№350 バスで行くバス 19.金晴湯(こんぱるゆ・神奈川県横浜市磯子区)

 10月10日は「銭湯の日」でした。
 皆さん、銭湯には行かれましたか?
 「銭湯の日」は「こどもの日」(菖蒲湯)や冬至(柚子湯)と違い、各地によって様々な趣向が施されていたようです。
 神奈川県では、和歌山県北山村の名産「じゃばら」を使った「じゃばら湯」でした。
 という事で、今日は磯子区にある「金晴湯」(こんぱるゆ)さんを訪れました。
 ここは鉄道の駅からは遠く、しかし市バスのバス停のすぐ目の前という、これぞ「バスで行くバス」。
 №238で書いた市電保存館からも近いので、帰りに寄ってみるのもオススメ。

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(訪問日:2010年10月10日)
<アクセス>
 最寄のバス停は、市営バスの仲之町。
 9系統(横浜駅・保土ヶ谷駅東口~滝頭・磯子車庫)、78系統(根岸駅~磯子駅)、133系統(根岸駅~上大岡駅)が経由する。
(9系統…20分間隔、78系統…1時間に2~3本、133系統…平日40分・土休日60分間隔)

 
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 このバス停は上下が20m程ずれている。
 9系統で保土ヶ谷・弘明寺方向から、78系統で磯子駅方向から、133系統で上大岡駅方向から来た場合は、降りると道路のすぐ反対側。
 逆の場合は、一度行き過ぎるので、進行方向の反対側に戻る。
 この他、市電保存館からも徒歩5分程度。

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<営業時間・休業日>
 14:50~23:30。
 ただし、店の方の話では、夜間は客が少なくなるので、いつも23時位には閉店とするそうだ。
 毎月8・18・28日休業。

 元は番台式だった。
 靴箱の鍵をカウンターに預けると、脱衣所のロッカーの鍵をもらえる。

<脱衣所>
 窓より上が青空に塗られていて、明るい雰囲気。
 TV・マッサージシートはない。
 レトロな健康器具(ぶら下がり健康器と足踏み)がある。
 ドライヤーは20円で3分。

<浴場>
 湯屋建築だが、大改築されているので、なんとなくスクエアな空間になっている。
 浴場自体は、少し小さいかもしれない。
 風呂はバイブラ風呂・赤外線風呂・超音波風呂がある。
 また、通常は薬湯があり、ジャスミンやミントの風呂が日替わりらしい。
 サウナ150円。 

<その他>

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(許可を得て撮影)
 カウンター脇には休憩スペースがあり、TV(地デジ対応)・マッサージシート(100円10分)がある。
 仲之町からの市営バスの時刻表も掲げられている。
 コーヒー牛乳は森永で110円。

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 さて、「じゃばら湯」とあって、カウンターでは「じゃばら飴」がプレゼントされました。

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 小さな袋に3粒。
 さっぱりした甘さとすっぱさでした。
 風呂は、通常は上に書いた薬湯を「じゃばら湯」として、じゃばらの袋詰めが浸かっています。
 ほのかにかんきつの香りがして、大満足。

 最後に。

 
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 市電保存館です。
 市営バスの滝頭営業所が並んでいますが、よく見てください。
 中央に遠州鉄道の高速バスが見えます。
 遠州鉄道は7月16日より浜松~横浜(YCAT・山下公園)間の高速バス「イーライナー」2往復の運行を開始しており、中休みはこの滝頭〔営〕で取っているのです。

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№349 私鉄の車両シリーズ81 東京急行電鉄7000系

「私鉄の車両シリーズ」、今回は 東京急行電鉄の池上線・東急多摩川線で運用されている7000系です。
 東急7000系と言えば、1962年に日本初のオールステンレスカーとしてデビューし、現在も一部がVVVF改造されて7700系として運行されている初代が有名ですが、ここではそれらを置き換えるために2007年にデビューした、2代目について記します。

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 田園都市線や東横線・目黒線で運用中の5000系シリーズを基本としていますが、池上線・東急多摩川線専用のため18m3ドア車として設計されました。
 3両固定編成で、駅間が短く、加減速が多い両路線の性格を考慮し、2M1T構成としています。
 正面は柔らか味を帯びた、どこかユーモラスな表情の流線型となり、非常扉を車掌側にオフセットして設置。
 側面はドア間に大型の1枚窓を2つ配置しています。
 車体は無塗装のステンレスですが、緑系のアクセントをあしらっています。
 行先表示は白色LED。
 床面高さも低くして、ホームとの段差が縮小されています。

 制御方式はIGBT素子のVVVF制御で、シングルアームパンタを中間車に2台搭載、台車はボルスタレス方式、運転台はワンマン運転に対応し、ホーム監視用のモニターはデスク面に設置されています。

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 車内が大きく様変わりし、化粧板は全面木目調となりました。
 座席はバケット式のロングシートを基本とし、中間部にはスタンションポールを設けています。
 また、中間車の車端部には2-1配置のクロスシートが設けられています。
 車椅子スペースは中間車に1箇所配置。
 ドア上部には「TOQビジョン」と呼称する液晶モニターを2台ずつ配置し、次停車駅や乗換え案内、動画広告等を配信できるようになっています。
 UVガラス使用のため、カーテンは省略。

 東急車輛によって製作され、2007年年末より営業運行を開始。
 2010年4月現在では5編成15両が就役しています。
 今後も7700系・7600系・1000系置換え用として増備が進む見込みです。

【編成】
←五反田・多摩川     蒲田
Mc 7000 - *M 7200* - Tc 7300
* パンタグラフ

 今回の記事は
「鉄道ピクトリアル2008年10月臨時増刊号 鉄道車両年鑑2008年版」(鉄道図書刊行会)
を参考にさせて頂きました。

 次回のこのシリーズは、50年以上の長きにわたって活躍して一時代を築き、先日ついに引退した京浜急行電鉄の名車、1000形です。

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№348 JR西日本 105系

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 先週のNHK-BSの「にっぽん木造駅舎の旅」は桜井線の駅が続き、その度に105系が姿を見せてくれました。
 国鉄の105系は、本来はローカル線向けに小運転が可能な1M方式の3ドア通勤電車として製作され、福塩線及び宇部・小野田線に配置されました。
 しかし後に和歌山線・桜井線の電化用として通勤電車が必要になり、可部線の73系置き換え用と合わせて製作されたものです。

 製作されたといっても今度は新製ではなく、東京の常磐緩行線で使用されていた103系1000番台を改造したものでした。
 103系は営団千代田線への直通運転で使用されていましたが、抵抗制御だったため、チョッパ制御の千代田線6000系、小田急9000系と比較して見劣りが著しくなりました。
 結局国鉄時代の末期になって、サイリスタ・チョッパ制御車の201系をベースとしたアルミ製の203系に置き換えられ、一部は常磐線快速に転用、残りは105系に改造されたものです。
 一部の中間車は先頭車に改造され、オリジナルと同タイプの運転台が接合されましたが、屋根カーブに違いが見られました。

 それにしても103系を淘汰した203系が今度はE233系に淘汰される立場になり、一方で105系は冷改や車体更新を施されつつ、今しばらくは現役続行というのですから、なんとも皮肉なものに感じられます。
 分割・民営化で会社が異なった事もあるし、首都圏の超過密路線と、大阪に近いとはいえ、地方ローカル線という違いはあるでしょうが…。
 和歌山地区は、今後は青緑1色になるそうです。
 今のツートンカラーも捨てがたいのですけれど…。

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