№312 私鉄の車両シリーズ71 名古屋市交通局3000系

 実は昨日の記事をアップした後、<ムーンライトながら>利用でセントレアまで飛行機の写真を撮ってきました。
 たった今帰ってきたばかりなのですが、詳しくは来月書きます。

 久々の「私鉄の車両シリーズ」、今回から5回は大手以外の西日本の事業者について取り上げます。
 今日は名古屋市営地下鉄鶴舞線の3000系です。
 鶴舞線は、赤池(名古屋市ではなく日進市)から名古屋市を南北に貫き、上小田井に通じる20.4㎞の路線です。
 市営地下鉄では3番目の路線になりますが、名鉄豊田線及び犬山線との相互乗り入れを行うため、初めて架線集電式・1,067㎜軌間で建設されました。
 この鶴舞線用として製造されたのが3000系で、それまでの市営地下鉄の車両とは大きく異なるものになりました。

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 名鉄との協定により、車体は20m×2.7mと一回り大型の4ドア車となりました。
 無塗装のセミステンレス構造で、ラインカラーの水色の帯が入っています。
 全電動車方式で、制御方式は回生付のAVFチョッパ方式。
 冷房も名古屋市では初採用となりました。

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 車内はオーソドックスなロングシートであり、サロン風のインテリアとした名鉄100系と比較してもシンプルなイメージです。
 天井は平天井構造としています。
 初期の製作車両は、側窓は固定になっています。

 1977年の第一期開業(伏見~八事)時より4連×9編成で運用を開始、その後路線の延伸や名鉄線との相互直通開始に合わせて順次増備が進み、最終的に23編成・92両が製作されました。
 1981年(浄心延伸時)の3次車(3114F)より側窓が一段下降窓となり、開閉が可能になっています。

 1993年に庄内緑地公園~上小田井が開業して鶴舞線は全通、名鉄犬山線とも相互直通運転が開始になりました。
 この際、後継系列の3050系が6連で製作された他、3000系も編成替えによって6連化されることになりました。
 8編成が編成を分割して2両ずつを他の4連に組み込み、6連としています。
 中間に組み込まれた先頭車は乗務員室の閉鎖(完全な撤去には至っていない)や貫通路の整備が行われました。
 ちなみに、上の画像の3115Fは、一段下降窓の4連の中間に、固定窓の2両(3709+3809)を組み込んでいます。
 窓の高さが不揃いなのがお分かり頂けるでしょうか。
 なお、2両(3706+3806)は、3050系と編成を組んでいます。
 後に連結部への転落防止幌の設置や、パンタグラフの半減化が行われています。
 現在に至るまで3050系と共に鶴舞線で運用され、名鉄の豊田市及び犬山までの直通運転も行われています。

【編成】
←赤池     上小田井
 Mc1 3100* - M2 3200 - M1 3100A* - M2 3200 - M1 3700* - Mc2 3800
 Mc1 3100* - M2 3200 - M1 3700* - M2 3800A - M1 3700* - Mc2 3800
* パンタグラフ(半減化改造後)

 今回の記事は
「鉄道ピクトリアル1990年3月臨時増刊号 【特集】日本の地下鉄」(鉄道図書刊行会) 
「鉄道ピクトリアル1999年8月号 【特集】名古屋市営地下鉄」(鉄道図書刊行会) 等
を参考にさせて頂きました。

 次回は大阪港トランスポートシステム(OTS=現在は大阪市営交通の一部で、線路のみ保有)のOTS系について書きます。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 さて、明日は本体の更新のため、当ブログの更新はお休みします。
 明日の更新では新たに阪神バスの画像を公開すると共に、関西の事業者を中心に画像を追加・交換する予定です。
 お楽しみに。

№311 神戸・名古屋 泊りがけの4日間 5.JR乗継で帰宅の途に

 昨日の続きです。
 桑名から戸塚まで、ひたすらJRを乗り継いで帰る事になります。

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桑名→名古屋 2310M 快速 クハ312-3020

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 そのクハ312-3020の車内。
 ボックスシート。
 ワンマン仕様ですが、この列車は車掌が乗務。

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 313系(331G)とのすれ違い。
 ここは複線区間ですが、名古屋までは複線区間と単線区間が混在し、永和と八田で運転停車がありました。

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名古屋→豊橋 2540F 快速 クモハ313-6

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 311系(191F)とのすれ違い。
 逢妻を通過すると、安城の先までなんと12㎞も直線が続きます。
 さらに岡崎の前後も7㎞近く直線が続きました。
 その直線の終わり近くでは新駅の工事が進行中。
 ホームの土台が造成されている所でした。

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 クモハ313-6の車内。
 こちらは転換クロスシート。
 313系はバリエーションが豊富です。

 豊橋で夕食として駅弁を購入しますが、しばらくはロングシート車が続くのでしばしお預け。

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豊橋→浜松 968M 普通 クモハ211-6001

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浜松→熱海 454M 普通 クモハ211-5027
 熱海までの比較的長距離を走りますが、オール211系5000番台で、トイレがありません…。

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 211系とのすれ違い。

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 掛川を過ぎると、山間部にかかります。
 目の前を横切る新幹線は「ドクターイエロー」だ!

