今年も今日が終われば、残す所あと2日になります。
私は明日・明後日と仕事が入っていますので、今年の当ブログの更新は、今日が最後になります。
そこで、昨年連載したJTB時刻表からその年の交通業界を振り返る「JTB時刻表大研究」の2010年版をお送りし、今年の交通界の動きを簡単ですがまとめてみたいと思います。
最近の話ですが、ついに東北新幹線が全通しました。
分岐する新在直通を含めると、東北6県の県庁所在都市全てに東京からの新幹線が到達した事になります。
JRでは3月13日に統一改正が行われた後、12月4日の東北新幹線延伸に伴うJR東日本・北海道の改正がありました。
また、今年は航空が注目を集めた1年でもありました。
航空会社そのものもそうだし、空港や、さらには空港に乗り入れるアクセス鉄道にも大きな動きがあり、連日TVや新聞で大きく取り上げられる事になりました。
「日本航空の会社再建問題」「高速道路一部無料化」「上海万博開催」などもありますが、ここではJTB時刻表の上で現れた事項について記します。
今年書いてきた事ばかりですから、簡潔に行きます。
《2010年の十大トピックス》
◆ 東北新幹線全通 東京~新青森間最短3時間20分
12月4日開業。
八戸まで開業してから8年で、県庁所在都市まで乗り入れた事になります。
新青森駅は、事前に奥羽本線の津軽新城~青森間に、地域の足として開業していました。
また、中間には七戸十和田駅も開業しています。
当面は<はやて>のみが乗り入れ。
最速は上りの<はやて12号>。
青森 6:31 → 9:51 東京 途中停車駅:八戸・盛岡・仙台・大宮
来年3月5日には<はやぶさ>の運行が始まり、東京~新青森間が最速3時間10分に短縮されます。
◆ ハイブリッド・リゾート列車運行開始
まず信越地域で10月2日より快速<リゾートビューふるさと>として、長野~松本~南小谷間を運行。
本格的には東北新幹線延伸に合わせて、12月4日より東北地域で新青森・青森を起点に3系統で運行を開始しました。
<リゾートしらかみ> 青森~秋田間(五能線経由・2往復設定のうち1往復)
<リゾートあすなろ下北> 新青森~大湊間(2往復設定)
<リゾートあすなろ津軽> 新青森~蟹田間(1往復設定)
<リゾートビューふるさと>については、11月号の「新のりもの風土記シリーズ118」で取り上げられています。
◆ 東北本線八戸~青森間 青い森鉄道に移管
東北新幹線延伸に合わせ、並行在来線である東北本線の八戸~青森間が、第3セクター鉄道「青い森鉄道」に移管されました。
青い森鉄道は目時~青森間120.0㎞となり、第3セクター鉄道としては最長となりました。
八戸~青森間で新たに快速が設定された他、JR八戸線・大湊線への直通も残され、先のハイブリッド・リゾート列車も運行されています。
なお、八戸発着の特急<スーパー白鳥><白鳥>は新青森発着にシフトされ、<つがる>は<かもしか>として運行されてきた青森~秋田間の特急の愛称になりました。
いずれも青森~新青森間は、特急でも自由席なら乗車券のみで乗れるようになります。
これにより、1958年のスハ44系<はつかり>に始まる栄光の東北昼行特急は、事実上全滅となりました。
◆ 成田スカイアクセス開業 新「スカイライナー」運行開始
北総鉄道・印旛日本医大~空港第2ビル間に建設されていた新アクセス鉄道が完成し、北総鉄道が営業していた京成高砂~印旛日本医大間を含め、「成田スカイアクセス」として7月17日に開業しました。
同路線は成田高速鉄道鉄道アクセス等が線路を保有し、京成電鉄が営業運行するものです。
新規開業区間は在来線では最高の160㎞/h運転を行います。
同時に<スカイライナー>が160㎞/h運転対応の新AE系に置き換えられ、日暮里~空港第2ビル間は最速36分と大幅に短縮されました。
また一般列車も120㎞/hを行う「アクセス特急」が設定され、日中は羽田空港への直通運転を行い、両空港間のアクセスの便を図っています。
<スカイライナー>は8月号の「新のりもの風土記シリーズ116」で、スカイアクセス線共々取り上げられています。
一方、これに対抗する形でJRも特急<成田エクスプレス>のE259系への置き換えを進め、スカイアクセス開業直前の7月1日に完了しました。
◆ 羽田空港新国際線ターミナル開業 再国際化
一方、羽田空港では国際線の新ターミナルが空港敷地の西側に10月21日に開業。
旧ターミナルから出発していたアジア各地への定期チャーター便が移転しました。
そして10月31日、本格的な再国際化がスタート、深夜・早朝を中心に北米・欧州への路線も設定され、在来アジア路線も拡充が図られました。
ANAは羽田発着の定期国際路線は初めてになります。
11月にはマレーシアのLCCの乗り入れもあり、一般の話題も集めました。
◆ 東京モノレール・京急線 国際線新ターミナル駅開業
これに対応して、東京モノレールと京急線では共に新駅が開業しました。
東京モノレールは、4月10日に事前に線路切り替え工事を行い、国際線ターミナル経由のルートになりました。
浜松町からだとホームが出発ロビーと同じレベルに到着するのが売り。
京急線は、ホームは地下ですが、駅舎はやはりターミナルビル内に設けられています。
京急ではこれに先立って5月17日にダイヤ改正を行い、品川~羽田空港間ノンストップの「エアポート快特」及び「エアポート急行」を設定。
横浜方面への直通列車の拡充も図られていますが、「エアポート快特」に関しては京急蒲田が通過になった事で、地元との軋轢も表面化しました。
この他、空港バスも大半が国際線ターミナルまで延伸したほか、早朝・深夜には国際線直行便の設定も行われています。
◆ 茨城空港開港
もともと自衛隊の百里基地だったところに民間の空港施設を建設したもので、3月11日に開港しました。
当初より大手の乗り入れは想定しておらず、LCCの乗り入れが中心になるとして、ターミナル設備も簡素なものになっています。
当初は国際線(アシアナ航空のソウル便)のみで、後にスカイマークの神戸線も就航しましたが、航空祭開催時のフライトの確保に疑念があるとして一時休止になるなど、運営には不安定さも残っています。
◆ 寝台特急<北陸>・急行<能登>廃止
上野~金沢間の夜行2往復が、そろって廃止になってしまいました。
<能登>のみ、週末を中心に臨時列車として運行されています。
これで、毎日運転の夜行列車は、特急<サンライズ瀬戸・出雲><ドリームにちりん><日本海><あけぼの><北斗星>・急行<きたぐに><はまなす>のみ。
(<ドリームにちりん>は来年3月11日一杯で廃止)
◆ 水害で岩泉線・美祢線長期運休
岩泉線でキハ100形が土砂崩れに巻き込まれて脱線した映像はショッキングでした。
この両路線は、今の所運転再開のメドが立っていないようです。
名松線も、結局今年の運転再開はありませんでした。
この他、呉線や平成筑豊鉄道田川線も水害で一時運休になりました。
◆ 「平安遷都1300年祭」開催
4月24日~11月7日の間、奈良・平城宮跡で開催されました。
JRでは4月3日~6月27日の土・休日を中心に臨時特急<まほろば>を新大阪~奈良間で運転。
近鉄も期間中の土・休日に名古屋~西大寺間の臨時特急を設定しています。
◆その他
○ 横須賀線・湘南新宿ライン 武蔵小杉駅開業
○ 東海道・山陽新幹線500系 <のぞみ>から退役
○ 餘部鉄橋架け替え
○ <はまかぜ>新型車両に置き換え
○ <ゆふDX><あそ1962>運行終了
○ 鹿島鉄道廃線跡利用 「かしてつバス」運行開始
