№268 バスグラフィックVol.7(ネコ・パブリッシング)

「バスグラフィック」の第7号が先月発行されました。
 表紙のデザインが若干変わったような気がします。

◆BUS GRAPHIC TOPICS JRバス関東の新型「プレミアムドリーム号」と、「アルピコバスまつり2010」。
 「プレミアムシート」「スーパーシート」という発想は京急・弘南の<ノクターン>が先鞭を付けたものですが、さすがに東京~大阪だと、1車両丸々プレミアムという車両で5往復も設定できるのですね。
 ただ、エアロキングはポスト新長期規制には対応せず、この夏で生産が終了するので、後継車両が必要になった時はどうするのか。
 その時点で高速バス事情自体がどうなるかも解りませんが…。
 北村ボディのいすゞ車は個人が保有していたのですか。
 本体でも書いているのですが、20~30年位前の松電バスといえばほとんどこれ。
(カラーは松電自身が「ブル」に施しているもの)

◆バスについてのQ&A50 表紙もそうだけれど、タイトル写真が相鉄ホールディングスのPKG-MP35UK(改)
 Q36の問の答に対応しているのでしょう。

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 この車両は改造形式ですが、市販より2ヶ月前に導入された事が話題になりました。
 この他、名古屋市営や尼崎市営にも市販より先に導入があり、尼崎市営は完全ノンステップ化を達成する事になります。

 Q12の「1日1本・1週間に1本しか走らない路線」は、実は今月になって新たに横浜市内に設定されました。
 東急バスの〔新横82〕系統で、新羽駅→小机新道→又口橋→新横浜駅を走るのですが、新羽駅を土曜日の19時05分に出発するだけ。
(復路なし)
 以前は新羽営業所→小机駅に〔市03〕系統の出庫便が平日早朝に1本だけありました。
 ところが、〔市03〕系統が今月から青葉台〔営〕持ちになったため、この出庫系統は廃止になりました。
 しかしこのままだと途中東急バスが走らなくなる区間が発生するため、〔新横82〕系統の設定で対応しているものと思います。
 小机駅は近くに日産スタジアムがあるため、観客輸送のための便の運行を想定しているのかもしれません。

 Q15の白ナンバーの教習車は、確かに最近はよく見かけます。
 先日も神奈中の舞岡〔営〕に白ナンバー(湘南ナンバー)も「YAMATE LINER」車がいました。
 緑ナンバーの営業用車両による「教習車」も、最近良く見かける所です。

 Q28で掲げられていたシンガポールの5Eは、日本の車両よりは若干広めです。
 隣のミャンマーの京急バスは、相変わらず凄い事。

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 Q35の「乗客を乗せないバス」の一例。
 2004年4月17日に中山競馬場のバスターミナルを撮影したものですが、右手にセレガR顔の馬匹車が見えると思います。
 中央競馬の馬匹車の場合は過去の名馬の名前をつける事が多く、この車両は「ジャングルポケット」(2001年のダービー馬)の名が付けられていました。

 Q39の「バス窓」のところで秋田中央交通のバス車の写真がありました。
 私も、全く同じではないけれどたぶん同型の車両を撮影していますのでご覧頂ましょう。
「バス窓」って、こんな窓です。

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「バス窓」は鉄道でも、国鉄キハ20やキハ55の初期車両にありましたし、最近でも紀州鉄道のキハ600で見る事ができました。
 でも今や「バス窓」どころか「2段窓」さえ、都心ではほとんど見なくなってきました。 

◆「バス」の風景 素晴らしき どれも本当に何気ない風景を切り取っているだけだと思うのですが、特に村上の海岸を走る新潟交通はいいなあ。
 撮るのもいいけれど、やはり乗って海を眺めてみたい。

◆日野スケルトン・バスものがたり 中型車編 前回の大型車編に続き、日野自工開発担当主査として、スケルトンバスの開発に関わった根本直樹氏が語るエピソード。
 又も軽妙な語り口で読ませてくれます。
 ここで、中型車のモノコックとスケルトンを、同じ事業者で両者撮影していたので、ご覧頂きます。
 1989年1月に初めて四国に行った時に撮影した、高知県交通の日野中型車です。

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 こうして並べてみると、確かに見た目のインパクトが全然違います。
 今後、バスのボディそのものはどういう方向へ向かう事になるのだろう?
 特に路線バスは、ノンステップ化などシャーシーの革新のほうが強く望まれて、ボディはそれに対応したデザインの変化はもちろんありうるけれど、「モノコック」→「スケルトン」のような、デザイン的にも技術的にも画期的なボディ工法は生まれるのでしょうか?

