昨日の話になりますが、JALがプレスリリースで、2010年度の「路線便数計画」を正式にプレスリリースしました。
一般の関心も相当高かったようで、公式HP上ではアクセスがしにくくなっている事へのお詫びもありました。
(私は深夜という事もあってかすんなりアクセスできましたが。)
既に一部新聞等の報道で公になっている部分も多いですが、座席キロベースで国際線が4割、国内線が3割削減、加えてB747-400とA300-600Rが全機退役という、やはり相当厳しい内容になりました。
ここでは、公表された内容について、私なりの感想を書いてみたいと思います。
ただし、以前書いたように私は甘ちゃんな経済オンチで、業界内部の事も全然わからず、今日書く事もあくまで趣味的な部分に基づく憶測がかなり入っている事は、ご承知置きください。
また、このリリースを受けて各種報道が論評なども行っているようですが、それらは全部見ないで、全てリリースだけを基にして書いている事もお断りしておきます。
(「松井ジェット」として就航した事があるB747-400DとA300-600R。奇しくもこの両機種が、そろってJALから姿を消す事になった。)
《国際線》
まず運休・減便路線について。
サンパウロ(ブラジル)、アムステルダム(オランダ)、ミラノ・ローマ(イタリア)、ブリスベーン(オーストラリア)、デンパサール(インドネシア・バリ島)、コナ(ハワイ・オアフ島)から完全撤退。
イタリアは、ローマはともかくミラノは残るかと思われたのですが、これでイタリア自体から撤退になります。
しかし、観光の要素が強いデンパサールやコナ等はともかく、アムステルダムはビジネスユースが多そうな気がするし、そんなに成績が悪かったのかなあ。
歴史のあるディスティネーションだし、昔は週3~4便だった所、MD-11を導入したあたりからデイリー運航になって、着実に需要が伸びていたんじゃないかと思っていたのですが…。
私もMD-11のアムステルダム線を何度か利用させてもらいました。
関空~広州線は、関空開港時旧JASによって開かれた路線で、広州に日本の航空会社が乗り入れるのは初めてでした。
サンフランシスコは最初聞いて「えっ、ここも撤退?」と一瞬思いました。
何しろ、JALが初めて自主運航で乗り入れた、由緒ある場所ですから。
ただ、これは羽田へのシフトになるようです。
なお、これにより赤道より南のディスティネーションは、シドニーとジャカルタの2箇所のみになります。
撤退場所については、恐らくJAL便が全く行かなくなるのではなく、「ワン・ワールド」を中心とした、他の航空会社のコードシェア便で対応する部分も多くなるかと思われます。
特にイタリアの2地点は、間違いなくブリティッシュ・エアウェイズか、エール・フランスとのコードシェア便が設定される事になるでしょう。
サンパウロについても、アメリカン航空あたりとのコードシェアで、路線そのものは維持されるだろうと思います。
あるいは、ヨーロッパ(大西洋)経由のコードシェアもあるかも知れません。
実は、そう思える節があるのです。
JALは22日に、サンパウロ行の「ビジネスセイバー」(ビジネスクラスの正規割引運賃)を設定したとリリースしているのですが、新たに大西洋経由の運賃も発表しているのです。
撤退すると言っている場所への運賃ですし、JALの大西洋経由南米路線など最初からないのですから。
(実は日本~ブラジル間だと、アメリカ経由でもヨーロッパ経由でも、時間的な差はそんなにない。)
ただ、今回のリリースではコードシェア運航にまでは触れられておらず、これを受けて今後各社と交渉する事になると思われますので、必ずそうなるとも言えません。
一方、羽田発着の路線が新たに5路線開設になり、現在運航中の4路線も増便になります。
台北の「松山」(しょうざん)空港というのは、現在就航中の「桃園」(とうえん)空港とは別の「国内」線専用空港で、羽田D滑走路供用開始時に路線が開設される事が、既に日本と台湾の交渉で決まっています。
ほとんどが他の路線からのシフトですが、パリ線は成田発着便も維持されるようなので、純増になります。
(最も、去年まではセントレア発着便があったのですが。)
しかし、具体的なダイヤまでは公表されていないけれど、深夜・早朝発着枠利用という事は、パリ行はひたすら夜間の飛行になるでしょう。
時間は有効に使えるけれど、下界の景色を楽しめないのはつまらないなあ。
逆に香港線が昼行便に変更になります。
大阪(関西)~ソウル(金浦)線は国内・国際線共用で176席仕様のB737-800に変更するとありましたが、クラスJの設定がない、全普通席の機材(コードV31)の事のようです。
このための仕様だったという事でしょうか。
《国内線》
特に名古屋の両空港、セントレア・県営名古屋(小牧)両空港の廃止・減便が目立ち、小牧からは来年の3月26日を持って撤退となるようです。
既にそういう話はチラホラ聞こえていました。
その時点で思ったのですが、名古屋に関してはむしろセントレアの方から(国際線も含めて)撤退し、小牧一本に絞った方が良いのではないか?