○ 長野電鉄屋代線 実証実験実施
○ 九州一周「BSデジタル号がゆく」運行
《表紙の写真・グラビア連載》
1月号 サンダーバード〈呉羽~富山〉
背後は立山連峰。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第40回 JR東海 名古屋運輸所 新幹線運転士
●新のりもの風土記シリーズ110 東海道新幹線を西へ旅立つ 500系『のぞみ』
●駅弁細見270 ごきべんべんとう(松江駅)
「みなとみらい線一日乗車券でめぐる 横浜OLD・NEW」で、沿線の観光名所が取り上げられていました。
このためか「駅旅本線」はお休み。
2月号 金沢駅
廃止目前の寝台特急〈北陸〉が出発を待っています。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第41回 JR九州 客室乗務員 サブチーフ
●新のりもの風土記シリーズ111 消えゆく夜行列車 さようなら 『北陸』『能登』
●駅弁細見271 あったけぇ きりたんぽ弁当(秋田駅)
平安遷都1300年祭の特集記事があり、「駅旅本線」はお休み。
(なお、この特集記事は、「駅旅本線」の杉﨑行恭氏が執筆)
3月号 常磐線 (臨)偕楽園~赤塚間
<スーパーひたち>と梅の花。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第42回 奥津軽トレインアテンダント
●新のりもの風土記シリーズ112 ひむかの国のリゾート特急 日南線『海幸山幸』
●駅弁細見272 母恋めし(母恋駅)
「駅旅本線」はお休み。
4月号
『JTB時刻表』1000号記念フォトコンテスト真島満秀賞受賞作品(湖西線 新旭~安曇川)
485系と桜の花ですが、来年、この組み合わせは多分見られない…。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第43回 寝台特急トワイライトエクスプレス ダイナープレヤデス アシスタントマネージャー
●駅旅本線 第53駅 旧下小代駅駅舎
新駅舎建設により、広場の反対側に移動した旧駅舎の方にスポットが当てられています。
●駅弁細見273 御柱祭弁当(茅野駅)
「新のりもの風土記シリーズ」はお休み。
5月号
九大本線(野矢~由布院)
特急<ゆふいんの森>。
久し振りに4大連載が揃いました。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第44回 JR四国 高松運転所 運転士
●新のりもの風土記シリーズ113 龍馬の故郷を走る 土讃線特急と土佐の鉄道
●駅旅本線 第54駅 高野山駅舎
●駅弁細見274 「ワンコインとチョット駅弁」駅弁いなり(東京駅)
6月号 磐越西線(猿和田)
キハ112+111と紫陽花。
●駅旅本線 SPECIAL 一畑電車
映画「RAILWAYS」公開に合わせた特別編。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第45回 JR四国 高松運転所 運転士
※先月号とは別の方
●新のりもの風土記シリーズ114 ドラマチックな船旅へ 豪華カーフェリー『きそ』
●駅弁細見275 「ワンコインとチョット駅弁」仙台ハイカラ寿し(仙台駅)
7月号 富士急行 富士登山電車
撮影区間は不明ですが、背後に富士山がそびえています。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第46回 ㈱片上鉄道 代表取締役社長
※この方は2007年5月号の「駅旅本線 第25駅(旧吉ヶ原駅)」でも、紅一点としてお顔の写真があります。
●駅旅本線 第55駅 下吉田駅
●新のりもの風土記シリーズ115 爽やかな夏の北海道を楽しむ 特急『旭山動物園号』
●駅弁細見276 「ワンコインとチョット駅弁」きぬ巻時雨壽司(吉野口駅)
8月号 北斗星(洞爺-有珠)
DD51重連の牽引はいつまで見られるのか。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第47回 くま川鉄道 アテンダント
●駅旅本線 第56駅 白河駅
●新のりもの風土記シリーズ116 開業!成田スカイアクセス スカイライナー
●駅弁細見277 「ワンコインとチョット駅弁」かしわめし(西都城駅)
9月号 SL人吉号(鎌瀬~瀬戸石)
58654牽引のSL列車が球磨川を渡ります。
「BSデジタル号がゆく!」の特集グラビアが6ページに渡って掲載されています。
運行は9月3日~5日に駆けてでした。
定期連載は全てお休み。
10月号 信濃境-富士見
E351系が、山間部の高架線を快走します。
ただ今回改めて調べてみると、このアングルは2001年12月号と全く同じ。
当時はE257系で、撮影場所は「富士見-すずらんの里」となっていました。
どうなっているんだろう?
「信州諏訪・温泉泊覧会 ズーラへ行こう!」の特集グラビアが4ページ。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第48回 新京成電鉄㈱ 新津田沼駅員
●近鉄・駅旅 大和西大寺駅
通常の「駅旅本線」とは別枠で、フィナーレが近づいていた「平城遷都1300年祭」のコラムあり。
●新のりもの風土記シリーズ117 秋の平城遷都1300年祭へ 奈良大和路の近鉄電車
●駅弁細見267 「ワンコインとチョット駅弁」あなご押し寿司(高松駅)
11月号 東京モノレール 羽田空港国際線ビル駅と国際線旅客ターミナル
2000系がターミナル駅を出発。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第49回 わたらせ渓谷鐵道㈱ わ鐵アテンダント
●駅旅本線 第57駅 大涌谷駅
●新のりもの風土記シリーズ118 秋の信州へ!-ハイブリッドトレイン リゾートビューふるさと
●駅弁細見279 元祖 幕の内辧當(姫路駅)
12月号 東北新幹線<七戸十和田~新青森>
三内丸山架道橋を横断するE4系。
●新のりもの風土記シリーズ119 12月4日、待望の全線開業!! 東北新幹線 新青森へ
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 特別編
「JR人気列車で行く日本周遊の旅7日間」の同行取材で、記事になったのは5日目の北海道。
●駅旅本線 第58駅 三厩駅
●駅弁細見280 むつ湾産 帆立釜めし(青森駅)
《裏表紙の広告》
平城遷都1300年祭関連で、前年に引き続き近鉄の広告が目立ちます。
1月号 サーモス株式会社 サーモスマジック
2月号 丸沼高原 「WinterSeason 感動の雪」
3月号 近鉄 平城遷都1300年祭
4月号 東武ワールドスクエア 「東京スカイツリー」
5月号 近鉄 平城遷都1300年祭
6月号 近鉄 平城遷都1300年祭
7月号 近鉄 平城遷都1300年祭「奈良時代は、2度やってくる。」
8月号 近鉄 平城遷都1300年祭「奈良時代は、2度やってくる。」
9月号 近鉄 平城遷都1300年祭「奈良時代は、2度やってくる。」
10月号 近鉄 平城遷都1300年祭「奈良時代は、2度やってくる。」
11月号 近鉄 まわりゃんせ
12月号 サーモス株式会社 真空断熱ケータイタンブラー
《その他》
7月号より表紙に
「新幹線の文字が大きく見やすい!創刊85年の実績」
の文字が入りました。
JR版への対抗なのでしょうか?
