「バスマガジン vol.41」は、先月27日に発売になりました。
表紙は特集に合わせて京急バスのPK-RP360GAN。
背景は横須賀線の鎌倉駅。
◆ 三菱ふそう 大型路線バス・エアロスター
三菱ふそうは5月18日、ポスト新長期排出ガス規制に対応した、新エアロスター(LKG-)の販売を開始したと発表しました。
早速詳細がレポートされています。
先代のPKG-車でノンステップ車が発売されました。
あれは改造車の扱いだったわけですが、今回は正式なラインナップになります。
写真を見る限り、車体自体は先代と変わりなし。
簡単に見分けるポイントは、後方のアドブルー供給孔のフタの位置になりそうです。
あとは10穴ホイールでしょうが、走行中だと難しそうです。
市販の1号車が何処になったのかも気になる所。
一つ気になったのは、ノンステップ車に長尺(P)がラインナップされていない事。
江ノ電バスのように、長尺のエアロスターS(PKG-AA274PAN)を導入している所はどうするんだろう?
三菱ふそうというと、今後は中型車の新型もどうなるのか。
中型は軽いので今すぐにポスト新長期規制に合わせる必要はないかと思いますが、三菱ふそうの場合、中型車はUDトラックス(旧日産ディーゼル)からOEM供給されていたエアロミディSがラインナップから外れています。
それに、OEM元のスペースランナーはボディが西日本車体工業(NSK)製ですが、NSKはボディの生産を終了する事になっており、秋以降はどの道新型を開発しなければならなくなります。
UDトラックスのHPでは現在、このカテゴリーが「工事中」になっていて、ひょっとしたら新型の発表が近いのかもしれません。
そして、その新型が三菱ふそうにOEM供給される事になるのでしょうか。
全く勝手な推測ですが。
UDトラックスといえば、こちらの方でもエアロスターのOEM供給「スペースランナーA」の発売を5月27日に発表しています。
今度はノンステップも供給されるので、現行の「スペースランナー(エアロスターS)」はまもなく終わりになりそうです。
◆ 大型9m路線バス完全ガイド
私の本体のサイトでは「準大型」と(勝手に)呼んでいるタイプの話。
越後交通はバリエーションが多いなあ。
これは現地に行って、撮ってみたくなります。
20年以上前位のP-車もまだ多く残っているみたいだし。
また、道路事情が良い北海道の中央バスにこの手の車両が多いのも意外に感じられます。
利用者の減少という事情もあるようですが、北海道では他にはあまり聞かないし。
表紙の京急バスは21世紀に入って短期間にまとまって入りましたけれど、鎌倉・逗子付近だと、海と山に挟まれているので道路事情があまり良くない、という事があったのでしょう。、
ところでいすゞの場合、幅を狭くしたナロー仕様が存在していた事は無視できないはずなのですが、全く記載がありませんでした。
京急バスでも都内や上大岡付近等でかなり使われましたが、中型車より幅が狭いという所で重宝したという事があったようです。
さらに、LTはやや遅れてキュービックボディになったという記載はありますが、ナローは最後までモノコックだったため、ナロー最終期の各ユーザーは、富士重工の6E(5E?)型を架装していました。
これはその一例で、相模鉄道のP-LT312Jのナロー車(1984年)です。
(もっとも、相鉄の場合は元々いすゞ社はFHI架装で、1981年のK-ECM430ナローもFHIでした。)
ナロー車は、もう現役は存在しないのでしょうか。
◆ いすゞ純正バスボディ大研究 (第6回:1990~95年/U車)
もうこのあたりのボディになると、見慣れているので特に書く事もないのですが。
上で取り上げられたLT車も見られます。
国際興業は確かに一時期、特に池袋駅付近ではいくらでも見られたのですが、あっという間にいなくなりました。
◆ 今月の気になりバス事業者 日光交通
東武グループの朝日自動車の系列で、元々はタクシー事業者だった所、東武バスグループの再編成(というか縮小)の過程で定期観光バスを引き継いだり、戦場ヶ原でハイブリッド車を運行したり、さらには一昨年東武ダイヤルバスを吸収したりしています。
