それで、何回か名前を出している、JALの「ドラえもんジェット」を撮るつもりで、羽田空港に行ってきたのですが、「ドラえもんジェット」自体は格納庫の前に駐機していたのが見えたものの、全く動く気配なし。
残念ながら今日はあきらめて、昼以降は別の場所でバスの撮影をしてきました。
JALに関しては、やはり経営再建問題の影響か、特に国内線では大型機の運用が非常に少なくなっているようです。
その事も含め、今日の事は後日取り上げます。
本題に入って、「私鉄の車両シリーズ」、今日は伊予鉄道の路面電車です。
市内線の2000形は、元京都市電2000形を1979年に購入したものです。
京都市2000形は1964年~1965年にかけて6両がナニワ工機で製作された、京都市電最後の新造車です。
間接制御方式で、単行のワンマン運転の他、ラッシュ時の連結運転や、急行運転で活躍しました。
デビュー当初は他形式と異なるコバルトブルーとアイボリーのツートンカラーで、ワンマン運転用の設備は、後の京都市電のワンマン化の手本となっています。
カラーはすぐにグリーンとクリームのツートンに改められたようです。
しかし、デビュー直後の1970年より市電の廃止が始まり、整備に手間がかかるという事もあって、京都市では充分に性能を発揮できなかったようです。
全線廃止より前の1977年、河原町~七条線廃線と同時に全車廃車となりました。
伊予鉄道には、廃止の翌年の1979~1980年にかけて譲渡されました。
2001号は京都市で保存される事とされたため、残りの5両(2002~2006号車)が番号もそのままで運行されています。
伊予鉄導入時には正面の行先表示装置を改造し、その上に前照灯を設置、前照灯があった部分に尾灯を移設しています。
側面には方向幕が新設されました。
また、京都市(1,435㎜)とは軌間が異なるため、台車の台枠はそのままで、車軸を交換しています。
カラーは京都市色のままとした広島電鉄の1900形と異なり、伊予鉄標準のオレンジ+クリームのツートンカラーに塗り替えられました。
車内は特に手を加えられてはいないようです。
2000形の車両の導入にあわせ、在来の車両も間接制御化、モーターの出力増強などが行われ、足並みが揃えられました。
1982年以降に冷房改造が行われています。
デビューから46年経ちますが、今だに全車両健在で、市内線で活躍が続いています。
2004年、伊予鉄道ではICカード「いーかーど」の実証実験を行い、その結果を踏まえて2005年8月より、郊外線電車・バスも踏まえて本格的な運用が始まりました。
もちろん2000形にも運賃箱にICカードリーダーが設けられています。
今回の記事は
「日本の路面電車Ⅰ 現役路線編」(原口隆行・JTBキャンブックス)
「ローカル私鉄車輌20年 路面電車・中私鉄編」(寺田裕一・JTBキャンブックス) 等
を参考にさせて頂きました。
また、京都市営当時については、京都市交通局の公式ホームページ “市電保存館 on www”を参考にさせて頂きました。
話が脱線しますが、この京都市の“市電保存館 on www”について。
参考資料として利用させて頂いておいてなんですが、交通局のHP内で、このコンテンツを探すのがヤヤコシイので、改善をお願いしたい所なのですが。
交通局のTOPページに名前がないんですよね。
とりあえず、TOPページ上の「Google」の枠内に「市電」と打ち込んで「検索」をクリックすると、サイト内にある、関連するページの一覧が表示されます。
内容自体はデータも詳細で良いと思います。
次回のこのシリーズは、元東急5000系の熊本電鉄5100形です。
関連して、全国各地に散った元東急5000系の写真もご覧頂く事にしています。
(申し訳ありませんが、福島交通だけありません。ゴメンナサイ。)
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)