《定価》
1~12月号 1150円(本体1095円)
※その他のトピックス
◆ 宮崎県 口蹄疫被害
◆ 大相撲 野球賭博問題
◆ 小惑星探査機「はやぶさ」地球に帰還
プロ野球日本シリーズ ロッテ 4-2(1引分け) 中日 MVP:今江敏晃
日本ダービー優勝馬 エイシンフラッシュ 鞍上:岩田康成
「JTB時刻表大研究」1989年~2009年の加筆・修正は全て終わりました。
よろしければ、こちらからご覧下さい。
「湘南新宿ライン」なんて、来年でもう10周年ですか…。
№51 1989年
№52 1990年
№53 1991年
№54 1992年
№55 1993年
№60 1994年
№66 1995年
№69 1996年
№71 1997年
№74 1998年
№76 1999年
№78 2000年
№80 2001年
№81 2002年
№84 2003年
№85 2004年
№87 2005年
№89 2006年
№92 2007年
№97 2008年
№101 2009年
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
今年の暮れ~来年の正月にかけては仕事のため遠出はしません。
来年は元日から更新できる予定です。
来年も本体共々、よろしくお願いいたします。
皆様、良いお年をお迎え下さい。
《今日のニュースから》
ハローワーク全国19ヶ所 臨時の窓口を開設
№391 JTB時刻表2011年1月号(JTBパブリッシング)
2010年はまだ数日残っていますが、時刻表は2011年の1月号が20日に発売になりました。
表紙は播但線・生野~新井間を走る<はまかぜ>で、11月7日より運行を開始した189系。
カラーグラビアでは取り上げられていないので、これがJTB時刻表では初お目見えになります。
◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第50回
50回目の記念に登場するのはなんと!(フォトライター)矢野直美さん自身。
「初めての自分の本は自分の好きなテーマにしたかったから鉄道の旅」と書いておられるけれど、では、鉄道が好きになったきっかけはどこにあったのだろう?
失礼ながら「ママ鉄」ではないようだし。
北海道の鉄道は確かにどこでも人の心をつかむものはあると思いますが。
「お気に入りの車両」=「快速エアポート」というのは、正直カルトだなあと思いました。
721系はそれ程「鉄おとめ」ウケするような車両ではないと思いますが、見た目よりも仕事に向かう心情的な部分が反映されているのでしょう。
「デスクまわりは仕事以外のものは置かない」というくだりは、私的には痛いなあ!
私のPC周辺は余計なものばかり…。
(もちろん私はプロのライターではないからどうでもいいのだけれど)
なお次回は3月号との事。
◆ 新乗り物風土記シリーズ120 横浜を巡る定期観光バス 横濱ベイサイドライン
横浜市交通局が横浜市内を運行している定期観光バスで、新セレガ導入を機にコースのモデルチェンジが図られました。
車両の写真を見て気づいた方もおられると思いますが、この車両はリフトが装備されていて、車椅子の方にも対応しています。
(本文には記述がないが)
しかし、実は業績があまり良くなく、市議会の場で「公営交通がやる事ではない」という意見も出されたのだそうです。
ちなみに、現在公営バスで定期観光バスを運行するのは、横浜市の他は、京都市と鹿児島市のみになってしまいました。
◆近鉄・駅旅 賢島駅
通常の「駅旅本線」とは別カウントになるのでしょうか。
近鉄とのタイアップのためのようで、「伊勢志摩温泉 真珠の湯めぐりキャンペーン」と一体になっています。
この駅は「駅の足跡」のコラムにもあるように、以前は普通列車は特急が発着するホームより低い位置にある在来線の駅に発着していて、駅舎も別になっていました。
市街地は旧駅舎に広がって面していますから、地域の足であれば、旧駅舎の方が便利だったはずです。
スペイン村開業に合わせた志摩線全体の改良に伴い、普通列車も特急と同じレベルに移動し、旧駅舎がそのまま残されたもので、旧駅舎の隣にバリアフリーが整備されています。
ただ、最近の伊勢志摩地域全体の観光の不振を反映してか、発着する列車の数がこの数年減少傾向にあり、再来年には近鉄全体で大幅な列車の削減が行われるという噂も聞こえてきます。
賢島駅も、その流れに飲み込まれてしまうのか。
これも噂としてある新型観光特急でテコ入れを期待したい所ですが…。
◆ 駅弁細見 281
伊豆急行・伊豆急下田駅の「伊勢海老弁当」。
お値段が1,400円と、私鉄の駅弁としては破格。
(なお、だいたい10月~翌5月の発売)
ただ、ここも伊豆の観光の不振を反映しているのか、特急<踊り子>は削減になってしまったし、普通列車は「リゾート21」はいいけれど、後は元東急の4ドア車(セミクロス改造されているが)のワンマン運転では雰囲気が出ないかもなあ。
◆ 黄色のページ
1月号恒例の「ひと目でわかる電化と複線区間」が今年も掲載。
この一年では山陰線の改良が大きく、京都~園部が複線化された事が今年3月のダイヤの改善につながっています。
しかし、今月4日の東北新幹線・新青森駅開業と引き換えの東北本線・八戸~青森間の青い森鉄道への移管に伴い、岩手・青森両県のJR線はかなりいびつな形になってしまいました。
