№453 衝撃覚めやらぬ中、呉・松江へ 2.一畑電車全線走破

 東北新幹線の全線開通が1日早まり、29日となりました。
<はやぶさ>も東京~仙台・新青森計2往復で運行されます。

下り
 はやぶさ501号 東京8:44 → 12:49新青森
 はやぶさ505号 東京20:36 → 22:42仙台
上り
 はやぶさ502号 仙台6:26 → 8:32東京
 はやぶさ506号 新青森16:17 → 20:24東京
停車駅 大宮・仙台・盛岡

 電力事情もあるし、当分は運休かと思っていましたが、とにかく良かったです。
 本来は東京~新青森最速3時間10分の所、4時間05分と1時間も余計にかかってしまいますが、これは仕方ありませんね。
 在来線も、津波の直撃を受けた路線以外は、何とか今月中には全区間で運行が再開できそうです。
 どうかまた強い余震が起きたりして、運行の妨げになったりしませんように…!

画像

3月14日(月)
 そういえば今日は『ホワイトデー』だったっけ。
 とてもそんな浮かれた状況ではなくなってしまいました。
 ホテルの部屋のTVで眺めたNHKニュースは、ひたすら震災と、福島の原発事故について延々と伝えるだけ…。

 曇りがちなので、バスはちょっと撮りづらいかな…。
 午前中は、久し振りに一畑電車に乗ってみようと思います。

画像

 松江駅から市営バスで松江しんじ温泉駅へ。
 残念ながら、この時点では曇り空。
 松江市営バスも、他事業者の中古車両がかなり入っているようだったのだが…。

画像

 和紙を使った一日乗車券は健在。
 全線乗り放題で1,500円です。

 ところで、本来5000系を使用するはずだった、8時55分発は検査のためとかで、一般の2000系を使用していました。

画像


 近代的な駅舎になった松江しんじ湖温泉駅の駅舎内には、こんなものがありました。

画像

 地元の鉄道ファンが撮影してきた鉄道の写真が連続して紹介されています。
 一畑だけでなく、JRの<やくも>も映っています。

画像

 車内には「RAILWAYS」つながりで、京王と共同の広告が掲げられていました。
 映画でもあったように、一畑電車の運転士の養成は京王電鉄で行われている訳です。

 雲州平田駅構内に5000系の姿がありましたが…。

画像

 パンタグラフが壊れているようです。
「検査のため」とはこの事でしょうか。

画像

 この雲州平田から、アテンダントが乗務します。
 車内では乗車券も発見します。

画像

 現在の車内乗車券は、こんな感じ。

画像

 電鉄出雲市駅は高架化され、面目を一新していました。
 エレベーターも整備されています。

画像

 大和紡前駅も関連して一新され、同時に「出雲科学館パークタウン前」と改称されていました。
 なお、同館はJR山陰本線を挟んだ反対側にあります。

 川跡で出雲大社行に乗り換えます。

 おや?

画像

 「RAILWAYS」のデハニ52?
 実はデハニ3・6の2両が、沿線の保育園に保存されているのです。
 カラーがデハニ52と同じに塗り替えられています。
 オリジナルはクリーム+青帯でした。

画像

 そのデハニ52は、出雲大社前駅構内で展示されていました。

画像

 車内は映画撮影にあわせ、昔ながらのロングシートに復元されています。
 この電車は一時、定期観光バスのコースに組み込まれていたため、団体の利用を考慮して畳敷きになっていました。

画像


画像

 出雲大社駅。

画像

 その駅舎内。
 右側の部分が昔は出札窓口だったのではないかと思われます。
 中には観光案内書が同居しています。
 内も外もとてもいい雰囲気なのですが、中で放映されていたNHKが伝えていたのが「福島第一原発三号炉で水素爆発」…。

画像

 再び松江に戻ります。
 松江が近づくと、右手に宍道湖が広がってきます。
 ところで、松江イングリッシュガーデン~松江しんじ湖温泉では線路の切り替え、強化の工事が進行中のようでした。

 松江しんじ湖温泉駅に戻り、今度は一畑バスで松江駅に戻りました。

 ここで、帰宅後の停電を考慮して、懐中電灯を探しました。
 ところが、近くのショッピングセンターの家電製品売り場では、懐中電灯は売り切れ!
 何とか、ないよりマシという程度のペンライトを2本確保できたのみ。
 松江でないんだったら、首都圏にあるはずはないな。
 松江からバスで米子空港に向かい、ANA便で羽田に向かいますが、どうにも気が重い…。