◆東武鉄道 関東平野を駆け抜けた覇者たち

 凄すぎ!!

 今では信じられないという若いファンも多いはずですが、昔の東武バスは茨城・栃木・群馬といった関東平野一体に広大な路線網を持っていました。
 昔の東武鉄道は特急も貨物列車もたくさん走っていたので「ミニ国鉄」と呼ばれたものでしたが、バスだって通勤も観光もローカルもたくさん走っていたので … さすがに高速道路が未整備だったから高速バスはなかったが … 「ミニ国鉄バス」(こちらはこう呼ぶ人はあまりいなかったか)という様相でした。
 何しろ当時は東武鉄道の直営バス部門だったのに、東武鉄道が走っていないエリアにも路線が広がっていたのです。
 その最後の輝きを放っていたといえる、30年近く前の東武バス。
 紺+クリームの旧塗装→現行塗装への移り変わりの時期でしたが、とにかくよくこれだけ撮っていてくれたと感激します。
 車両そのものもさる事ながら、行先表示や、さらに撮影場所自体も貴重な部分が多々あります。
 例えば、下館営業所(茨城県)で撮影したというFHI3Eボディの日野RE新塗装車があります。
 車両自体凄いのですが、下館営業所というのも今となっては良くぞと思います。
 営業所がある下館市は今は市町村合併で筑西市になっているのですが、今はなんと、東武バスどころか乗合タクシーすらありません!
 車両面でいうと、上の下館〔営〕でも触れましたが、FHIボディの日野車が非常に多かった事が特徴的です。
 やはり富士重工のお膝元だからでしょう。
 東武博物館にFHIボディのキャブオーバー(日産)を展示している位ですから。
 前後ドア車両が大半だったのも、やはり郊外のローカル線が中心だったからでしょうか。
 なお貸切格下げの路線車は現在でも日光では主力ですが、扉増設みたいなダイナミックな改造はもうしません。
 巻末に折り込み付録で6形式の側面の写真が掲載されています。

◆あの頃キミもバスも若かった- 70年代中央沿線のバス・ラプソディ。
 東京駅の八重洲口は、今やJR系の高速バスばかりで都営バスは片隅に追いやられている感もありますが、当時はのんびりしていますね…。
 何しろ高速バスも当時は東名ハイウェイしかなかったのですから。
 私も切符売り場で、発車時刻の記入を受けた硬券を購入して乗り込んだ記憶があります。
 東急バスの〔東82〕(撮影場所が丸の内口と間違っちゃっている)は都営バスとの共同運行系統で、廃止とありますが、渋谷で分断され、東京駅側が都営の〔東82〕(今はなし)、等々力側が東急の〔渋82〕になっているものです。
 関東バスは、北村ボディというだけでも凄いのに、3ドアですか!
 関東バスや京王バスはオーバルタイプのヘッドライトの車両もあったりして、今見ると都会なのにどこか田舎くさくも感じられます。
 立川駅前もとてつもなく大きく変わりましたね…。
 今は駅ビルにペデストリアンデッキのため、とても撮影には向きません。

◆安芸灘の水面に映えるとき 呉市営バスのボンネットバスの今昔。
 一般路線用としても、1980年代になってまで走っていたのですか。
 ボンネットバス最後の聖地、だったのかもしれません。
 ナンバープレートの痛みが激しくて登録をやり直したというのは、そんなケースもありうるのかとも思いましたが、海沿いの路線を走るので、潮の影響を受けるのでしょう。
 現在も1台が残り、交通局のHPにも簡単に紹介文がありました。
 貸切やイベントで運用されるのでしょうか。