他社との競争という点では、セントレアはどうしてもANAの方が強くなるし(名鉄がANAの大株主になっている事もある。)、今後の延びしろもなさそうな気がするのです。
むしろ小牧に路線を集中させて、市中心部に近い事をアピールしても良いのではないか?
もちろん大型機が就航できないので、札幌や沖縄の幹線はどうするのかという問題も起きるでしょうが、そこは便数を増やしてカバーするという事で。
廃止・減便ばかりでは、内部のモチベーションも上がらないですからね。
それから、これは初耳だったのですが、北海道エアシステム(HAC)は「持ち株比率を引き下げてJALグループ対象外」にするとの事です。
現在のHACは、JAL51%、北海道49%と持ち株比率がほぼ半々の「第3セクター」です。
JALが比率を引き下げるとなると、その分は北海道が引き受けるのか、それとも第3者に割り当てられるのか?
でも今の北海道にはそれを引き受ける余裕はなさそうに思えるし、かといってコミューター会社に新たに出資する企業が現れるのかどうか。
リリースが出たばかりなので、道は今の所コメントを出していないようですが、丘珠空港存続の問題もあるし(既にANAが6月一杯を持って撤退する事が決定済み。)、北海道内の航空路線そのものの行方に大きな影響を与える事は必至です。
HACもそうですが、今回は発表されていないものの、他のグループ会社の大幅な再編成も、今後十分にありえるでしょう。
なお、国内線の下期スケジュールについては8月末に改めて発表があるそうで、もう少し変化があるかも知れません。
特に12月に東北新幹線、来年春に九州新幹線が延伸するので、東京~三沢・青森線、福岡~鹿児島線あたりがどうなるでしょうか。
《機材》
この再編を受けて、既に書いたようにB747-400とA300-600Rが前倒しで、今年度中に全機退役する事になりました。
というか、少なくとも国際線のB747に関しては、この夏季スケジュールを持って全機運用を離脱するようです。
国内線は機材についてのスケジュールは公表されていないので解らないのですが、貨物用のB747も夏季を持って運航が終了するので、やはり時期をそろえて運用を終了するのではないでしょうか。
1970年の初就航以来ちょうど40年、通算100機以上運航されてきたJALのB747が、こんな形で終焉を迎えるとは、残念でなりません。
しかし、去年の時点で合計56機あった両者がいっぺんに消えるとなると(既にリタイアした機体もありますが。)、いくら路線の廃止や便数の削減が多いといっても、今後の運航に支障は出ないのか?と思ってしまうのですが。
当面は残りの機材でやりくりし、来年導入が予定されるB787に期待、という所でしょうか。
私事としては、とりあえず「one world」タイトルのB747-400を早く撮らないと。
先日(25日)成田に行った時に整備地区に駐機されているのを見ており、まさかこのままリタイアとは思いたくないのですが…。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
さて、明日は当ブログの更新はお休みし、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」の更新を致します。
今回の更新では新たにJRバス東北と神姫バスの画像の公開を始める他、この両者を含めて合計111枚の画像を追加します。
また、「アーカイヴ」では、先日廃止になった姫路市営バスの画像を公開します。
お楽しみに。
№204 私鉄の車両シリーズ38 のと鉄道NT100形
「私鉄の車両シリーズ」、今日は第3セクター鉄道ののと鉄道、NT100です。
のと鉄道は1988年3月、第3次特定地方交通線に指定されていたJR西日本・能登線を引き継いで営業を開始した第3セクター鉄道です。
旧能登線は戦後の1959~1964年にかけて全通しましたが、既に能登半島はマイカーの時代に入っており、輸送量は減少の一途をたどっていました。
石川県は鉄道存続のためには早期の第3セクター化が有効と考え、のと鉄道が設立されたものです。
