№192 JA8941 スペシャル・マーキング集

 今日は旅客機の事を書きます。
 旅客機といえば、アイスランドの火山の噴火による火山灰の影響で、ヨーロッパ各国の空の便は昨日から大混乱に陥っています。
 昨日ロンドンやアムステルダムに向かって成田を出発したJALやANAの便は、その日の深夜に成田に引き返したようですし、さっきパリ(シャルル・ド・ゴール)空港の様子を撮影したTVニュースを見たら、ANAのB747-400が足止めを食らっていました。
 今日も、少なくともJAL・ANAのヨーロッパ路線は全便欠航になったそうだし、ロンドン(ヒースロー)空港は明日の午前中(日本時間)位までは閉鎖が続くそうです。
 関東地方は今日・明日と真冬並みの寒さながら、明後日は晴れの予報が出ています。
 なので、成田空港にでも行こうかなあ、と思っているのですが、ヨーロッパ便の欠航が続くようだとつまらないかも…。

 さて、今日はJALの国内線用B777-300、JA8941号機について書きます。
 JA8941号機は1998年8月より、鶴丸カラーで就航しました。
 この頃はスペシャルなマーキングはなかったのですが、JAS統合後の新カラーになってから、急に年毎に各種マーキングが施されるようになります。
 一応、撮影したすべてのスペシャルマーキングをご覧頂こうと思います。
 JA8941号機のスペシャルマーキングについては、№4№179でも取り上げていますから、重複する部分が多々ありますが、あらかじめご了承ください。

1.旧塗装(鶴丸)

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 旧塗装で、伝統の鶴丸カラー。
 B777-300は、B777-200の胴体延長型で、JALにとってはこれが1号機でした。
 旧塗装時代には、国内線用のB777には、「スタージェット」の愛称の元、一機毎に1等星の名前が与えられていました。
 写真のJA8941は、「レグルス」(獅子座)。
 ちなみに、他の機材では、
 B777-200 : JA8981…「シリウス」 ・ JA8982…「ベガ」 ・ JA8983…「アルタイル」 ・ JA8984…「ベテルギウス」 ・ JA8985…「プロキオン」
 B777-300 : JA8942…「スピカ」 ・ JA8943…「アークトゥルス」 ・ JA8944…「アンタレス」 ・ JA8945…「デネブ」
(なお、JA751J・JA752JはJAL・JAS統合決定後、現在のカラーをまとって旧JASに導入されたため名無し。)

 JASとの統合後、垂直尾翼から鶴丸が消え、太陽をイメージした赤をあしらった、現在のカラーになりました。
 この後、5種類のスペシャルマーキングを纏うことになります。

2.シドニー・オリンピック

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(2004年6月5日撮影)
 2004年のシドニー・オリンピック開催時のスペシャル・マーキング。
 後部に「がんばれ!ニッポン!」とおなじみのロゴが書き込まれています。
 なお、前回2008年の時には、過去の五輪のメダリストの顔写真が並んだデザインがありますが、この時はJA8945に施されました。

3.JAL悟空

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(2006年2月6日撮影)
 「JAL悟空」というのは、JALが発売する国際線の正規割引運賃の名称で、当時フジテレビで放映されていた「西遊記」とのタイアップでこのデザインが実現しました。
 孫悟空役の香取慎吾が大きくデザインされています。
 ポートサイド側とスターボード側では、表情が異なります。
(個人的には「西遊記」といったら、堺正章・夏目雅子主演でゴダイゴが主題歌を大ヒットさせた、約30年前の日本テレビでのシリーズを連想するのですが。)

4.ワン・ワールド プロモート
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 JALは2007年4月にワン・ワールドに加盟しましたが、当時は知名度が低かったため、国際線用のB777-200ER(JA704J)と共に、プロモート用のマーキングが施されました。
 この時は他のエアラインはかかわらず、JALオリジナルの取り組みになりました。
 なお、現在は「one world」統一デザインの機体が数機飛んでいますが、国内線用B777-300ではJA752Jに施されています。

5.KOBUKURO JET

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(2009年8月20日撮影)
 2009年8月にスタートしたKOBUKUROの全国ツアーのサポートエアラインとなった事で、この機体と、JTAのB737-400(JA8587)の2機に、2人のシルエットがあしらわれました。
 ただ、ご存知の通り、この時期はJALの経営悪化の問題が一気に表面化、会社自体がどこへ行くのか、どうすべきかという議論が連日マスコミを騒がせており、そのため今一つ影が薄くなってしまった事は、残念でした。

6.ドラえもんジェット

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(2010年3月30日撮影)

 一転してファミリー向けのマーキングになりました。
 これは№179でも書きましたが、「ドラえもん」映画30周年記念のマーキングで、JALが協賛スポンサーであった事で実現しました。
 こちらは国民的人気の「ドラえもん」という事もあるし、それ以上に会社更生手続きが始まった直後のマーキングという事で、逆に大きく注目を集めたような気がします。

 「ドラえもんジェット」もまもなく就航が終了するものと思われますが、この後、どんなスペシャルマーキングが見られる事になるのでしょうか。
 今は再建の途上でそのような余裕はないかも知れませんが、是非皆が笑顔で見る事ができるマーキングが、いつか再び見られる事を願います。
 個人的には、「スタージェット」時代のような、1機毎に個性あるネーミングが復活したらいいなあと思っているのですが。
 JALの伝統でもありますし。
 B777-300自体は、後がなくなったB747-400Dに代わって国内線の主役になった感があり、4月からはセントレアでも沖縄線で見られるようになりました。
 今後とも、幹線を中心にした活躍が期待されます。

 それにしてもなぜ、JA8941だけなんでしょうね?
 JALの国内線用B777-300は全部で7機ありますが、後はJA8945が「SAMURAI BLUE」「がんばれ!ニッポン!」(北京)、JA752Jが「チーム・マイナス6%」そして現「one world」タイトルで飛んでいますが、JA8942・8943・8944・751Jに関しては、一度もスペシャルマーキングにはなっていないはずです。
 整備上のタイミングという事があるようですが…。

 今回の記事については、
「新・旅客機形式シリーズ01 Boeing 777」(イカロス出版)
を参考にさせて頂きました。


 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)





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