既に京成線新ダイヤの「ダイヤ」作成に取り掛かっていますが、あと2つ記事にしておきたい事がありますので、今日明日の内に書いておきます。
少し間が開きましたが、「バスで行くバス」シリーズ、今日は「鷲の湯」さんです。
国道1号線沿いにある、スーパー銭湯並みの大衆銭湯です。
(訪問日 2010年7月4日)
<アクセス>
横浜市営バス7・29系統の大口通りバス停が最寄り。
横浜駅から川崎・鶴見駅行の場合は、上の画像の通りすぐ後ろ。
逆の場合は下車して目の前にある大口通信号を横断する。
大きなサインが立っていて、迷う事は全くない。
市営バス31系統の場合は大口商店街で下車、右手の商店街を抜けて国道1号に出て右手。
JR横浜線及び市営バス291系統の大口駅からの場合も、商店街を抜けていく。
徒歩で約7分。
京急線子安駅からは徒歩で約5分。
駅を出たら目の前にある地下道でJR線をくぐり、地上に出たら右手の大口一番街を抜け、国道1号を横断する。
なお当ブログの性格上あまりオススメしないが、駐車場も完備している。
<営業時間・休業日>
平日11:00~24:30、日曜・祝日10:00~24:30。
不定休。月1回程度。
次の休みは今月26日。
ここはマンション「メルベール横浜子安」と一体になっていて、浴場は2Fになる。
入口の靴箱は一部有料(帰る時に返却される。)
エレベーターあり。(ただしマンションと共用で、23時以降は利用できない)
ここは「野天乃湯」と「森林乃湯」が男女で日替わりになっていて、カウンターで料金を払って分かれる。
カウンターではなぜか、オモチャも販売している。
ここからは「森林乃湯」について記します。
<脱衣所>
マッサージシートは100円で5分。200円まで連続の利用が可能。
「乗馬マシーン ザ・ムー馬」100円。
ヘヤードライヤーは20円。
飲料の自販機はあるが、TVはない。
<浴場>
「鷲の湯」の売りは、銭湯では関東初という「北投石の湯」。
(上の画像でも、バス停のすぐ脇に大きく看板があります)
秋田県・玉川温泉で採取したものを使用しているそうで、普通の風呂に加え、ミスト状になって上からも降ってくる。
他に天然ラジウム温泉(露天・屋内・水風呂)、電気・超音波・気泡風呂。
何よりボディーソープ・シャンプー備え付けというのが、大衆銭湯では破格。
サウナ100円。
<その他>
軽食コーナー・休憩コーナー有り。
軽食コーナーは五目チャーハン450円、ソフトクリーム(バニラチョコ・バニラストロベリー・抹茶・パイナップル)250円。
セルフサービス。
ちなみに風呂からバスは見えませんが、軽食コーナーからバスが見えます。
といっても一般路線は市営バス・鶴見〔営〕の7・29系統だけ。
ただし、最近は磯子〔営〕から転属した日デ車も割と見る。
休憩コーナーにはTV・マッサージ器あり。
北投石に関する本も置いてある。
コーヒー牛乳は明治で120円。
軽食と同様、入浴券と共用の券売機で購入して、軽食のカウンターに注文する。
なお、カウンター近くと脱衣所に、大口通りからの市営バスの時刻表があります。
詳しくは、公式ホームページでご確認下さい。
明日も「バスで行くバス」を書いて、それから休みに入りたいと思います。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
№273 京成時刻表発売
京成電鉄の時刻表がいよいよ今日発売になりました。
基本的には駅の売店で発売になるのですが、午前中に押上に行ったら既に売り切れ。
午後に入荷するかもとは言っていましたが、青砥で手に入れました。
やはり新線開業を伴う大型改正だけに、ファンの方々の関心も相当高いようです。
VOL25と銘打たれた今時刻表は、一気にサイズがB5版に拡大。
紙質が変わり、有料の列車は赤文字で区別されています。
連結両数が省略されたのがちょっと残念。