この際に普通列車用として導入されたのが、NT100形でした。
NT100形は富士重工が開発した「LE-DC」で、わたらせ渓谷鉄道わ89-300形等と同系です。
前面窓はパノラミックウィンドウとなり、能登線内にトンネルが多い事から、貫通扉上部にもヘッドライトを2器装備しています。
エンジンは横型直噴式を1台装備、ブレーキはSME三管式の他、機関・排気ブレーキを備えています。
車内はセミクロスシートで、1次車は座席のモケットがオレンジ色でした。
富士重工製らしくバス用の部品を多用しており、冷房も直結式のバス用を使用しています。
(屋根上のクーラーのユニットが明らかにバス用ですね。)
暖房はエンジン冷却水仕様の温風ヒーターで、凍結防止のためドアレールとトイレ部にもヒーターを設けています。
13両が製作・投入されました。
続いて1991年にはJR七尾線の内の和倉温泉~輪島間がのと鉄道に譲渡されました。
この際は線路・施設は引き続きJR西日本が保有(第3種事業者)、のと鉄道は第2種事業者として営業すると共に、すべての列車が七尾まで乗り入れる形態となっています。
この際に2次車13両が製作・投入されました。
座席のモケットが赤系になった事と、燃料制御回路に若干の違いがあります。
1次車は後に2時車の性能に合わせる改造を行いました。
1次・2次合わせた合計が26両となり、JR以外の鉄道のDCの最大勢力になりました。
1997年以降、3両が畳敷きに改装されて、イベント列車に運用される事になります。
NT112(「くつろぎ」・1997年12月)・127(「やすらぎ」・1999年4月)・111(「やわらぎ」・1999年8月)です。
2000年3月一杯で七尾線の穴水~輪島間が廃止になった事で3両の廃車が発生。
NT103は能登線存続の願いを込めた黒ベースの「NOTO-EXPRESS」色となりました。
しかし、2005年3月一杯で能登線が全線廃止となり、16両が一気に廃車になりました。
さらに残存区間で運用されていた車両も老朽化が進んだ事から、能登線廃止と入れ替わりにデビューした新型NT200形へ置き換えられ、最後まで残ったNT127・132の2両も2006年一杯で引退しました。
廃車となった車両の大半はミャンマーに輸出され、一部は個人によって保存されています。
今回の記事は
「鉄道ピクトリアル2001年5月臨時増刊号 【特集】北陸地方のローカル私鉄」(鉄道図書刊行会)
「ローカル私鉄車両20年 第3セクター・貨物専業編」(寺田裕一・JTBキャンブックス)
「私鉄気動車30年」(寺田裕一・JTBキャンブックス) 等
を参考にさせて頂きました。
次回からは7回連続で、関西の大手私鉄の車両について書きます。
まず次回は、名鉄初のVVVF系列、3500系です。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
のと鉄道は1988年3月、第3次特定地方交通線に指定されていたJR西日本・能登線を引き継いで営業を開始した第3セクター鉄道です。
旧能登線は戦後の1959~1964年にかけて全通しましたが、既に能登半島はマイカーの時代に入っており、輸送量は減少の一途をたどっていました。
石川県は鉄道存続のためには早期の第3セクター化が有効と考え、のと鉄道が設立されたものです。
この際に普通列車用として導入されたのが、NT100形でした。
NT100形は富士重工が開発した「LE-DC」で、わたらせ渓谷鉄道わ89-300形等と同系です。
前面窓はパノラミックウィンドウとなり、能登線内にトンネルが多い事から、貫通扉上部にもヘッドライトを2器装備しています。
エンジンは横型直噴式を1台装備、ブレーキはSME三管式の他、機関・排気ブレーキを備えています。
車内はセミクロスシートで、1次車は座席のモケットがオレンジ色でした。
富士重工製らしくバス用の部品を多用しており、冷房も直結式のバス用を使用しています。
(屋根上のクーラーのユニットが明らかにバス用ですね。)
暖房はエンジン冷却水仕様の温風ヒーターで、凍結防止のためドアレールとトイレ部にもヒーターを設けています。
