今日はバスラマ・インターナショナル119号を取り上げます。
いつもの通り、気になるトピックスを拾い、取り上げてみます。
◆各地の新車から
118号の時に書いた小田急バスのBRCハイブリッドの写真が掲載されました。
小田急バスの日野大型は41年ぶりだそう。
また、広島では国土交通省の政策もあり、セレガハイブリッドが相次いでデビューしているそうです。
また広島に行かなければならないなあ。
しかし、小田急以外でも西武バスとか、東京ベイシティ交通とか、多少サプライズな選択でBRCハイブリッドを導入する事業者が多いですが、一方で三菱ふそうのエアロスター・エコハイブリッドは、セールス的にちょっと苦戦みたいです。
関東だと、私の知る限りでは、羽田京急バスと成田空港交通が空港内ターミナル連絡無料バスで導入しているだけです。
特に公営(東京都・横浜市・川崎市)が買ってくれないのが辛いのでは…。
名古屋市営バスの都心循環ループ用のエルガミオ・ノンステップについては、今月1日の本体の更新で掲載しました。
こちらからどうぞ。
(「いすゞ」のコンテンツを選択してください。)
◆箱根登山バスのセレガハイブリッド
またセレガハイブリッドですが、箱根登山バスが定期観光用にセレガハイブリッドを導入、合わせて定期観光バスのリニューアルを行ったという事です。
以前も書きましたが、昔の箱根登山バスは10コース・14便の定期観光バスを運行していましたが、やはり乗客が相当減ったのでしょう。
1コース1便だけになってしまいました。
なのでこの先どうなるか心配していましたが、本腰を入れて巻き返しに出たようで心強いと思います。
コースも、多彩な乗り物を擁する小田急グループらしく、海賊船やロープウェイ、ケーブルカーに乗る区間もあって、乗り物好きにも受けそうです。
また、「鈴広かまぼこの里」(箱根駅伝復路の中継地点ですね)にはパークアンドライドの駐車場が設けられているそうですが、定期観光バスでは初の試みなのでは?
ただ、始発の箱根湯本の発車が10時という事は、ロマンスカーVSE使用の<はこね号>からは接続しませんね。
後は、同じく箱根の定期観光バスを運行する伊豆箱根バスあたりも、こういうのをやってくれるといいと思います。
◆ はとバス「あの歌この歌 東京ドライブコース」
正直こういう、皆が一斉に大合唱するというのは、あくまで個人的には好きではないのですが、それにしても、丸々昔の歌ばかりでもなく、『およげ!たいやきくん』やキャンディーズもやったようなので(これらも古いか?)、意外に客層もバラエティがあったのでしょうか。
だけどサリーちゃんにメーテルのコスプレですか…。
◆ 「港区のちぃばす」 運行規模を拡大
港区のコミュニティバス「ちぃばす」は、2004年に田町ルートと赤坂ルートで運行を開始しましたが、今年になってルートが一気に7つに増えたそうです。
当初は大江戸線開通による再編成で廃止になった都営バスの代替、という意味もありました(他の区のコミュニティにもそういう性格がある所があります)が、今回新設のルートは、最初からバス空白域だった所にも設定されているようです。
以前からの2ルートはリエッセ・レインボーⅡともCNG改造されていましたが、ポンチョはディーゼルバスのままの運行の由。
協同観光バスが上尾市コミュニティでCNG改造のポンチョ(これは次の5月の更新時に本体で公開します)を運行しているのだから不可能ではないのにと思ったのですが、充填設備の問題のようです。
台数が増えたのだから、自前で新設する事も考えられるのですが、やはり「ちぃばす」だけでは費用が割に合わなくなるのでしょうか。
「ちぃばす」は区民以外の外来の乗客の取り込みも考えているようですが、その意味で(「ちぃばす」に限らず)今後考えて欲しいのは、都営交通との連携。
たとえば、「みんくるガイド」(都営バスの路線図)に各区のコミュニティバスの路線も加えるとか、「都営まるごと切符」でコミュニティバスにも乗れるようにするとか(多少値上げも必要になるかもしれないが)、そういう施策があってもいいと思います。
コミュニティが都バスの空白域を埋めてくれているのだし、うまく連携すれば、双方の利用者の増加にもつながるのではないでしょうか。
◆ さようなら 姫路市営バス