 最後に、空港へ行くバスの写真を2枚。

画像

 松江一畑バスの出雲空港行。

画像

 そして日の丸ハイヤーの米子行。
 このバスで米子空港に向かう事になりますが、その先は次回。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

《今日のニュースから》
岩手県大槌町 町役場仮庁舎へ引越し作業

№452 衝撃覚めやらぬ中、呉・松江へ 1.呉市営バス撮りまくり

 3月11日、忌まわしい東日本大震災が発生。
 東北はもはやいうまでもなく、関東地方、それも首都圏にまで大きな被害が及ぶ一大惨事となりました。
 あの日の私は夜勤の真っ只中で、当初は翌日勤務開けの後空路(JALのMD-90))広島に向かう事にしていました。
 しかし、首都圏の鉄道各線や高速道路も大きな被害が出て、羽田空港への足が確保できず、この日の出発を断念する事になりました。
 結局さらに1日後の13日、陸路新幹線で広島を目指す事になります。
 大震災の直後で何を能天気な、と思われるとも思いますが、一方で被災地から遠くはなれた地ではどのような雰囲気だったのかを観る機会ともなりましたので、ここで取り上げたいと思います。

画像

3月13日(日)
 初日は、来年3月一杯で廃止(広島電鉄に譲渡)になる、呉市営バスを撮りに行きます。

画像

 昨日はどうだったかわからないが、この日の東海道新幹線は始発から通常通りの運転。
<のぞみ99号>も定刻に品川を出発しました。

画像

 春分の日も近づいて朝が大分早くなり、品川出発早々、朝日が上りました。

画像

 都営地下鉄の馬込工場跡地。
 立正大学に売却されています。

画像

 富士山はこんなに美しいのに…。

画像

 N700系の普通車では壁面にプラグが設けられ、パソコンなどの電源が確保できるようになっています。

 京都からのオバサマがたのにぎやかな事。
 大震災があったなんて思えないほど。
 一方、昨日ついに九州新幹線が全通したというのに、祝賀ムードは全くなくなってしまいました。
 記念イベントも中止と、広島駅の改札にポスターが掲げられていました。

画像

 広島から呉までは呉線快速<安芸路ライナー>を利用。
 右手のクハ111-216は関西からの転属で、乗務員室の行先表示窓部には阪和線や紀勢本線の駅名が記されたままでした。
 呉線も随分久し振りだけれど、カーブが多い路線だなあ。
 快速でも、せいぜい60㎞/hくらいしか出ない。

画像

 呉駅の運行情報。
 実際の東北各線は、とてもこんな生易しい表現で語れるような状況にはありませんでした。

 呉市営バスの画像については、今月3日の本体の更新で新規に公開させていただきましたが、改めて特徴的な車両を中心にご覧頂こうと思います。
 まずは、呉駅前で撮影。

画像

呉市交通局 F921

画像

呉市交通局 FSO9610
 上の2台は、呉市の観光名所を巡る「くれたん(呉探方ループバス)」の専用車。
 土休日のみ20分間隔で、この2台が交互に走ります。

画像

 市役所宝町循環線用で、運賃100円。

画像

呉市交通局 HS041
 レインボー9mのCNG改造車。

画像

呉市交通局 FS061
 エアロミディのCNG改造車。
 呉市営バスはCNG改造車が多くなっています。

画像

呉市交通局 I092
 これはもちろん最初からCNG車。
 呉市営最後の新車となりました。

画像

呉市交通局 F9122
 広島空港線。
 貸切格下げです。

画像

呉市交通局 HS9817
 名古屋市営バスらしいです。

画像

呉市交通局 IM979
 「国際ソロプチミスト呉」の文字がある「つばき号」。
 長の木循環線で専用されています。

画像

 呉駅前の広島空港線乗場。
 残念ながら、広島空港線は3月一杯を持って廃止。
 広島電鉄に引き継ぎ、という事もありませんでした。
 なかなか便利な路線、というイメージもあったのですが。

画像

広島電鉄 14717
 その広島電鉄の高速バス「クレアライン」。
 今の所、呉市内を走る広電のバスは、この「クレアライン」しかありません。
(呉市営、JRと共同運行)

画像

 ちょっと足を伸ばして、阿賀東営業所(バス停名は「塩谷」)まで乗ってみました。
 海岸沿いにある、割と新しい営業所です。

 午後は本通6丁目で撮影。

画像

呉市交通局 F9213
 まだエアロスターKが走っている!