13両が製作・投入されました。
続いて1991年にはJR七尾線の内の和倉温泉~輪島間がのと鉄道に譲渡されました。
この際は線路・施設は引き続きJR西日本が保有(第3種事業者)、のと鉄道は第2種事業者として営業すると共に、すべての列車が七尾まで乗り入れる形態となっています。
この際に2次車13両が製作・投入されました。
座席のモケットが赤系になった事と、燃料制御回路に若干の違いがあります。
1次車は後に2時車の性能に合わせる改造を行いました。
1次・2次合わせた合計が26両となり、JR以外の鉄道のDCの最大勢力になりました。
1997年以降、3両が畳敷きに改装されて、イベント列車に運用される事になります。
NT112(「くつろぎ」・1997年12月)・127(「やすらぎ」・1999年4月)・111(「やわらぎ」・1999年8月)です。
2000年3月一杯で七尾線の穴水~輪島間が廃止になった事で3両の廃車が発生。
NT103は能登線存続の願いを込めた黒ベースの「NOTO-EXPRESS」色となりました。
しかし、2005年3月一杯で能登線が全線廃止となり、16両が一気に廃車になりました。
さらに残存区間で運用されていた車両も老朽化が進んだ事から、能登線廃止と入れ替わりにデビューした新型NT200形へ置き換えられ、最後まで残ったNT127・132の2両も2006年一杯で引退しました。
廃車となった車両の大半はミャンマーに輸出され、一部は個人によって保存されています。
今回の記事は
「鉄道ピクトリアル2001年5月臨時増刊号 【特集】北陸地方のローカル私鉄」(鉄道図書刊行会)
「ローカル私鉄車両20年 第3セクター・貨物専業編」(寺田裕一・JTBキャンブックス)
「私鉄気動車30年」(寺田裕一・JTBキャンブックス) 等
を参考にさせて頂きました。
次回からは7回連続で、関西の大手私鉄の車両について書きます。
まず次回は、名鉄初のVVVF系列、3500系です。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
№203 バスラマインターナショナル119(ぽると出版)
今日はバスラマ・インターナショナル119号を取り上げます。
いつもの通り、気になるトピックスを拾い、取り上げてみます。
◆各地の新車から
118号の時に書いた小田急バスのBRCハイブリッドの写真が掲載されました。
小田急バスの日野大型は41年ぶりだそう。
また、広島では国土交通省の政策もあり、セレガハイブリッドが相次いでデビューしているそうです。
また広島に行かなければならないなあ。
しかし、小田急以外でも西武バスとか、東京ベイシティ交通とか、多少サプライズな選択でBRCハイブリッドを導入する事業者が多いですが、一方で三菱ふそうのエアロスター・エコハイブリッドは、セールス的にちょっと苦戦みたいです。
関東だと、私の知る限りでは、羽田京急バスと成田空港交通が空港内ターミナル連絡無料バスで導入しているだけです。
特に公営(東京都・横浜市・川崎市)が買ってくれないのが辛いのでは…。
名古屋市営バスの都心循環ループ用のエルガミオ・ノンステップについては、今月1日の本体の更新で掲載しました。
こちらからどうぞ。
(「いすゞ」のコンテンツを選択してください。)
◆箱根登山バスのセレガハイブリッド
またセレガハイブリッドですが、箱根登山バスが定期観光用にセレガハイブリッドを導入、合わせて定期観光バスのリニューアルを行ったという事です。
以前も書きましたが、昔の箱根登山バスは10コース・14便の定期観光バスを運行していましたが、やはり乗客が相当減ったのでしょう。
1コース1便だけになってしまいました。
なのでこの先どうなるか心配していましたが、本腰を入れて巻き返しに出たようで心強いと思います。
コースも、多彩な乗り物を擁する小田急グループらしく、海賊船やロープウェイ、ケーブルカーに乗る区間もあって、乗り物好きにも受けそうです。
また、「鈴広かまぼこの里」(箱根駅伝復路の中継地点ですね)にはパークアンドライドの駐車場が設けられているそうですが、定期観光バスでは初の試みなのでは?