少しパラパラめくってみた感じでは、ニュースリリースに記された内容から描いたイメージどおりだったかなと思いました。
その中で多少目に付いた点としては…。
1.日中の快速は西馬込発着に変更
現行は京急線羽田空港からの直通だが、これは半数(浅草線内もエアポート快特)は押上からアクセス特急、もう半数(浅草線内は各駅に停車)は押上線内も普通で、高砂までになる。
2.京急車もアクセス特急運用に入り、成田空港乗り入れが復活
平日17Hと27H、土休日53H(早朝1往復のみ)・57H・85H。
関連で神奈川新町・三崎口~成田空港間という、とんでもない?列車も設定されている。
平日 下り 527H 神奈川新町 5:20 → 6:56成田空港
717H 三崎口 7:56 → 10:58成田空港
上り 1516H 成田空港15:09 → 18:02三崎口
1526H 成田空港15:50 → 18:42三崎口
土休日下り 553H 神奈川新町 5:20 → 6:54成田空港
557H 三崎口 5:05 → 7:43成田空港
※全て京急線内は特急
また、土休日553Hの折返し652Hは西馬込行。
3.一方で京急車の本線高砂以東の乗り入れは廃止
その代わり?都営車は成田まで乗り入れが復活。
快速特急運用もある。
4.京成アクセス特急運用(3050形)が1本北総線・印西基地で滞泊
前夜は京成上野から京成高砂行普通(平日2205Ka・土休日2207Ka)→京成高砂から北総線普通(平日2205Kb印旛日本医大行・土休日2207Kb印西牧の原行)で入庫。
翌日は印西牧の原からの一番(510K)で羽田空港に向かい、アクセス特急運用に入る。
(土休日は羽田空港~青砥間1往復をはさむ)
5.空港第2ビル・成田空港は本線とスカイアクセスで改札が異なる
特に空港第2ビルは同じホームの前後で分けるようだ。
両駅とも本線は改札を2箇所通過する。
どんな構造になっているのだろう?
ひょっとしたら、現行のダイヤでも起きている事を書いているかも知れません。
あらかじめご了承下さい。
(京成のWebサイトに、現行の時刻表は市販スタイルで掲載されているのですが、見づらくって…)
これ以外にもあるいは現行と大きく変わっている、という部分が多々あるかもしれません。
ただ、特に追い抜きとか、折返しどうなるとか言うのは、時刻表の数字を追うだけではわかりにくい部分もあります。
京成のダイヤでは、列車番号が運用番号で決まるのでまだいいのですが…。
そこで、一昨日の記事の最後に「明日からしばらくお休みします。」と記しました。
実は、今日買ってきたこの時刻表を利用し、ダイヤを作ってみます。
私は京成に限らず、大手私鉄では節目のダイヤ改正毎に趣味用にダイヤを作成して保存しています。
これは2006年12月10日改正時に作成した平日ダイヤの一部です。
この時の改正では<スカイライナー>船橋停車・「快速特急」設定・新京成の千葉線直通運転開始等がありました。
ご覧のように非常に稚拙で申し訳ないのですが、これを明日から集中して作成してみようという訳です。
なので、しばらくの間ブログの更新をお休みさせて頂くと申し上げた次第です。
なお、明日から休みと書きましたが、あと2つ書いておきたい記事がありますので、明後日まで更新して、それからお休みに入らせて頂こうと思います。
それと、再開時には、私なりのダイヤの作り方みたいなものを、画像も交えて記してみたいと思います。
趣味の分野でも案外役に立つものですから、参考にして頂ければと思っています。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
基本的には駅の売店で発売になるのですが、午前中に押上に行ったら既に売り切れ。
午後に入荷するかもとは言っていましたが、青砥で手に入れました。
やはり新線開業を伴う大型改正だけに、ファンの方々の関心も相当高いようです。