◆小さなバス走る 京王電鉄バスのRNも、ついに引退の時が近づいています。
 三沢台線は、一部にマンションも見えるものの、なかなか「東京」離れした区間も走るようです。
 すぐ近くには帝京大学のキャンパスもあったりするらしいですが…。

 次回刊も大いに期待。
 首都圏以外の地域の昔のバスも、腹いっぱい見たいです…。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)

№267 私鉄の車両シリーズ62 小湊鐵道キハ200形

 千葉県の小湊鐵道はJR内房線の五井駅を起点として千葉県市原市を縦断し、いすみ鉄道と接続する上総中野に至る39.1㎞のローカル鉄道です。
(「小湊」の2文字は、かつて延伸の構想があった外房線の安房小湊から)
 首都圏に位置し、東京から1時間程度でありながらローカル線の原風景をふんだんに残し、最近ではTVドラマやCM、書籍の表紙などにも多数起用されています。
 そして、そのローカルムードをさらに盛り上げているのが、同鉄道唯一の旅客営業車両、キハ200形です。

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 キハ200形は1961年から1977年までの間、14両が5回に渡って日本車輌で製作されています。
 全体的な印象は国鉄キハ20型に類似し、エンジンも同じDMH17Cを搭載し、総括制御が可能です。
 規格も千葉直通を想定して国鉄の規格に準じていますが、前面は前照灯が左右2箇所になり、アンチクライマーがつくなど、親会社である京成電鉄の「赤電」に近くなっています。
 側面も窓が1つ多い事が相違点となります。
 1975年製の211号車からは窓がユニットになり、若干近代的な装いになっています。
 塗装はクリーム+朱色のツートンカラーを採用し、これも国鉄旧塗装に近いものですが、窓上が朱色になっていない分、多少あっさりして見えます。

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 車内はキハ20と異なり、全てロングシートになっています。
 また、トイレは設けられていません。
 冷房化は1990~1992年にかけて、209及び210号車を除く12両に対し、サブエンジン方式で行われています。
 ワンマン化がされていないのも、近年の地方鉄道では珍しい存在になりつつあります。

 現在に到るまで14両全てが健在で(但し209号車は休車中)、その車両自体が沿線の風景に溶け込む観光資源となって、多くの人々をひきつけています。
 営業運転の他、年に数回、五井の気動車区構内で体験運転も行われています。
 ただし、最高齢の201及び202号車はまもなく車齢が50年に達しようとしており、紀州鉄道キハ603・604なき今、現役では最古のディーゼルカーになっています。
 手入れは行き届いているものの、冷静に考えればそろそろ次期新型車両の導入も検討されて良い頃と思われます。

 今回の記事は
「鉄道ピクトリアル1996年4月臨時増刊号 【特集】関東地方のローカル私鉄」(鉄道図書刊行会)
「ローカル私鉄車輌20年 東日本編」「私鉄廃線25年」「私鉄気動車30年」(いずれも寺田裕一・JTBキャンブックス) 等
を参考にさせて頂きました。

 次回は埼玉新交通「ニューシャトル」1000系です。
 また、このテキストを書くための参考としてニューシャトルに乗車した時のレポートを、その次に書く予定です。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
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№266 バスラマインターナショナル120(ぽると出版)

 バスラマ・インターナショナルは1990年8月25日に創刊。
 九段書房で「モータービーグル」の執筆をしていた和田由貴夫氏らが立ち上げた、初の本格的なバスの雑誌で、現在に到るまで隔月刊で刊行されてきました。
 そして、先月発売された120号が、創刊120周年の記念号となりました。
 創刊号、いやモータービーグル時代からの読者として、心よりおめでとうございますと申し上げたいと思います。
 表紙は初めてという夜間の表紙撮影で、京阪のレインボーⅡ。
(後で本文にも出てくるが、東急バスの淡島〔営〕でリハーサルしたそうです。)
 フロントの行先表示部に「バスラマ20周年!」の文字が。
 この手の、行先表示部のLEDを利用したメッセージ表示は最近のバスのイベントの定番ですが、LED表示自体、20年前にはなかったものです。