ただ、始発の箱根湯本の発車が10時という事は、ロマンスカーVSE使用の<はこね号>からは接続しませんね。
後は、同じく箱根の定期観光バスを運行する伊豆箱根バスあたりも、こういうのをやってくれるといいと思います。
◆ はとバス「あの歌この歌 東京ドライブコース」
正直こういう、皆が一斉に大合唱するというのは、あくまで個人的には好きではないのですが、それにしても、丸々昔の歌ばかりでもなく、『およげ!たいやきくん』やキャンディーズもやったようなので(これらも古いか?)、意外に客層もバラエティがあったのでしょうか。
だけどサリーちゃんにメーテルのコスプレですか…。
◆ 「港区のちぃばす」 運行規模を拡大
港区のコミュニティバス「ちぃばす」は、2004年に田町ルートと赤坂ルートで運行を開始しましたが、今年になってルートが一気に7つに増えたそうです。
当初は大江戸線開通による再編成で廃止になった都営バスの代替、という意味もありました(他の区のコミュニティにもそういう性格がある所があります)が、今回新設のルートは、最初からバス空白域だった所にも設定されているようです。
以前からの2ルートはリエッセ・レインボーⅡともCNG改造されていましたが、ポンチョはディーゼルバスのままの運行の由。
協同観光バスが上尾市コミュニティでCNG改造のポンチョ(これは次の5月の更新時に本体で公開します)を運行しているのだから不可能ではないのにと思ったのですが、充填設備の問題のようです。
台数が増えたのだから、自前で新設する事も考えられるのですが、やはり「ちぃばす」だけでは費用が割に合わなくなるのでしょうか。
「ちぃばす」は区民以外の外来の乗客の取り込みも考えているようですが、その意味で(「ちぃばす」に限らず)今後考えて欲しいのは、都営交通との連携。
たとえば、「みんくるガイド」(都営バスの路線図)に各区のコミュニティバスの路線も加えるとか、「都営まるごと切符」でコミュニティバスにも乗れるようにするとか(多少値上げも必要になるかもしれないが)、そういう施策があってもいいと思います。
コミュニティが都バスの空白域を埋めてくれているのだし、うまく連携すれば、双方の利用者の増加にもつながるのではないでしょうか。
◆ さようなら 姫路市営バス
これについては私も№182で最終日の模様を書きましたので、是非ご覧ください。
ワンステップ車2台が相次いで姫路駅前に姿を見せたのは、「市営バスお別れ便」だったんですね。
◆ 大宇BX212Sロイヤルハイデッカー、再び日本上陸
そういえば、この所ヒュンダイ・ユニーバスのニュースが多い一方で、大宇(デーウ)の名前を聞かないなあ、サンデン等に入った後どうしたのだろうと思いましたが、導入後のアフターケアが大事なのは韓国車でも同じですね。
今度のデーウはかなり本気みたいで、ヒュンダイとの競争も激しくなりそう。
一方で広交観光がユニバースを導入したという事なので、中国地方では、ひょっとしたら韓国2社の競演が見られるのかも知れません。
◆ バス事業者訪問135 富士急グループ
いろいろな面でもっと注目されても良い事業者グループのはずなのに、これまであまり取り上げられる機会がなかった所なので、今回の特集は歓迎でした。