VOL25と銘打たれた今時刻表は、一気にサイズがB5版に拡大。
紙質が変わり、有料の列車は赤文字で区別されています。
連結両数が省略されたのがちょっと残念。
少しパラパラめくってみた感じでは、ニュースリリースに記された内容から描いたイメージどおりだったかなと思いました。
その中で多少目に付いた点としては…。
1.日中の快速は西馬込発着に変更
現行は京急線羽田空港からの直通だが、これは半数(浅草線内もエアポート快特)は押上からアクセス特急、もう半数(浅草線内は各駅に停車)は押上線内も普通で、高砂までになる。
2.京急車もアクセス特急運用に入り、成田空港乗り入れが復活
平日17Hと27H、土休日53H(早朝1往復のみ)・57H・85H。
関連で神奈川新町・三崎口~成田空港間という、とんでもない?列車も設定されている。
平日 下り 527H 神奈川新町 5:20 → 6:56成田空港
717H 三崎口 7:56 → 10:58成田空港
上り 1516H 成田空港15:09 → 18:02三崎口
1526H 成田空港15:50 → 18:42三崎口
土休日下り 553H 神奈川新町 5:20 → 6:54成田空港
557H 三崎口 5:05 → 7:43成田空港
※全て京急線内は特急
また、土休日553Hの折返し652Hは西馬込行。
3.一方で京急車の本線高砂以東の乗り入れは廃止
その代わり?都営車は成田まで乗り入れが復活。
快速特急運用もある。
4.京成アクセス特急運用(3050形)が1本北総線・印西基地で滞泊
前夜は京成上野から京成高砂行普通(平日2205Ka・土休日2207Ka)→京成高砂から北総線普通(平日2205Kb印旛日本医大行・土休日2207Kb印西牧の原行)で入庫。
翌日は印西牧の原からの一番(510K)で羽田空港に向かい、アクセス特急運用に入る。
(土休日は羽田空港~青砥間1往復をはさむ)
5.空港第2ビル・成田空港は本線とスカイアクセスで改札が異なる
特に空港第2ビルは同じホームの前後で分けるようだ。
両駅とも本線は改札を2箇所通過する。
どんな構造になっているのだろう?
ひょっとしたら、現行のダイヤでも起きている事を書いているかも知れません。
あらかじめご了承下さい。
(京成のWebサイトに、現行の時刻表は市販スタイルで掲載されているのですが、見づらくって…)
これ以外にもあるいは現行と大きく変わっている、という部分が多々あるかもしれません。
ただ、特に追い抜きとか、折返しどうなるとか言うのは、時刻表の数字を追うだけではわかりにくい部分もあります。
京成のダイヤでは、列車番号が運用番号で決まるのでまだいいのですが…。
そこで、一昨日の記事の最後に「明日からしばらくお休みします。」と記しました。
実は、今日買ってきたこの時刻表を利用し、ダイヤを作ってみます。
私は京成に限らず、大手私鉄では節目のダイヤ改正毎に趣味用にダイヤを作成して保存しています。
これは2006年12月10日改正時に作成した平日ダイヤの一部です。
この時の改正では<スカイライナー>船橋停車・「快速特急」設定・新京成の千葉線直通運転開始等がありました。
ご覧のように非常に稚拙で申し訳ないのですが、これを明日から集中して作成してみようという訳です。
なので、しばらくの間ブログの更新をお休みさせて頂くと申し上げた次第です。
なお、明日から休みと書きましたが、あと2つ書いておきたい記事がありますので、明後日まで更新して、それからお休みに入らせて頂こうと思います。
それと、再開時には、私なりのダイヤの作り方みたいなものを、画像も交えて記してみたいと思います。
趣味の分野でも案外役に立つものですから、参考にして頂ければと思っています。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
