№284 二股かけてる京浜急行

 京浜急行の割引きっぷの中に、「京急羽得きっぷ」というものがあります。
 これは、羽田空港から品川(泉岳寺)または横浜までの往復割引乗車券で、大人600円・小児300円。
 通常では羽田空港~品川間片道400円、往復では800円になりますから、25%の大幅な割引になります。
 但し、この切符は地方の旅行代理店が航空券とセットで発売するもので、首都圏では買えません。
 地方在住の航空便利用者に、京急線を利用してもらおうというわけです。

 そして、これと似たようなもので「羽得2枚きっぷ」というものがあります。
 「京急羽得きっぷ」との違いは、前者が1人の往復であるのに対し、後者は2名が片道で使用できる、また後者は品川駅でも購入できるという事のようです。
(横浜への往復でも利用できるが、横浜駅では発売されない)

 この切符は一昨年、羽田空港駅開業10周年記念をしてANAと組んで発売が始まったようです。
 ANAの航空券(あるいはそれに代わるもの)を提示する事で発券されるものです。
 期間限定のキャンペーンで、期間によって対象路線が異なっているようでした。
 一昨年だけでなく、去年そして今年も4月からキャンペーンが始まりました。
 ところが…。

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 今年からは同時にJALとも組んでキャンペーンが始まりました。
 京急は国内航空大手2社と二股かけちゃった訳です。

 駅によってはポスターも並んで貼ってあったりするのですが、ANAからもJALからもクレームって来ないものなのかな。
 まあ京急の立場としては、いつまでも片方(ANA)だけ、という訳にはいかないのだろうとも思います。
 でも右のJAL版の方は第2ターミナル側に置いてあった物を持ってきたのですが、いいのかなあ?
(第1ターミナルにANA版があったかどうかは未確認)

 なお、両方とも全路線対象と言うわけではありません。
 特にANAの方は6月30日までの第1弾と、7月1日からの第2弾とでは、対象路線が異なっています。
 対象路線を比較してみると、ANAはさすがに路線が多いですが、九州は福岡県の2空港(北九州・福岡)だけ。
(第1弾では九州は全空港対象だったのだけれど)
 一方JALは北海道は新千歳のみで、東北・北陸・山陰は全て対象外。
 そしてどちらも沖縄は対象になっていません。
(ANAは第1弾では対象路線だった)
 このあたりどういう基準で決まっているのだろう?

 ところで、ANAの方はB787のイラストが描かれていますが、なんだか今年中の納入に関して、また雲行きが怪しくなってきたようです。
 はたして日本で実物を見られるのはいつになるのか。


 まったく関係ない話ですが、これは今日渋谷駅前で撮った1枚。

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 鳩にも熱中症って、あるんだろうか。

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