富士急って行ったら、著名な女子スケート選手を多数輩出する所でもありますが、乗り物以外ではなんといっても「富士急ハイランド」が有名ですね。
この富士急ハイランドを目的地とした高速バスも多数運行されているわけです。
本文でも触れられていましたが、高速バスの中には、そのハイランドのアトラクションのラッピングを施した車両も少なくありません。
かつてはこんなのもありました。
以前ハイランドにあったアトラクション「ガンダム・ザ・ライド」のラッピング車。
他に赤系のザクのラッピングもありました。
あと、「リカちゃん」のラッピングもありましたよね。
本文で言うと、ハイランドの存在が高速バスの集客に結びついている部分があるので(バスターミナルもある位で)もう少しその辺について突っ込んだ話が聞ければと思いました。
ローカル線については、「生活の道具として使える便数が維持されている」という評価なのですが、一方でそうかなあ…と思う部分も。
(2007年9月22日撮影)
ここは山梨県道志村を走る路線の終点で、神奈川との県境にある月夜野です。
(左の津久井神奈交バスは三ヶ木行)
東西に長い道志村を貫く富士急山梨バス路線がありますが、この路線は土曜日は早朝に1往復するだけ(真ん中の長又行のみ)、休日は全面運休になってしまいます。
(一番右端の「桂高校」行の富士急は、連休のため3日間動かない。)
支線はともかく、村の幹線がこれでいいのかなあと思ってしまうのですが、そういう流動しかないのも事実なのでしょう。
観光としても利用できるはずの路線なので、何とか改善が図られると良いと思っているのですが…。
分社以前から、既に静岡と山梨で雰囲気がかなり違うなあというのは、当時入手した時刻表の体裁からも感じられた事です。
あとは、本文でも指摘がありましたが、有料でもいいので、具体的な運転系統を記した路線図が欲しいですね。
少なくとも富士五湖付近は必要でしょう。
本文で言うと、電車の写真も欲しかったですね。
観光輸送で鉄道とバスの連携も必要だし、最近は「フジサン特急」「富士観光電車」というのもありますから。
アーカイヴスで、昭和天皇夫妻が乗車したボンネットバスがありました。
富士山麓電鉄時代ですが、「お召しバス」とは珍しい。
富士急平和観光の相模原営業所(プレジャーフォレスト・以前のピクニックランド)の営業所は八王子に移転していたのですか。
石和温泉からのローカル路線も取り上げられれば良かったと思います。
なお、BRCハイブリッドは、最近一部が大月や上野原に転属しているそうです。
本体へのデータの反映は、6月更新までお待ちください。
◆ その他
共栄車体工業の小倉の工場の写真がありますが、後姿で移っているエアロスターは、明らかに元相鉄バスですね。
次はどこで走るのだろう?
熊本バスと、松本電鉄の「ブルドッグ」は撮りたいなあ。
香港で新型2軸ダブルデッカー車(エンヴァイロ400)が走り出したという記事もありました。
バリアフリーと座席定員の確保の両立という点では、日本でもこういう車両の導入が検討されて良いのではないかと、いつも思っています。
どこかの事業者が輸入してみてくれませんか?
