№584 バスマガジンvol.50(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジン」は、2003年9月発売の創刊号から通算して、ついに50号に達しました。
 これまでのバスの趣味誌や書籍に比べるとかなりライトな感覚で、こういうバス誌もこれだけやれるのかと、バス趣味の広がりを改めて感じるような気がします。
 それにしても記念すべき号にしては、ごく普通の体裁でした。
 表紙は、富士急行観光のユニヴァース。

◆ 急減する3扉車、見て撮って乗ろう!
 
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 関東では特に中央線沿線であんなに見られた3ドア車も、関東バスでさえも、いよいよ風前の灯火か…。
 今にして思えば千葉県では意外に多く走っていたような気がするけれど、神奈川県は東急田園都市線沿線を走る東急バス位しかありませんでした。
 最後の3ドア車の聖地となるのは、奈良交通の北大和〔営〕となるでしょうかね。
 奈良交通は結構長持ちなので。
 地方に渡った車両は、もちろん1ドアを閉鎖した車両がほとんどだけれど、意外に3ドアを活用している車両も多いみたい。
 西日本JRバスのキュービックは完全に謎。
 名古屋、神戸の両市営バス位は撮りに行った方がいいかなあ。 
 
◆ 堀川バス 秘境路線 完全制覇!

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 まずカラー写真が皆素晴らしい。
 未だ久留米や柳川でしか見た事がないのでこんな山奥に入る路線が多いとは思わなかった。
 でもその分、やっぱり路線を維持するのは、相当大変そうだ。
 上広川線は、曜日によって運行されるか否かが違うみたいで、田舎のコミュニティバスみたいだ。
(休日は全面運休だそう)
 こういう路線は、乗るのも大変だけれど、走行写真を撮るのももっと大変そうだ。
 後は地図や路線図があると、よそ者にも解かりやすかったと思う。
 車両は、ここも譲渡元をぼかしているけれど、間違いなくほとんどは臨港バス。
 資本関係は全くないけれど、相性がいいのだろうか。
 しかし自社発注車がもう14年も入っていないとは。
 なお「貸切バスに定評がある」と前回書いてしまいましたが、分社になっていたのですか。
 失礼しました。

◆ おじゃまします バス会社潜入レポート vol.50 相鉄バス

 相模鉄道のバス部門の分社だけれど、結構スッタモンダがあった所。
 ここは営業所の変遷が激しく、特に二俣川〔営〕は相鉄自動車時代も含めて結構目まぐるしい。

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「50周年記念旧塗装復刻車」が未だ走っていますが(「4台」とあるが3台の誤り。横浜〔営〕の三菱ふそう、旭〔営〕のいすゞ、綾瀬〔営〕の日産ディーゼル各1台)、一方で緑系から青・オレンジ系への移り変わりの最中にあるので、路線車は3代のカラーが共存している訳。
 東急バスの如く旧カラーを復刻したバスは全国各地に走っているけれど、3代というのはさすがに他にはないのでは?
(少なくとも私は思い浮かばない)
「50周年記念旧塗装復刻車」は確か去年車検を受けたはずで、恐らく相鉄バスとしては最後になるでしょう。
 他の車両では、深夜急行バスは撮る機会がないのかなあ。
 昔はスクールバスの運用があり、それは本体でも掲載しているのですが。
 今の所、ポスト新長期規制モデルはまだ入っていない。
 ブルーリボンⅡの導入は、やっぱり謎だなあ。
 エアロエース高速車につきましては、先日羽田空港で撮影しておりまして、12月1日付け(今月30日深夜)の本体の更新時に公開します。 

◆ 大阪駅・梅田駅バスターミナルの全貌
 梅田界隈は、高速バスが発着するだけでも4箇所あり、よそ者でバスの事をあまり知らないと確かにまごつくかもしれない。
 それは関東の新宿も同じだけれど、新宿は今甲州街道沿いに統一バスターミナルを建設中。
 大阪もそうなればいいのだけれど、鉄道と同じでバスも独自色を出したいという事なのか、そういう計画はないようです。
 巡ってみた感触では、阪急バスが特に待合室のスペースがかなり狭く思えて、早急な改善が必要に思えます。
(しかも空港バスがまた別なので)

◆ 路線バス全方位レポートvol.50 秋田県
 JRバスと秋田市営バスがなくなった事で、小規模な参入はあるらしいが(JRバス→羽後交通が運行していた象潟~鳥海山路線は、「象潟合同タクシー」の運行に変わっている)、基本的には秋田中央交通、羽後交通、秋北バスの3社が引き受けている形になります。
 東北地方らしくエリアがきれいに分かれていて、競合路線はほとんどなし。
 秋北バスは、貸切や高速はともかく、一般路線車はオリジナルカラーでやって欲しいと思うのだけれど。
(これは他の国際興業グループ各社も同じ)
 車両で言うと、大型ノンステップ車は3社ともまだ1台も入っていません。
(大型自体必要とされていないからかも知れないが)
 というか、1年半の間で新車がわずか3台とは…。

 今号はこの他に「Things happened in a year」で関東バス。
 便数が減っているみたいで、これでは余計3ドア車の出る幕がなくなってしまいます。
 UDトラックスが事実上バス事業から撤退、となると、今後は三菱ふそうへのシフトも進むのでしょうか。
 当然純正ボディになるので、JBUS系も含めて、次の10年では全く様変わりする事になるでしょう。
「Lions Express」もありますね。
 乗務員の運用はどうするんだろう。
 途中で西武⇔西鉄の乗継があるのか、あえて1泊させるのか。

 次号は改造車と京都の特集ですか。
 やはり貸切バスからの改造、特に中ドア増設車両が中心になるのでしょうか。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
「自転車が走りやすい道のネットワーク」の整備に向け、関係者や有識者による会合が行なわれたそうです。
 来年春にはガイドラインが示されるそうです。
 ただ、どうも自転車に乗る人のモラルがかなり悪く、というか確信犯的に道交法を犯して走っているような自転車も少なくないと思います。
 渋谷駅東口なんて、夜になると都営バスをすり抜けるように高速で突っ走る姿を何度も見ます。
「クリーンな乗り物」とかいって、少しチヤホヤしすぎたのかも知れません。
 もちろん自転車道の整備も必要でしょうが、ある程度強制的な法規制も、今後は必要になってくるのかもしれません。
 でないと歩行者はもちろん、自転車に乗っている人自身だって危ないもん。

《今日のニュースから》
プロ野球ベストナイン発表 楽天・田中将大投手初受賞