№611 バスグラフィックvol.13(ネコ・パブリッシング)

「バスグラフィックvol.13」が発売になりました。
 表紙は女の子がバスを待っている姿で、ちょっとバス趣味誌らしくない?出だしかも。
 そのバス停・鐙摺(あぶずり)は振り仮名を振っている位だからすぐには読めないなあ。
 冒頭のトピックスは東京モーターショーと、三菱ふそうの新エアロミディ・ノンステップ。
 市販第1号がどこかというのが興味がもたれる所。
 またIPTハイブリッドの実証運行と、日野の新モデルのラインナップ。

 メイン特集は《京浜急行を楽しもう!》
 表紙の女の子がお台場付近と逗子・葉山をミニトリップすると言うもので、オススメレストランのコラムもあったりするあたり、やはりある程度一般向けを狙っているのでしょう。
 海岸から見る富士山と夕陽はいいなあ。

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「京急」というと快特電車もあってバリバリのイメージもあるけれど、「沿線風景10選」に加えて棚町宣弘氏の絵画でも取り上げられている〔海35〕系統は、随分とのどかなローカル線というイメージがします。
 大手バス事業者でも、探せばあるものです。

 1980~1990年代の京急バスは、また随分といっぱいあって、見ていて楽しい。
 一つだけ欲を言えば、横羽線で走っていたB800Nがあれば…(Vol.6にあります)。
 BA20、K-ECM430、P-LT312Jといった準大型のナロー仕様が多かったのも特徴になりますか。
 車両そのもの以外では、高速バス運行開始時のフロントの前掛けが時代を現していると思います。
 他地域への移籍車両の中では、宮城交通のスーパーワイドドア車の中ドアの使い方が特徴的。
 国際興業系の十鉄や秋北に入っているのが面白い。

 バスそのものから少し離れた《カメラ選びとテクニック》は、ちょっと考えてしまった。
 前にもどこかで書きましたけれど、私は今の所アナログ一眼レフを2台持っていて、揃ってくたばらない内はデジタルに切り替えるつもりはないのだけれど、カメラそのものよりアナログフィルムの入手が年々困難になってきていて(コンビニではほとんど手に入らなくなった)、これは数年内にイヤでもデジタルにせにゃならんのかなあとか思っている所です。
 LED表示については、私は基本的には気にしません。
 それよりも走行中のバス(ついでに言うと鉄道も)をキチンと捕らえる方が大事なので、シャッタースピードは1/500を基本に、高速で迫ってきている時は1/750にしています。
(だから本体に掲載しているバスも、LED表示はほとんど読めないでしょ?)
 ついでに言うとISOは400です。
 アナログフィルムだとこれが一番バランスがよく、今流通しているフィルムも大半がISO400です。

 個人的にとても期待大の企画が始まりました。

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《日本バスめぐり》の第1弾が栃木県の東野交通で、本当、よく撮っていてくれましたという写真がいっぱい。
 東野に限らず関東自動車や東武バスもそうだけれど、この時代の栃木のバスは、天井から行先表示を吊った貸切格下げ車が強烈に印象的。
 私も乗った事があって、上の画像は1987年5月の黒磯駅前→那須岳ロープウェー行ですが、普通の各駅停車の路線バスなのに、古めかしいリクライニングシートが並んでいる非日常的な空間が今でも印象に残っています。
 もう一度乗りたいなあ…もう不可能なのは解かっていますけれど。
 一般路線車だと、前ドアしか使わないのに2ドア車を投入していたのは、昔からの話だったのですか。
 東野そのものではないけれど、神奈中バスは意外に北村ボディを遅くまで入れていて、さすがに「なまず」はなかったものの、2段サッシの北村モノコックボディを入れていたのは、新潟以外では神奈中の他にどれだけありましたっけ?
 残っていればなあとか思いました。
 次号で予想されるスケルトン車編、さらにその後の各地の事業者も大いに期待。

 東急バス20周年記念復刻塗装車は塗り替えも含めて他営業所にも導入が進んでいて、この時点で入っていないのは淡島・荏原の両営業所のみ。
「ゴールデン・デラックス」は、NI1178の方がより往年の姿を現しているようです。

「京急型ワンステップバス」の開発秘話は、「バスラマ」誌で問題視しているノンステップバスの開発の現状を踏まええると、これも考えさせられる部分があるような気がします。
 もっとバス事業者が積極的にバスメーカーにプッシュして、ノンステップ車の向上を促しても良いのではないか?
(無論両者の良好な関係の構築が前提になるだろう)

《北海道青春バス紀行》は第5弾になり、沿岸バス・早来運輸(あつまバス)・美鉄バス・夕張鉄道・北海道中央バス。
 早来運輸は皆、今東急バスが復刻している「ゴールデン・デラックス」。
 №579でも書きましたが、まさに東急グループの黄金時代を、ここでも象徴しています。 
 車両そのものもさる事ながら、ステップのヒーターなど、北海道独自の仕様は成る程と思わされました。

 折込ポスターは、東急バス空港リムジン用エアロエースの「ミルキーウェイ」色。
 早く撮らないとなあ。
 復刻カラー車はたぶん、次回の再生工事まではそのままで行くとは思いますけれどね。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 明日は当ブログの更新はお休みし、本体の更新を予告より2日早く行います。
 茨城県の大利根交通自動車の画像を新規に公開すると共に、コミュニティバスを中心に画像を追加します。
 なお、当ブログはあさって28日に、今年最後の更新を行い、JTB時刻表から今年の乗り物を振り返ってみる事にします。

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