№585 エアーニッポン ANAと合併

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 エアーニッポン(ANK)の、ANAとの合併が正式に発表になりました。
 25日にANAからのプレスリリースがあったもので、来年の4月1日に、ANAがANKを吸収する形になります。

 ANKの前身、日本近距離航空(NKA)は、本来は離島路線を維持すべく当時の大手航空会社の合弁で1974年に設立。
 今はなきDHC-6「ツインオター」で利尻や礼文、佐渡への路線に就航しました。
 しかし業績は思わしくなく、一時運航休止の憂き目に会う事になります。
 結局ANAの子会社として再編され、YS-11や、ジェット機のB737-200の導入(ANAからの)移管により、ANAグループのローカル線運航会社としての性格を強めていきました。
 1987年4月1日にANKと改称。
 ジェット機のフリートもさらに増強、自社発注のB737-500「スーパードルフィン」の導入もあり、路線も全国各地へ広げ、さらには国際線の台北線にも就航しました。
(ANAのB767-300ERを使用し、乗務員もANA。中国本土への配慮もあったか)
 
 結局2004年にはANK便は台北線を除いてANA便名に統一。
(背景にはJALとJASの経営統合があった)
 国際線も後にANA便名となり、完全にANA便の運航を受託する形態に特化する事になります。
 B737-700ERを導入、成田~ムンバイ線をノンストップで就航させた事は、大きなトピックスとなりました。
 一方でYS-11の後継機として導入されたDHC-8を運航する会社として、エアーニッポン・ネットワーク(A-net)が分社になりました。

 この頃ANAグループはANK・A-netの他、WACを母体として国際線の受託運航を行なっていたエアージャパン(AJX)、貨物部門でA767-300Fを運航していたANA&JPエクスプレス(AJV)、ANK100%出資の子会社エアーネクスト(AKX)、そして以前書いた中日本エアライン(NAL)を母体としたエアーセントラル(CRF)と、7社が乱立する状態になっていました。
 そのため経営計画の一環でグループ企業の再編成が行われる事になり、昨年7月にはAJXがAJVを吸収合併、10月にA-net、AKX、CRFが合併してANAウイングス(AKX)となりました。
 そして仕上げとして、来年ANKがANAに合併され、グループはANA、AJX、AKXの3社に統合される事になるのです。

 残念ながらNKA時代の写真は一枚もないのですが、ここでは「ANK」マーキングの旅客機の画像をご覧頂こうと思います。

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YS-11
 NKAでの就航時はANAの「モヒカンカラー」がベースで、ダビンチのマークの代わりに飛び魚が描かれていました。

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B737-200
 ANAから引き継がれたもので、主に地方路線で活躍するようになりました。

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B737-500
 ANK自社発注機材で、離島路線が中心になる事から「スーパードルフィン」と命名、エンジンカウルにもイルカのイラストが描かれました。

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B737-400
 八丈島路線への就航のために導入されたもので、中古機。
「アイランドドルフィン」の名の通り、胴体全体にイルカがデザインされたスペシャルマーキングとなりました。

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A320-200
 ANAとの共通事業機とされ、ANA便として飛ぶ事もありました。
(逆に、ANAマーキング機がANK便として飛ぶ事もありました)

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 明日はブログの更新はお休みし、本体の更新を行ないます。
 先日の西日本旅行で撮影してきた画像を中心に、合計で90枚の追加を行ないます。
 特に岐阜バスを初公開すると共に、呉市営バスで9枚、神戸市営バスで8枚など、西日本の事業者を中心に画像の追加を行ないます。
 また一部の事業者では画像サイズの拡大を行ないます。

 その西日本旅行については、12月1日より書きたいと思います。
 全14回の予定で、長丁場になりますから他のトピックスの記事も織り交ぜながらやりたいと思います。
(特にこの期間中、JRの来年のダイヤ改正についてのプレスリリースの発表があると思われますので、それについても詳しく書きたいと思います)

《今日のニュースから》
韓国・李明博(イ・ミョンバク)大統領 対米FTA関連法案に署名

№584 バスマガジンvol.50(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジン」は、2003年9月発売の創刊号から通算して、ついに50号に達しました。
 これまでのバスの趣味誌や書籍に比べるとかなりライトな感覚で、こういうバス誌もこれだけやれるのかと、バス趣味の広がりを改めて感じるような気がします。
 それにしても記念すべき号にしては、ごく普通の体裁でした。
 表紙は、富士急行観光のユニヴァース。

◆ 急減する3扉車、見て撮って乗ろう!
 
