№376 乗り物中心のフランス旅行記 3

 都営バスにも新車(V代車)が入りました。
 大半が久々の三菱ふそうとなるエアロスター・ノンステップですが、巣鴨〔営〕にはBLCハイブリッドも入っていました。
 次回の本体の更新で公開できる見込みです。
 
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10月28日(木)
 空は快晴のように見えたが、明るくなるのは8時を回ってから。午前中は鉄道博物館を訪れ、午後にリヨン経由でグルノーブルへ向かうプランを組んである。とりあえずはLRTに乗る。2006年開業という、新しいLRTだ。2路線と小規模なので全線完乗は容易だ。バスと共通の24時間券で4EUR。

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ミュールーズ市内交通 24時間券

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車内
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2系統 コトー
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2系統 ユニヴェルシテ
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2系統 ヌーヴォバッサン

 YHの近くを走る2系統は、団地の中に位置するコトーと、ショッピングセンターがあるヌーヴォバッサンを結ぶ。特にYHの近くのパレ・デ・スポート停留所からコトーにかけては割と急な勾配が続く。大半の軌道が芝生敷きで、停留所には円形のアーチがかかっている。自動車道と完全に分離されているし、信号がほとんどなく、あっても優先信号になっているのも日本から見るとうらやましい。日本で言えば朝のラッシュ時に当たるはずだが、それ程大げさな混雑にはならない。

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1系統 シャテーニェ

 もう一路線の1系統は、SNCFの駅前とシャテーニュを結ぶ。こちらの終点のシャテーニュも住宅地の中という感じ。1系統は円形のアーチは見られない。芝生軌道も短く、一方で道路との併用区間がわずかながら見られた。

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自動車博物館

 ミュールーズには鉄道博物館の他、自動車博物館もある。1系統のミュジー・デ・ロート下車。建物がユニークだ。

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1・2系統 ポルトジュンヌ

 この両系統は、繁華街に位置するポルトジュンヌで交差する。普通の鉄道のような(例えば阪急の淡路のような感じの)2面4線で、同じホームでの乗り換えも可能だ。

 このLRTは色々面白い。ホームのアーチもそうだが、例えば放送は各停留所毎にバックのBGM?が異なり、音声も男性と女性の両方がある。カラーリングは基本的には3種類で、黄色をベースに赤または黒の幾何学模様がランダムに施されている。(ただし、上の画像のように、日本のバスのような広告ラッピングが施されている編成も多い)
 なお、便数は平日・土曜日に関しては日中は8分毎位だが、20時を過ぎると急に少なくなる。また休日は朝方30分・午後20分間隔とガクンと減る。

 さて、鉄道博物館へは、SNCFの駅からバスで行くつもりだった。ところが、駅舎内に立ち寄ると、どうも様子がおかしい。列車の大部分がバス代行になっているらしいのだ。

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ミュールーズ駅 駅舎内

 なんと、本来予定していた12時41分発のリヨン行は運休!その前の11時09分発に乗らないと、次のリヨン行は夕方遅くなってしまう。これも例の抗議行動の影響なのだろうか?(何しろ掲示はフランス語しかないからわからないが)
 今後の事を考えると、残念ながらこれでは鉄道博物館へ行く事ができない。また次の機会という事にして、おとなしくYHに預けてあったバッグを回収しに行く。

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鉄道博物館パンフレット

 なお、ミュールーズのLRTでは、まもなく3号路線が開業する。(12月12日)この路線はSNCF路線に直通する「トラム・トレイン」となり、複電圧車が用意されるらしい。ミュールーズ駅前を起点とし、ポルトジュンヌから2系統の線路に入り、さらにダゲールから新線に入って、ルターバッハ(さすがドイツ語的な地名だな)からSNCFに入るようだ。
 この路線が途中鉄道博物館を経由する事になり、駅からのアクセスが格段に良くなるようだ。これは再訪が楽しみになった。いつになるかわからないが…。

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バス停

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ミュールーズ バス

 LRTと共に市内の足となるバス。
 現状ではこの20系統が鉄道博物館に行く公共アクセスになる。ただしミュールーズでは休日はバスの運行系統が全く変わり、休日は代わって62系統の一部が行く事になるが、駅前からは出ないので注意。LRT3号路線が開業するまでの話だが…。

