№199 北東北にバスと鉄道を追った4日間 5.弘南線と弘南バス

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4月8日(木)
 いよいよ最終日。
 6時過ぎの青森上空は、青空が広がっていました。
 でも、8時前後位から雲が押し寄せてきます。
 多少不安を抱えつつ、弘前へ向かう事にしました。
 その前に。

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 暮れの新幹線開通に対応してか、駅前では広場の整備が進められています。
 その一貫か、駅前には青森市営バス・JRバス東北統一の案内所が、観光案内所に同居する形で新設されていました。

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 一方、かつてのJRバスの「駅」は閉鎖され、既に解体されて更地になっていました。
 3年前に青森を訪れた時のJRバスターミナルは本体の方で掲載しています。
 こちらをご覧ください。

 8時35分発642Mで弘前に向かいます。
 701系の102編成。
 この編成はパンタグラフがシングルアームになっています。
 また、車内のワンマン運転用の運賃表は、最近バスでチラホラ見られるようになった、液晶式の2面(レキップ)になっていました。
(ただしこの列車は車掌が乗務するため無表示。)
 これで、今回東北で乗った電車は、(IGR・青い森を含めて)全部701系という事になりました。

 それにしても普通列車では、8時35分の次が11時16分まで3時間近くも開くというのは、あまりにも少なすぎるのではないか?
 ローカル線ならまだしも「本線」であるし、青森と弘前という県内でも大都市同士を結ぶ区間なのだから、1時間に1本程度は必要なのではないか?
「通勤型」を使う路線でもあるし。
 この点、新幹線新青森開業で改善が図られる事を期待します。

 その新青森駅が近づいてきます。

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 奥羽線に立ちはだかる壁のよう。
 奥羽線に関しては、構内の2線化が進められています。
 ただ、青森との間の複線化という所までは行われないようです。

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 大釈迦で待ち合わせた快速<深浦>。
 キハ48同士の2連というのは、意外に珍しいかも。

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 北常盤では特急<つがる>を待ち合わせ。
 
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 ちょっとは奇跡を期待したのだけれど、岩木山も雲に隠れてしまっています。

 弘前駅は橋上駅に改築されていました。
 また、弘南鉄道の駅は完全に分離され、城東口に移転しています。
(昔は改札は別ながら、JRの跨線橋を渡って弘南線のホームに行くという、北日本の私鉄でよく見られた形態だった。)

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 その新しい弘南鉄道の弘前駅。

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 弘南鉄道弘前駅の改札口。

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 ホームは1面2線は変わっていません。

 とりあえず黒石まで1往復します。
 弘前は変わったけれど、沿線は全然変わっていないようです。

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 黒石駅に並ぶ7000系とラッセル車のキ104。

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 弘南鉄道黒石線の検修庫もいまだに残っていました。
 手前のホームもそのままです。
 黒石線は国鉄黒石線を1984年に引き継いで営業していましたが、1998年に廃線になりました。

 弘前へ戻って、12時を過ぎると、一気に晴れてきました。
 多少時間が短くなりましたが、弘前駅近辺で弘南バスの写真を撮りまくります。
 一部ですが、ご覧頂きましょう。

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弘南バス 青森200か304
 土手町循環100円バス。
 日中10分間隔というから、かなり破格のダイヤと言えます。
 なお、この車両は側面全体がペイントされており、車番が判明できませんでした。
 なので、登録番号を表記しておきます。

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弘南バス 50201-2
 旧塗装車がまだ残っていました!
 ひょっとしたら最後の1台、とか?

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弘南バス 50305-2
 青森空港行連絡バス。
 貸切格下げでしょう。

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弘南バス 32108-9
 弘前では、昔からローザを多用していましたが、それは今でも変わらないようです。
 さすがに2ドアではありませんが。

 弘南バスの写真については、5月1日(4月30日夜)の本体の更新時に公開いたします。
(一部交換も含む。)
 弘南バスは、一頃よりもさらに中・小型化が進んでいるようです。
 大型車は、相鉄らしきエアロスター等、あまり見なくなりました。

 改めて、改築された弘前駅をご覧頂きましょう。
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 名残は惜しいですが、今日はこれから帰路につかなければなりません。
 青森空港からJAL1208便に搭乗する事になりますが、それについては明日。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)

