№545 北海道・苫小牧 台風の中弾丸旅行 2.苫小牧のバスとJAL510便

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9月7日(水)
 翌朝、ホテルの窓から外を眺めると … 青空が広がっているじゃないですか!
 天気予報自体は良くなくて、いつまで持つかは解からないけれど、とりあえずはバスの撮影に時間を使えそう。
 ところでこの朝、日高の方で地震があって(先に書くと、横浜に帰った後の夜にもありました)、苫小牧も揺れたみたいだけれど、全然気づきませんでした。

 駅前で撮影。
 ここは苫小牧市営バスの他、道南バス(札幌行高速バスの他、本数はあまり多くないが一般路線もある)やあつまバス(これも本数は少ない)も乗り入れている。

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道南バス 102
 その数少ない道南の一般路線バス。
 登別から来た、苫小牧私立病院行。
 元横浜市営バスのKC-JP252NTNと思われるが、バンパーにコーナーランプが追加されている。

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道南バス 607
 貸切からの転用と思われ、中央にリフトを備えています。

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道南バス 610
 一日3往復ある静内行。
 数少なくなったスーパークルーザーの、短尺タイプ。

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道南バス 645
 札幌行高速バス。

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あつまバス 室蘭200か707
 この車両は、元名古屋市営バスでしょうか?

 ところで、路線バスの他に、駅前のドーナツ店の前に妙なバスが現れます。

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 イオン苫小牧への無料送迎バスですが … どう見たって、東武バス。
 緑ナンバーながら社名が記載されていないのですが、「フジタバス」という会社が運行しているようです。

 苫小牧市営バスについては、10月1日付(9月30日夜間)の本体の更新時に、過去に撮影した分と合わせて公開しますので、そちらをお待ち下さい。
 とりあえずここでは1枚。

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苫小牧市交通部 326 
 国際興業の車両で、市営バス … というより北海道では随分短く見えてしまうものです。

 それにしても、苫小牧は確かに涼しい。
 快晴ですが、半袖では少々肌寒いかも。
 9月になってなお猛暑が続く首都圏とは大違いで、こんな場所ばかりなら節電も必要とせず、ひいては発電所も少なくて済むのに…とか感じました。
(最も、今度は真冬の暖房や除雪で大変だろうが)
 しかし、平日の朝方というのに、駅付近は人通りがあまりありません。
 王子製紙など大工場も多くて、地方都市とはいえ朝ラッシュ時にはそれなりに多くの通勤通学客が行き来するものと思っていたのですが。

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 市営バスターミナルはホームが3面あり、出発案内表示も備えた本格的なものです。
 しかし、路線の廃止が相次ぎ(この中には千歳に行く路線もあった)、バスの出入も、人通りも少なくなっていました。
 現在市営バス以外は駅前の「egao」の前に発着(道南バスの案内所もある)していますが、来年5月の市営バスの道南バス譲渡後は、他の民営バスもこのターミナルの発着に統一される事になるのかも知れません。

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 №517の「バスマガジンvol.48」にもあったように、苫小牧市営バスでは大判の時刻表を発行していて、特に今年4月発行分は、市営バスとしては最後になるからか、土休日のページに市営バスの歴史的な写真が掲載されています。
 特に時刻表そのものにはそういう事は謳われていないのですが。

 さて、しばらく駅前で撮影した後、少しはバスに乗って、バスが走る所を取りたいと思い、1系統の交通部行に乗車。
 双葉町で下車し、反対方向から来る市営バスを狙ってみました。
 それが、一番上の画像です。
 特に風光明媚、という訳ではないですけれど。

 この上空は、新千歳空港を離陸して本州方面に向かう旅客機の通り道になっています。
 次々にジェット機が通過していきますが、その中にスイスのエーデルワイス航空らしき機体もありました。

 その千歳方面は最初から曇り空になっているようでしたが、上の画像を撮った直後あたりから、苫小牧も急に雲行きが怪しくなってしまいました。
 残念ながら、この先は天気予報通りになりそうです。

 11時23分の普通電車で千歳空港に向かい、空席(できれば窓際)があれば早めの便で帰ろうと思います。
 それにしても、苫小牧は全体的に、何だか随分寂れているように思えました。
 駅ビルの「ESTA」からして閉店になっていますし。
 市営バスの民営譲渡は、ひょっとしたら苫小牧の町そのものの現状も反映しているのかもしれないと感じました。

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 普通電車の前、右は札幌行特急<スーパー北斗3号>。
 左は711系の糸井行き4472M。
<スーパー北斗3号>は、20分程の遅れになっていました。
 この後、側線にいた721系が入ってきます。

