№480 意外?必然?マレーシア航空 ワン・ワールド加盟申請

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 少々古い話になりますが、マレーシア航空(MH)は先週6日、航空3大アライアンスの一つ、「ワン・ワールド」への加盟を申請しました。
 手続きが順調なら、来年の後半くらいには正式加盟となる見込みです。
 MHはマレーシアの首都・クアラルンプールを中心に世界5大陸全てに路線を持つ(アジアで唯一、アフリカ⇔南アメリカの路線もある)、東南アジアでも最大手級のエアラインですが、これまでどのアライアンスにも所属していませんでした。

 そこで今回のワン・ワールド(OW)加盟ですが、ある部分では意外で、ある部分では必然的だったといえます。

意外:MHは、OW加盟航空エアラインとのつながりがかなり薄い。
 キャセイ・パシフィック航空(CX)、香港ドラゴン航空、ロイヤル・ヨルダン航空とのコードシェア運航が若干ある程度で、FFPプログラム(「エンリッチ」)に関しては、OW加盟航空会社との提携は一切ない。
 むしろANAなどのスター・アライアンス(SA)や、KLMなどのスカイチーム(ST)とのつながりが深い。
(ANAの成田-中部・福岡線でも、MHのナンバーがついたフライトがある)
 ちなみに2007年OW加盟のJALの場合は、加盟以前からアメリカン航空(AA)やカンタス航空(QF)などとつながりが深く、当然の流れと言えた。

必然:ではアライアンスを選択するとしたら、どこがいいのか。
 まず、SAはないと思っていた。
 ANAと緊密な関係にあるとはいえ、マレーシアの南北、シンガポール航空やタイ国際航空が既にSAの強力なメンバーになっているから。
 どこか加盟ならSTだろうと思っていた。
 STのキャリア、特にKLMと関係が濃いし。
 ところが、東南アジアではベトナム航空に加え、昨年になってこれもすぐ隣のガルーダ・インドネシア航空がST加盟を申請。
 ガルーダは経営問題もあってワールドワイドな路線網とはなっていないものの、これでベトナム航空と合わせてSTも東南アジアのエアラインが2社。
 これではSA、STのどちらに加わっても、東南アジア地域のワン・オブ・ゼムに過ぎなくなる。
 それならこれまでのつながりが薄くても、東南アジアが空白域に近いOWなら、MHも東南アジア代表として、アライアンス内部での発言力が高くなるだろう。
 そんな計算が働いたのではないか。
 プレスリリースにおけるMHのCEOの発言からも、どのアライアンスへ行くべきか、少しばかし迷った痕が伺えます。

 さて今後なんですが、QFのサポートの元に加盟手続きが進められる事になりますが、前述のようにほとんど営業的なつながりがないエアラインとの提携が中心になりますので、システムの改修などで結構大変な事になりそうです。
 利用者の立場で言うと、本国マレーシア以外で一番影響が大きそうなのが、日本だと思います。
 前述の通り日本ではANAとFFP・コードシェア運航などで強力な関係を築いていますが、MHがOWに加盟する事になれば、常識的には提携相手をJALに切り替える事になります。
 でも知る限りでは、過去にMHとJALの間では協力関係がほとんどなかったはずだし、全面的な切り替えとなると、これは利用者(特にFFP会員)は相当混乱するかも知れないなあ。
 いずれにしても、東日本大震災の後遺症が癒えていないとはいえ、東南アジアにとっては日本はまだまだ魅力的な市場のはずですし、今後の動向には注目でしょう。

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 今回優勝を争った2チームのホームアリーナはいずれもOWの盟主、AAがネーミングライツを獲得していました。
 両都市ともAAのハブになっています。
 2006年にも同じ顔合わせで対戦があり、この時はマイアミ・ヒートが優勝していました。
 それにしてもこのチーム、20年位前は記録的に弱かったんだけれどなあ。
《今日のニュースから》
NBAファイナル ダラス・マーベリックスが初優勝