№344 バスマガジンvol.43(講談社ビーシー/講談社)

 昨日の最後に記しましたように、今日はパシフィコ横浜Cホールで行われた「バスフェスタ2010」に行ってまいりました。
 神奈中バスが厚木で運行している「ツインライナー」を使用したみなとみらい周遊運行にも乗ってきましたが、それも含めて今回の事は今月中旬に書く予定です。
 また、会場にはぽると出版のブースもあり、ここで「西工の軌跡」「The King -エアロキングの四半世紀-」を購入しましたが、これについても順次取り上げる事にしています。

 今日は「バスマガジン」です。
 どうでもいい事なんですが、vol.41までは「別冊ベストカー」の扱いだったのが、前号から「バスマガジンMOOK」になっていた事に、初めて気づきました。
 
◆ Pick UP★The New Bus
 いすゞ新ガーラ(SHD・HD・9m)の詳報。
「エア・ループ」の名前こそ出てこないものの、やはり日野新セレガと共通のシステムになっています。
 旧モデルとの明確な相違点は、フロントに装備されたミリ波レーダーの窓で、大型化されているのではっきり解かります。
 それから、前号では一切記載がなかったUDトラックスのスペースランナーA・スペースウィングA・スペースアローAについても記載があり、9月1日より発売を開始しているという事でした。
 これで国産の大型車は全てポスト新長期規制適合のモデルに移行した事になります。
 後は現在ラインナップがない三菱ふそう・UDトラックスの中型車が、今後どうなるのか。

◆ 西日本車体工業 歴代バスボディ徹底開設 第1回
 西日本車体工業が8月をもってバスボディの製造を終了した事は、バス業界全体に大きな衝撃となりました。
 それを踏まえて始まった連載で、初回は創業から終業までの全体的な流れを大雑把に記しています。
 変遷図が解かりやすくていいと思います。
 過去に西工に限らず全国的にバスボディメーカーが点在していたのは、本文にあるとおり当時は需要が多かったというのもあるだろうけれど、加えて当時は道路や通信が未発達だったから、遠くのメーカーに注文するとか、デリバリーを受けるのが大変だった、という事もあったのではないかとちょっと思いました。
 少人数VIP用の特別車のスタイルがとてもユニーク。
 残っていれば現代でも相当受けるだろうと思われます。
 西工そのものからちょっと離れますが、02MCの写真が横浜F・マリノスの送迎バスらしいですけれど、緑ナンバーなんですが事業者名がちょっと読み取れない…。
 キャプションに事業者名を加えてもらえると助かるのですが…。
(車体そのものを解説する記事なのだから、事業者はどうでもいいのかも知れないけれど、この後のいすゞ純正ボディの連載では記されているのだから)
 各年代別のボディの詳しい解説は次号からになるようです。

 53MCで普通のメトロ窓の車両の写真がなかった(今後出てくるだろうが)ので、かなり昔ですが私が撮っておいたものを1枚ご覧頂きます。

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 アングルが苦しくて申し訳ないが、九州産業交通の53MC(B-Ⅰ)。
 1987年2月、杖立温泉だったと思う。


◆ いすゞ純正バスボディ大研究 第7回
 1回お休みした後の第7回は1995から99年のKC-規制車。
 まだ現役も多いのでやはりあまり語る事もないですが、そろそろ首都圏(特に9都県市)ではほとんど見なくなってきました。
 5台の生産にとどまったという、KC-LV880系は、どこに投入されたのだろう?

◆ 今月の気になりバス事業者 小豆島オリーブバス
 小豆島といったら名作映画の舞台でもあるし、全国的に知名度が高いはずなのに、バスは利用されないのかなあ。
 離島だから過疎化が進む一方なのかと思ったら一部では渋滞も起こっているともいうし。
 島民自らが負担して出資するシステムだと、おいそれとマイカーは使えなくなる、はずだけれど…。
 1台最新のレインボーⅡがいるらしいので、ぜひ写真を出して欲しかった所。

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 大分昔だけれど、前身の小豆島バスの貸切車。
 高松市内。
 小豆島バス自体は貸切専業で存続との事。


