鹿児島市内行は悪天のためあきらめ、前から考えていた人吉へ行く事にします。
人吉へは、一時期鹿児島空港~人吉産交間の空港バスもありましたが、現在は熊本~鹿児島間の高速バス「きりしま号」が人吉ICと鹿児島空港を経由、この便を利用する事になります。
ただ、次の熊本行は9時45分。
まだまだ時間がありますので、この間を利用し、ターミナルの3Fにある航空展示室「SORA STAGE」を覗いてみる事にします。
エントランスは出発ロビーがある2Fにあり、3Fまで階段で上っていきます。
(展望デッキも同じ)
入場は、無料です。
まず「歴史ゾーン」。
鹿児島市中心部の鴨池に開港した頃から現在までの空港や機材の変遷が展示されています。
「世界ゾーン」。
鹿児島空港に乗り入れている航空会社、そして3大アライアンスから1社ずつを取り上げて、機体のモデルを紹介しています。
(確かSTAR ALLIANCE…LH、one world…BA、Sky Team…DL)
JALの新鶴丸が早くも反映されています。
そしてメインコースと言える「機能体験ゾーン」。
過去に使われてきた機体の部品とか、模型やモックアップなどが並べられていました。
B747用のタイヤ。
MD-90のスケールモデル。
JAS時代の「クロサワ・レインボー」。
中程には航空関係の部品がいくつか固まって展示されています。
右側がB747用だったという、エンジン部のファンブレード。
左側にはYS-11で使われていたプロペラが置かれています。
目玉の一つが、このウィングレット。
B747-400の主翼の先に取り付けられ、空気抵抗を減らす役割を持っています。
ANAでは国際線用のB747-400を国内線用に転用する工事を行った事があり、その過程で発生したものを展示していると言う事です。
結構大きいです。
もう一つの目玉と思えるのが、このDHC-8-Q400のモックアップ。
実際にCAの訓練用としても使うのだそうです。
(この場合、カーテンを閉じるため見る事ができなくなる)
最近の搬入なのでしょうか?JALの新鶴丸をベースとしたカラーになっています。
公開時には中にも入れます。
旧JASカラーをまとった、A300の模型。
これは3人乗務のクラシック型。
B787のタイヤも展示されていました。
「SORA STAGE」から展望デッキにも出られます。
その展望デッキへの出口にある円柱状のものは、エンジン部のノーズカウル(ファンブレードのケース)です。
B747用で、何しろ大きくて、大人でもほとんど頭がつかえずに済む程です。
(別に2Fから直接来るルートもある)
その展望デッキですが、非常に遺憾ながら、ここも青森等と同様、中途半端な網がかけられてしまいました。
せっかく背後の霧島の山々が雄大で、過去にはこれをベースにYS-11とか、MD-11の写真を撮ったりしたものなのに、はっきりもったいないです。
その霧島の山々の中に、1月に噴火して、宮崎県に被害をもたらした新燃岳があります。
今は噴火も収まり、煙は上がっていません。
しかし一部ではマグマの滞留により、来年位にまた噴火するのではないかという憶測もあるようです。
どうかこのまま何も起こらず、穏やかなままでいて欲しいと思います。
羽田から乗ってきたANAのB767-300は、今度は伊丹行544便として出発して行きます。
鹿児島空港は、奄美諸島へ向かうJACのローカル線のハブとしても機能しています。
これは奄美大島行。
ターミナルから歩いて機体に向かうのも、プロペラ機材の隠れた魅力かも。
離陸するSKYのB737-800と、トーイング中のJACのDHC-8-Q400。
トーイングカーはジェット機用と比較しても小型で、どこかユーモラス。
なお短時間ですが見た限り、JACの実物では、まだ新鶴丸カラーは現れていないようです。
無料の展示施設としてはなかなか充実しており、新しい展示が見られるのも好感が持てる所です。
航空便の待ち合わせ、またはバスの待ち合わせなど、ちょっとした時間に見学するには好適ではないでしょうか。
さて、「きりしま号」の時間が来ました。
この続きは次回です。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
「JTB時刻表2011年11月号」が発売になりましたが、申し訳ありませんが11月になってから書く予定です。
詳しくは10月29日にお知らせします。
《今日のニュースから》
仏フィヨン首相 宮城県石巻市の被災地を視察