№467 大震災後、初の東北 2.雨の青森から八戸へ

 ここへ来て、また各地で余震?が頻発しているようです。
 今朝もいわき市で震度5とかあって、福島第一原発は大丈夫だったか?と心配してしまいましたが、とりあえずこの地震による状況の悪化はなかったようで、何よりでした。
 しかし海外ではアメリカで大規模な竜巻が発生して犠牲者が多数。
 現場の映像を見たら、何だか大津波の被災地域のそれを連想してしまいました。
 アイスランドではまた火山が噴火して航空便に影響を与えているそうだし、一体地球のどこに行けば安寧の日々が送れるのか?と考えてしまいます…。

 
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 昨日の続きです。
 JALのA300-600Rの離陸を見届け、JRバス東北の空港バスで青森駅に向かう事にします。
 しかし、航空便接続ダイヤのため、次の大阪からの接続便まで約1時間、ターミナルで待つ事になりました。
 首都圏ほどではないが、ターミナルも一部節電を実施中。
(但しエスカレーターは普通に動いていた)

 ところで、ターミナル内には、3月を持って休航になった青森~名古屋線の早期再開を求めるスローガンが掲げられていましたが、この後5月11日になって、FDAが7月から運航するとプレスリリースがありました。
 ただ、復興支援が目的という事が全面に出ており、8月以降1日1往復の運航を予定しているが、恒常的なものになるかは、現状では不明です。

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 青森駅行の空港バスは青森市営バスが撤退したため、JRバス東北の単独運行になっています。
 10時30分発の便の乗客は自分を除くと8人。
 ただ、受ける大阪発便が定員76席のE170である事からすると健闘しているとも言えます。
 同時出発の弘前行弘南バスは、さすがに「さくらまつり」が行われているからか、20人近くは乗っていたようでした。

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 空港を出発し、坂道を下っていくと、東北新幹線を跨ぎます。
 それほど飛ばし手はいませんが、青森駅には所定より早目の到着でした。

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 青森駅は、駅舎自体は変わっていないようでした。
 青い森鉄道専用のカウンター窓口が設けられていましたが。
 それよりも駅前のバスターミナルが全く変わり、市営バスは歩道側を含めてプラットホーム2面から発着するようになっていました。

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 青森駅のJRバスのバス停も、市営との統一案内所の前に移転していました。
 十和田湖行の<みずうみ号>は震災の影響で運休が続き、ようやく4月23日に1往復で再開、前日の29日に3往復の運行になったばかりでした。

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 JRバスの青森駅は更地になっていました。

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 JRバスの青森支店(車庫)も、駅の南側に移転していました。
 車庫内には「はやぶさカラー」の<みずうみ号>専用車や「びゅうバス」、各種高速バスの姿があります。
 また、青森市営バスの待機場所にもなっていて、新車のエアロスターの姿もありました。

 そういう車両も見えたので、是非撮りたいと思っていたのに…。

 昼前になって一気に曇り空。
 ついには雨まで降り出してしまいました。
 残念、バスの撮影はお預けです。
(私の場合はとにかく晴の時に順光で撮りたいので…)

 という事で、前日に運行を再開した、東北新幹線の<はやぶさ>を見に行こうと思います。
<はやぶさ501号>は新青森12時49分着。
 函館からの<スーパー白鳥26号>に乗れば間に合います。

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<スーパー白鳥26号>はJR北海道の789系。
 なお、青森~新青森に限り、自由席は乗車券だけで乗れます。

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 №199で、電車内から完成間近の姿をご覧頂いた新青森駅です。
 しかし駅付近は殆ど何もないな…。
 コンビニが1軒あった位だったか?

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 新幹線のホームは、雪国という事もあってかホーム全体が太い柱で支えられた屋根に覆われて、安全柵もあるのでやはり撮り辛いと思います。
 でも、そんな中でも地元の人たち多数が「オラが町のスーパースター」の到着を、今か今かと待ち構えていました。

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 定刻12時49分。
<はやぶさ501号>、13番線に到着です。

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 先頭車両には「がんばろう東北」のステッカー。

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 新青森駅で配布していた、4月29日からの暫定時刻表を掲げておきます。
(新青森・盛岡駅発着のみ記載)


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 <みずうみ号>は下り2号を除き、新青森駅を経由します。
 でも、下り10号と上り5号を見ましたけれど、どちらも殆ど乗客の姿がなく、せっかくの「はやぶさカラー」の専用車も気の毒でした。
 まあ東北新幹線全線運行再開の決定から日が経っていないし、正直このGW中はどうしようもないでしょう。
 夏休みシーズン、特に「ねぶた祭り」の頃には盛況になって欲しいと願います。
 ディスティネーションキャンペーンもやる事だし。

