№359 松山~福岡・陸海空大作戦 5.久しぶりの平成筑豊鉄道

 いよいよ羽田空港の国際線新ターミナルがオープンしました。
 各報道も朝から大忙しのようでした。
(奄美大島の豪雨はお気の毒でした…)
 次の土・日のどちらかで行ってみたいと思います。
 当面の私個人の関心事は、「どれだけ旅客機(そしてバス)が撮れるのか?」という事に尽きるのですが…。
 でも皆「本格的な国際線は32年ぶり」と言っているけれど、8年前までチャイナ・エアとエバー航空の台湾路線が就航していたのですが…。
(あれは政治的な配慮もあったが)

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10月6日(水)
 平成筑豊鉄道を訪ねるため、小倉からJR乗継で直方に向かいます。
 多分7年ぶり。

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 JR直方駅は橋上駅舎化工事を行っており、この駅舎もまもなく見納め。
 平成筑豊鉄道の乗場への通路もかなり狭くなっていました。

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 今回はこの「平成筑豊鉄道災害復旧支援1日フリーきっぷ」を利用しました。
 平成筑豊鉄道の田川線は7月の豪雨で油須原~崎山が不通になり、代行バス輸送が行われていました。
 このため、復旧支援と称したこのきっぷが発売されているもので、通常の1日フリーきっぷより200円安くなっています。
 田川線は9月25日に復旧し、全線で運行を再開していますが、フリーきっぷは今年一杯発売されます。
 車内でも購入できます。

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 7時12分発田川後藤寺行1307Dは303+304の2連。
 開業当時の車両はもうこの2両だけになりました。
 ひょっとしたらもはや限定運用なのでしょうか。

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 左は、博多行の特急<かいおう3号>。
 787系はJR九州のイメージアップに貢献した最大の功労者…のはずですが、来年九州新幹線が全通するとどうなるのか。
 案外微妙な立場に置かれそうな気がするのですが…。

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 新型車両のうち、イベント対応の転換クロス車500形は、この時点では金田の車両基地にいました。
 それにしても10月になると、九州では陽が上がるのが遅くなってくるようです。

 金田からは2213D→2418D(直通)で、犀川に向かいます。
 この列車の車両が、400形に4種類ある、スペシャルカラーの1種でした。

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 まず、410号車「炭都物語号」。
 これは勾金駅の停車中に撮影。
(行き違いの金田行が少々遅れていたので撮影できた)

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「炭都物語号」では車内に、昔石炭の採掘で賑わっていた頃を描いた絵が窓上に展示してあります。
 沿線の画家が描いた絵のレプリカという事です。

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 ところで、平成筑豊鉄道では、一部の駅で「ネーミング・ライツ」を行っています。
 崎山駅は「れいめい拳.com」。
「れいめい拳」ってなに?
 最初は格闘技のジムか、あるいはアーケードゲームのメーカーかと思いましたが、帰ってから調べたら全く違っていました。
 東京にある「お悩み相談」らしい。
 興味のある方はこちらをご覧ください。
 平成筑豊鉄道では駅毎に異なるイラストを描いた駅名標を掲げていましたが、ネーミング・ライツ駅では(残念ながら)スポンサーのマークが入ったものに交換されています。

 犀川で途中下車して、次の始発420Dを待ちます。
 この列車は崎山行415Dの折返し回送で、犀川から営業に入るものです。
 この列車は普通の400形(406号)。

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 後部の運転台のモニターには、「ちくまる」が表示されています。
 なかなか遊び心があるものです。

 行橋に着きました。

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 駅の東側、徒歩10分の行橋郵便局の近くに西鉄バス北九州の行橋車庫があります。
 しかし、現在ここからの路線は福岡行の高速バスと小倉(青葉車庫)行の一般路線が共に1時間に1本ずつしかなく、この車庫より先へ行く路線はもうありません。
 ここ自体、バス停の表記は「行橋営業所」になってはいるものの、別の営業所の車庫に格下げになっているようです。
 ローカル線の廃止が進められたためでしょう。