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 関東では特に中央線沿線であんなに見られた3ドア車も、関東バスでさえも、いよいよ風前の灯火か…。
 今にして思えば千葉県では意外に多く走っていたような気がするけれど、神奈川県は東急田園都市線沿線を走る東急バス位しかありませんでした。
 最後の3ドア車の聖地となるのは、奈良交通の北大和〔営〕となるでしょうかね。
 奈良交通は結構長持ちなので。
 地方に渡った車両は、もちろん1ドアを閉鎖した車両がほとんどだけれど、意外に3ドアを活用している車両も多いみたい。
 西日本JRバスのキュービックは完全に謎。
 名古屋、神戸の両市営バス位は撮りに行った方がいいかなあ。 
 
◆ 堀川バス 秘境路線 完全制覇!

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 まずカラー写真が皆素晴らしい。
 未だ久留米や柳川でしか見た事がないのでこんな山奥に入る路線が多いとは思わなかった。
 でもその分、やっぱり路線を維持するのは、相当大変そうだ。
 上広川線は、曜日によって運行されるか否かが違うみたいで、田舎のコミュニティバスみたいだ。
(休日は全面運休だそう)
 こういう路線は、乗るのも大変だけれど、走行写真を撮るのももっと大変そうだ。
 後は地図や路線図があると、よそ者にも解かりやすかったと思う。
 車両は、ここも譲渡元をぼかしているけれど、間違いなくほとんどは臨港バス。
 資本関係は全くないけれど、相性がいいのだろうか。
 しかし自社発注車がもう14年も入っていないとは。
 なお「貸切バスに定評がある」と前回書いてしまいましたが、分社になっていたのですか。
 失礼しました。

◆ おじゃまします バス会社潜入レポート vol.50 相鉄バス

 相模鉄道のバス部門の分社だけれど、結構スッタモンダがあった所。
 ここは営業所の変遷が激しく、特に二俣川〔営〕は相鉄自動車時代も含めて結構目まぐるしい。

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「50周年記念旧塗装復刻車」が未だ走っていますが(「4台」とあるが3台の誤り。横浜〔営〕の三菱ふそう、旭〔営〕のいすゞ、綾瀬〔営〕の日産ディーゼル各1台)、一方で緑系から青・オレンジ系への移り変わりの最中にあるので、路線車は3代のカラーが共存している訳。
 東急バスの如く旧カラーを復刻したバスは全国各地に走っているけれど、3代というのはさすがに他にはないのでは?
(少なくとも私は思い浮かばない)
「50周年記念旧塗装復刻車」は確か去年車検を受けたはずで、恐らく相鉄バスとしては最後になるでしょう。
 他の車両では、深夜急行バスは撮る機会がないのかなあ。
 昔はスクールバスの運用があり、それは本体でも掲載しているのですが。
 今の所、ポスト新長期規制モデルはまだ入っていない。
 ブルーリボンⅡの導入は、やっぱり謎だなあ。
 エアロエース高速車につきましては、先日羽田空港で撮影しておりまして、12月1日付け(今月30日深夜)の本体の更新時に公開します。 

◆ 大阪駅・梅田駅バスターミナルの全貌
 梅田界隈は、高速バスが発着するだけでも4箇所あり、よそ者でバスの事をあまり知らないと確かにまごつくかもしれない。
 それは関東の新宿も同じだけれど、新宿は今甲州街道沿いに統一バスターミナルを建設中。
 大阪もそうなればいいのだけれど、鉄道と同じでバスも独自色を出したいという事なのか、そういう計画はないようです。
 巡ってみた感触では、阪急バスが特に待合室のスペースがかなり狭く思えて、早急な改善が必要に思えます。
(しかも空港バスがまた別なので)