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 札幌行2765M。
 苫小牧で既にパラパラ雨模様になってしまいましたが、次の沼ノ端が土砂降り。
 早い帰宅の女子高生たちがキャーキャー叫びながら走っていきました。
 植苗ではすぐに止みましたけれど。
 美々では左手、ANAのB747-400Dが離陸して行くのが見えましたが、その行く手には大きな雲の塊。
 こりゃ、また昨日の羽田みたいに揺れるのか?とゲンナリしてしまいました。
 まだ搭乗便の変更もしていないのに。

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 南千歳の到着が若干遅れ、快速<エアポート>は至近の110号は間に合わないかな(アナウンスも次の112号を案内していた)と思っていたが、向こうの方も若干遅れて到着。
 この日も道内は全体的にダイヤが乱れがちで、<スーパーおおぞら6号>は、<北斗5号>の後になっていました。
 1時間程度は遅れていたようです。

 新千歳13時00分出発のJAL510便は、窓際が2つだけ空いていました。
 しかしどちらも翼の真横、しかも一方は隣が赤ちゃんと聞かされ、しかし新千歳も天気がやはり良くないので、この510便の24Kを選択する事になりました。

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 折返し510便となるB777-200(511便)は、所定より20分の遅れで着陸、12番スポットに着きます。
 ここの展望デッキは屋根がなく、時折ザァッと雨が降ると、下まで逃げなければなりません。
 スポットには新鶴丸のB737-800とか、ANAでは「ピースジェット」とかいるのに、悔しいったらありゃしない。

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 折返し510便の搭乗開始も残念ながら遅れて、本来の出発時刻が近付いて搭乗開始。
 この便は特に他の外国のコードシェアはないけれど(ちなみに同時刻の成田行はAA、VN、MU、CXとのコードシェアあり)、外国人の乗客もいる。一人床に寝そべり、ベンチの背もたれに足を投げ出すヒドイ格好の男もいた。

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 折返しの出発も遅れをほとんど縮められず、15分遅れでゲートを出発。
 その直前、「JAL嵐JET」が着陸した。
 事前に公表されている便より1つ前で、このあと2機の並びが見られた事になります。
 つくづくこの悪天が恨めしい。
(別に「嵐」のファン、というわけじゃないけれど)

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 離陸すると右手に樽前山が見えるはずだが、雲に隠れている。
 この後苫小牧の上空を通過して海上に出るが、広々と広がる翼に遮られてあまり下界を楽しめない。
 まあ、仕方ないか。
 幸い、大きな雲はどこかに去ってくれたようで、揺れはほとんどなし。

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 国内線用のB777-200のシートは、以前の9列配置から10列配置に変更になっている。
 10列配置になってから10列部に座るのは初めてだったが、特に窮屈になったという感じはありませんでした。
 外国人旅客はノートパソコンのキーボードを叩く人が多い。

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 真昼のフライトなので、サービスのコーヒーと共に、空港で買ったサンドイッチをつまむ。
 真昼でなくても、たいていは何か食べているのだけれど。

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 天井のモニターに映されるフライトデータは、随分と立体的になりました。
 そういえば、その前のテキストスタイルのニュースには、東京駅の赤レンガの駅舎は来年6月開業だと書いてあったっけ。
 三陸鉄道の復興祈願のレールが速効で完売したとも。

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 羽田が近付いてきました。
 雲海の向こうには、「ちっちゃなカワイイ富士山」。

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 降下しながら房総半島の真ん中まで南下、一気にUターンして東京湾上空へ。
 羽田のR/Wは34R。
 昨日とは逆になりました。

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 D滑走路を横切るように着陸。

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 残念ながら、羽田空港も出発時の遅れをほとんど回復できないままの到着となりました。
 ターミナルに並んでいるのは、「Arc of the Sun」カラーばかり。
 このシーンはいつまで見られるでしょうか。

 という訳で、北海道旅行にしては何とも慌しいものになりました。
 前回書いたように、本当は午後には新千歳で「JAL嵐JET」など、旅客機を少しは撮りたかったのですが。
「JAL嵐JET」は結局、羽田空港で撮る事になります(それは№539で書きました)。
 このわずか3日後、今度は大阪へ飛ぶ事になりますが、それについては来月書きます。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 ここへ来て関東もまた、朝晩は先日の苫小牧並みに涼しくなりました。
 というか半袖だと寒い位かも。
 また数日のうちには猛暑がぶり返してしまうのかも知れませんが、それにしても「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだと、改めて感じます。
  震災復興とか、エネルギー問題とか、世間では喧々囂々鋭く意見が飛び交いますが、まずはこうした、日本ならではの日常の季節の変化を一人一人が大切に感じる事から始まるのではないか、そう密かに思っています。

 震災復興といえば、仙台空港鉄道の美田園~仙台空港の試運転が今日行なわれたそうです。
 問題がなければ来月1日に運行を再開します。
 何とか少しづつでも、復興に向けた一歩を…!

《今日のニュースから》
米人工衛星 米西海岸沖に落下の模様