 
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 その行橋車庫に所属する5745号車。
 小倉から着いた所です。

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 行橋では西鉄バスに代わり、地元の「太陽交通」が市内のローカル線を受け持っています。
 特に前田ヶ丘線は乗合タクシー形態になっています。
(一日3往復・土休日運休)

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 一般路線用と思われるローザ。

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 ごく普通の中型ノンステップバスも運行しています。
(他にレインボー9mも見かけました)
 太陽交通では「SUNQ PASS」は利用できません。

 行橋から2427D→2232Dで、田川方面に戻る事にします。
 この列車が、金田の車庫にいた500形でした。
 金田始発1220Dから運用に入ったようです。

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 ここが、長期不通の原因になった、崎山~源じいの森の災害現場です。
 特に徐行とかはしていませんでしたが、右下にショベルカーが見えるように、復旧工事自体はまだ続いているようです。

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 平成筑豊鉄道は、炭鉱輸送のローカル線を転換した路線なので、殺風景な車窓を連想される方もいるかもしれませんが、そんな事はありません。
 沿線には豊かな田園地帯が存分に広がっています。
(いくつかの駅にはうらぶれた雰囲気もあるが)

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 田川市立病院で下車して撮影した409号「ゆめタウン号」。
「ゆめタウン」とは、中国・四国(香川県)・九州北部に展開するショッピングセンター。
 平成筑豊鉄道沿線では行橋にあり、先の画像でご覧頂いた通り、行橋駅から太陽交通のバスで行く事になります。

 さらに次の234Dで赤池へ。
 ここでなんと2時間粘って撮ります。

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 まず、先に田川市立病院まで乗り、その後直方で折り返してきた500形。
 車体そのものは400形と全く同じようです。

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 一般的な400形。
「なのはな号」の名があります。

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 もう一つ、「ちくまる号」のブルーバージョン(408号)。
「ちくまる号」はブルーとグリーンが連結して金田行になっていたのを朝方油須原で見ており、午後に金田から出てきてくれるかなあと思っていたのですが、ブルーだけ出てきてくれました。
 グリーンのバージョンは、また次の機会です。

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 車体に大きくラッピングであしらわれている、平成筑豊鉄道のキャラクター「ちくまる」。
 このキャラは、先の300形のような旧型車両のカラーをまとっているのですが、300形が近い将来全廃すると、カラーも変わる事になるのでしょうか?

 10月を過ぎると陽が傾くのも早くなってくるようです。
「ちくまる号」を撮った所で今日は終わり、直方に帰ります。

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 直方の駅前にあったJRバスの営業所は、跡形もなくなっていました。
(宮若市に移転し「福岡中央支店」として再発足)
 仮設の乗場が置かれています。

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 直方15時59分発の快速4651Hは415系でした。
「福北ゆたか線」に415系が入っているとは知らなかった。

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 車内の座席は、座席の地が変わっていました。

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 こうして見ると、筑豊本線のレールは、思ったよりも貧弱に思えます。
 過去には石炭満載の超重量級の貨物列車がガンガン行きかっていた路線なのだけれど。
 枕木もほとんどの区間が木製のままだし、スピードも思ったほど出ないと感じました。
(最高で80㎞/h位)
 飯塚~吉塚は単線だし、特に篠栗線の山間部はダイヤ編成上ネックではないかと思います。
 電化してかなり経ちますが、福岡近郊の通勤鉄道として脱皮するにはまだ一息かな…。

 最後に。
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 この日宿泊した、「西鉄イン博多」の部屋から。
 バスターミナルと、JR博多駅を見下ろす事ができました。

 明日は、午前中は西鉄などのバスの撮影に費やす事にしています。
<はかた号>、撮れるといいけれど…。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

《今日のニュースから》
大阪地検特捜部長・副部長 犯人隠避の罪で起訴

№358 松山~福岡・陸海空大作戦 4.小倉行「フェリーくるしま」

 JTB時刻表2010年11月号が発売になりました。
 表紙は羽田空港国際線ターミナルと、新ターミナル駅を出発する東京モノレール。
 24日に取り上げます。

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 松山から小倉までは、フェリーさんふらわあの夜行フェリーで移動します。
 あれ、「フェリーさんふらわあ」というけれど、船はさんふらわあではないぞ!?