八戸線・大湊線なんて、本当は両線も移管し、青い森鉄道が一体で運営すべきではないかとも思いますが、さすがにそこまでの余裕はないだろうなあ。
終夜運転・初詣列車の時刻ですが、JRについては先月号の発表分からの追加はないようです。
私鉄ですが、首都圏では運行区間自体は変わらないものの、全体的に減少傾向でしょうか。
その中では相鉄いずみ野線が60分間隔(本線と接続)に増発されています。
(前年は終電繰下げ・初電繰上げのみ)
近畿圏も運行区間は変わらずですが、やはり減少傾向にあるように見えました。
ただ、大阪市営長堀鶴見緑地線の大正~心斎橋間は7分30秒間隔に増発になるようです。
今シーズンも京セラドームでイベントがあるのでしょうか。
高速バスは東京~つくば線が12月29日~1月3日の間は特別ダイヤとなり、つくばセンター~筑波大学間は運休。
1月1日のみ、浅草・上野が通過になります。
◆ 本文
東北新幹線関連で改めて見直すと、東京~盛岡間の100番台<はやて>では、新青森<はやて>の通過待ちが発生しています。
当然<はやて>同士の追い抜きは初のケースです。
下り 追い抜き駅:北上
17号⇔103号・35号⇔105号・37号⇔107号・39号⇔109号
上り 追い抜き駅:一ノ関
12号⇔104号・16号⇔106号・18号⇔108号・32号⇔110号
(両者とも定期列車の場合のみ記載)
また、下りの100番台<はやて>の一部は臨時で<こまち>を併結し、仙台で切り離し。
<こまち>は仙台~盛岡間ノンストップで先行。
在来線では房総地域の普通列車の運行形態が多少変わり、外房線は日中の京葉線の快速が上総一ノ宮へ直通、総武快速線から来る快速と蘇我で相互に接続を取り合う形態になっています。
なお、日中の快速は外房線内は各駅に停車。
総武快速線の快速は新たに本千葉に停車するようになり、特に内房線内の通過駅は巌根だけになったからほとんど各駅停車に近くなってしまっています。
<さざなみ>も減便だし、鉄道で木更津・君津は遠くなったかなあ。
会社線については、東北新幹線延伸に関連する路線のディティールがかなり見えてきました。
高速バスは盛岡~青森間<あすなろ>が新幹線開業を見込んでか既に4往復に減便になっており、秋北バスが降りています。
盛岡~弘前間<ヨーデル>も15→11往復に削減。
もともと盛岡終着時代の新幹線のリレー役という性格もあったからそうなるのでしょうが、「速いけど高い」新幹線に対して安さで勝負、という考え方は、東北地方では成り立たないのでしょうか?
秋北バスといえば、「十和田湖観光シャトル便」として、大館駅~十和田湖間2往復の運行を開始しています。
大館~十和田湖間というと、JRバスと共同運行だった<とわだこ>号以来だと思いますが、今回は小坂(康楽館)経由になり、40分の停車時間が設けられているそうです。
なお、下北交通と十和田観光電鉄の共同運行になる七戸十和田駅~むつ線は掲載がありませんでした。
(黄色のページにもない)
個人的には、地味ですが弘南バスの青森駅・新青森駅~五所川原線に期待。
津軽鉄道へのアクセスが便利になるので、宣伝に力を入れて欲しいと思っています。
(JRは<リゾートしらかみ>を含めても直通は2往復しかない)
先月号で懸念した、JR北海道バスの深名線ですが、冬季運休だった幌加内~名寄間2往復が冬季も設定となったようで、他も時刻修正に留まり、これは一安心。
ただ、鉄道代替バスも最近相次いで廃止・減便になっているから、これからも油断はならないのですが…。
国際線航空では、マレーシア航空の羽田~コタキナバル線が、1月15日からクチンまで延伸。
また、2月20日に就航する、ブリティッシュ・エアウェイズの羽田~ロンドン(ヒースロー)線の時刻が掲載されました。
羽田発水・木曜を除く週5日で、機材はB777-200ER。
来年3月12日のJRのダイヤ改正の概要が発表になった事で、2月号はダイヤ改正特集になりそうです。
やはり九州新幹線は相当力が入りそうで、撮影ガイドまで載るそうです。
どんなものになるでしょうか。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
《今日のニュースから》
「JAXAi」 事業仕分けにより今晩廃止
表紙は播但線・生野~新井間を走る<はまかぜ>で、11月7日より運行を開始した189系。
カラーグラビアでは取り上げられていないので、これがJTB時刻表では初お目見えになります。
◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第50回
50回目の記念に登場するのはなんと!(フォトライター)矢野直美さん自身。
「初めての自分の本は自分の好きなテーマにしたかったから鉄道の旅」と書いておられるけれど、では、鉄道が好きになったきっかけはどこにあったのだろう?
失礼ながら「ママ鉄」ではないようだし。
北海道の鉄道は確かにどこでも人の心をつかむものはあると思いますが。
「お気に入りの車両」=「快速エアポート」というのは、正直カルトだなあと思いました。
721系はそれ程「鉄おとめ」ウケするような車両ではないと思いますが、見た目よりも仕事に向かう心情的な部分が反映されているのでしょう。
「デスクまわりは仕事以外のものは置かない」というくだりは、私的には痛いなあ!