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 菊川~金谷
 日本の鉄道の大動脈の東海道本線といえども、山間部には美しい自然が多数残されています。

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 静岡で5分停車。
「トイレ休憩」という所で、ホーム下のトイレにはちょっとした行列もできていました。

 あとはもう真っ暗。
 東静岡ではチラッと、ライトアップされたガンダムが見えました。

 熱海では936Mがすぐに接続だったけれど、個人的な理由で20時までに電話をしなければいけない場所があり、その次の940Mに乗り換える事にします。

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熱海→戸塚 940M 普通 クハE231-8507
 いつもながらなのだけれど、熱海はまだ静岡県ですが、この形式を見ると、「関東地方に帰ってきたな」と思わされます。

 10号車のクロスシートで、ようやく豊橋で購入した駅弁を広げる事ができました。

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 ヒレカツ弁当。

 戸塚到着が21時26分。
 桑名が15時06分発だったから、6時間20分(熱海ですぐの乗換えなら5時間58分)かかった事になります。
 さすがに疲れた…。
 
 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

№310 神戸・名古屋 泊りがけの4日間 4.「ラビットカー」を追う

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8月23日(月)
 朝起きて、ホテルの部屋の窓から外を見ると、ちょっと曇っているかな?
 昼前には晴れる事を期待しつつ、朝方はちょっと名鉄瀬戸線にご挨拶。
 尾張瀬戸まで往復してきました。

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 終点の尾張瀬戸駅。
 趣があった駅舎も、改築されて結構経ちました。

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 尾張瀬戸駅のバスターミナル。
 ここは名鉄バスの他はJRの東京行高速バス、そして地元タクシー会社に委託するコミュニティバスが乗り入れています。
 JRの一般路線は昨年9月一杯で廃止になっています。
(ちなみにJRバスの瀬戸支店の跡地は、今の所更地のままのようでした)

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名鉄バス 9492

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名鉄バス 9191
 2台とも、どうやらグループ内別会社からの移籍のようです。
 9191は三河交通(サンライズバス)→名鉄バス東部経由で蒲郡から来たらしいのですが…。
(本体の方で両方とも掲載しています。こちらをご覧下さい)

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 帰りの列車ですれ違った6650系。
 6650系は2編成だけになりましたが、この朝は2編成とも動いていました。

 栄町から地下鉄で名古屋に向かい、東海道線で大垣へ。
 養老鉄道「ラビットカー」を追う事になりますが、その前に。

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樽見鉄道 ハイモ295-617
 三木鉄道のミキ300-105。
 これでミキ300は3両とも譲渡先の写真を撮る事ができました。
(北条鉄道フラワ2000-3(ミキ300-104)は№111で、ひたちなか海浜鉄道ミキ300-103(番号変わらず)は№229で取り上げています)
 この写真は、駅から徒歩20分程歩いた踏切から撮影しています。
 手前の線路は東海道線。
 この踏切は警報機はあるのだけれど遮断機はありません。
 東海道線は高速の列車がガンガン行き交う訳で、大丈夫かなあ…。

 いよいよ「ラビットカー」を追いかける事にします。
 とりあえず揖斐側は入っていないようでした。
 11時11分発桑名行に乗る事にします。

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 養老鉄道ではフリーきっぷ(1,000円)を発売しています。
 通常は土休日のみですが、学校の休みの時期は毎日発売しています。

 西大垣の車庫にいたらガッカリだったのですが、見た感じではいなかった。

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 その先友江、養老、美濃松山で行き違った大垣行も通常のマルーンカラーでした。
 という事は…?

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 ラッキー。
 日中の桑名~石津折返し運用で「ラビットカー」が運用されていました。
 早速乗り換えて逆戻りします。

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 車内に掲げられていた、「ラビットカー」を紹介する天井吊りポスター。

 多度で降りて、石津から折り返してくる所を待つ事にします。

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 多度駅。

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三重交通 2157
 桑名市のコミュニティバス。
 多度町は2004年に桑名市と合併しています。

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 石津から折り返してきた所を撮影。
 思ったよりオレンジ色が薄いなと感じました。
 もっと鮮やかなイメージがあったのですが。
(多少変色もあったのかも知れないけれど)

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 ラビットカーのマークも再現されていました。
 というか、わざわざマークまで作っていたのですか。

 さらに、石津まで行って見ました。

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 石津駅は無人駅。
 区間運転の折返し駅なのですが、行き違いが不可能な棒線で、出発・場内信号機もないという所です。
(昔は行き違いができたらしいですが)

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 駅前の道路は、海津市のコミュニティバスが経由して行きます。
 スイトタクシーに委託。
 いくつか路線があるようですが、この「海津羽島線」は市外の岐阜羽島駅まで走るようです。

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 石津2号踏切。
 ここは、隣接する杉生神社の参道の踏切です。

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 その杉生神社。

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 「ラビットカー」の石津駅折返し。
 手前の草が邪魔で、きれいな編成写真は撮れなかったです。
 大垣から来た時には、ちょっと期待したのだけれどなあ。

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 改めて「ラビットカー」車内。
 上に掲げたポスターにもありますが、この506Fは昨年の更新工事を契機に、近鉄南大阪線6800系としてデビューした当時のカラーを復刻したものです。
 車内では、座席の地の張替えや、一部の窓の固定化(ただし最近の2610系・8000系のような、大型1枚窓にはなっていない)等が行われています。

 桑名からはJR乗継で帰りますが、少し時間を作って、駅前で三重交通バスを少し撮りました。
 その中から2枚。

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三重交通 5301
 ローカル高速車で、中部国際空港線で運用されているようです。

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三重交通 3917
 意味はよくわかりませんが、ペイントバスになっています。

 桑名から関西本線の快速に乗り、名古屋からは東海道線で戸塚を目指しますが、長くなりましたので明日書く事にします。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。