震災や原発事故の「ドサクサ」で、少なくとも東日本では忘れられているかも知れませんが、今日4月25日は、乗客乗務員107人が犠牲になった、福知山線の脱線事故から6年となり、今朝事故現場で追悼式典が行われました。
非常に乱暴な表現を承知ですれば、日本において単独の鉄道事故で100人以上死亡といったら、今回の大震災の死者1万4千人余と同等か、それ以上だと思います。
まかりなりにも「鉄道先進国」なのですから。
今日はこの他、元キャンディーズの田中好子さんの告別式とか、栃木では先日のクレーン車事故で小学生6人が犠牲になってから一週間とか、震災・原発事故以外の部分で祈りの一日になっているようです。
今回の呉・松江旅行も終わりが近づいていますが、どうにも気が重い…。
帰りは米子空港からのANA便を利用する事にします。
最初は鉄道利用で米子経由も考えましたが、結局松江から直通バスを利用する事にしました。
松江駅14時10分発の空港行は日ノ丸ハイヤーが運行。
JTB時刻表上では松江一畑バスが運行するように記されていますが、実際には日ノ丸との共同運行になっています。
運賃960円。所要約40分。
米子空港ターミナル。
米子と言えば「ゲゲゲの鬼太郎」。
空港も「米子鬼太郎空港」の愛称があり、鬼太郎の像があります。
展望デッキ。
羽田からのANAのB737-800は既に到着していました。
空港カウンター。
国内線はANAの羽田行が1日5便だけなので(他にアシアナ航空のソウル便週3便)、小ぢんまりしています。
ターミナルの中にも鬼太郎が。
しかし、搭乗前というのに、どうも心が晴れません。
なぜなら…。
羽田空港からの京急線が、15時30分より全線で運休になるという情報が掲示されていたからです。
従って、自動券売機も使用停止。
モノレールは運行されるそうだが、横浜方面となると、後はバスが運行されるのか?
一部の路線のみ運行という事で、どの路線が運行対象なのか。
少なくとも、JRの駅へ行く路線は動いて欲しいのだが。
アナウンスでも、注意の放送が繰り返し流れていました。
出発ロビーのTVでは、首都圏の計画停電について伝えています。
今の所は停電はしていないものの、18時~19時がピークになるので、ここが問題になるとの事でした。
ちょうど帰宅ラッシュになりますからね…。
(帰ってきてから知ったのだけれど、この事で朝の首都圏の鉄道網が大混乱に陥ったらしい)
誰のせいでもないけれど、こんな乗る前からブルーになるフライトなんて、初めて…。
搭乗券は、手荷物検査場のゲートの手前でカードをかざすと発行されます。
昔とは大分違うな。
ANAでは機内のサービスが簡素化され、オーディオのイヤホーンが希望者のみに配られるようになったというのは以前書きましたが、この日は機内に入るとすぐCAの方が「NHKがお聞きになれます」と言いながら配っていました。
ターミナルを離れると、通常のアナウンスに加えて、地震に関連しての運行のお詫び放送が入りました。
離陸すると中海上空で左旋回してUターン、空港を左に見る形になります。
JR境港線も目視できました。
やがて左下に山陰の海岸線が見えてきたのですが、すぐに雲が広がり、地上は何も見えなくなってしまったのが残念。
B737-800のキャビン。
今回の「ANA My Choice」は、スターバックスのコーヒー(200円)。
そういえばスターバックスはマークを多少変えたと聞いた気がしますが、この便のカップのマークは以前のものでした。
ドーナツは空港の売店で買っておいたもの。
モニターはオーバーヘッド・ストウェッジ収納式。
通常の昼のNHKニュースは放映されませんでした。
まあ、一日中大震災報道だから放映のしようもないのだけれど。
機内プログラムの合間は、フライトデータが表示されていました。
もっともフライト時間は短いから、プログラムが終わってデータ表示になる頃にはもう降下が始まってまもなく大島上空、というところだったのですが。
その大島の上空。
東京が近づくと海が見えてくるのですが、大島の真上だけ雲が広がっています。
房総半島を縦横断して、千葉市上空。
房総半島もかなり被害を受けていると後で聞きましたが、この付近でははっきりとは解かりません。
ところが…。
東京湾にさしかかると、震災で爆発を起こしたコスモ石油の千葉製油所から、黒煙が吹き上がっているのが確認できました。
鎮火しつつあるようですが、凄いな…。
16時47分、R/W22に着陸。
関東地方は大気の状態が不安定で、後続のJAL機はゴー・アラウンドしていたみたい。
首都高速湾岸線は、普通に車が流れているようでした。
南側のフィンガーを大きく回りこんで67番ゲートに到着。
定刻より5分程遅れての到着。
到着ロビーまではちょっと遠いな…。
やっぱり京急線は運休か…。
幸い、横浜(YCAT)行の京急バスは通常運行。
しかも思ったほど乗客は多くはありませんでした。
少なくとも1時間ぐらいは待たされるのかと覚悟していたので、正直拍子抜けではありました。
なんとかバスを乗り継いで、帰宅できました…。
この後もしばらくの間、関東地方もまた震災の後遺症に苦しみ続ける事になります。
そんな中でも何とか日々の暮らしが続きますが、さすがに「息抜き」もしたくなって、月末には長野に行く事になります。
その辺は次回から2回に分けて書きます。
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《今日のニュースから》
ローマ法王ベネディクト16世 東日本大震災の被災者にメッセージ