私のPC周辺は余計なものばかり…。
(もちろん私はプロのライターではないからどうでもいいのだけれど)
なお次回は3月号との事。
◆ 新乗り物風土記シリーズ120 横浜を巡る定期観光バス 横濱ベイサイドライン
横浜市交通局が横浜市内を運行している定期観光バスで、新セレガ導入を機にコースのモデルチェンジが図られました。
車両の写真を見て気づいた方もおられると思いますが、この車両はリフトが装備されていて、車椅子の方にも対応しています。
(本文には記述がないが)
しかし、実は業績があまり良くなく、市議会の場で「公営交通がやる事ではない」という意見も出されたのだそうです。
ちなみに、現在公営バスで定期観光バスを運行するのは、横浜市の他は、京都市と鹿児島市のみになってしまいました。
◆近鉄・駅旅 賢島駅
通常の「駅旅本線」とは別カウントになるのでしょうか。
近鉄とのタイアップのためのようで、「伊勢志摩温泉 真珠の湯めぐりキャンペーン」と一体になっています。
この駅は「駅の足跡」のコラムにもあるように、以前は普通列車は特急が発着するホームより低い位置にある在来線の駅に発着していて、駅舎も別になっていました。
市街地は旧駅舎に広がって面していますから、地域の足であれば、旧駅舎の方が便利だったはずです。
スペイン村開業に合わせた志摩線全体の改良に伴い、普通列車も特急と同じレベルに移動し、旧駅舎がそのまま残されたもので、旧駅舎の隣にバリアフリーが整備されています。
ただ、最近の伊勢志摩地域全体の観光の不振を反映してか、発着する列車の数がこの数年減少傾向にあり、再来年には近鉄全体で大幅な列車の削減が行われるという噂も聞こえてきます。
賢島駅も、その流れに飲み込まれてしまうのか。
これも噂としてある新型観光特急でテコ入れを期待したい所ですが…。
◆ 駅弁細見 281
伊豆急行・伊豆急下田駅の「伊勢海老弁当」。
お値段が1,400円と、私鉄の駅弁としては破格。
(なお、だいたい10月~翌5月の発売)
ただ、ここも伊豆の観光の不振を反映しているのか、特急<踊り子>は削減になってしまったし、普通列車は「リゾート21」はいいけれど、後は元東急の4ドア車(セミクロス改造されているが)のワンマン運転では雰囲気が出ないかもなあ。
◆ 黄色のページ
1月号恒例の「ひと目でわかる電化と複線区間」が今年も掲載。
この一年では山陰線の改良が大きく、京都~園部が複線化された事が今年3月のダイヤの改善につながっています。
しかし、今月4日の東北新幹線・新青森駅開業と引き換えの東北本線・八戸~青森間の青い森鉄道への移管に伴い、岩手・青森両県のJR線はかなりいびつな形になってしまいました。
八戸線・大湊線なんて、本当は両線も移管し、青い森鉄道が一体で運営すべきではないかとも思いますが、さすがにそこまでの余裕はないだろうなあ。
終夜運転・初詣列車の時刻ですが、JRについては先月号の発表分からの追加はないようです。
私鉄ですが、首都圏では運行区間自体は変わらないものの、全体的に減少傾向でしょうか。
その中では相鉄いずみ野線が60分間隔(本線と接続)に増発されています。
(前年は終電繰下げ・初電繰上げのみ)
近畿圏も運行区間は変わらずですが、やはり減少傾向にあるように見えました。
ただ、大阪市営長堀鶴見緑地線の大正~心斎橋間は7分30秒間隔に増発になるようです。
今シーズンも京セラドームでイベントがあるのでしょうか。
高速バスは東京~つくば線が12月29日~1月3日の間は特別ダイヤとなり、つくばセンター~筑波大学間は運休。
1月1日のみ、浅草・上野が通過になります。
◆ 本文
東北新幹線関連で改めて見直すと、東京~盛岡間の100番台<はやて>では、新青森<はやて>の通過待ちが発生しています。
当然<はやて>同士の追い抜きは初のケースです。
下り 追い抜き駅:北上
17号⇔103号・35号⇔105号・37号⇔107号・39号⇔109号
上り 追い抜き駅:一ノ関
12号⇔104号・16号⇔106号・18号⇔108号・32号⇔110号
(両者とも定期列車の場合のみ記載)
また、下りの100番台<はやて>の一部は臨時で<こまち>を併結し、仙台で切り離し。
<こまち>は仙台~盛岡間ノンストップで先行。
在来線では房総地域の普通列車の運行形態が多少変わり、外房線は日中の京葉線の快速が上総一ノ宮へ直通、総武快速線から来る快速と蘇我で相互に接続を取り合う形態になっています。
なお、日中の快速は外房線内は各駅に停車。
総武快速線の快速は新たに本千葉に停車するようになり、特に内房線内の通過駅は巌根だけになったからほとんど各駅停車に近くなってしまっています。
<さざなみ>も減便だし、鉄道で木更津・君津は遠くなったかなあ。
会社線については、東北新幹線延伸に関連する路線のディティールがかなり見えてきました。
高速バスは盛岡~青森間<あすなろ>が新幹線開業を見込んでか既に4往復に減便になっており、秋北バスが降りています。
盛岡~弘前間<ヨーデル>も15→11往復に削減。
もともと盛岡終着時代の新幹線のリレー役という性格もあったからそうなるのでしょうが、「速いけど高い」新幹線に対して安さで勝負、という考え方は、東北地方では成り立たないのでしょうか?
秋北バスといえば、「十和田湖観光シャトル便」として、大館駅~十和田湖間2往復の運行を開始しています。
大館~十和田湖間というと、JRバスと共同運行だった<とわだこ>号以来だと思いますが、今回は小坂(康楽館)経由になり、40分の停車時間が設けられているそうです。
なお、下北交通と十和田観光電鉄の共同運行になる七戸十和田駅~むつ線は掲載がありませんでした。
(黄色のページにもない)
個人的には、地味ですが弘南バスの青森駅・新青森駅~五所川原線に期待。
津軽鉄道へのアクセスが便利になるので、宣伝に力を入れて欲しいと思っています。
(JRは<リゾートしらかみ>を含めても直通は2往復しかない)
先月号で懸念した、JR北海道バスの深名線ですが、冬季運休だった幌加内~名寄間2往復が冬季も設定となったようで、他も時刻修正に留まり、これは一安心。
ただ、鉄道代替バスも最近相次いで廃止・減便になっているから、これからも油断はならないのですが…。
国際線航空では、マレーシア航空の羽田~コタキナバル線が、1月15日からクチンまで延伸。
また、2月20日に就航する、ブリティッシュ・エアウェイズの羽田~ロンドン(ヒースロー)線の時刻が掲載されました。
羽田発水・木曜を除く週5日で、機材はB777-200ER。
来年3月12日のJRのダイヤ改正の概要が発表になった事で、2月号はダイヤ改正特集になりそうです。
やはり九州新幹線は相当力が入りそうで、撮影ガイドまで載るそうです。
どんなものになるでしょうか。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
《今日のニュースから》
「JAXAi」 事業仕分けにより今晩廃止
№390 乗り物中心のフランス旅行記 11<終>
日本では福島の国道で大変な事になっていたようです。
国道で遭難なんて、笑えないよ…。
欧州の空港も寒波の影響が続いているようで、今月だけで6万便が欠航の見通しだとか。
日本でも暖冬になると、関東地方はむしろ雪が多くなると聞いた事があります。
今シーズンはこの先、どうなるでしょうか。
長かったのか短かったのかよく解かりませんでしたが、いよいよ日本に帰る日が来ました。
11月5日(金)
ミラノ中央駅前 路面電車
パリより早いミラノの朝が訪れるが、残念ながら、最後もまた曇り空だった。ミラノではフランスと違って昔から路面電車が走り、旧型車「ピーターウィット」がヴンヴンモーター音をうならせながら駅前を行きかうが、そんな中に混じって、ミラノにも新型電車が走り出している。どちらも乗ってみたいものだが、残念ながら今回は全く時間なし。
ヘルシンキ行AY794便は、マルペンサ空港から出発(ミラノにはもう一箇所、リナーテ空港があり、バスで行く)。チェックアウト後、マルペンサ空港へ向かう「マルペンサ・エクスプレス」が出発するカドルナ駅に向かう。地下鉄2号線はVVVF制御の新型が入り、伊英2ヶ国語の放送が入る上、液晶モニターの表示まである。
マルペンサ・エクスプレス