№198 北東北にバスと鉄道を追った4日間 4.盛岡から青森へ

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4月7日(水)
 朝方の盛岡は冷たい雨が降っています。
 なのに昨日、セーターをどこかにおいてきてしまって寒い事…。

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 早朝の盛岡駅前。
 右側のJRバスは6時30分発の久慈行急行「白樺号」。
 左の県交通バスは営業所からの出庫便で、この後大船渡へ行くようです。
 北東北は貸切格下げの一般路線バスが多いとはいえ、スーパーハイデッカーですか。

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 夕顔瀬橋付近を走るJRバス<白樺号>。
 晴だったら、背後に岩手山が見えるはずなのですが、残念です。

 しかし、10時を過ぎると、急速に青空が広がってきました。
 IGRに乗る直前まで、駅前でバスを撮影していました。
 その中から数枚。

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岩手県交通 岩手200か670
 国際興業カラー(旧塗装)のキュービック。
 今や、盛岡の街中を走る県交通大型車はほとんどこれです。
 まるで、10年位前の池袋とか、浦和にいるかのような錯覚も覚えます。

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岩手県交通 岩手200か128
 鶯宿温泉からの長距離便。
 やはり貸切格下げですね。
 前ドア横に「国際興業グループ」と書かれているのがお解かりでしょうか。

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岩手県北自動車 岩手200か985
 今度は県北バスをご覧頂きます。
 PB-RM360GANと推測します。

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岩手県北自動車 岩手22か1280
 宮古からの「106急行」。

 もっと撮影を続けたかったのですが、11時38分発のIGR4527Mで二戸へ向かう事にします。
 盛岡~八戸はIGR・青い森鉄道経由の場合、運賃は2,960円。
 JRだったら1,620円なので、正直ちょっと高いです。
 ただ、通しで買えば途中下車が可能です。

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 二戸駅。

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 二戸駅前。
 駅前には、JRバス東北の二戸営業所があります。
 例によって、JRバスの路線もかなり少なくなっています。
 その中で、二戸病院行は比較的本数が多くあります。
(市販の時刻表やJRバスのホームページにはないのですが。)
 二戸の市街地は駅から離れているので、連絡の意味もあるようです。
 なお、少なくなったといっても、葛巻や浄法寺、軽米への路線はあるのですが、JTB時刻表では全て削除されています。
 もはやJRバスも、他の事業者とまったく同じ扱いです。

 二戸で撮影したバスの写真を数枚ご覧頂きましょう。

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ジェイアールバス東北 P337-06533
 レインボーⅡ。

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ジェイアールバス東北 P331-01532
 エルガミオ。
 他のJRバス東北の営業所にも配置があります。

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ジェイアールバス東北 644-8974
 二戸~久慈線<スワロー号>。
 新幹線連絡便ですね。

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 これは、二戸市のコミュニティバス「にこにこ号」です。
 在来路線の廃止代替の他に、曜日限定で医療機関を連絡するコースもあります。
 白ナンバーですが運行はJRが受託しており、車内の座席のカバーにはツバメのマークがあります。
 運転手もJRの制服を着て運転します。

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ジェイアールバス東北 531-7408
 これが葛巻からの便です。
 残っているとはいえ、二戸~葛巻線は平日2往復、土曜日に二戸→葛巻・日曜日に葛巻→二戸各1本が運行されているだけです。

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岩手県北自動車 岩手200か288
 岩手県北バスもわずかながら乗り入れがあります。
 これは、一戸の方から来たようですが、時刻表にはない便です。

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岩手県北自動車 岩手22き273
 これは伊保内営業所からの路線。
 「伊保内」というのは聞いた事がなかったのですが、九戸村にあるようです。
 それ程の長距離ではないと思いますが(所要40分)、貸切格下げ?車です。

 それにしても二戸駅界隈も、新幹線停車駅とは思えない程の田舎風情でした。

 15時22分の八戸行4533Mで二戸を後にします。
 ワンマン運転ですが、金田一温泉までは女性のアテンダントが乗務していました。
 最初はそのまま八戸経由で青森までダイレクトに行ってしまうつもりでしたが、まだ明るいので、途中下車してIGRまたは青い森鉄道の電車を撮ってみようと思います。
 青い森鉄道に入って、苫米地で下車してみます。
 上下ホームとも簡素な待合室があるだけの無人駅。