次号の事業者訪問は京阪バスだそうです。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません)
いつもの通り、気になるトピックスを拾い、取り上げてみます。
◆各地の新車から
118号の時に書いた小田急バスのBRCハイブリッドの写真が掲載されました。
小田急バスの日野大型は41年ぶりだそう。
また、広島では国土交通省の政策もあり、セレガハイブリッドが相次いでデビューしているそうです。
また広島に行かなければならないなあ。
しかし、小田急以外でも西武バスとか、東京ベイシティ交通とか、多少サプライズな選択でBRCハイブリッドを導入する事業者が多いですが、一方で三菱ふそうのエアロスター・エコハイブリッドは、セールス的にちょっと苦戦みたいです。
関東だと、私の知る限りでは、羽田京急バスと成田空港交通が空港内ターミナル連絡無料バスで導入しているだけです。
特に公営(東京都・横浜市・川崎市)が買ってくれないのが辛いのでは…。
名古屋市営バスの都心循環ループ用のエルガミオ・ノンステップについては、今月1日の本体の更新で掲載しました。
こちらからどうぞ。
(「いすゞ」のコンテンツを選択してください。)
◆箱根登山バスのセレガハイブリッド
またセレガハイブリッドですが、箱根登山バスが定期観光用にセレガハイブリッドを導入、合わせて定期観光バスのリニューアルを行ったという事です。
以前も書きましたが、昔の箱根登山バスは10コース・14便の定期観光バスを運行していましたが、やはり乗客が相当減ったのでしょう。
1コース1便だけになってしまいました。
なのでこの先どうなるか心配していましたが、本腰を入れて巻き返しに出たようで心強いと思います。
コースも、多彩な乗り物を擁する小田急グループらしく、海賊船やロープウェイ、ケーブルカーに乗る区間もあって、乗り物好きにも受けそうです。
また、「鈴広かまぼこの里」(箱根駅伝復路の中継地点ですね)にはパークアンドライドの駐車場が設けられているそうですが、定期観光バスでは初の試みなのでは?
ただ、始発の箱根湯本の発車が10時という事は、ロマンスカーVSE使用の<はこね号>からは接続しませんね。
後は、同じく箱根の定期観光バスを運行する伊豆箱根バスあたりも、こういうのをやってくれるといいと思います。
◆ はとバス「あの歌この歌 東京ドライブコース」
正直こういう、皆が一斉に大合唱するというのは、あくまで個人的には好きではないのですが、それにしても、丸々昔の歌ばかりでもなく、『およげ!たいやきくん』やキャンディーズもやったようなので(これらも古いか?)、意外に客層もバラエティがあったのでしょうか。
だけどサリーちゃんにメーテルのコスプレですか…。
◆ 「港区のちぃばす」 運行規模を拡大
港区のコミュニティバス「ちぃばす」は、2004年に田町ルートと赤坂ルートで運行を開始しましたが、今年になってルートが一気に7つに増えたそうです。
当初は大江戸線開通による再編成で廃止になった都営バスの代替、という意味もありました(他の区のコミュニティにもそういう性格がある所があります)が、今回新設のルートは、最初からバス空白域だった所にも設定されているようです。
以前からの2ルートはリエッセ・レインボーⅡともCNG改造されていましたが、ポンチョはディーゼルバスのままの運行の由。
協同観光バスが上尾市コミュニティでCNG改造のポンチョ(これは次の5月の更新時に本体で公開します)を運行しているのだから不可能ではないのにと思ったのですが、充填設備の問題のようです。
台数が増えたのだから、自前で新設する事も考えられるのですが、やはり「ちぃばす」だけでは費用が割に合わなくなるのでしょうか。
「ちぃばす」は区民以外の外来の乗客の取り込みも考えているようですが、その意味で(「ちぃばす」に限らず)今後考えて欲しいのは、都営交通との連携。
たとえば、「みんくるガイド」(都営バスの路線図)に各区のコミュニティバスの路線も加えるとか、「都営まるごと切符」でコミュニティバスにも乗れるようにするとか(多少値上げも必要になるかもしれないが)、そういう施策があってもいいと思います。
コミュニティが都バスの空白域を埋めてくれているのだし、うまく連携すれば、双方の利用者の増加にもつながるのではないでしょうか。
