2010年はまだ数日残っていますが、時刻表は2011年の1月号が20日に発売になりました。
表紙は播但線・生野~新井間を走る<はまかぜ>で、11月7日より運行を開始した189系。
カラーグラビアでは取り上げられていないので、これがJTB時刻表では初お目見えになります。
◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第50回
50回目の記念に登場するのはなんと!(フォトライター)矢野直美さん自身。
「初めての自分の本は自分の好きなテーマにしたかったから鉄道の旅」と書いておられるけれど、では、鉄道が好きになったきっかけはどこにあったのだろう?
失礼ながら「ママ鉄」ではないようだし。
北海道の鉄道は確かにどこでも人の心をつかむものはあると思いますが。
「お気に入りの車両」=「快速エアポート」というのは、正直カルトだなあと思いました。
721系はそれ程「鉄おとめ」ウケするような車両ではないと思いますが、見た目よりも仕事に向かう心情的な部分が反映されているのでしょう。
「デスクまわりは仕事以外のものは置かない」というくだりは、私的には痛いなあ!
私のPC周辺は余計なものばかり…。
(もちろん私はプロのライターではないからどうでもいいのだけれど)
なお次回は3月号との事。
◆ 新乗り物風土記シリーズ120 横浜を巡る定期観光バス 横濱ベイサイドライン
横浜市交通局が横浜市内を運行している定期観光バスで、新セレガ導入を機にコースのモデルチェンジが図られました。
車両の写真を見て気づいた方もおられると思いますが、この車両はリフトが装備されていて、車椅子の方にも対応しています。
(本文には記述がないが)
しかし、実は業績があまり良くなく、市議会の場で「公営交通がやる事ではない」という意見も出されたのだそうです。
ちなみに、現在公営バスで定期観光バスを運行するのは、横浜市の他は、京都市と鹿児島市のみになってしまいました。
◆近鉄・駅旅 賢島駅
通常の「駅旅本線」とは別カウントになるのでしょうか。
近鉄とのタイアップのためのようで、「伊勢志摩温泉 真珠の湯めぐりキャンペーン」と一体になっています。
この駅は「駅の足跡」のコラムにもあるように、以前は普通列車は特急が発着するホームより低い位置にある在来線の駅に発着していて、駅舎も別になっていました。
市街地は旧駅舎に広がって面していますから、地域の足であれば、旧駅舎の方が便利だったはずです。
スペイン村開業に合わせた志摩線全体の改良に伴い、普通列車も特急と同じレベルに移動し、旧駅舎がそのまま残されたもので、旧駅舎の隣にバリアフリーが整備されています。
ただ、最近の伊勢志摩地域全体の観光の不振を反映してか、発着する列車の数がこの数年減少傾向にあり、再来年には近鉄全体で大幅な列車の削減が行われるという噂も聞こえてきます。
賢島駅も、その流れに飲み込まれてしまうのか。
これも噂としてある新型観光特急でテコ入れを期待したい所ですが…。
◆ 駅弁細見 281
伊豆急行・伊豆急下田駅の「伊勢海老弁当」。
お値段が1,400円と、私鉄の駅弁としては破格。
(なお、だいたい10月~翌5月の発売)
ただ、ここも伊豆の観光の不振を反映しているのか、特急<踊り子>は削減になってしまったし、普通列車は「リゾート21」はいいけれど、後は元東急の4ドア車(セミクロス改造されているが)のワンマン運転では雰囲気が出ないかもなあ。
◆ 黄色のページ
1月号恒例の「ひと目でわかる電化と複線区間」が今年も掲載。
この一年では山陰線の改良が大きく、京都~園部が複線化された事が今年3月のダイヤの改善につながっています。
しかし、今月4日の東北新幹線・新青森駅開業と引き換えの東北本線・八戸~青森間の青い森鉄道への移管に伴い、岩手・青森両県のJR線はかなりいびつな形になってしまいました。
八戸線・大湊線なんて、本当は両線も移管し、青い森鉄道が一体で運営すべきではないかとも思いますが、さすがにそこまでの余裕はないだろうなあ。
