前回から2ヶ月ほど空きましたが、久し振りに「バスで行くバス」やります。
初めての銭湯に行くとき、一応ネットとか、書籍やマップとかで場所や営業時間等は確認しておくものの、基本的にはほとんど予備知識なしで行く事になります。
そうすると、時として「おおっ、これは」と思うような銭湯に出会える事もあります。
今回の「安善湯」さん(横浜市鶴見区)もそんな場所でした。
住宅街の中にあまり目立たないような感じであるのですが、実は建築に見所がある場所でした。
名前の通り、JR鶴見線の安善駅の近くにあります。
205系に乗っての小さな旅、あるいは貨物列車を撮影した帰りに立ち寄れる銭湯です。
(訪問日:2011年8月19日)
<アクセス>
JR鶴見線安善駅から徒歩5分程度。
鶴見からは日中は1時間当たり平日2~3本、土休日1~2本、共に夕方はもっと増える。
駅は駅員無配置で、IC簡易リーダーのみ入口に設置され、ホームには構内踏切で出入する。
(撮影:2011年8月23日)
(撮影:2011年8月23日)
バスの場合、一番近いのは臨港バス〔川27〕(川崎駅~日清製粉)の白石橋。
右手に広がる寛政町公園を横切って行く。
ただし平日は約30分、土休日は約60分間隔と少ない。
川崎からの場合、時間が合わなければ臨港バスの他の系統を利用し、産業道路上にある浅間前バス停からの利用も可能だろう。
浅田町交差点から白石橋方面に入る。
鶴見からはJR鶴見線の他、横浜市営バス27系統(鶴見駅~安善町)も利用できる。
平日は日中30分、夕方は20分、土休日は終日25分間隔の運行。
安善駅前で下車するが、鶴見からのバス停の前のクラシックな佇まいのタバコ屋さんも見もの。
ちなみに寛政から安善駅前の間、左手に東京ヤサカ観光の横浜営業所があり、観光バスが見られる。
<営業時間・休業日>
15:30~22:30。
第2日曜日定休。
また第5日曜日がある場合、ここも休みになる場合があるとの事。
住宅地の中にあるので、遠くからだと目立たないかもしれない。
しかし近付いてみると、古い事は古いが、洋風モルタルの造りにはうならされる。
「アールデコ風」なのだそう。
(昔は工場の社宅の共同浴場だったそう)
銭湯の名前は、窓の部分にぶら下がる札に書かれている。
建物の外の入口から既に男女別になる。
(一番上の画像では、手前が男)
コインランドリー併設。
<脱衣場>
番台式。
テーブルとイス4脚がある。
コイン式のヘアードライヤー20円で3分。
TV・クーラー・扇風機があるが、訪問時は節電のため全て停止していた。
曇り空で気温が若干低かったのであまり気にはならなかったが。
それより蚊が多かったのが気になった。
タバコは縁側で。
残念ながらコーヒー牛乳はなし。
缶コーヒー・オロナミンC・缶ビール・ポカリスエット・ミネラルウォーター等を販売している。
<浴場>
男女が完全に分離されている。
何より八角形の浴室と、その上部にある円形の湯気抜きが極めてユニーク。
中央に円形の小さめの浴槽があり、真ん中に仕切りがあって浅い所と深い所に分かれている。
カランは16、うちシャワー付が8ある。
壁画は富士山と、もう一つは琵琶湖?
銭湯としては必要最小限の設備でしたが、何より建築が見もの。
内部の写真がないのが申し訳なく思えるほどです。
是非実際に足を運んで、観察してみてください。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
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《今日見た・聞いた・思った事》
台風12号による大雨で被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
現場を映像で見て、正直「大津波とどこが違うんだ?」と思ってしまいました。
元々紀伊半島は雨が多い場所ではあるのですが、今回の降りは異常です。
そして、前回更新時に懸念していた事も現実になってしまいました。
思えば21世紀に入ってから、大雨による鉄道の被害が急激に増えてきた気がします。
廃線に追い込まれた高千穂鉄道が典型的な例でした。
鉄橋が流されると、復旧させるとしても年単位の歳月を必要とするので、今回の紀勢本線も心配です。
せっかく美祢線が今月末には運行を再開すると言うのに…。
《今日のニュースから》
岩手県大船渡市 さんま直送便の発送開始