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 五能線からの<リゾートしらかみ1号>。
<リゾートしらかみ>にはハイブリッドの新車も入りましたが、これはキハ40系改造の在来車。
 なお、<リゾートしらかみ>は全車指定席で、青森駅までのアクセスにはなりませんので注意。

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<白鳥28号>はJR東日本の485系。
 折返し間合いはどうやら津軽新城あたりで取るようです。

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 E751系は4連に短縮して<つがる>に登板という事になりました。

 さて、残念ながらこの雨では青森に留まってもしょうがないと思い、青い森鉄道で八戸に向かう事にします。
 ここで利用したのがこの切符。

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青い森休日フリーパス

 来年3月一杯までの土休日(及び特定日)の1日有効で、一日乗り放題でなんとわずか1,800円!
 青森→八戸の片道が2,220円なので、もう八戸への移動だけで元が取れてお釣がきます。
 同時にこういうものも頂きました。

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がんばろう!東北 記念乗車証
 これを提示する事で各種サービスが受けられたり、応募券の郵送により、抽選で記念品が当たったりするそうです。
 是非このフリーパスで青い森鉄道に乗り、支援しましょう。

 まず野辺地まで、大湊線直通の快速<しもきた>で先行します。

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 別にこれに乗っても野辺地で接続の列車があるわけではなく、後の普通列車に乗っても八戸到着は同じになります。
 なのにこの列車を選んだ理由がこれ。

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 新青森駅で購入しておいた、この「E5系はやぶさ弁当」を頂くためです。
 ちょっとロングシートの通勤車で駅弁は無理ですからね…。
 この弁当は、今年のJTB時刻表3月号の「駅弁細見」で取り上げられていたもので、ここでは八戸駅の駅弁となっていましたが、当然ながら新青森駅でも販売されていました。
 やはり、ファミリー向けの弁当という感じがしました。
 なお、ご飯やおかずが入っている部分は紙箱で分けられているため、E5系を模したケースは、特に洗浄しなくてもそのまま持ち帰れます。

 快速<しもきた>はJRの乗務員が乗務。
 キハ100の単行ですが、野辺地までは車掌が乗務していました。

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 野辺地駅は、駅の佇まいそのものは変わっていないようでした。
 でも、新幹線開業により特急列車の停車がなくなってしまいましたし、バスの出入も殆どなく、今後どうなるのか…。

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 駅の裏手にあった、南部縦貫鉄道の野辺地駅は、当たり前の事ながら跡形もなく、更地になっていました。
 背後の鉄道記念物の防雪林は変わっていません。

 野辺地では後続列車の待ち合わせの間、駅の近くの「野辺地町観光物産PRセンター」を訪れました。
 ここでは、青い森鉄道のグッズを販売しています。
 その中から一種。

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 青い森鉄道のイメージキャラクター「モーリー」のクリアファイル。
 1枚250円です。
(もう一種、青い森701系があります)

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 野辺地からは後続の普通列車576Mに乗ります。
 ちょうど下り577Mと並びました。
 青い森701系は昨年の譲渡区間延伸によりJRからの譲渡編成も増えましたが、今の所JR時代のカラーリングのままの編成が大半のようでした。

 ちょうど帰宅の途につく乗客が多く、多少混みあっていました。
 しかし、沿線は駅付近の小規模な集落を除いたら人家がほとんど見られず、これでは小駅を増やして集客という戦略も難しそうで、正直前途は多難かも…。

 17時41分、八戸到着。

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 ホームの反対側には、IGR7000系の盛岡行が待っていました。

 八戸駅は中心部から離れているため、ホテル最寄のバス停までバスで移動します。
 震災直後は市営バス・南部バスとも燃油不足で大幅な運休や間引きを強いられていたようでしたが、すでに殆どの路線が通常運行に復旧していました。
 中心部までは両者が共同運行で10分間隔のダイヤになっていて、利便性が良くなっています。
 ただ、途中渋滞に巻き込まれてしまう場所もありましたが…。

 八戸は、一部が節電で多少営業終了を早める店舗も見られましたが、中心部に限れば、震災の影響はほとんど感じませんでした。
 ただ、ようやく八戸も桜のシーズンを迎え、あちらこちらで桜が満開になっていましたが、雨模様がなんとも残念…。
 明日も変わらないようで、バス撮影は難しそう。
 となれば、明日はちょっと行ってみたいと思っている場所があるのですが、続きはまた明日です。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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