「マルペンサ・エクスプレス」はカドルナ駅とマルペンサ空港を結ぶ、北ミラノ鉄道が運行する空港アクセス鉄道で、11EUR、所要36分、15分間隔。電車自体は通常のダブルデッカー車とカラーリングが違うだけだ。快速運転だが、追加料金は必要ない。
カドルナ駅 待合室カウンター
カドルナ駅は北ミラノ鉄道のターミナル駅で、一般の列車も多数発着する。イタリアはフランスと違って、大小さまざまな私鉄が走っていて楽しめる国だ。そのカドルナ駅の一角に「マルペンサ・エクスプレス」利用者のための待合所があり、空港からの出発便の情報も表示される。
北ミラノ鉄道 一般列車
こちらは同系の一般列車。最近カラーリングが多少変わっただろうか。緑系は変わらないが。こんな新しい電車がある一方、オープンデッキのクラシカルな客車が未だに現役だったりする。
マルペンサ・エクスプレス車内
マルペンサ・エクスプレス乗車券
車内も特に一般の列車と変わる所はないように思えた。途中ボビーサ・サロンノと停車していくと、女性車掌による検札がある。沿線は田園地帯だが、複々線だ。途中から複線になり、長大トンネルを抜けていく。ブスト・アルスイッツオ、そして終点のマルペンサ空港駅は地下駅だ。
マルペンサ空港 カウンター
マルペンサ空港 スポット
AYは第1ターミナルの9アイランドから出発する。ヘルシンキで日本行の他に韓国・ソウル行にも接続するためか、行列には日本人の他に韓国の人も多く見られた。A07ゲートに向かうと、窓ガラスの外には見慣れぬ機体が多くて心躍らされる部分も多いのだが、何しろ重苦しい曇り空が残念。だいぶ視界も悪そうだ。コンテナ車を牽引していたトレーラーが、コンテナを落としてしまっててんやわんやになっている。
AY794便 モニター
AY794便はA320-200。指定されていた13Fは翼の真横だ…。座席の頭上にはモニターがあり、これからの飛行ルートが表示されている。ドイツからポーランドを経由し、バルト海に抜けてヘルシンキに向かうようだ。CAの放送はフィンランド語と英語、その後にイタリア語で簡単なテープ放送があった。それにしてもモニターがあっても、座席にはオーディオシステムがなく、音声は聞けないのだが。非常デモ放送は英語のみで、キャビン全体に流される。定刻を少し回って出発、滑走路に向かうが、驚いた事に非常デモ放送が終わってモニターをたたまない。JALのA300-600RやMD-90だったらキチンと収納する所なのだが。
マルペンサ空港離陸
アルプスの大パノラマ
離陸直後はすぐ雲の中に入って窓の外は真っ白だが、雲海を抜けると右手にアルプスの大パノラマ!すぐに旋回して左手に移る。こういう時、翼の真横のF席というのは悔しいなあ(後方A側に空きがあるのでなおさら)。これからこの路線に乗られる方は、ぜひA側を確保して欲しいと思う。
A320機内
機内食
モニターではなにやらプログラムを放映しているのだが、音声がないからあまり意味がないか(英語の字幕が出る)。機内食はミートボール・トマト・チーズのホットサンドイッチとドリンク、食後にコーラ。
すれ違い
ヨーロッパの上空は、日本よりはるかに多くの旅客機が縦横無尽に行きかい、見ていて結構楽しい所がある。高度差はあっても併走して飛ぶ時もあり、相手が弾丸の如くあっという間にすれちがったり…。ポーランド上空で、すぐ下を、ジャンボジェットが交差していった。大韓航空機ではなかったか、と見えたのだが…。
乗り継ぎ案内
ヘルシンキが近づいて降下が始まると、モニターにはヴァンター空港での乗り継ぎ便の表示が出る。そういえば、行の成田初AY074便でもそんな表示があった。モニターに寄れば、東京行AY073便は35番ゲートから。
エストニア上空
フィンランド上空
チョコレートの粒がCAから振舞われる頃、機体はエストニア・タリンの上空から大きく左旋回、フィンランド上空にかかる。しかしまだ15時を回ったばかりなのに、もう夕暮れ時という感じ。鉄道の複々線の上空を横切っていく。
ヘルシンキ到着
定刻よりやや遅れてヘルシンキ・ヴァンター空港に到着。ヘルシンキ付近は晴で、西日が指すようにまぶしい。
ターミナルは日本からの便も到着したようで、どこもかしこも日本語であふれている。日本語の呼び出しまで聞こえてくる。ここで日本への土産を購入。ところがこの後…。
ヘルシンキ空港 パスポート・コントロール
東京行が出発する35番ゲートへ向かうパスポート・コントロールは大渋滞!この日は東京だけでなく、大阪・ソウル・上海への便も出発するため、行列の最後部についてから通過するまでに40分もかかってしまった。
(ヨーロッパ域内便の場合は一部の国を除き、「シェンゲン条約」によって国内線と同様の扱いになり、パスポートコントロールは条約非批准国への便が出発する空港で行われる)
最近はベース空港の乗り継ぎ時間の短さを謳う航空会社がいくつかあるが、基本的にパスポート・コントロールにまではタッチしないから、用心しないと乗り遅れる事がありそう。要注意。
ヘルシンキ空港35番ゲート
という訳で、35番ゲートにたどり着くと、もう搭乗が始まっていた。隣の34番が大阪、さらに33番が上海、32番がソウル行と、アジア行が相次いで出発する。付近は似たような顔つきの人々でごった返している。
ゲートを通過した先のブリッジでは、新聞の無料サービスが行われている。朝日新聞の衛星版の1面には、例のカンタス機の事故について書かれていた。エンジンカバーの一部が破損した様子を写した写真も掲げられている。カンタス機だけでなく、同じロールスロイス・トレントエンジン搭載のシンガポール(SQ)航空機も運航を見合わせるともあった。という事は、明日成田に着いても…。
それにしても、日本人の姿を見たり、日本語の新聞を見かけたりすると、一気に力が抜ける気がする。長期間外国へ行くと、いつもの事なのだが…。
ヘルシンキ離陸
どうやら出発の時が来た。外はとっぷり陽が暮れていて、真っ暗だ。離陸すると、街明かりが美しい。
機内サービス
機内エンターテイメント「BBC World」
機内食1回目
ベルトサインが消えて、機内各種のサービスが始まった。パーソナルテレビではNHKニュースと、BBC Worldニュースも放映される。BBC Worldニュース(もちろん英語だけ)ではカンタス機の事故の他にも、キューバで旅客機が墜落したと伝えていた。日本人も1人犠牲になったらしいのだが、NHKニュースでは伝えられていなかった。何しろ尖閣沖の事故の映像の流出事件で時間の大半が費やされていた。
エンターテイメントで一つ気になった事は、免税品のビデオが度々流され、その度に他のプログラム(映画・音楽・ゲームなど)が全部中断してしまう事。JALやANAではこんな事はないと思うのだが…。特に映画やTVプログラムを見ている人は気分を悪くするのではないかと心配なのだが…(免税品専用のchもあるのだし)。
夕食はチキンを選択し、赤ワインなどと気取ってみる。
*******************************
夜明け
機内食2回目
新潟上空
銚子上空
11月6日(土)
日本時間で6時を回って、ロシアのネリュングリ上空を通過するあたりで、外は明るくなってきた。
2度目の機内食(朝食)も、サンドイッチとドリンクという簡単なものだ。今日は行きと違っていつも通り?日本海上空から新潟へ向かい、上越地方から太平洋岸へ出て、成田を目指すルートを取っている。銚子を掠めて千葉県へ。
成田空港着陸進入
成田空港到着
着陸はB滑走路、R/Wは34R。芝山の整備場が右手に見えてもまだかなり高度が高い。マークが消されたJALのB747-400も哀しいのだが、その脇には例のSQのA380がいたようだ。ただ、ターミナルにも同じSQのA380がいた。運航が再開されたのか?第2ターミナルをかなりやり過ごしてランディングする。
成田空港はほぼ定刻の到着。ゲートは出発と同じ94番。ただし、行の時と違って、上空は快晴だ。
AY A330-300
ヘルシンキではじっくり見られなかったから、改めて折返しヘルシンキに戻るA330-300を見送る。
成田エクスプレス
今日の帰り、出だしが「マルペンサ・エクスプレス」なら、終わりは「成田エクスプレス」というのも対象の妙。
性格は全然違うが…。
当ブログ初の海外編、いかがだったでしょうか?
