パリ市内の鉄道6大ターミナルを巡るシリーズも、いよいよ最終回になりました。
最後はモンパルナス駅です。
ご覧の通り、この駅はこれまでご覧頂いたターミナルとは全く様相が異なり、近代的なビルに建て替えられています。
1973年のターミナル統合の再開発事業によって生まれたターミナルで、1989年開業のTGVアトランティック(大西洋線)のターミナルとなりました。
TGVの一部はスペイン国境で、マドリード行に接続します。
在来線はル・マンやグランヴィルなど、ノルマンディ方面などへの列車が発着。
近郊列車の発着も頻繁で、№390で書いたように、旧型電車も多数出入りします。
駅前には、中心部ではエッフェル塔以外で唯一の高層建築物、モンパルナスタワーがそびえています。
エントランス
コンコース
2階コンコース
2階部にも広々としたコンコースがあるのも、他のターミナル駅とは異なる部分か。
出発案内表示
ホーム入口コンコース
この駅は中央部が近郊列車、その両端がTGVなどの長距離列車が発着するホームになっています。
ホームに停車するTGV
ホームの駅舎よりは人工地盤に覆われていて、地下駅並みに薄暗い。
これも、パリのターミナルとしては異色。
ホーム上通路
ホーム上を横切るように通路があり、バスツール大通に面した駅舎につながっています。
これもまた異色。
ホーム
ヴォージラール駅
モンパルナス駅には3つの駅舎があり、特に「3」と呼ばれる駅舎は、「ヴォージラール」の別名もあります。
ここからはグランヴィルなどへの長距離DC列車が発着するようです。
モンパルナス駅も広いはずなのですが、やはりここもまた線路容量が不足しているという事なのでしょうか。
他のターミナル・主な観光地へのアクセス
サン・ラザール駅 … 地下鉄12号線
ノール駅 … 地下鉄4号線
エスト駅 … 地下鉄4号線
リヨン駅 … 地下鉄4号線 → 地下鉄1号線 (シャトレ駅乗り換え)
オーステルリッツ駅 … 地下鉄4号線 → RER-CLine (サン・ミッシェル駅乗り換え)
なお、RATPバス91系統がモンパルナス駅⇔オーステルリッツ駅⇔リヨン駅間を運行しています。
エッフェル塔 … 地下鉄6号線 (ビルケム駅下車)
凱旋門 … 地下鉄6号線 (シャルル・ド・ゴール・エトワール駅下車)
ノートルダム寺院 … 地下鉄4号線 (シテ駅下車)
ヴェルサイユ宮殿 … 直接近郊列車「Transilien」で行けるが、ヴェルサイユはシャンティエ駅発着で、徒歩だと宮殿までは若干遠くなるかも。
昨年12月~今月にかけて、フランス旅行記及びパリ市内のターミナルについて書いてきました。
次回は最後になりますが、短い期間で全ては到底解からないですけれど、フランスの鉄道ってどうなの?というまとめ的な事を書いて、フランス旅行に関する記事を終わりにしたいと思います。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
《今日のニュースから》
今春卒業予定の大学生 就職内定率過去最低の68.8%