これが、定期観光バスで使用されるセレガRですね。
SHDではありますが、東武鉄道時代には特注のパノラマカーが投入された実績があり、ここいらで日光交通でも定期観光オリジナル仕様を期待したい所。
もちろん、ハイブリッド車の投入も考えられるでしょう。
一方、こちらは合併直前の東武ダイヤルバスの日光駅~下今市駅線。
ドア横には「一般乗合(限定)」とありますが、特に限定があるような路線とも思えませんが。
今後の課題としては、①日光~鬼怒川間相互の回遊性の向上 ②東武バス日光との連携 が挙げられると思います。
それにしても、湯西川方面の路線から足尾への旧町営バス路線までさまざまですが、今はこれらの路線は全て日光市内を走っているのですね。
◆ おじゃまします バス会社潜入レポート vol.41 福島交通
経営体制が変わった事で、とにかくこの1年間の車両の傾向の変化がすさまじい。
まさかこんな車が?と思うような車両まで福島交通カラーをまとっていたりします。
福島交通といったら個人的には三菱ふそう、それも三菱車体オンリーというイメージがあり、だからエアロスターK(都営の中古)でさえ物珍しく思えた位ですから、びっくりします。
掛田駅・岳温泉駅の建物がいい雰囲気です。
車両のデータは本体の次回更新時(7月1日)に反映させたいと思いますが、できたらその前に1回は撮影に行きたいなあ。
◆ 2009年度のグループ再編レポート
その福島交通も含め、公営・民営関係なく大きな再編劇が繰り返された1年でした。
それは2010年度に入っても変わる事はなく、たとえば今日6月1日より、茨城県の茨城オートがバス事業を親会社の茨城交通に全面的に委譲します。
(茨城オート自身はタクシー専業になる。)
相鉄ホールディングスはすったもんだもありましたが、ここには記載がないですけれど、10月1日よりバス事業は相鉄バスに一本化される事になるようです。
あとは、公営バスが内部で民営化(長崎県・佐世保市)するというのも新しい方向性でしょうか。
◆ Things happened in a year 第2回 東急バス
たまプラーザ駅新ターミナルオープンなどもありますが、路線の受け持ちの変更や、それに伴う車両の移動がメインの1年になったようです。
この傾向は今も続いており、今年5月1日には、川崎・高津・東山田・新羽の各営業所に関わる玉突きの所管の変更が行われています。
理由はわかりませんけれど、昨年の動きと合わせてひょっとしたら…と思う部分があります。
ただ正式な発表があった訳ではないですから、ここでは触れないでおきます。
◆ 都府県別・地域別路線バス全方位レポート vol.41 京都府
(旧)京都交通の破綻が象徴的で、その後の動き(南北に分割されて譲渡)も見ると、南北の格差がかなり大きいですね。
地形もあるし、南部は大阪への鉄道の幹線が多数あるから当然ではあるでしょうが。
京都急行バスは一時「京急バス」と称し、京浜急行からクレームが出た、というのはご存知の方も多いと思います。
元はプリンセス交通と呼んでいたと思いますが、わざわざそんな紛らわしい名前にする必要はあったのでしょうか。
あと、関西丸和ロジスティックスは埼玉のジャパンタローズと同じ系列で、だからカラーも共通なのですが、この辺の記載はありませんでしたね。
全体的に、NPO法人等が運営に関与する機会が多い事、近鉄・阪急が飛び地で路線を持っている事が注目されます。
近鉄は確か一昔前までは、京都~奈良間の一般路線バスを運行していたはずですが…。
北部はほとんど訪れる機会がなく、だから丹後海陸交通あたりは正直ほとんど見た事がない、というのは申し訳ないと思っています。
京都市営にもBLCハイブリッドが投入されたようです。
なにしろ「京都議定書」が発行された地ですし、今後も低公害車の普及が期待される所です。
次号も特集はポスト新長期規制対応モデルで、特にいすゞ・日野の「J-BUS」はどんなものになるでしょうか。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)