◆ おじゃまします バス会社潜入レポート vol.43 関東鉄道グループ
 まず、冒頭の路線図は関東鉄道グループだけでなく、地域の全バス路線を記しているようです。
 だからJR関東や大利根交通なども含まれているようですが、それにしても特にJR水戸線沿線の空白には驚かされてしまいます。
 特に筑西市(以前の下館市や周辺の3町)は何度か書いていますが、関鉄パープルバスの路線の廃止を持って、今や乗合タクシーすら走っていません。
(作ろうという話もないようだ)
 それに、1987年3月一杯で廃線になった筑波鉄道の代替バスも、真壁~岩瀬は2年位前に廃止になっているそうです。
(TX開業時はつくばセンター行の急行が設定された事もあったが)
 ちょっと困ったものだと思ってしまいました。
 後は鹿島鉄道代替の「かしてつバス専用道」の路線には希望を持ちたいと思います。

 全体的には首都圏にかなり近い(取手には地下鉄直通も来る位だ)ですが、茨城県は排ガス規制の対象になっていないので、車両面ではかなりバラエティに富んでいるようです。
 中古も相当多いので、バス趣味者としては楽しい限り。
 もっともその影でオリジナル車はかなり少なくなっているようです。
 取手のICカードはとっくに運用が終了しているのですが、何も記されていませんでした。
(鉄道はPASMOを導入しているが、バスは今の所導入を表明していない)

◆ 都府県別・地域別路線バス全方位レポート vol.43 富山県
 全体的には富山地方鉄道と加越能鉄道でエリアが分かれ、他にコミュニティバスを中心に小規模事業者が参入するというスタイル。
 城端線の福光には金沢から西日本JRバスがわずかながら乗り入れているのですが、記載がありませんでした。
(事業所がないからか?国鉄時代は福光に支所があったが)
「富山ミュージアムバス」で運用されている電気バスには大いに期待。
 というのも、以前どこかで書いたはずですが、富山ライトレールの「フィーダーバス」が旧型車両を使用していて、新型LRTとバランスが取れていないなあと思っていたものですから。

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 富山駅前に乗り入れていた、富山観光バスの路線バス。
 ユースホステル行の1路線だけだった。
 いつ廃止になったのだろう?
 会社自体もないみたい?


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 アルペンルートを構成する立山黒部貫光は1996年にトロリーバスに転換された。
 これはそれ以前に運行されていたディーゼルバスで、たまたま室堂の地上の駐車場に留置されていた所を撮影した。
 

◆ その他
 大小様々なニュースやトピックスの中で非常に気がかりなのは、網走バスが湧網線代替バスを廃止する(9月30日まで)という事。
 代わりに2路線が新設されるが、この2路線は佐呂間町には入りません。
 調べてみると、ここには掲載されていなかったが、北海道北見バスの遠軽・留辺蕊~佐呂間の路線も9月一杯で廃止になっています。
 代替として佐呂間町が町内循環及び網走・北見・遠軽(町外路線)へ町営バスを運行。
 ところが、町内循環はおろか、町外路線も休日は運休。
 というか、遠軽線は週3日(月・水・金曜日各3往復)、北見線は週2日(火・木曜日各3往復)、網走線に至っては毎週水曜日に1往復運行されるだけです。
(なお、町外の乗場は全て病院。他に町外のバス停は設定されず、町域からはノンストップ)
 つまり、土休日・年末年始は、バスではどこからも佐呂間町にアクセスする事ができなくなった事を意味します
 支線はまだしも、町そのもの(しかもかつては鉄道が走っていたのに)への公共交通アクセスが消滅に近いというのは、どうしたものでしょう?
 上の筑波鉄道もそうですが、鉄道廃止後に設定された代替バスが最近急速に廃止になっているようです。
 国鉄特定地方交通線の転換開始からまもなく30年(1983年の白糠線が第1号)になりますが、私鉄も含め、どこかで鉄道代替バスの現状を特集してもらえればと思いました。

 土佐電気鐵道が新CIを導入するそうですが、イラストを見ると、P-RJ172BAにも新色を施すのか?
(というか、まだ走っているのか?)
 電車はやらないのでしょうか。

 今回も「全国乗合バス100選」は休載。
 vol38を最後に、これで5号連続です。
 つまり次号で再開されたとしても連載記事がまる1年お休みになるわけで、vol38の時点ではまだ31路線しか取り上げられていないのに、これでは100に達するのはいつになる事やら…。

 次号はエアロキングの特集だそう。
 ここもぽると出版と被る事になるな。
 それだけ一大事という事なのでしょう。
 
 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。


 さて、明日から4日間、松山と福岡に行ってきます。
 狙いは伊予鉄道と平成筑豊鉄道、それに周辺の電車・バスです。
 上に書いたエアロキングの「はかた号」は、撮る機会が生まれるでしょうか。
 このため、当ブログは少なくとも7日までは更新をお休みします。

《今日のニュースから》
日本女子オープンゴルフ 宮里美香選手がプロ初優勝