№272 名鉄揖斐・谷汲線の駅
ワールドカップの決勝はオランダVSスペインという事になりました。
ドイツの敗戦を的中させてしまった?タコにドイツ・サポーターの皆さんはご立腹の様子ですが、タコのやる事に目くじら立てたってしょうがないじゃんか(笑)。
昨日の「私鉄の車両シリーズ」で、名鉄の古豪・モ700及び750形について書きました。
両形式は(旧)名古屋鉄道の西部線用として製作、昇圧後に各支線に散った後、晩年には残存車両が揖斐・谷汲線に集結した、という事は昨日書きました。
戦前に美濃電気鉄道・谷汲鉄道が開業させた揖斐・谷汲線は、モ700・750やモ510(機会があったら書きます)などの旧型車両もさることながら、駅を中心とした沿線のムードそのものも、およそ大手私鉄とは思えない、ローカル私鉄以上のローカル色をかもし出していました。
しかし、残念ながら両線を含むいわゆる「600V線」(架線に供給される電力の電圧から来ている。本線系統は1500V)は20世紀の終わり頃から急速に経営が悪化(元々良くはなかったが)。
揖斐・谷汲線については2001年9月一杯を持って黒野から先の区間が廃止になった後、残存区間も、直通運転があった岐阜市内線等共々、2005年3月一杯を持って全線廃線になってしまいました。
ここでは1990年代に撮影した、揖斐・谷汲線の全ての駅と主要な鉄橋の写真をご覧頂こうかと思います。
1.揖斐線
揖斐
岐阜市内線との接続駅。
揖斐線では大半の列車がモ770・780形を使用した市内線直通列車でしたが、揖斐線内専用のホームもありました。
駅舎はスーパーを兼ねていました。
近ノ島 忠節から0.7㎞
急行は通過。
旦ノ島 近ノ島から1.3㎞
急行は通過。
近くに旧岐阜市営バスの終点があって、旦ノ島を出ると右手に見えました。
尻毛 旦ノ島から1.2㎞
交換可能。
又丸 尻毛から1.1㎞
急行は通過。
北方東口 又丸から0.8㎞
北方千歳町 北方東口から0.6㎞
美濃北方 北方千歳町から0.5㎞
交換可能。
中間では黒野と並ぶ主要駅で、駅員が常駐していましたが、2001年の区間廃止時に駅員無配置になってしまったようです。
また日中の普通列車はここで折り返していましたが、これも区間廃止時に黒野まで延伸し、折返しが廃止になっています。
樽見鉄道の北方真桑駅までは徒歩で10分位だったでしょうか。
真桑 美濃北方から2.1㎞
政田 真桑から1.2㎞
交換可能。
下方 政田から1.3㎞
相羽 下方から0.8㎞
黒野 相羽から1.1㎞
揖斐線最大の駅で、車庫があります。
一番上の写真がその構内です。
岐阜市内・忠節から来た列車は全てここが折返しになり、本揖斐方及び谷汲線は全て折返し運転になります。
駅舎から一番遠いのが1番線で本揖斐行、2番線が忠節・岐阜市内方面行、手前の3番線が谷汲線でした。
駅舎前のバス停は名阪近鉄バスの大垣駅行です。
中之元 黒野から2.0㎞
清水 中之元から1.4㎞
瀬戸線に同名の駅がありますが、瀬戸線の「しみず」に対し、こちらは「きよみず」です。
本揖斐 清水から2.2㎞
ユニークなスタイルの駅舎が人気でした。
駅前に名阪近鉄バス(旧塗装)がいます。
近鉄養老線(現養老鉄道)の揖斐駅は揖斐川の対岸にあり、2㎞程離れていてバス便もあります。
2.谷汲線
黒野北口 黒野から0.9㎞
豊木 黒野北口から1.1㎞
稲富 豊木から0.8㎞
更地 稲富から1.1㎞
北野畑 更地から1.9㎞
谷汲線では唯一の交換可能駅。
朝夕はここで行き違いがあり、駅員がタブレットの交換を行っていました。
しかし末期には列車本数の削減で定期の行き違いがなくなってしまい、毎月18日の谷汲山の命日の時に臨時列車が運転されるとき以外は、閉塞統合により駅員がいなくなってしまいました。
ここから路線は山間部に入って行きます。
赤石 北野畑から1.1㎞
長瀬 赤石から1.5㎞
昔は交換が可能だったようです。
