№610 バスラマインターナショナル129(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル129」が発売になりましたので取り上げます。
 年鑑同様、結構シビアな話題もありました。

★各地の新車から
 ポスト新長期規制車両の投入が進んでいます。
 両備バスは「水戸岡デザイン」になりませんでした。

 前号で「そろそろ出さないとまずい」と書いたエルガミオ/レインボーⅡと、加えてようやく三菱ふそう新エアロミディの紹介記事がありました。
(エルガミオ/レインボーⅡのスペックは、「年鑑バスラマ2011→2012」に掲載)
 エアロミディは、パッと見た目は以前のタイプ(PA-MK27FH)と変わらないけれど、中ドアが割と後方に下がっている事で区別がつくでしょうか。

★第42回東京モーターショーの会場から
 かなりの盛況だったというのは、一般のニュースでも聞きました。
 エルガハイブリッドは、バッテリーは室内の床置きですか。
 本文でも触れられているけれど、仮に発売するとしたら、日野ブルーリボンシティ・ハイブリッドとどのような棲み分けがなされるのだろうか。
 BLCハイブリッドといえば、豊洲駅と会場を結ぶ路線で非接触給電ハイブリッド車の改良型が実証運行を行ない、今回はボディもかなり変わったとの事。
 都営バスの社号(S-W777)も取得した緑ナンバーだったから機会があれば撮りたかったけれど、ちょっと残念。

★バス事業者訪問 151
 最初が千葉県の日東交通グループ。
 アクアラインの開通によって、高速バスを神奈川県でも見る機会が多くなりました。
 
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 まず本文で言うとグループの路線図の地図が白黒という事もあって鴨川日東以外は区別しにくい(特に日東本体と天羽日東)のと、なぜか鴨川日東の木更津~鴨川線の急行バスが記されていません。
 現況についても高速バス及びローカルバスは解かるものの、急行バス(鴨川~木更津・東京湾フェリー・館山)についての現状、館山のJRバスからの譲渡(車両も。日野の袖ヶ浦22か638もJRバス)の経緯などについて記されていなかったのはちょっと物足りないかも。
 エリアはやはり分社によって千切れ千切れになりつつあり、急行バスがかろうじて地域ネットワークを維持しているという所でしょうか。
 表を見るとやはり一般の乗客の減少がきつく、特に天羽日東はわずか5年で半分近くに減っているのは、いくらなんでもどうした事だろう。
 日東本体は特定事業が3分の1というのが、木更津や君津を基盤にしている事業者らしい。
 その点では、大震災で発生したコスモ石油の爆発事故はどの位影響しているのだろうか?
(特定輸送は新日鉄や東電が中心で、コスモに関しては直接の輸送は受け持っていなかったようだが)
 それにしても、比較的規模は大きいのにどこか地味な、日東交通のような事業者が取り上げられる機会が意外に少ないように思えるので、これからもこういう事業者をどんどん取り上げて欲しいと思います。
(実は関東地方に意外と多い)

★バス事業者訪問 152
 もう1社は平成エンタープライズ。
 
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(たまたま川崎市川崎区の駐車場に駐車していた、大阪〔営〕のツアーバス。敷地外の公道から撮影)
 車両の面では、今時のツアーバス事業者としては珍しく、韓国製のバスは1台も入っていません。
(西鉄でさえ入っているそうだが)
 それにしても「年鑑バスラマ」でも指摘されていたけれど、新規の事業者がこれだけアグレッシヴにやって既存の事業者に挑戦してくると、既存の事業者はうまく立ち回れるのだろうか?
「VIPラウンジ」の考え方はよく理解できるが、では既存の事業者がやろうとしたら、逆に自社のターミナルの枠に縛られて、やりたくてもできないという事も出てくるかもしれない。
 路上の高速バスの発着というのは、既存の事業者にとっては、長距離夜行高速バスといっても、短距離の高速バス(さらには普通の路線バス)の発展から来ている訳だから。
(加えて最近は系統の整理統合もあって、途中の、本当に普通のバス停に発着させる夜行バスが増えている)
 大変な時代になってきたものだと、改めて思わされた気がします。
(私位の年代が、一番意識改革が難しいだろうから)

 こうなると、既存の事業者は、大手ツアーバス事業者が突きつけている課題をどう考えているのか、その本音も知りたいと思います。
 今の所は聞こえてこないので。
 
 この他、コルトレイクのバスのショーのリポートもあったけれど、今欧州全体が深刻な経済の危機に見舞われていると連日伝えられているが、公共交通への影響は大丈夫だろうか?
 レポートを見る限り、全然影響がないようにも見えるけれど。
 バスの販売に関しては、ひょっとしたらだけれど、大型車でも日本(円高だから)もターゲットになるのかもしれない。

 №568で書いた「東急バス感謝祭」は、ぽると出版も出店した割には扱いが小さかったですね。
「Eライナー」の方は、やはり首都高速の道路事情に左右される事になるでしょう。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 今日は羽越本線の特急<いなほ>脱線事故がおきて6年になり、慰霊式が行なわれています。
「ダウンバースト」が根本的な原因とされていますが、日本海側は今日もまた風・雪が非常に強いようです。
 どうか二度とあのような事故が起きませんように。

 山形県庄内町から日本海を隔てて約800㎞のこの地で行なわれるこのイベント。 
 このニュースは毎年聞く気がしますけれど、この日は気温マイナス15℃だったそうです。
 大丈夫かよ?と思ってしまうのですが、どうか参加される皆様、心臓を凍りつかせませんように。
 でもこの地でも、先の下院選挙の「不正」を巡る大規模なデモが行なわれたとも聞いていますが、一方で平和といえば平和ですかね。
《今日のニュースから》
ロシア極東ウラジオストック 20人が寒中水泳大会