◆各地の新車から 1990
 これは意表を突かれました!
 完全なお遊び。
 創刊号にはこういうページはなく、つまりは創刊号当時の各事業者の新車のカラー写真を並べて、現在の「各地の新車から」と同じスタイルで並べて紹介のテキストを添えているわけです。
 英文で赤く
"We introduce to you the vehicles that were new back in 1990 when Busrama first started publications"
と書かれていて、つまり「バスラマが創刊した1990年にさかのぼって、新車を紹介します。」と書かれています(と思います…)。
 当然20年も経てば車両も事業者も大きく異なってきていて、例えば京阪国際観光自動車は1998年6月に事業を廃止してしまいました。

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 例えばこれはこの後出てくる、京阪バスの系列の京阪国際観光自動車。
(本文ではエアロクィーンMVが掲げられていました)
 札幌市交通局や上毛電気鉄道もバス事業を廃止してしまいました。
 札幌市営はまだクリーム+赤の旧塗装の頃。
 この頃は既に浜松市や倉敷市の市営バスの廃止もありましたが、まさか政令指定都市の市営バスがなくなるなど、考えもしなかった。
 また、この当時は引き続き夜行高速バスブームで、10月に運行を開始した日本最長距離の<はかた>の写真が京王・西鉄の両方あります。
 京王は純正三菱エアロクィーンですが、まだ「パンダ」の時代。
 東武バス(当時は東武鉄道)のP-LV314Lは、「超長期テスト」のモニター車の第1期でしたが、その後の東武バスの急激な路線縮小のあおりを受け、モニター車の中では一番早く、2000年10月に引退してしまいました。
 所属していた越谷〔営〕が朝日自動車に移管されたのがその理由でした。
 ニュージーランドに売却されたという事ですが、タイミングが合えば、国内にも移籍先があったのではないでしょうか。

◆各地の新車から
 こちらは純粋な今回の新車。
 中国バスがユニバースの高速車を入れましたか。
 後は網走バスのエアロクィーンもあるけれど、他は磐梯東都バスのローザボンネット以外は全部JBUS系。
 岐阜バスの<パピヨン>も撮って見たいとは思うけれど、現行のダイヤでは難しそう。
 昼行便、復活しないかなあ。

◆2010年型三菱ふそう大型バスデビュー
 「2010年型エアロスター」については、№236で書きました。
 後は標準装備のATがドライバーにどう評価されるかでしょう。
 ドライバー側にも意識改革が求められる時が来たようです。
 「2010年型エアロクィーン/エアロエース」については、リアオーバーハングやホイールベースの違いは正直言われてみてそうかなあという感じ。
 それより、左側オーバーハングのメッシュが最大の識別ポイントになります。
 後はエアロスターもエアロクィーン・エアロエースもUDトラックスにOEM供給される事になりますが、やはり何か両者を識別できるアイコンが欲しいです。いつもお願いしていることですが…。

◆第一線バスマン大いに語る
 30代~40代にして一線で活躍されている方々としても、現代の日本のバスの課題というのは、だいたい常日頃から指摘されている事柄とそうは変わらないかな…。
 どこも高速バスが稼ぎ頭なので、高速道路の料金の問題はかなり頭が痛そう。
 気になったのは車両そのものに関する話が全く出てこなかった事で、№143で書いたように、神奈川県下では乗客が多いためか(かなり地下鉄に逸走しているそうだが)ノンステップ車の割合が低くなっている東急バスとか、あるいは系列のボディメーカーが消滅する西鉄あたりは、次期の新車両がかなり問題ではないかという気がしますが…。
 低公害車の話(車両そのものもそうだし、インフラ整備や補助の問題も)も出なかったし。

◆バスラマの中国訪問 上海2010
 上海には行ったことがないし(広州はあるのですが)、ましてバス事情は全然わかりませんが、写真で見るバス群はかなり中国離れした、洗練されたスタイルのように感じられました。
「スーパーキャパシタバス」の集電装置が、<のぞみ>運用時の500系と同じように思えたのは私だけではないでしょう。
 トロリーバスの架線維持費が路面電車の2倍になるのは、電流をレールに返せる電車と違って、別に架線を用意して電流を返さなければならないからです。

◆ バス事業者訪問136 京阪バスグループ
 12年振りに取り上げられましたが、本文にある通り、この間グループ全体で相当大きな変化があり、正直私も今ひとつわからない部分もありました。

