№194 秩父路に1000系旧塗装復刻車を追う

 2週間も前の話になってしまいましたが、4月3日(土)、秩父鉄道の1000系の旧塗装復刻車の撮影に行ってきました。
 秩父鉄道では国鉄101系を1000系として走らせていますが、その内合計6編成で、旧塗装を復刻させています。

◆1001F…国鉄スカイブルー(京浜東北線)
 1003F…国ウグイス(関西本線)
◆1011F…国鉄オレンジバーミリオン(中央線)
◆1012F…国鉄カナリアイエロー(総武線)

◆1002F…秩父鉄道旧型車(濃淡ブラウン)
 1007F…秩父鉄道入線時のカラー(イエローにブラウン帯)

 なお、1002Fは過去にこのカラーをまとった事はありません。
 また、1011Fは今年3月をもって引退しました。

 このうち、◆印の編成は既に撮影できているので、あと2編成、1003Fと1007Fを撮りに、「青春18きっぷ」を1日使って、熊谷に向かいました。
 動いているといいな…。

 朝方は曇り空。
 それでも、運用を把握して次につながればと、まずは羽生に向かいます。
 その羽生行が1003F、ウグイスでした…。

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 羽生で折り返して、熊谷で5分停車の最中に撮影。
 秩父鉄道沿線は芝桜のシーズンになり、通常<秩父路号>として運行される急行も、<芝桜号>と称しての運行になります。
 その<芝桜号>のヘッドマークをつけた6000系が留置されていました。

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 上熊谷~石原
 右側の線路は何ぞや?と思われる方も多いのではないでしょうか。
 これは、1983年まで熊谷~妻沼で運行されていた、東武鉄道熊谷線の廃線の跡なのです。
 本来は利根川を越えて、小泉線の西小泉まで延びる予定でした。
 最後まで非電化で、ディーゼルカーのキハ2000形が使用されていました。
(現在は朝日自動車のバスが運行されています。) 

 広瀬川原の車両基地の格納庫の中に、1007Fの姿がありました…。
 残念。
 基地の隅には、リタイアしたばかりの1011Fの姿も見られました。
 武川のあたりから青空が広がってきました。

 小前田で途中下車。

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 小前田で、上り貨物列車が、下り<パレオエクスプレス>の通過を待ちます。
 C58にも「SAKURA」のヘッドマークがついていました。

 その貨物列車は…。

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デキ100形
 この107号は、元々は岩手県の松尾鉱業で運行されていて、同路線廃線後に秩父に来ました。
 正面窓のツララ切りはその名残。

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ヲキ100形
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ヲキフ100形

 この両者が編成を組み、これを2編成つないで運行されます。
 日曜日でも運行されるほど、秩父鉄道のセメント輸送は盛んです。
 ところがこの2月、荷主の太平洋セメントが、秩父工場(秩父太平洋セメント)でのセメント生産の中止を表明しました。
 今年度の上半期中の中止と言う事なので、まもなく見納めという事になってしまいます。
 他の事業は当面継続と聞いていますが、秩父鉄道の貨物輸送はどうなってしまうのでしょうか…。
 一大事ですね…。

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 ここで、小前田で見た1000系旧塗装復刻車の画像をご覧頂きます。
 中央・総武線各駅停車のカナリアイエロー。

 後続の電車で三峰口へ向かいます。
 これが、東急8090系の7500系でした。
 8090系といったら、比較的最近の系列というイメージがあったので、ずいぶんと早いリタイアだなあとか思ってしまいます。
 1000系と同じワンマン運転ではあるのですが、車内放送がぜんぜん違います。
 英語放送まであったりして。
東急8500系の7000系も同じ。)

 秩父で<パレオエクスプレス>を追い抜きます。
 沿線は桜や菜の花が満開。
 その花の香りにも誘われてか、沿線は<パレオエクスプレス>を狙う「鉄」が、沿線のそこかしこに見られます。
 どうか、事故のないように…!

 三峰口に着くと、清掃で一旦入庫になります。

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 西武4000系と並ぶ7500系。
 秩父鉄道は、車両基地は広瀬川原にありますが、旅客車については熊谷と三峰口をベースに運用されていて、特に三峰口では清掃のために、運用の入れ替えも頻繁に行われます。
 秩父鉄道では、旧塗装復刻編成の運用は公表していません。
 なので、自分で見た限りですが、土休日の三峰口の折返しパターンを記してみました。
 追跡の参考にしてみて下さい。

 下り 1513列車(10時27分着) → 上り 1532列車(11時33分発)
    1517列車(11時06分着) → 清掃に入るため、上りはどの列車に入るか解りませんでした。
    1519列車(11時32分着) →    1534列車(12時24分発)
    1521列車(12時17分着) →    1536列車(12時54分発)
    1523列車(12時37分着) →    1544列車(14時57分発)
 上り1540列車(13時43分発)と、1542列車(14時21分発)については、下りのどの列車から入るのか、ちょっと解りませんでした。
 ゴメンナサイ。

 先に乗ったウグイス編成を撮るため、今日は三峰口からすぐに折り返します。
 発車の直前、秩父で追い抜いた<パレオエクスプレス>が到着しました。

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 ウグイス編成の1009Fは、野上で撮りました。

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 このカラーは、山手線ではなく、関西本線の復刻とされています。
 なので、正面には黄色の警戒帯も再現されています。
 全線都会の山手線はともかく、関西本線(今「大和路線」と呼んでいる区間)だと山間部の区間もあるので、ウグイス色が森林の緑に溶け込んでしまうのでしょう。
 今の201系が白い帯を巻いているのも同じ理由でしょうね。
 なお、この編成は、この日は

三峰口 → 1514列車 → 羽生 → 1515列車 → 影森 → 1528列車 → 羽生 → 1529列車 → 三峰口

 のパターンで運行されていました。

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 その野上駅。
 多少質素な感じもする駅舎です。
 この野上には、宮沢賢治が地質調査で訪れた事があったそうです。

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 それを記念して、6年前に石碑が駅舎の隣に造られました。
(当時野上駅は本野上と呼んでいた。)

 今日はこれで帰る事にします。

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 最後にもう一度、熊谷駅の並び。
 左から5000系(都営地下鉄三田線6000系)、1000系、6000系。
 なお、中央の1002Fは24列車で熊谷に着いて、そのまま入庫になったようです。
 パンタグラフがあがったままなので、この後再び運用に入ると思います。

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秩父路遊々フリーきっぷ
 今日はこの切符を利用して秩父鉄道線を巡りました。
 原則土休日のみの発売ですが、芝桜開花の今の時期は毎日発売になっているようです。
(5月5日まで)
 切符は、今年になってデザインが変わりました。

 今日は、今後の旧塗装復刻車追跡のお役に立てるように、少し運用も記してみました。
 何しろ元々が101系で老朽化が進んでいるのも事実ですし、現にオレンジバーミリオンの1011Fはリタイヤしてしまいました。
 後は1007Fを残すのみですが、少し急いだ方が良さそうですね…。

 明日からは、5日~8日にかけての東北旅行について記します。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)