メモ書きをベースにして書いたので、ダラダラした感じになって読みにくくなってしまったかも知れないのは申し訳ありません。
やはりフランスほどの広い国土で実質11日(往復の航空を含め)は、日数が少なかったといわざるを得なかったと思います。
せめてあと2~3日は欲しかった…。
また、アクシデントでやむなしとはいえ、ミュールーズの鉄道博物館訪問と、「トラン・ジョーヌ」乗車がかなわなかった事も心残りです。
いつか、機会が生まれたらもう一度訪れたい所です。
来年になりましたら、パリ市内の6大ターミナル駅と、フランスの鉄道の簡単なまとめについて書きます。
今回の旅行記の連載は、
「ヨーロッパ鉄道大旅行」(長真弓/晶文社)
「世界の駅」(三浦幹男・杉江弘/JTBキャンブックス)
「世界のLRT」(三浦幹男・服部重敬・宇都宮浄人/JTBキャンブックス)
を参考にさせていただきました。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
《今日のニュースから》
たちあがれ日本 民主党との連立政権参加を見送り
国道で遭難なんて、笑えないよ…。
欧州の空港も寒波の影響が続いているようで、今月だけで6万便が欠航の見通しだとか。
日本でも暖冬になると、関東地方はむしろ雪が多くなると聞いた事があります。
今シーズンはこの先、どうなるでしょうか。
長かったのか短かったのかよく解かりませんでしたが、いよいよ日本に帰る日が来ました。
11月5日(金)
ミラノ中央駅前 路面電車
パリより早いミラノの朝が訪れるが、残念ながら、最後もまた曇り空だった。ミラノではフランスと違って昔から路面電車が走り、旧型車「ピーターウィット」がヴンヴンモーター音をうならせながら駅前を行きかうが、そんな中に混じって、ミラノにも新型電車が走り出している。どちらも乗ってみたいものだが、残念ながら今回は全く時間なし。
ヘルシンキ行AY794便は、マルペンサ空港から出発(ミラノにはもう一箇所、リナーテ空港があり、バスで行く)。チェックアウト後、マルペンサ空港へ向かう「マルペンサ・エクスプレス」が出発するカドルナ駅に向かう。地下鉄2号線はVVVF制御の新型が入り、伊英2ヶ国語の放送が入る上、液晶モニターの表示まである。
マルペンサ・エクスプレス
「マルペンサ・エクスプレス」はカドルナ駅とマルペンサ空港を結ぶ、北ミラノ鉄道が運行する空港アクセス鉄道で、11EUR、所要36分、15分間隔。電車自体は通常のダブルデッカー車とカラーリングが違うだけだ。快速運転だが、追加料金は必要ない。
カドルナ駅 待合室カウンター
カドルナ駅は北ミラノ鉄道のターミナル駅で、一般の列車も多数発着する。イタリアはフランスと違って、大小さまざまな私鉄が走っていて楽しめる国だ。そのカドルナ駅の一角に「マルペンサ・エクスプレス」利用者のための待合所があり、空港からの出発便の情報も表示される。
北ミラノ鉄道 一般列車
こちらは同系の一般列車。最近カラーリングが多少変わっただろうか。緑系は変わらないが。こんな新しい電車がある一方、オープンデッキのクラシカルな客車が未だに現役だったりする。
マルペンサ・エクスプレス車内
マルペンサ・エクスプレス乗車券
車内も特に一般の列車と変わる所はないように思えた。途中ボビーサ・サロンノと停車していくと、女性車掌による検札がある。沿線は田園地帯だが、複々線だ。途中から複線になり、長大トンネルを抜けていく。ブスト・アルスイッツオ、そして終点のマルペンサ空港駅は地下駅だ。
マルペンサ空港 カウンター
マルペンサ空港 スポット
AYは第1ターミナルの9アイランドから出発する。ヘルシンキで日本行の他に韓国・ソウル行にも接続するためか、行列には日本人の他に韓国の人も多く見られた。A07ゲートに向かうと、窓ガラスの外には見慣れぬ機体が多くて心躍らされる部分も多いのだが、何しろ重苦しい曇り空が残念。だいぶ視界も悪そうだ。コンテナ車を牽引していたトレーラーが、コンテナを落としてしまっててんやわんやになっている。
AY794便 モニター
AY794便はA320-200。指定されていた13Fは翼の真横だ…。座席の頭上にはモニターがあり、これからの飛行ルートが表示されている。ドイツからポーランドを経由し、バルト海に抜けてヘルシンキに向かうようだ。CAの放送はフィンランド語と英語、その後にイタリア語で簡単なテープ放送があった。それにしてもモニターがあっても、座席にはオーディオシステムがなく、音声は聞けないのだが。非常デモ放送は英語のみで、キャビン全体に流される。定刻を少し回って出発、滑走路に向かうが、驚いた事に非常デモ放送が終わってモニターをたたまない。JALのA300-600RやMD-90だったらキチンと収納する所なのだが。
マルペンサ空港離陸
アルプスの大パノラマ
離陸直後はすぐ雲の中に入って窓の外は真っ白だが、雲海を抜けると右手にアルプスの大パノラマ!すぐに旋回して左手に移る。こういう時、翼の真横のF席というのは悔しいなあ(後方A側に空きがあるのでなおさら)。これからこの路線に乗られる方は、ぜひA側を確保して欲しいと思う。
A320機内
機内食
モニターではなにやらプログラムを放映しているのだが、音声がないからあまり意味がないか(英語の字幕が出る)。機内食はミートボール・トマト・チーズのホットサンドイッチとドリンク、食後にコーラ。
すれ違い
ヨーロッパの上空は、日本よりはるかに多くの旅客機が縦横無尽に行きかい、見ていて結構楽しい所がある。高度差はあっても併走して飛ぶ時もあり、相手が弾丸の如くあっという間にすれちがったり…。ポーランド上空で、すぐ下を、ジャンボジェットが交差していった。大韓航空機ではなかったか、と見えたのだが…。
乗り継ぎ案内