ここと谷汲の間にはかつては結城という駅(長瀬から1.8㎞)がありましたが、1990年4月22日限りで廃止になっています。
末期には朝方の上り、夕方の下りが各3本ずつ停車するだけでした。
谷汲 長瀬から2.8㎞
雰囲気のある木造駅舎でした。
但し駅員無配置。
谷汲駅は1996年に近代的な駅舎に改築されました。
廃止後、モ514とモ755が構内で静態保存されています。
3.主な橋梁
伊自良川橋梁 旦ノ島~尻毛間
根尾川橋梁 政田~下方間
2001年9月の区間廃止の時点で、黒野駅があった大野町の役場近くにバスターミナル(といってもただの折返所)が設けられ、名阪近鉄バスによる代替バスが設定されました。
しかし、谷汲線については、なんとわずか4年で廃止に追い込まれてしまいました。
転換時点で既に鉄道時代より便数が少なく、しかも小型車両だったので、当初より不安が大きかったのですが。
(根尾川の対岸に樽見鉄道が走っていた事もあったかも知れない。車両についてはこちらをご覧下さい)
また揖斐線についても現在は揖斐川町コミュニティバスという形態に移行しています。
バス転換でこういう状況だと、やはり鉄道で維持していくのは無理だったのでしょう。
全線廃止後は岐阜~大野町間に岐阜バスが運行されています。
今回の記事は
「名鉄時刻表vol6」
「谷汲線の四季」(井上英樹/岐阜新聞社/岐阜新聞情報センター)
「私鉄廃線25年」(寺田裕一/JTBキャンブックス)
「日本鉄道旅行地図帳 7号・東海」(新潮「旅」ムック) 等
を参考にさせて頂きました。
この内「谷汲線の四季」は小さいですが素晴しい写真集で、モ700・750形を中心にしたローカル色豊かな沿線の風景が存分に収められています。
9年前の発行で入手は相当難しいと思われますが、何とか入手されてご覧になって頂ければ、と思います。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
ドイツの敗戦を的中させてしまった?タコにドイツ・サポーターの皆さんはご立腹の様子ですが、タコのやる事に目くじら立てたってしょうがないじゃんか(笑)。
昨日の「私鉄の車両シリーズ」で、名鉄の古豪・モ700及び750形について書きました。
両形式は(旧)名古屋鉄道の西部線用として製作、昇圧後に各支線に散った後、晩年には残存車両が揖斐・谷汲線に集結した、という事は昨日書きました。
戦前に美濃電気鉄道・谷汲鉄道が開業させた揖斐・谷汲線は、モ700・750やモ510(機会があったら書きます)などの旧型車両もさることながら、駅を中心とした沿線のムードそのものも、およそ大手私鉄とは思えない、ローカル私鉄以上のローカル色をかもし出していました。
しかし、残念ながら両線を含むいわゆる「600V線」(架線に供給される電力の電圧から来ている。本線系統は1500V)は20世紀の終わり頃から急速に経営が悪化(元々良くはなかったが)。
揖斐・谷汲線については2001年9月一杯を持って黒野から先の区間が廃止になった後、残存区間も、直通運転があった岐阜市内線等共々、2005年3月一杯を持って全線廃線になってしまいました。
ここでは1990年代に撮影した、揖斐・谷汲線の全ての駅と主要な鉄橋の写真をご覧頂こうかと思います。
1.揖斐線
揖斐
岐阜市内線との接続駅。
揖斐線では大半の列車がモ770・780形を使用した市内線直通列車でしたが、揖斐線内専用のホームもありました。
駅舎はスーパーを兼ねていました。
近ノ島 忠節から0.7㎞
急行は通過。
旦ノ島 近ノ島から1.3㎞
急行は通過。
近くに旧岐阜市営バスの終点があって、旦ノ島を出ると右手に見えました。
尻毛 旦ノ島から1.2㎞
交換可能。
又丸 尻毛から1.1㎞
急行は通過。
北方東口 又丸から0.8㎞
北方千歳町 北方東口から0.6㎞
美濃北方 北方千歳町から0.5㎞