◆ 路線バス全方位レポートvol.50 秋田県
 JRバスと秋田市営バスがなくなった事で、小規模な参入はあるらしいが(JRバス→羽後交通が運行していた象潟~鳥海山路線は、「象潟合同タクシー」の運行に変わっている)、基本的には秋田中央交通、羽後交通、秋北バスの3社が引き受けている形になります。
 東北地方らしくエリアがきれいに分かれていて、競合路線はほとんどなし。
 秋北バスは、貸切や高速はともかく、一般路線車はオリジナルカラーでやって欲しいと思うのだけれど。
(これは他の国際興業グループ各社も同じ)
 車両で言うと、大型ノンステップ車は3社ともまだ1台も入っていません。
(大型自体必要とされていないからかも知れないが)
 というか、1年半の間で新車がわずか3台とは…。

 今号はこの他に「Things happened in a year」で関東バス。
 便数が減っているみたいで、これでは余計3ドア車の出る幕がなくなってしまいます。
 UDトラックスが事実上バス事業から撤退、となると、今後は三菱ふそうへのシフトも進むのでしょうか。
 当然純正ボディになるので、JBUS系も含めて、次の10年では全く様変わりする事になるでしょう。
「Lions Express」もありますね。
 乗務員の運用はどうするんだろう。
 途中で西武⇔西鉄の乗継があるのか、あえて1泊させるのか。

 次号は改造車と京都の特集ですか。
 やはり貸切バスからの改造、特に中ドア増設車両が中心になるのでしょうか。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
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《今日見た・聞いた・思った事》
「自転車が走りやすい道のネットワーク」の整備に向け、関係者や有識者による会合が行なわれたそうです。
 来年春にはガイドラインが示されるそうです。
 ただ、どうも自転車に乗る人のモラルがかなり悪く、というか確信犯的に道交法を犯して走っているような自転車も少なくないと思います。
 渋谷駅東口なんて、夜になると都営バスをすり抜けるように高速で突っ走る姿を何度も見ます。
「クリーンな乗り物」とかいって、少しチヤホヤしすぎたのかも知れません。
 もちろん自転車道の整備も必要でしょうが、ある程度強制的な法規制も、今後は必要になってくるのかもしれません。
 でないと歩行者はもちろん、自転車に乗っている人自身だって危ないもん。

《今日のニュースから》
プロ野球ベストナイン発表 楽天・田中将大投手初受賞

№583 バスで行くバス 27.葛の湯(神奈川県横浜市泉区)

 前回から今度は3ヶ月ほど空いてしまいましたが、久し振りに「バスで行くバス」やります。
 しかし、今回の「葛の湯」さんはタイトルに反して、バスで行くには少しばかり遠い、閑静な住宅地の中にあります。
 おおよそ大衆銭湯とは思えないロケーション、そして設備で、周辺地域の一大「レジャーランド」と呼んでもおかしくないかも知れません。
 自ら「スーパー銭湯」と呼んでいる位ですから。
 でも、大人450円で入れる、横浜市浴場協同組合加盟の立派な大衆銭湯です。

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(訪問日:2011年11月18日)

<アクセス>
 大衆銭湯はほとんどが鉄道の駅からすぐ近く、そうでなくてもそばにバス路線があって、バス停から徒歩ですぐそこというケースが大半。
 その意味では、ここは異色。
 最寄の駅やバス停からだと、徒歩で10~15分はかかる。