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 これは2002年8月に撮影した京阪宇治交サービスのP-UA33L。
 京阪宇治交サービスは京阪宇治交バスですが、親会社(京阪宇治交通)が京阪バスに吸収されて、分社の方が残ったわけです。
 京阪京都交通は、発足の時点ではいすゞ車もありました。

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 2006年1月に京都駅前で撮影した、U-LV218K。
 元は神戸市営バスらしいですが、京阪バスカラーのキュービックとはインパクトがありました。
「直Q京都号」はセレガを入れているなんて、随分力が入っているものです。
 これ位の距離だったら、通常は深夜急行と共用のワン・ロマ車(東急バスの新横浜~溝口線みたいな)とか、せいぜい西鉄のような一般路線バスベースの低廉車を使う所でしょう。
 あとは京都競馬・びわこ大津競輪の輸送が馬鹿にならないと思われるので、その辺にも触れられれば良かったと思います。
 
◆ 世界の都市の公共交通 その17
 アムステルダムのGVB。
 車両そのものではなく、運賃収受のあり方や、経営体制の方にテキストの大半が割かれています。
 ヨーロッパで主流だった信用乗車制度は、日本で路面電車・LRTのあり方が論議される時には、たいてい日本の方式と比較して優位と説かれています。
(長編成でもワンマン運転ができるようになるので)
 しかし、一時不正乗車率が25%(4分の1)もなったというのでは、経営上無視できないでしょう。
 ICカードの入手の仕方については私も№88で書かせていただきましたが、アムステルダムでも似たような問題があるようです。

◆ その他
 ズーラシアの園内循環バスはBLCハイブリッドがベースですか。
 変則的ですが、相鉄バスでは初の低公害車となります。
「横浜230あ200」という希望ナンバーはどこから来ているのだろう?

 ところでちょっと気になる事として、6月一杯を持って<シリウス>の運行から撤退した南部バスが、ウィラートラベルの「高速ツアーバス」に参加するとの事。
 裏表紙の折り返しの広告と国内ニュースの小記事にあっただけなので実態はよく解りませんが、既存の高速バス事業者(しかもNBA会員)が「高速ツアーバス」に乗り換えるというのは、ひょっとしたらかなりの一大事ではありませんか?
 続報が待たれる所です。

 それにしても№109で書いた「バス趣味の広がり」、結構バスラマ誌上でも話題になっているようでした。

 次号の事業者訪問は大分バス。
 あれ、この前やったばかりだと思いましたが…。
 あとはそろそろJBUSのポスト新長期規制適合モデルが発表になるだろうから、紹介記事も載ったりするでしょうか。

 最後に20周年の「バスラマ」に、生意気ながらいくつか要望を。

1. 中小事業者の生の声が欲しい。
 今号の座談会にしても、バス事業者訪問にしても、アンケートにしても皆大手事業者が相手で、じゃあ地方の中小は、例えばノンステップバスのあり方はどう考えているのだろう、法制度や補助の問題はどうして欲しいのだろうという考えみたいなものが今一つ見えない気がします。
 事業者側の都合もあるのだろうと思いますが、バスに求められるのは大手も中小も変わりないはずだから、是非彼らの声をすくう機会も欲しいです。
 趣味的にも地方は面白い車両が多そうですし。

2. 批判だけではなく、具体的な改善案の提示を。
 例えばバスターミナルの案内表示のあり方でも、既存の表示についての批判が多く書かれています。
 確かに私自身、もう少し何とかなりませんか?と思う部分は多々あります。
(特に西鉄バスの天神。一般路線バスの統一ターミナルがないのと、大半の系統にとって一通過地点なのでかなり広範囲に同じ「天神」のバス停が散らばってしまっている)
 ただ、では具体的にどう記載すればいいの?と問うと、実はその回答が全く記されていません。
 どこかモデルになる場所を探して、具体的な提案があればいいと思っています。

 それと、現状のノンステップバスに対する不満から来ているのか、最近メーカーサイドの生の声もほとんど聞こえなくなっている気がします。
 以前は座談会もやったりしていたのですが…。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)



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