終夜運転・初詣列車の時刻ですが、JRについては先月号の発表分からの追加はないようです。
私鉄ですが、首都圏では運行区間自体は変わらないものの、全体的に減少傾向でしょうか。
その中では相鉄いずみ野線が60分間隔(本線と接続)に増発されています。
(前年は終電繰下げ・初電繰上げのみ)
近畿圏も運行区間は変わらずですが、やはり減少傾向にあるように見えました。
ただ、大阪市営長堀鶴見緑地線の大正~心斎橋間は7分30秒間隔に増発になるようです。
今シーズンも京セラドームでイベントがあるのでしょうか。
高速バスは東京~つくば線が12月29日~1月3日の間は特別ダイヤとなり、つくばセンター~筑波大学間は運休。
1月1日のみ、浅草・上野が通過になります。
◆ 本文
東北新幹線関連で改めて見直すと、東京~盛岡間の100番台<はやて>では、新青森<はやて>の通過待ちが発生しています。
当然<はやて>同士の追い抜きは初のケースです。
下り 追い抜き駅:北上
17号⇔103号・35号⇔105号・37号⇔107号・39号⇔109号
上り 追い抜き駅:一ノ関
12号⇔104号・16号⇔106号・18号⇔108号・32号⇔110号
(両者とも定期列車の場合のみ記載)
また、下りの100番台<はやて>の一部は臨時で<こまち>を併結し、仙台で切り離し。
<こまち>は仙台~盛岡間ノンストップで先行。
在来線では房総地域の普通列車の運行形態が多少変わり、外房線は日中の京葉線の快速が上総一ノ宮へ直通、総武快速線から来る快速と蘇我で相互に接続を取り合う形態になっています。
なお、日中の快速は外房線内は各駅に停車。
総武快速線の快速は新たに本千葉に停車するようになり、特に内房線内の通過駅は巌根だけになったからほとんど各駅停車に近くなってしまっています。
<さざなみ>も減便だし、鉄道で木更津・君津は遠くなったかなあ。
会社線については、東北新幹線延伸に関連する路線のディティールがかなり見えてきました。
高速バスは盛岡~青森間<あすなろ>が新幹線開業を見込んでか既に4往復に減便になっており、秋北バスが降りています。
盛岡~弘前間<ヨーデル>も15→11往復に削減。
もともと盛岡終着時代の新幹線のリレー役という性格もあったからそうなるのでしょうが、「速いけど高い」新幹線に対して安さで勝負、という考え方は、東北地方では成り立たないのでしょうか?
秋北バスといえば、「十和田湖観光シャトル便」として、大館駅~十和田湖間2往復の運行を開始しています。
大館~十和田湖間というと、JRバスと共同運行だった<とわだこ>号以来だと思いますが、今回は小坂(康楽館)経由になり、40分の停車時間が設けられているそうです。
なお、下北交通と十和田観光電鉄の共同運行になる七戸十和田駅~むつ線は掲載がありませんでした。
(黄色のページにもない)
個人的には、地味ですが弘南バスの青森駅・新青森駅~五所川原線に期待。
津軽鉄道へのアクセスが便利になるので、宣伝に力を入れて欲しいと思っています。
(JRは<リゾートしらかみ>を含めても直通は2往復しかない)
先月号で懸念した、JR北海道バスの深名線ですが、冬季運休だった幌加内~名寄間2往復が冬季も設定となったようで、他も時刻修正に留まり、これは一安心。
ただ、鉄道代替バスも最近相次いで廃止・減便になっているから、これからも油断はならないのですが…。
国際線航空では、マレーシア航空の羽田~コタキナバル線が、1月15日からクチンまで延伸。
また、2月20日に就航する、ブリティッシュ・エアウェイズの羽田~ロンドン(ヒースロー)線の時刻が掲載されました。
羽田発水・木曜を除く週5日で、機材はB777-200ER。
来年3月12日のJRのダイヤ改正の概要が発表になった事で、2月号はダイヤ改正特集になりそうです。
やはり九州新幹線は相当力が入りそうで、撮影ガイドまで載るそうです。
どんなものになるでしょうか。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
《今日のニュースから》
「JAXAi」 事業仕分けにより今晩廃止