画像

呉市交通局 F988
 新エアロスターの「ワン・ロマ」。

画像

呉市交通局 FM991
 呉市営初のノンステップ車。

画像

呉市交通局 I042
 こちらも比較的初期のノンステップ車といえます。

画像

呉市交通局 IM9518
 元京浜急行バスらしいです。
 終点の「天応大屋橋」は、呉ポートピアのすぐ近くらしい。

 呉市営バスって、思った以上に規模が大きく、車両の種類もバラエティに富んでいるみたい。
 後は広と昭和にも行ってみないと。
 日産ディーゼル車も撮りたいし。
 だからあと2回は行きたいと思うけれど、その機会は生まれるでしょうか。

画像

呉市交通局 PASPY
 ところで、№450で書いたように、広島付近のバス・路面電車・新交通は磁気カードの使用を3月一杯で終了しており、ICカード「PASPY」に移行しています。
「PASPY」の場合は、各事業者がカンパニーカラーに合わせたデザインのカードを独自に発行しており(使い方は全く同じ)、呉市営も紫色のカードを発行しています。
 バス車内でも発売。
 呉市営のPASPYを手に入れられるのも今の内ですよ。

 ついでに呉市営バス以外のバスも数台ご覧頂きます。

画像

広島電鉄 14701
「クレアライン」用ですが、先ほどのガーラだけでなく、セレガも入ります。
 なお、広電便で「呉本通六丁目」行だと、この先、坂道のてっぺんにある東畑の市営バスの折返所まで回送して待機します。

画像

さんようバス 広島200か1251
 市営バスに代わり、蒲刈の島と広島市内を結ぶ高速バス「とびしまライナー」。

 もっと撮っていたかったけれど、松江へ行かなければならないので、16時ちょうどの電車で、呉駅から広島に戻ります。

画像

 呉線の普通列車は湘南色でした。
 モハ113-704の車内でひたすら居眠り。

 広島バスセンターに異動し、松江行きを待つ事になります。
(「クレアライン」を利用すればダイレクトにバスセンターに行けた)

画像

 広島バスセンター内部は、さすがに長距離高速バスの出入が頻繁だけ合って、みやげ物店も多く、終始活気にみちています。
 ここで17時30分発の松江行<グランドアロー>を予約。
 出発40分前を切ると、時刻のみ指定となり、座席は指定されません。

画像

 17時30分発の松江行<グランドアロー>の普通便は、一畑バスの担当でした。
 広島発車時点では乗客14人。
 もう少し乗るかと思いましたが、まあその分隣に他の乗客が来なかったからゆったり乗れてよかったと思います。
 この後中筋駅で夫婦が乗車した後、高速道路に乗って三次へ。
 三次は備北バスのターミナルに着いて、ここでも1人乗車。
 この路線は「クローズドドア」ではなく、短区間の利用も一応可能なのですが、そういう乗客は結局いませんでした。

画像

 三次からはしばらく山間部の一般道を行きます。
 広島県のどんづまりの布野で10分休憩。
 空は星が美しい。

画像

 ここには「道の駅 ゆめランド布野」があります。
 残念ながら物産店は全て営業を終了していました。
 TVでは大震災や、福島の原発事故について大々的に報道されていました。

 この後バスは山間部を右に左にカーブを切りながら越えていきます。
 明るければ車窓を楽しめたのだろうけれど。
 木次からは再び高速道に乗って松江に向かいます。

画像

 定刻より早めに松江駅前に到着。
 結局三次までに乗車してきた客は皆、ここまでは乗車してきました。
 でも松江は、やはり広島に比べたらひっそりとしているかなあ。
 JRの駅も、時間によっては改札に駅員がいなかったりするし…。

 問題なのは、明日の空の便。
 この後問い合わせてみようかと思ったのですが、案ずる事はなく、ホテルの掲示板には米子からのANA、出雲からのJALは共に通常運行と掲げられていました。
 しかしそれは良いのですが、関東地方は明日から地域を区切って3時間ずつ停電させる「計画停電」がスタートするとの情報が入ってきました。
 いよいよ首都圏ものっぴきならない事態になってきたようでした。
 この続きは次回書きます。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

「JTB時刻表 2011年5月号」が発売になりました。
 東日本大震災(この号では「東日本大地震」と表記)によって、4月7日現在の不通区間(在来線のみ・この日の夜の余震で再び運休となった区間が発生している)が網掛けになっている他、「鉄おとめ」が休載になりました。
 なお「駅旅本線」が最終回。
 来月詳しく書きます。
 震災から1ヶ月以上経ち、交通関係に限らず各書籍・雑誌類も大震災を反映した内容になってきています。

《今日のニュースから》
福島第一原発事故 半径20キロ圏内を22日午前0時より「警戒区域」に設定

№451 山口・広島弾丸週末旅行 4.ANA682便

 東北新幹線の全線運転再開が今月30日の見込みと、昨日発表がありました。
 GWには1日間に合いませんでしたが、それでも出来るだけ早い再開が望まれます。
 どうか、また強い余震が起きて振り出しに戻ったりしないように…!