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 16時10分発の盛岡行4532M。
 青い森鉄道の701系100番台。
 オリジナルの新造車です。

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 苫米地の2時間の滞在の間、貨物列車が上下合わせて3本通過して行きました。
 今やELは皆EH500のようです。

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 17時01分発の二戸行2562M。
 これも青い森鉄道の701系でした。
 こちらはJRから譲渡された0番台。
 二戸から乗ってきた4533Mからの折返しです。 
 青い森鉄道の701系は今の所2編成しかなく、しかもIGRの7000系と共通運用になっています。
 ですから、短時間(といっても2時間)で2本とも撮れてしまったのは、ラッキーなのかも知れません…?

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 青い森鉄道の駅名票です。

 17時53分発4537Mで、今度こそ青森を目指します。
 今現在は、必ず八戸で乗換え。
 それで、八戸に着くと、ホームの表示が面白い。

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 わざわざ「青春18きっぷ」では乗れないと表示してありました。
 今年の12月に東北新幹線が新青森まで延長されると、東北本線の八戸~青森も青い森鉄道に譲渡される事になります。
 その時点で、再び盛岡~青森の直通が設定される事になるのでしょうか。
 だけど、「青春18きっぷ」で南から青森を目指すのはしんどくなりそうだなあ。

 今日は「青春18きっぷ」じゃないから、特急<つがる23号>に乗っても良かったけれど、結局特急料金が惜しく、直後の普通列車579Mで青森に向かいました。

 青森のホテルで見た天気予報では、明日の津軽地方は晴時々曇りと予報されています。
 弘前へ行くつもりなのですが、どうなるでしょうか。

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№197 北東北にバスと鉄道を追った4日間 3.秋田から盛岡へ

4月6日(火)
 朝起きて、部屋の外を見たら…。
 快晴じゃん。
 という訳で、朝食もそこそこに秋田駅へ戻る事になります。
(JRのダイヤ上、どこに行くにしても一度秋田駅に戻った方が良さそうなので。)
 今日は盛岡へ行くので、「青春18きっぷ」を一日使用。
 土崎駅からJRに乗ります。
 でも、秋田市内の1駅間だけなのに、7.1㎞も離れているのですね。
 土崎工場の構内には209系の姿がありました。

 最初は天気が悪いようだから、今日は秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行こうと考えていたのですが、結局羽後交通のバスの写真を撮るため、横手経由で盛岡を目指す事にします。
 とはいえ、横手へ行く列車は9時38分の436M(院内行)までないので、その間、駅からは少々離れますが、大町の交差点で秋田中央交通を中心にバスを撮影します。
 全部はお見せできませんが、一部をご覧頂きましょう。

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秋田中央交通 秋田200か319 P-LV314K(1989年)
 中古車ですが、秋田では5Eがまだまだ健在。

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秋田中央交通 秋田200か321 KK-RM252GAN(2003年)
 こちらは新車ですが、秋田中央交通への登録は上と同時なんですね。

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秋田中央交通 秋田22い440 U-HU2MMAA(1993年)
 秋田市営バスです。

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秋田中央交通 秋田200か799
 ゴメンナサイ、ちょっと形式不詳です。
 登録番号からして、かなり最近入ったものと思われます。

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秋田中央交通 秋田200か265 P-RU638BB(1989年) 
 空港バス。
 これも中古でしょう。

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羽後交通 秋田200か672
 本荘行の急行。
 昨日も書いたように、「急行」で走るのは秋田市内だけ。
 秋田中央交通のエリアだからでしょう。
 車両は臨港バスあたりの中古?

