今日は少し違った事を書いてみます。
昨日、ANAが「ANA×GUNDAM SKY PROJECT」の一環として、7月16日(金)よりB777-300にプロジェクトのロゴ(ポートサイド側)と、ガンダムのイラスト(スターボード側)を施して就航させると発表しました。
7月分のダイヤも公表されており、羽田を中心に大阪(伊丹)・福岡・札幌路線で就航させるようです。
8月以降になれば他の路線でも見られるかもしれません。
「機動戦士ガンダム」は1979年4月7日に最初のテレビシリーズが始まったロボットアニメ作品ですが、今回は、いわゆる「ガンプラ」がバンダイから発売されて30周年を記念したプロジェクトの一環という事のようです。
それまでのロボットアニメの玩具といえば、「超合金」に代表されるような、出来合いのメカを変形・合体させて楽しむものが主流でしたから、視聴者が自ら組み立てるプラモデルというジャンルは画期的でした。
それだけ、ロボット物を含むアニメの視聴者層の幅が広がりつつある事を証明したといえます。
プロジェクトの期間中、ANA機内ではオリジナルバージョンの「ガンプラ」も発売されるそうです。
(詳しくは公式ホームページを見て下さい。あえてリンクは貼りませんが。)
ところで30周年というと、先日のJALの「ドラえもんジェット」も、映画公開30周年を記念したスペシャルカラー機でした。
「ドラえもん」のTVシリーズ(テレビ朝日)のスタートは1979年4月2日。
(「ガンダム」スタートの5日前。)
思い起こせばこの時代はインターネットどころか、ファミコンもDVDも、CDすらなく、ビデオデッキもまだまだ高嶺の華という時代だった頃。
小学校低学年位(「ドラえもん」)も、もう少し年長のティーンエイジャー(「ガンダム」)も、娯楽の主流はアニメだったという時代でした。
ちなみに、30年前・1980年の交通の世界はどんな感じだったのだろう?
航空…成田空港は既に開港していたが、地方空港はまだジェット化されていないところが多く、5月に開設されたTDA(東亜国内航空)の羽田~女満別線はYS-11で3時間もかかっていた。各社のカラーはANAは(今復刻機が飛んでいるけれど)いわゆる「モヒカン」、JALは赤+紺の帯と尾翼に大き目の「鶴丸」、またTDAではこの年の秋にA300がレインボーカラーで導入されるが、それ以前の機体は赤+緑の帯の「レッド&グリーン」。
鉄道…国鉄は「スト権スト」の混乱が尾を引き、不祥事や大事故が頻発する「失われた10年」の最中。10月のダイヤ改正では旅客列車も大幅な削減を強いられている。北海道では航空需要にシフトした運行体系の変化(函館中心から札幌中心へ)があった他、身近な所では東海道線と横須賀線の分離・横須賀線と総武快速線の直通運転が行われた。京阪の置石脱線事故が発生。
バス…高速道路はまだ未発達で、高速バスも長距離便は国鉄の東名・名神・中国ハイウェイバスなど、夜行バスも国鉄<ドリーム号>の他は、一般道を運行する東北急行や日本交通の路線などわずかだった。車両面ではモノコック全盛。一般路線の冷房車はようやく一部で試作という段階でしょうか。新宿西口バス放火という悲しい事件もありました…。
あれから交通の世界も、政治も経済も文化も、日本の内も外もすっかり変わりましたが、そんな中を「ガンダム」も「ドラえもん」も変わらずに愛され続けてきたのですね…。
本当は「ガンダム」と「ドラえもん」の両ジェットが空港で並んだ所を、見てみたかったですねぇ。
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