◆ さようなら 姫路市営バス
これについては私も№182で最終日の模様を書きましたので、是非ご覧ください。
ワンステップ車2台が相次いで姫路駅前に姿を見せたのは、「市営バスお別れ便」だったんですね。
◆ 大宇BX212Sロイヤルハイデッカー、再び日本上陸
そういえば、この所ヒュンダイ・ユニーバスのニュースが多い一方で、大宇(デーウ)の名前を聞かないなあ、サンデン等に入った後どうしたのだろうと思いましたが、導入後のアフターケアが大事なのは韓国車でも同じですね。
今度のデーウはかなり本気みたいで、ヒュンダイとの競争も激しくなりそう。
一方で広交観光がユニバースを導入したという事なので、中国地方では、ひょっとしたら韓国2社の競演が見られるのかも知れません。
◆ バス事業者訪問135 富士急グループ
いろいろな面でもっと注目されても良い事業者グループのはずなのに、これまであまり取り上げられる機会がなかった所なので、今回の特集は歓迎でした。
富士急って行ったら、著名な女子スケート選手を多数輩出する所でもありますが、乗り物以外ではなんといっても「富士急ハイランド」が有名ですね。
この富士急ハイランドを目的地とした高速バスも多数運行されているわけです。
本文でも触れられていましたが、高速バスの中には、そのハイランドのアトラクションのラッピングを施した車両も少なくありません。
かつてはこんなのもありました。
以前ハイランドにあったアトラクション「ガンダム・ザ・ライド」のラッピング車。
他に赤系のザクのラッピングもありました。
あと、「リカちゃん」のラッピングもありましたよね。
本文で言うと、ハイランドの存在が高速バスの集客に結びついている部分があるので(バスターミナルもある位で)もう少しその辺について突っ込んだ話が聞ければと思いました。
ローカル線については、「生活の道具として使える便数が維持されている」という評価なのですが、一方でそうかなあ…と思う部分も。
(2007年9月22日撮影)
ここは山梨県道志村を走る路線の終点で、神奈川との県境にある月夜野です。
(左の津久井神奈交バスは三ヶ木行)
東西に長い道志村を貫く富士急山梨バス路線がありますが、この路線は土曜日は早朝に1往復するだけ(真ん中の長又行のみ)、休日は全面運休になってしまいます。
(一番右端の「桂高校」行の富士急は、連休のため3日間動かない。)
支線はともかく、村の幹線がこれでいいのかなあと思ってしまうのですが、そういう流動しかないのも事実なのでしょう。
観光としても利用できるはずの路線なので、何とか改善が図られると良いと思っているのですが…。
分社以前から、既に静岡と山梨で雰囲気がかなり違うなあというのは、当時入手した時刻表の体裁からも感じられた事です。
あとは、本文でも指摘がありましたが、有料でもいいので、具体的な運転系統を記した路線図が欲しいですね。
少なくとも富士五湖付近は必要でしょう。
本文で言うと、電車の写真も欲しかったですね。
観光輸送で鉄道とバスの連携も必要だし、最近は「フジサン特急」「富士観光電車」というのもありますから。
アーカイヴスで、昭和天皇夫妻が乗車したボンネットバスがありました。
富士山麓電鉄時代ですが、「お召しバス」とは珍しい。
富士急平和観光の相模原営業所(プレジャーフォレスト・以前のピクニックランド)の営業所は八王子に移転していたのですか。
石和温泉からのローカル路線も取り上げられれば良かったと思います。
なお、BRCハイブリッドは、最近一部が大月や上野原に転属しているそうです。
本体へのデータの反映は、6月更新までお待ちください。
◆ その他
共栄車体工業の小倉の工場の写真がありますが、後姿で移っているエアロスターは、明らかに元相鉄バスですね。
次はどこで走るのだろう?
熊本バスと、松本電鉄の「ブルドッグ」は撮りたいなあ。
香港で新型2軸ダブルデッカー車(エンヴァイロ400)が走り出したという記事もありました。
バリアフリーと座席定員の確保の両立という点では、日本でもこういう車両の導入が検討されて良いのではないかと、いつも思っています。
どこかの事業者が輸入してみてくれませんか?
次号の事業者訪問は京阪バスだそうです。
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