№348 JR西日本 105系

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 先週のNHK-BSの「にっぽん木造駅舎の旅」は桜井線の駅が続き、その度に105系が姿を見せてくれました。
 国鉄の105系は、本来はローカル線向けに小運転が可能な1M方式の3ドア通勤電車として製作され、福塩線及び宇部・小野田線に配置されました。
 しかし後に和歌山線・桜井線の電化用として通勤電車が必要になり、可部線の73系置き換え用と合わせて製作されたものです。

 製作されたといっても今度は新製ではなく、東京の常磐緩行線で使用されていた103系1000番台を改造したものでした。
 103系は営団千代田線への直通運転で使用されていましたが、抵抗制御だったため、チョッパ制御の千代田線6000系、小田急9000系と比較して見劣りが著しくなりました。
 結局国鉄時代の末期になって、サイリスタ・チョッパ制御車の201系をベースとしたアルミ製の203系に置き換えられ、一部は常磐線快速に転用、残りは105系に改造されたものです。
 一部の中間車は先頭車に改造され、オリジナルと同タイプの運転台が接合されましたが、屋根カーブに違いが見られました。

 それにしても103系を淘汰した203系が今度はE233系に淘汰される立場になり、一方で105系は冷改や車体更新を施されつつ、今しばらくは現役続行というのですから、なんとも皮肉なものに感じられます。
 分割・民営化で会社が異なった事もあるし、首都圏の超過密路線と、大阪に近いとはいえ、地方ローカル線という違いはあるでしょうが…。
 和歌山地区は、今後は青緑1色になるそうです。
 今のツートンカラーも捨てがたいのですけれど…。

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