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(撮影:2011年11月18日)
 横浜市営地下鉄ブルーラインの踊場駅、及び神奈中バス〔戸58〕(戸塚バスセンター~中田~立場ターミナル)〔戸61〕(戸塚バスセンター~上飯田車庫)〔戸64〕(戸塚バスセンター~いちょう団地)〔戸79〕(戸塚バスセンター~弥生台駅)の踊場バス停からは徒歩10分。
 降りた先の左手の小道を入る。
 逆方向の場合は降りた先の踊場交番前交差点を横断する。
 地下鉄利用の場合は3番出入口利用(エレベーター併設)。
 地上に出たら右手に小道があるのでそこを入り、坂道を登る。
 Timesの駐車場を右に見下ろすと左に小道が分かれるのでそこを入り、突き当りを今度は右。
 住宅街の中を歩いていく。
(この道は戸塚区と泉区の境になっている)
 やがて「ゆ」と掲げられた建物が見えてくる。

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(撮影:2011年11月27日)
 神奈中バス〔戸60〕(戸塚バスセンター~汲沢~立場ターミナル)及び〔船21〕〔船22〕(大船駅~原宿~立場ターミナル)の高砂苑前バス停からだと徒歩15分。
 汲沢・原宿方向からだとバスの進行方向に沿って歩いて行き、葛野小学校入口信号のT字路を右折して後は真っ直ぐ。
(画像の神奈中バスは立場ターミナル行で、この後方に高砂苑前バス停がある)

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 いずれにしてもバス停から遠いので、上の地図を参考にしてください。
 なお当ブログの性格上、本当はオススメしないのだが、駐車場がなんと150台分完備されている。
(というか、車でないと訪れるのが難しい、という人も多いかも知れない)

<営業時間・休業日>
 9:30~深夜1:00と非常に長い。
 第3木曜日定休。
 また第5日曜日がある場合、ここも休みになる場合があるとの事。

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 入口には案内図があり、多彩な設備には驚かされる。
 玄関で靴をロッカーに入れたら、鍵をフロントまで持参する。
 そこで脱衣場の鍵を借りる。
 なおここでは、神奈川県公衆浴場業生活衛星同業組合の共通回数券は通用するが、発売はしていないのでご注意を。
(自浴場のみ通用の回数券を発売している)

<脱衣場>
 飲料の自動販売機とコイン式ドライヤー(20円で4分)がある。

<浴場>
「美都波の泉」と「アフロスの泉」があり、男女が日替わり。
「美都波の泉」は和風。
「アフロスの泉」はギリシャ風で、彫像があったりします。
 ダラダラと記しても解かりにくいでしょうから、カウンターで配布されているパンフレットの画像を掲げておきます。
 そちらをご覧下さい。
(多少古くて、今は無い設備もあるようです)

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 どちらにも露天風呂があり、そこにも少数ながらカランが設けられています。
 なおシャンプー・石鹸などは持参の事(販売もしている)。
 タオルも忘れると、100円で買い上げる事になります。

 地下にはサウナなどのロイヤルコーナーがあります。
 入浴料込みで大人600円、中人280円(子供は追加なし)。

<その他>
 風呂以外にも軽食コーナーやお座敷、さらにはカラオケコーナーやマッサージなど至れり尽くせり。
 軽食コーナーはラーメン480円、カレーライス520円、生ビール480円(ドライバーはダメよ)、ソフトクリーム240円など。
 飲料の自動販売機もあり、瓶の飲料の販売機も、美都波の泉の入口の脇にあります。
 コーヒー牛乳はメグミルクで130円。

 この他、外には居酒屋や美容室などのテナントが入った建物もあります。
(2Fはアパート)
 早くから多くの入浴客が訪れ、中にはタクシーを呼んで帰るご婦人の姿も見られたりします。

 毎月15日は「敬老サービスデー」になっています。
(休みの日は翌日で、次回は12月16日(金))

 詳しい事については、公式Webサイトもありますから、そちらをご覧下さい。
 
 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 先日の西日本の大旅行については、12月に入ってから書く予定です。

 この催しは、以前ご紹介した「さくらの山」で行なわれたそうです。
「成田空援隊」なんて地元グループがあるとは知りませんでした。
《今日のニュースから》
女性限定の航空機撮影会 成田空港で開催