ヘルシンキが近づいて降下が始まると、モニターにはヴァンター空港での乗り継ぎ便の表示が出る。そういえば、行の成田初AY074便でもそんな表示があった。モニターに寄れば、東京行AY073便は35番ゲートから。
エストニア上空
フィンランド上空
チョコレートの粒がCAから振舞われる頃、機体はエストニア・タリンの上空から大きく左旋回、フィンランド上空にかかる。しかしまだ15時を回ったばかりなのに、もう夕暮れ時という感じ。鉄道の複々線の上空を横切っていく。
ヘルシンキ到着
定刻よりやや遅れてヘルシンキ・ヴァンター空港に到着。ヘルシンキ付近は晴で、西日が指すようにまぶしい。
ターミナルは日本からの便も到着したようで、どこもかしこも日本語であふれている。日本語の呼び出しまで聞こえてくる。ここで日本への土産を購入。ところがこの後…。
ヘルシンキ空港 パスポート・コントロール
東京行が出発する35番ゲートへ向かうパスポート・コントロールは大渋滞!この日は東京だけでなく、大阪・ソウル・上海への便も出発するため、行列の最後部についてから通過するまでに40分もかかってしまった。
(ヨーロッパ域内便の場合は一部の国を除き、「シェンゲン条約」によって国内線と同様の扱いになり、パスポートコントロールは条約非批准国への便が出発する空港で行われる)
最近はベース空港の乗り継ぎ時間の短さを謳う航空会社がいくつかあるが、基本的にパスポート・コントロールにまではタッチしないから、用心しないと乗り遅れる事がありそう。要注意。
ヘルシンキ空港35番ゲート
という訳で、35番ゲートにたどり着くと、もう搭乗が始まっていた。隣の34番が大阪、さらに33番が上海、32番がソウル行と、アジア行が相次いで出発する。付近は似たような顔つきの人々でごった返している。
ゲートを通過した先のブリッジでは、新聞の無料サービスが行われている。朝日新聞の衛星版の1面には、例のカンタス機の事故について書かれていた。エンジンカバーの一部が破損した様子を写した写真も掲げられている。カンタス機だけでなく、同じロールスロイス・トレントエンジン搭載のシンガポール(SQ)航空機も運航を見合わせるともあった。という事は、明日成田に着いても…。
それにしても、日本人の姿を見たり、日本語の新聞を見かけたりすると、一気に力が抜ける気がする。長期間外国へ行くと、いつもの事なのだが…。
ヘルシンキ離陸
どうやら出発の時が来た。外はとっぷり陽が暮れていて、真っ暗だ。離陸すると、街明かりが美しい。
機内サービス
機内エンターテイメント「BBC World」
機内食1回目
ベルトサインが消えて、機内各種のサービスが始まった。パーソナルテレビではNHKニュースと、BBC Worldニュースも放映される。BBC Worldニュース(もちろん英語だけ)ではカンタス機の事故の他にも、キューバで旅客機が墜落したと伝えていた。日本人も1人犠牲になったらしいのだが、NHKニュースでは伝えられていなかった。何しろ尖閣沖の事故の映像の流出事件で時間の大半が費やされていた。
エンターテイメントで一つ気になった事は、免税品のビデオが度々流され、その度に他のプログラム(映画・音楽・ゲームなど)が全部中断してしまう事。JALやANAではこんな事はないと思うのだが…。特に映画やTVプログラムを見ている人は気分を悪くするのではないかと心配なのだが…(免税品専用のchもあるのだし)。
夕食はチキンを選択し、赤ワインなどと気取ってみる。
*******************************
夜明け
機内食2回目
新潟上空
銚子上空
11月6日(土)
日本時間で6時を回って、ロシアのネリュングリ上空を通過するあたりで、外は明るくなってきた。
2度目の機内食(朝食)も、サンドイッチとドリンクという簡単なものだ。今日は行きと違っていつも通り?日本海上空から新潟へ向かい、上越地方から太平洋岸へ出て、成田を目指すルートを取っている。銚子を掠めて千葉県へ。
成田空港着陸進入
成田空港到着
着陸はB滑走路、R/Wは34R。芝山の整備場が右手に見えてもまだかなり高度が高い。マークが消されたJALのB747-400も哀しいのだが、その脇には例のSQのA380がいたようだ。ただ、ターミナルにも同じSQのA380がいた。運航が再開されたのか?第2ターミナルをかなりやり過ごしてランディングする。
成田空港はほぼ定刻の到着。ゲートは出発と同じ94番。ただし、行の時と違って、上空は快晴だ。
AY A330-300
ヘルシンキではじっくり見られなかったから、改めて折返しヘルシンキに戻るA330-300を見送る。
成田エクスプレス
今日の帰り、出だしが「マルペンサ・エクスプレス」なら、終わりは「成田エクスプレス」というのも対象の妙。
性格は全然違うが…。
当ブログ初の海外編、いかがだったでしょうか?
メモ書きをベースにして書いたので、ダラダラした感じになって読みにくくなってしまったかも知れないのは申し訳ありません。
やはりフランスほどの広い国土で実質11日(往復の航空を含め)は、日数が少なかったといわざるを得なかったと思います。
せめてあと2~3日は欲しかった…。
また、アクシデントでやむなしとはいえ、ミュールーズの鉄道博物館訪問と、「トラン・ジョーヌ」乗車がかなわなかった事も心残りです。
いつか、機会が生まれたらもう一度訪れたい所です。
来年になりましたら、パリ市内の6大ターミナル駅と、フランスの鉄道の簡単なまとめについて書きます。
今回の旅行記の連載は、
「ヨーロッパ鉄道大旅行」(長真弓/晶文社)
「世界の駅」(三浦幹男・杉江弘/JTBキャンブックス)
「世界のLRT」(三浦幹男・服部重敬・宇都宮浄人/JTBキャンブックス)
を参考にさせていただきました。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
《今日のニュースから》
たちあがれ日本 民主党との連立政権参加を見送り