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羽後交通 秋田200か717
 高速バス湯沢・横手~秋田線。
「高速」というには随分チープな気もしますが、中は確かに高速バスのようなシートが並んでいるようです。
 
 秋田9時38分発院内行で横手へ移動。

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 横手駅。
 横手もかなり久し振り。
 確か11年ぶりになるでしょうか。
 この時は「レイク&ポート」で横浜から着いて、すぐに羽後本荘行に乗り換えてしまいました。
(本当は「ドリーム鳥海」で直接本荘に行きたかったけれど、満席だった。)
 あの時は相鉄の「ラピュータ」車(2-2シート)じゃなかったかなあ。
 なにしろGWの真っ只中だったので。

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 その当時とはまったく様相を変えている横手バスターミナル。
 駅から歩いて1~2分程度。
 なお、近距離路線は皆駅前広場にも入ります。

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 変わらないのは、赤・白・黄色の3色に塗り分けられた路上のバス停。
 でも、英文入りになっているのは現代的。

 横手でも数枚撮りましたが、その中から3枚ご覧頂きます。

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羽後交通 秋田22い899
 多分都営バスの中古でしょうが、登録番号からしたら、既に羽後交通在籍の期間の方が長くなっているのではないでしょうか?

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羽後交通 秋田200か304
 羽後交通にも、NSKボディはいるのですね。

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ジェイアールバス東北 H651-03402
 仙台からの高速バス<グリーンライナー>。
 この便はこの後湯沢まで行きます。

 残念ながら横手は曇ってきたので、当初の想定より1本早い北上線で、北上へ向かう事にします。
 北上線に至っては前回乗った記憶なし。

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 横手駅の時刻表。
 今横手って、特急・急行が1本もないのですね!
 東北新幹線開通前だったら特急<つばさ>・寝台特急<あけぼの>・急行<津軽><おが><きたかみ><千秋>等がいくらでも見られたはずですが。
 北上・大曲・新庄には新幹線が来ますが、完全にその谷間に置かれてしまっているわけです。
 ただ奥羽本線については、普通列車が1時間に1本は確保されているのが救いと言えます。

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 13時55分発734Dはキハ100-1+キハ100-35。
 ワンマン指定ですが、車掌が乗務していました。
(車内での発券と案内のみでドア扱いとかはやっていなかった。)

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 昨日から、平地では意外に雪を見ないなあと思っていましたが、さすがに山間部は雪が残っています。

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 ほっとゆだで3分停車し、横手行下り列車を待ち合わせ。
 その間にちょっと駅の外へ。

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 ほっとゆだ駅前で客を待つ岩手県交通バス。
 左は湯本温泉経由貝沢行。
 右は湯川温泉行。
 このカラーを見ると、岩手県に入った事を実感します。

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 錦秋湖。

 北上線も、かつては急行<きたかみ>の他、一時期181系の特急<あおば>が走った事があったし、最近では田沢湖線の新幹線工事の間、特急<秋田リレー>も走った事があったのに、今や快速すら走らない、完全なローカル線になっていました。
(貨物列車が3月改正まで走っていたようですが…。)

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 北上駅。
 ここも数年前に東北線の乗り継ぎの間に途中下車しただけで、随分久し振り。
 それにしても新幹線停車駅というのに、どうも活気が感じられない。
 駅前のホテルは昨年破産したばかり。
 また、既に閉店した駅前のイトーヨーカドーの後に代わりに入っているテナント群も、どこかちぐはぐとした印象を受けます。
 駅前を行き交う車の数も意外に少ないし。
 そういえば、駅前には信号がありません。
 バス停も、広場の中にあるのではなく、駅前の道路に面して立つだけで、あまりいい雰囲気は感じられませんでした。
 そんな中、わずかな時間の間に撮影した岩手県交通のバスの写真の中から2枚、ご覧頂きます。

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岩手県交通 岩手200あ206
 北上市コミュニティバス。
 といっても、国際興業グループの貸切統一カラー。

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岩手県交通 岩手22き1148
 北上線沿線に関しては、一般の中型車は皆、県交通カラーのままでした。
 このほか国際カラーの大型車も見かけました。

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 北上16時48分発2539Mの701系。
 盛岡に近づくと、ついに雨になってしまいました。

 駅前のホテルに宿泊。
 予報も、明日の盛岡の天気は良くないと伝えています。
 二戸に行ってJRバスを撮るつもりなのですが、どうなるでしょうか。

 今日公開したバスの写真のうち、羽後交通とJRバスの<グリーンライナー>については、本体の5月1日付(4月30日夜)の更新で公開する予定です。
(一部は交換という形で公開。)
 秋田中央交通・岩手県交通については当分先になります。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)



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