東京都内では今日の夕方猛烈に激しい雨が降ったそうです。
横浜市内も昼間は青空が広がったのですが、夕方には雨が降ったようです。
ビルの中にいたのでどの程度だったかは解らなかったのですが。
日本はまた今年もゲリラ雨に悩まされる事になるのでしょうか。
さて「私鉄の車両シリーズ」、今回は埼玉新都市交通「ニューシャトル」で開業時から運行されている1000系です。
まず、埼玉新都市交通から。
埼玉新都市交通「ニューシャトル」は、東北・上越新幹線の高架線によって市街地が分断される大宮市(当時)・上尾市及び伊奈町への補償の一環として開業した鉄道路線で、神戸新交通・大阪市交通局・山万に次ぐ全国で4番目の新交通システムとなりました。
埼玉県とJR東日本が出資する第三セクターで、2007年にはSuicaを導入しています。
鉄道博物館へのアクセスとしてもお馴染みでしょう。
路線は上越新幹線の高架橋の脇に一体的に整備され、まず1983年に羽貫まで、紆余曲折の末1990年に内宿まで開通して全線開業になりました。
その開業時から使用されているのが1000系です。
車体は鋼製で、当時の新交通システムでは標準の8m級の車体の中間にドアを配置するスタイル。
給電方式は三相交流600V。
分巻チョッパ制御で回生併用の電気指令式ブレーキを装備しています。
タイヤは当初はウレタン樹脂を注入する方式でしたが、乗り心地向上のため窒素ガスを封入し、パンク対策として鉄製の中子を鉄製の中子を入れています。
ATOは搭載していますが、運転士が乗務してワンマン運転を行うため、専用の乗務員室が設置されています。
前面の行先表示は幕ではなく、区間を表記した板を差し替える方式。
車内はロングシートで、床置き式のクーラーが車端部に配置されています。
開業当初は4連でしたが、06Fまでは1988年~1989年にかけて中間に2両を組み込み、6連化されています。
これで1000系は48両が製作された事になりました。
07~09Fは1050系デビュー後の1992年に6連化されました。
この増結車両も1050系(1350・1450形)となり、貫通路幅が拡幅され、車内のインテリアも全体が木目調に変わっています。
冷房装置も小型化され、天井に配置されています。
1998年~2001年にかけて順次車体更新が行われ、車体の補修や座席幅の変更による定員の増加、その他走行に関わる装置などの交換を行っています。
更新を終えた車両は形式番号が+10になりました。
また、外装も黄色+緑に変更されています。
なお、1992年の6連化時の増結車両(1050系)は更新の対象からは外れています。
2007年に輸送力増強用としてデビューした2000系は、実績を検証の上で2009年より本格的な量産を行ない、1000系を置き換えていく事になりました。
使用開始から30年近く経つ上、バリアフリー設備のない1000系では廃車が発生している模様で、今後急速に淘汰が進む事になりそうです。
【編成】
Mc 1110 - M 1210 - M 1310 - M 1410 + M 1510 - Mc 1610
Mc 1110 - M 1210 - M 1350 - M 1450 + M 1510 - Mc 1610
※大宮駅がループ構造のため、編成の向きは一致しない
今回の記事は
「鉄道ピクトリアル1999年10月臨時増刊号 新車年鑑1999年版」(鉄道図書刊行会)
等
を参考にさせて頂きました。
実は、1000系に関しては、詳細なデータがあまり見つかりませんでした。
モノレールや新交通システムは、他の普通の鉄道と違って車両面のデータが少ないようです。
それで公式ホームページなども参考にしてまとめてみましたが、それだけでは不十分と考え、先月末に改めてニューシャトルに乗車してきました。
その時のレポートを、明日書きます。
また、「私鉄の車両シリーズ」に関しては次回からは西日本に移り、大手私鉄の車両を7回連続で取り上げます。
次回は既に姿を消してかなり経ちますが、名鉄の揖斐・谷汲線で使用されていた古豪、700・750形です。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)