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 伊予鉄道の高浜駅と松山観光港を結ぶ連絡バス。
 この車両は、この連絡バスの専用のようです。

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 松山観光港のターミナル。
 暗いから外観はわかりませんが、中は真新しくなっています。
 物産店もあり、「ICい~か~ど」が使えます。

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 乗船券。
 小倉まで2等5,000円。
(今月になって値上げしたばかり)

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 突然ターミナル内に神輿が。
 ここでも秋まつりなのか?
 許可を得てやっているのだろうけれど、ちょっとやかましいかも。

 30分位前になって乗船が始まりました。

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 船内の案内所と、奥には軽食コーナー、そして売店。
 この日はキャンペーンで500円分の売店利用券が配布されていた事もあってか、売店には長蛇の列ができていました。
 私もその一人だったのですが…。

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 壁に張り出されていた、「フェリーさんふらわあ」事業統合のお知らせの張り紙。
 もともとさんふらわあを運行していたダイヤモンドフェリーと関西汽船が経営統合し、「フェリーさんふらわあ」を持ち株会社として運航しているという事です。
 この「フェリーくるしま」は関西汽船の運航です。
 だからさんふらわあじゃなかったんだ。

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 二等船室は大部屋でゴロ寝。
 でも枕と毛布もあるし、何より横になって眠れるのは魅力だと思います。
 もちろん上級の寝台の部屋もありますが、このくらいの所要時間なら、私にはこれで充分です。

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 出航は21時55分。
 松山とも、しばらくのお別れです。
 この船には大浴場(23時30分まで)もありますが、道後温泉にゆっくりつかってきたばかりですし、明日も早いので、しばらく夜景を楽しんだ後は早々に床につくことにします…。

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 小倉到着は5時ですが、4時には起床にしました。
 関門橋を見たかったので。

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 案内所には、4時15分頃通過と表示されていましたが、実際には5分ほど早く通過しました。
(画像は通過後)

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 軽食コーナーのモーニングサービス。
 パン2個とドリンクのセットで400円。

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 まだ5時前ながらいくつもの船舶が行きかう中、ゆっくりと関門海峡を通過して行き、いよいよ小倉の町が近づいてきました。

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 小倉港入港。

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 小倉港は松山と違ってずいぶん設備が簡素に見えました。
(長距離はこの便しか発着しないからか)
 そんな中を大型トレーラーが次々に出発していきます。
 小倉では7時まで船内で休む事ができますが、直方へ向かうためすぐに降りる事にします。
(なお松山では不可)
 小倉駅までは歩いて15分程で行けます。

 ところで、この航路は夜行しかありません。
 日中はずっと港で昼寝という事になって、多少もったいない気もします。
 所要7時間強だから昼便も設定できるはずだと思うけれど、乗客を多くは見込めないという事なのでしょうか。

 明日は平成筑豊鉄道について書きます。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

《今日のニュースから》
奄美地方で記録的な豪雨

№357 松山~福岡・陸海空大作戦 3.伊予鉄右往左往

 千葉ロッテマリーンズが、クライマックスシリーズを制して日本シリーズ進出を決めました。
 選手の皆様、西村監督を初めとするスタッフの皆様、そしてファンの皆様、おめでとうございます
 今年の日本シリーズは3・4・5戦が千葉マリンスタジアムで行われる事になります。
 マリーンズの日本シリーズは5年ぶりになりますが、5年前には、(マリーンズファンには大変失礼ですが)京成グループが日本シリーズ輸送をやる日がくるとはなあとか、京成線内の車内吊り広告を見て思ったものです。
 今回は№150で書いた「シーガル幕張」がデビューして初の(1年目から)日本シリーズ輸送になります。
 増車もされているそうだし、観客輸送でガンガン活躍してくれるでしょう。
 さて、相手はドラゴンズか、ジャイアンツどっちだ?

