№469 大震災後、初の東北 4.JAL1224便

 関東地方が梅雨に入ってしまいました。
 まだ5月だというのに早いなあ。
 間もなく、東北地方も梅雨入りでしょう。
 震災復興に悪影響とならなければ良いのですが…。

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 わずか2日間の青森・八戸旅行を終え、夕方のJAL1224便で東京・羽田へ戻ります。
 帰りは三沢空港から。

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 十和田観光電鉄の三沢行空港バスは、中心街ターミナルの2番(八日町の三八五観光予約センター前)から出発。
 首都圏ではほとんど見られなくなったスーパークルーザーが、ここではバリバリ現役です。

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 市中心部は多少渋滞気味。
 三沢まではみちのく有料道路を経由しますが、こちらはさすがにスイスイ。
 沿線はビニールハウスの農村地帯と森が交互に現れ、時々青い森鉄道の路線と交差します。

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 三沢空港のターミナルビル。
 民間旅客機の乗り入れが少ないので、小ぢんまりしています。

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 三沢空港に着くと、JAL1224便となるMD-90-30は、羽田空港から到着したばかりでした。
 ところで、この空港はご存知の通り米軍三沢基地と共用しています。
 そのためなのか、旅客機用のエプロンと誘導路・滑走路の間は通常は扉で遮られ、旅客機の発着時のみ開く事になっています。

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 空港カウンターは旧ロゴのまま。

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 手荷物検査場は長蛇の列。
 やはり旅行者、それと家族連れが目立つようです。
 三沢発ながら、外国人の姿はなかったような。
 ちなみにこの便はアメリカン航空とのコードシェアを行っています(AA5890便)。
 傍らのTVでは、日曜日ながら国会中継を放映していました。

 検査場を通過すると、今回はもう即搭乗しなければなりませんでした。
 慌しい。
 入口に、オーディオ用のチューブホンがあって、乗客が自由に持って行く事になります。
 JALでも、この部分は簡素化されています。

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 滑走路はR/W10を仕様。ターミナルはR/W28側にあるためタキシングが長くなります。
 米軍基地と共用とあって誘導路の両脇は営倉や格納庫が並び、他の地方空港とは様相が大分異なります。

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 離陸。
 右手に見えるのは航空科学館です。
 上昇角度が急。

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 淋代海岸を右に見て、太平洋上で大きく右旋回。
 この海岸は、見た限りでは津波の被害はほとんどないようでしたが、実際はどうだったのでしょうか。

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 八戸が左下に見えました。
 震災前の八戸港は知らないから、正直どこがどう被害にあったというのは、上空からでは解かりません。
 港の海の色が若干違うのが、津波の影響を引きずっているのかなとは思いますが…。

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 機内はなるほど、クラスJも普通席も満席。
 新幹線は運行を再開しましたが、何のかんの言ってもGW中でもあるし、旅客の利用は多くなっているようです。
 ドリンクはリンゴジュース・シークァーサーのドリンク、お茶の3種のみ。
 でもいつも思うのだけれど、どうしてキャビンで頂くリンゴジュースって、地上以上においしく感じられるのだろう?
 乾燥しているから?

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 機内では、以前のNHKニュースに変わる、テキストスタイルのニュースが放映中。
 やはり大震災・原発事故関連のニュースが中心になりました。

 花巻の上空でキャプテンアナウンス。
 巡航中はおおむね良好だが、羽田への降下中は揺れが予想されるとの事。
 そして、皆様の多大な支援により、(JALが)運航を継続させてもらえている事に感謝しているという一言も付け加えられていました。

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 安全のしおりは、新鶴丸デザインになっていました。
 そういえば大分前、JAL・JAS統合直後にA300B2Kに搭乗した際、安全のしおりのイラストがJJカラーになっていたのを思い出しました。
 B2K・B4は結局塗り直されないまま退役しましたが、MD-90の新鶴丸はアリなのか?
(私は可能性は0ではないと思っている。MD-11が1機だけJJカラーになったという前例もあるし、小型機を多数必要としている上にB787の受領が遅れている現状では、MD-90の退役も計画より遅くなるのではないかと考えるので)

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 離陸して30分弱で仙台市を左に見ます。
 ユアテックやクリネックスのスタジアムは確認できましたが、大津波の被害が甚大な若林区の海岸線は雲に隠れて解かりません。
 同様に福島第一原発の方角もひたすら雲が広がって状況は不明。

 それから10分後にディセンド(降下)開始。
 正直、機内サービスに影響を与えるような揺れはほとんど感じませんでしたが、まあ結果論でしょう。
 上空にも雲があってうっとおしく、大気の状態が不安定だったのは間違いなさそうでした。

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 ベルトサインが多少早めにつき、左手には守谷が見えてきました。
 左にTXの車両基地、右に守谷駅です。

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 左に千葉ニュータウン中央駅。
 この後東葉高速鉄道の八千代緑が丘駅も見ました。

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 さらに左に幕張。
 QVCマリンフィールド(千葉マリンスタジアム)に明かりがついています。
(千葉ロッテVS福岡ソフトバンクの試合が行われていたようです)
 東京湾上空に出て、羽田空港へ一直線。
 待てよ、という事は…。

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 羽田空港はD滑走路、R/W23に着陸しました。
 D滑走路の着陸は初めてです。
 遠くにアクアラインの「風の塔」が見えました。

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 羽田空港は6番スポットに到着。
 JJカラー機ばかり並んでいましたが、このような光景は後どの位の間見られるのでしょうか。

 多少慌しかったですが、これで今回の旅は終わりです。
 震災の報道を見ると、何だか東北地方全てが壊滅的ダメージを受けているような錯覚を覚えます。
 実際には、少なくとも青森県は新幹線が臨時ダイヤを強いられている程度で、訪問・滞在自体は何も問題はないと言って良いと思います。
 GW中はどうしようもなかったでしょうが、夏休みシーズン、特に「ねぶたまつり」の頃には、観光客で賑わう青森が戻っていて欲しいと思います。
 私も、出来るだけ早いうちに再訪できればと思います。
 悪天でバスの撮影ができなかった事もあるし…。

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