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SNCF4212列車

 リヨン行の4212列車は、ストラスブールを始発とし、ミュールーズで進行方向を変える。客車7両編成で1等1両・2等6両、2等の内1両は、いまや欧州でも珍しくなったコンパートメントスタイルだ。
 窓の外は田園地帯が続く。この路線は再び左側通行だ。アルザス・ロレーヌという地方はやはりドイツの影響大だったんだな、と改めて思わされた。

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ベルフォール駅
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戦車輸送車

 フランシュ・コンテ地方のベルフォールで、また進行方向が変わる。20分停車。SNCFの列車も、車内は全面禁煙になった。ただし、車内にはN700系のような喫煙コーナーは全くないし、ホームは禁煙じゃないから外で一服という乗客が非常に多い。だからフランスの駅のホームはどこも非常にタバコ臭い。
 駅の構内には戦車を輸送する列車の姿もあった。

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モンベリエール城
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車窓

 駅のすぐ裏に城がそびえるモンベリエールを過ぎ、山間部にかかってカーブも多くなる。一時雨模様にもなったが、ブザンソンを過ぎると再び快晴。田園風景を楽しむうち、つつがなく定刻にリヨン・パールデュー駅に到着した。

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リヨン LRT
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車内
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ローヌ川
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T1系統 モントロシェ

 リヨンにももちろんLRTがある。一般路線は4系統あるが、時間がないのでT1系統でモントロシェまで往復するだけになった。1回券1.6EUR。電車は正面の形態はユニークだが、車両自体はストラスブールやミュールーズと同じ「シタディス」だ。ローヌ川を渡り、もう一つのターミナル駅・ペラーシュ(ここは地下になっていて、メトロのA線と同レベルでの乗換えが可能)を経由してモントロシェの終点に着く。大きな建造物を建造中。スタジアムなのか?気のせいか、T1系統はミュールーズに比べて本数が少ないように思えた。電停に時刻表がないのでわかりにくいのだが。結構混雑する。輸送力が不足しているかもしれない。

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リヨンLRT 空港線

 なんと!リヨンには空港アクセスのLRTもある。
 パールデュー駅とサンテグジュペリ空港を結ぶ路線で所要約30分。今回は乗らなかったが、通常のLRTとは全く形式が異なり、スタッドラー社製の「Tango」で半低床型。長距離列車のようなシートが並んでいるようだ。「Rhon express」のロゴがある。一般路線とは運営事業者が異なっているようだ。
 それにしてもLRTが空港アクセスに使われているとはさすが欧州とうならされた(ポルトガルのポルトにもあるそうだが)が、一方で日本で採用できそうな場所はなさそうだなとも思った。

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リヨン・パールデュー駅
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混乱するコンコース

 リヨンからの近郊列車もまた、大幅な運休が発生、パールデュー駅のコンコースは大混雑している。残された列車もダイヤがかなり乱れているし、フランス流で出発直前までホームの表示が出ないので、乗客も出発案内表示の前から動きようがない。
 グルノーブル行も17時15分が運休になり、45分発になる。5分前になってようやくホームG(この駅はアルファベットを使用)と表示が出る。低床仕様の新型電車(連接車)2ユニットだが、何しろ混雑しているから、せっかくの1等も座れない。
 この列車はなんとか6分遅れで出発。3つ目の停車駅でようやく座れる。ウインターリゾートのメッカへのアプローチにしては穏やかな田園地帯が続くが、やがて遠くに白い山々が見えてきた。もっとも18時を回ればあたりはだんだん暗くなり、19時でもう真っ暗だ。この電車は基本的にはクロスシートだが、連接部はサロン風になっていたり、大きな荷物棚やカウンターも設けられたりして、最近の欧州の新型らしく車内の仕様はバラエティに富んでいる。

 何とかグルノーブル駅に着いた。もう外は真っ暗で、風景のディティールは解からない。YHに行くバスは駅前からは発車せず、駅前からのLRTに1区間だけ乗車して、次の停留所で乗り換えになるようだ。バスは20時台が最終と、意外に早い。YHは空きがあったが夕食はもう作れないとの事だった。しょうがないか。
 今日も疲れた。22時過ぎには就寝だ。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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