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10月5日(火)
 残念ながらこの日の松山は、ほとんど一日曇り空。
 たまに陽が差す時間もありましたが、最初に記すと、バスについては全く撮れませんでした。
 前回松山に来た時に購入したICカード「ICい~か~ど」で、伊予鉄沿線を右往左往する事になります。

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 まず市内線の環状線・2系統(松山市駅→大街道→鉄砲町→JR松山駅→松山市駅)を一周します。
 京都市電の2000形については、№166で書きました。
 改めて乗車して見直して見ましたが、以前乗車した時と全く変わっていませんでした。
 それと、京都市電だった事を示すものは、何もなかったようです。
 環状線では1・2系統とも窓下に円形の方向板を掲げていたのですが、最近になって廃止したようです。

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 上一万で、昨日古町で入れ替えをしていた「坊ちゃん列車」に追いつきました。
「坊ちゃん列車」はもちろん非電化のディーゼル列車ですが、客車にはポイント切り替え用にダミーのビューゲルを装備しています。
 ビューゲルを上げて道後温泉方面へ切り替える所です。

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 平和通一丁目~宮田町間は単線の専用軌道です。
 鉄砲町・木屋町・古町で行き違いがあります。
(ここは木屋町)
 面白い事に、平和通一丁目~古町は鉄道線(城北線)の扱いになっています。

 松山市駅に戻り、次は郡中線で郡中港に向かいます。
 10時ちょうど発の郡中港行は、3000系でした。

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 終点の郡中港駅。
 ここは伊予市にあり、道路を隔てた反対側にJRの伊予市駅があります。

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 鎌田~岡田の重信川橋梁。

 松山市に戻ると、つかの間の晴れ間が広がりました。
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 昨日は撮れなかった610系。
 昨今の中小私鉄では珍しくなった、中古ではないオリジナル車両で、軽量ステンレス製です。
 2連が2編成ありますが、現在はどちらもラッピング広告車になっています。

 今度は横河原線で横河原を目指します。

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 終点の横河原駅。
 昔ながらの木造駅舎が残されています。

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 途中の梅本駅は、駅舎が建て替えられていました。
 がんセンター方面へ行く循環バス(日野レインボー7m)が30分間隔で乗り入れています。

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 梅本駅の駅舎内部。
 日中は職員がいるようです。

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 駅車内には電車と、前述した循環バスの発車時刻を表示するモニターがあります。
(電車とバスを交互に表示)
 このモニターはこの駅だけでなく、他の駅にも設けられているところがありますし、私が宿泊していたホテルにもありました。

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 ホームは変わっていないようです。

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 平井~梅本の鉄橋。
 この川はこの後下流で重信川に合流する事になりますが、何という川なのかはちょっとわかりませんでした。

 夕方になって、道後温泉に行く事にします。
 多少ミーハーとも思いましたが、やはり松山を訪ねたなら道後温泉に行くのが自然かなと思いまして…。

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 市内線の道後温泉駅。
 中にはみやげ物店があり、「坊ちゃん列車」グッズも多数揃っています。
 なお、この日は「松山秋まつり」が行われるため、駅周辺にはコーンが並べられています。
 夜間には、バス乗場も変更されていたようです。

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 道後温泉。
 料金のパターンはいくつかあるのですが、単純に入浴するだけなら400円です。

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 秋まつりは大街道でも神輿が繰り出していて、電車もたびたび規制されているようでした。

 これで松山とはお別れ。
 小倉まで、夜行のフェリーで向かいます。
 高浜まで伊予鉄の高浜線。
 バスに乗り継いで、松山観光港に行く事になります。
(直接観光港に行くリムジンバスもありますが)

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

《今日のニュースから》
Jリーグ大宮アルディージャ 3年前からの観客動員数水増しを公表