交換可能。
中間では黒野と並ぶ主要駅で、駅員が常駐していましたが、2001年の区間廃止時に駅員無配置になってしまったようです。
また日中の普通列車はここで折り返していましたが、これも区間廃止時に黒野まで延伸し、折返しが廃止になっています。
樽見鉄道の北方真桑駅までは徒歩で10分位だったでしょうか。
真桑 美濃北方から2.1㎞
政田 真桑から1.2㎞
交換可能。
下方 政田から1.3㎞
相羽 下方から0.8㎞
黒野 相羽から1.1㎞
揖斐線最大の駅で、車庫があります。
一番上の写真がその構内です。
岐阜市内・忠節から来た列車は全てここが折返しになり、本揖斐方及び谷汲線は全て折返し運転になります。
駅舎から一番遠いのが1番線で本揖斐行、2番線が忠節・岐阜市内方面行、手前の3番線が谷汲線でした。
駅舎前のバス停は名阪近鉄バスの大垣駅行です。
中之元 黒野から2.0㎞
清水 中之元から1.4㎞
瀬戸線に同名の駅がありますが、瀬戸線の「しみず」に対し、こちらは「きよみず」です。
本揖斐 清水から2.2㎞
ユニークなスタイルの駅舎が人気でした。
駅前に名阪近鉄バス(旧塗装)がいます。
近鉄養老線(現養老鉄道)の揖斐駅は揖斐川の対岸にあり、2㎞程離れていてバス便もあります。
2.谷汲線
黒野北口 黒野から0.9㎞
豊木 黒野北口から1.1㎞
稲富 豊木から0.8㎞
更地 稲富から1.1㎞
北野畑 更地から1.9㎞
谷汲線では唯一の交換可能駅。
朝夕はここで行き違いがあり、駅員がタブレットの交換を行っていました。
しかし末期には列車本数の削減で定期の行き違いがなくなってしまい、毎月18日の谷汲山の命日の時に臨時列車が運転されるとき以外は、閉塞統合により駅員がいなくなってしまいました。
ここから路線は山間部に入って行きます。
赤石 北野畑から1.1㎞
長瀬 赤石から1.5㎞
昔は交換が可能だったようです。
ここと谷汲の間にはかつては結城という駅(長瀬から1.8㎞)がありましたが、1990年4月22日限りで廃止になっています。
末期には朝方の上り、夕方の下りが各3本ずつ停車するだけでした。
谷汲 長瀬から2.8㎞
雰囲気のある木造駅舎でした。
但し駅員無配置。
谷汲駅は1996年に近代的な駅舎に改築されました。
廃止後、モ514とモ755が構内で静態保存されています。
3.主な橋梁
伊自良川橋梁 旦ノ島~尻毛間
根尾川橋梁 政田~下方間
2001年9月の区間廃止の時点で、黒野駅があった大野町の役場近くにバスターミナル(といってもただの折返所)が設けられ、名阪近鉄バスによる代替バスが設定されました。
しかし、谷汲線については、なんとわずか4年で廃止に追い込まれてしまいました。
転換時点で既に鉄道時代より便数が少なく、しかも小型車両だったので、当初より不安が大きかったのですが。
(根尾川の対岸に樽見鉄道が走っていた事もあったかも知れない。車両についてはこちらをご覧下さい)
また揖斐線についても現在は揖斐川町コミュニティバスという形態に移行しています。
バス転換でこういう状況だと、やはり鉄道で維持していくのは無理だったのでしょう。
全線廃止後は岐阜~大野町間に岐阜バスが運行されています。
今回の記事は
「名鉄時刻表vol6」
「谷汲線の四季」(井上英樹/岐阜新聞社/岐阜新聞情報センター)
「私鉄廃線25年」(寺田裕一/JTBキャンブックス)
「日本鉄道旅行地図帳 7号・東海」(新潮「旅」ムック) 等
を参考にさせて頂きました。
この内「谷汲線の四季」は小さいですが素晴しい写真集で、モ700・750形を中心にしたローカル色豊かな沿線の風景が存分に収められています。
9年前の発行で入手は相当難しいと思われますが、何とか入手されてご覧になって頂ければ、と思います。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)