これについては私も№182で最終日の模様を書きましたので、是非ご覧ください。
ワンステップ車2台が相次いで姫路駅前に姿を見せたのは、「市営バスお別れ便」だったんですね。
◆ 大宇BX212Sロイヤルハイデッカー、再び日本上陸
そういえば、この所ヒュンダイ・ユニーバスのニュースが多い一方で、大宇(デーウ)の名前を聞かないなあ、サンデン等に入った後どうしたのだろうと思いましたが、導入後のアフターケアが大事なのは韓国車でも同じですね。
今度のデーウはかなり本気みたいで、ヒュンダイとの競争も激しくなりそう。
一方で広交観光がユニバースを導入したという事なので、中国地方では、ひょっとしたら韓国2社の競演が見られるのかも知れません。
◆ バス事業者訪問135 富士急グループ
いろいろな面でもっと注目されても良い事業者グループのはずなのに、これまであまり取り上げられる機会がなかった所なので、今回の特集は歓迎でした。
富士急って行ったら、著名な女子スケート選手を多数輩出する所でもありますが、乗り物以外ではなんといっても「富士急ハイランド」が有名ですね。
この富士急ハイランドを目的地とした高速バスも多数運行されているわけです。
本文でも触れられていましたが、高速バスの中には、そのハイランドのアトラクションのラッピングを施した車両も少なくありません。
かつてはこんなのもありました。
以前ハイランドにあったアトラクション「ガンダム・ザ・ライド」のラッピング車。
他に赤系のザクのラッピングもありました。
あと、「リカちゃん」のラッピングもありましたよね。
本文で言うと、ハイランドの存在が高速バスの集客に結びついている部分があるので(バスターミナルもある位で)もう少しその辺について突っ込んだ話が聞ければと思いました。
ローカル線については、「生活の道具として使える便数が維持されている」という評価なのですが、一方でそうかなあ…と思う部分も。
(2007年9月22日撮影)
ここは山梨県道志村を走る路線の終点で、神奈川との県境にある月夜野です。
(左の津久井神奈交バスは三ヶ木行)
東西に長い道志村を貫く富士急山梨バス路線がありますが、この路線は土曜日は早朝に1往復するだけ(真ん中の長又行のみ)、休日は全面運休になってしまいます。
(一番右端の「桂高校」行の富士急は、連休のため3日間動かない。)
支線はともかく、村の幹線がこれでいいのかなあと思ってしまうのですが、そういう流動しかないのも事実なのでしょう。
観光としても利用できるはずの路線なので、何とか改善が図られると良いと思っているのですが…。
分社以前から、既に静岡と山梨で雰囲気がかなり違うなあというのは、当時入手した時刻表の体裁からも感じられた事です。
あとは、本文でも指摘がありましたが、有料でもいいので、具体的な運転系統を記した路線図が欲しいですね。
少なくとも富士五湖付近は必要でしょう。
本文で言うと、電車の写真も欲しかったですね。
観光輸送で鉄道とバスの連携も必要だし、最近は「フジサン特急」「富士観光電車」というのもありますから。
アーカイヴスで、昭和天皇夫妻が乗車したボンネットバスがありました。
富士山麓電鉄時代ですが、「お召しバス」とは珍しい。
富士急平和観光の相模原営業所(プレジャーフォレスト・以前のピクニックランド)の営業所は八王子に移転していたのですか。
石和温泉からのローカル路線も取り上げられれば良かったと思います。
なお、BRCハイブリッドは、最近一部が大月や上野原に転属しているそうです。
本体へのデータの反映は、6月更新までお待ちください。
◆ その他
共栄車体工業の小倉の工場の写真がありますが、後姿で移っているエアロスターは、明らかに元相鉄バスですね。
次はどこで走るのだろう?
熊本バスと、松本電鉄の「ブルドッグ」は撮りたいなあ。
香港で新型2軸ダブルデッカー車(エンヴァイロ400)が走り出したという記事もありました。
バリアフリーと座席定員の確保の両立という点では、日本でもこういう車両の導入が検討されて良いのではないかと、いつも思っています。
どこかの事業者が輸入してみてくれませんか?
次号の事業者訪問は京阪バスだそうです。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません)