴重とも思えるシーンではないでしょうか。
 沿線も、特に高師から先は思った以上にローカル色が濃いように思えます。
 もっとも車両の面では、ステンレスカーの東急7200系ばかりとは、一頃の名鉄カラーを全く感じさせませんが。

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 豊橋13時21分発5952Mで先へ向かいます。
 浜松から来て折り返しの313系3連。

 浜松では遠州鉄道のバスを、伝馬町の交差点で狙ってみたのですが、数年前に来た時とあまり顔ぶれが変わっていませんでした。
 その中から。

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 浜松22か2683号車、日野KC-HT2MMCA。
 ただでさえ全国的に富士重工車体が少なくなっているし、まして日野となると、ほとんど見かけなくなってきています。
 今後は大いに注目される事になるでしょう。

 明日は、伊豆箱根鉄道駿豆線で運行されている、1000系の旧塗装復刻車を狙うべく、三島の近くの長泉町のホテルに投宿。
 天気予報では晴れ、と言っていたから期待したのだけれどなあ。

恒例 年末年始関西旅行 6<終> に続く

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 イタリアの客船の座礁転覆事故ですが、10数階建てのビルと同じ位の巨大な船がひっくり返ってしまったのだから恐ろしい。
 映像を見た限り、最初からあれだけの船が近寄れる場所ではないでしょう。
 単なるミスだけではないと思うなあ。
 私はあの手の豪華客船など乗った事はない(そもそも趣味ではない)ですが、出港してから早目に全乗客を相手にした非常時のインストラクションが行なわれるものだという事は、聞いた事があります。
 どんな業界でも、どんな事故でもそうだけれど、やらなければいけない事をやっていなかった、という時に限って、事故って起きるものですねぇ。
 船舶だけでなく、全ての業界が肝に銘じておくべき話でしょう。

 時々こういう事が起きるけれど、迷惑だなあ。
《今日のニュースから》
ロシア火星探査機「フォボス・グルント」 太平洋上に落下