画像


 あっという間に広島ともお別れ。
 帰りもANA便になります。

画像

 広島駅新幹線口から空港バスを利用します。
 広島電鉄のガーラでした。
 運賃1,380円。所要41分。

画像

 広島空港のANAカウンター。

画像

 その傍らに、B787のポスターが掲げられています。
 ご存知の通り、B787はANAが世界初のカスタマーとして就航…しているはずだったのですが、当初の予定から3年経った今も、日本に姿を見せる事さえ出来ていません。
 しかし、3年前のポスターをそのまま掲げているというのも、いかがなものだろう?
 正直、しらけてしまいますね。

画像

 展望デッキ。
 羽田や成田と同様、金網が張られていて、所々にレンズ用の孔が開いている、というスタイル。
 ちょっとうっとおしい。

画像

 682便となるB767-300は、空港の南側を通過した後Uターン、R/W10にランディングして到着しました。
 この便も10分近く早い。
 やってきたB767は、「モヒカン」でもないし、ラッピングもなく、ごく普通のB767。
 ただし、このJA8579は、かつて「マリンジャンボJr.」でした。

画像

 保安検査場は、14時25分~14時55分の間は閉鎖され、出発ロビーに入る事が出来ません。
 この時間は出発便がなく、昼休みと言うところでしょうか。

画像

 出発を待つ間、後方には後を追いかけるJALのMD-90-30が到着。
 この便も5分程早く到着。
 来月はこのJALのMD-90で再度広島を訪問する予定(だったのだが…。その辺は次回)。
 それにしても、この位の時間になって青空が広がっても遅いんだよなあ。

画像

 R/W10よりテイクオフ。
 ちょうどターミナルの真横。

画像

 左旋回して、広島空港の全景が見渡せます。
 機体はこの後、山陰の山々を目指すように上昇を続けます。
 揺れはないがベルトサインは点灯したまま。
「気流の関係でベルトサインが点灯しています」とアナウンスがあった。

 離陸から11分でようやく消灯。

画像

 キャビンは、座席が新タイプに交換されています。
 背もたれのかなり上の方に機内誌やセーフティ・インストラクションが入ったポケットがあるのが特徴。
 ちなみに往路のA320と異なり、イヤホンが金属ジャックになっていました。

画像

 帰路の「ANA My Choice」では、「Y.Nishinoクッキー」(500円)とコーヒー(200円)を注文してみる。
 クッキーは有名なパティシエのプロデュースだそうだが、正直少々高い気もする。
(ANAは以前、グリコのビスケット詰め合わせを同じ500円で販売していたが、もう少しボリュームがあったような気がする)

画像

 広島は晴れ間が戻ってきたけれど、結局すぐに何も見えなくなってしまった。
 確かに天候は不安定そうだ。
 キャプテンアナウンスが「琵琶湖上空39000フィートを飛行中」と言っていたけれど、雲がべったりで何も見えやしない。

画像

 その後も下界は何も見えないまま、ベルトサインが再度点灯、着陸態勢に入る。
 降下が急なようで、ちょっと耳が痛くなってきた。
 キャビンはエンジン音が絞られて驚くほど静か。
 子供の声とエアコンの音だけだ。
 ようやく下界が見えたと思ったらもう東京湾。
 海の上を滑るような感じで進入を続けます。

画像

 浮島を掠めるように、R/W34Lにランディング。
 接地すると、何だか左右に随分振られたような気がしました。
 ロゴを消されたJALのA300-600Rを左手に見てターミナルへ。
 ターミナル到着は17時20分。
 耳がまだ痛い…。

画像

 お疲れ様でした!

 翌月12日~14日、再度広島行を計画。
 今度は羽田からJALに乗って広島へ、再び呉市営バスの撮影にトライした後高速バスで松江へ、そして一畑電車に乗って、帰りは米子空港からANA便、というプランでした。
 ところが出発の前日、あの大震災が発生、プランは修正を余儀なくされる事になるのでした。
 この旅行については次回から書きます。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

《今日のニュースから》
米アップル社 韓国サムスン社を特許侵害で提訴