確かにいくつかミスもあって悔やしい部分はあるかも知れないけれど、それでも自己ベスト更新だし、何より直前に、金妍児選手に世界歴代最高得点なんて出されてしまっては仕方ないですね。
胸張って日本に帰って来て下さい。
安藤美姫・鈴木明子両選手もお疲れ様でした。
それにしても日本国内の各メディアは皆騒ぎすぎ。
全然関係ない話題から始まってしまいましたが、今日は京阪の元特急車、1900系を取り上げます。
ちなみに1900系には、1956年デビューの1810系からの編入車がありますが、この1956年には、イタリアのコルティナ・ダンペッツェオで冬季オリンピックが行われています。
フィギュア・スケートは、男女とも日本人の出場はなかったようです。
京阪1900系は、1963年の淀屋橋地下線開業時に製作され、後に通勤車に改造されて21世紀を迎えてなお走り続けた元特急車です。
新造車と旧1810系の編入車からなり、最長で45年の間走り続けました。
旧1810系は1956年ダイヤ改正時の特急の増発に対応して、1800系の増備として製作された系列で、2ドア転換クロスシートを踏襲しつつ、車体を延長して18m級となり、京阪初の付随車を組み込んだ3連と、増結用の単行で構成されていました。
空気バネ台車を本格的に採用しています。
19両製作されました。
淀屋橋地下線開通時に最初から1900系として新造されたグループは、張り上げ屋根となり、正面は「スーパーカー」2000系と同様の丸みを持ったスタイルになりました。
ただし、アクセントとしてダミーのバンパーを設けています。
24両を製作し、旧1810系の内17両を改造・編入。
翌年に4両を新造して合計45両の勢力になりました。
この内14両がテレビカーになっています。
1971年に冷房装備の特急車3000系がデビューした後、翌年より1974年にかけて、全車両通勤車への格下げが行われました。
中間に扉を増設して3ドア・ロングシートとなり、カラーも濃淡グリーンのツートンカラーに変わりました。
元両運転台車の4両は、増設した中間の扉が両開きになっています。
1983年の1500V昇圧は、親子方式(MMユニットで片方を600V、片方を1500V仕様とした)を採用した編成替えを行って迎えました。
1985年より冷房化が行われ、同時に5両編成×9本にまとめられました。
先頭車は1両を除いて新造車グループが当てられ、旧1810型の1両を含めて正面のスタイルの変更(バンパー部を切り取り急行・標識灯を設置・車掌側窓の固定化・行先表示装置取り付け等)が行われています。
側面は保護棒を撤去し、すっきりとした外観になりました。
1900系は元々2つのグループから成立っている上に、それぞれ片運転台車・両運転台車・中間車が存在、さらに幾多の大掛かりな改造が繰り返されてきました。
そのため、1両毎の形態がかなりバラエティに富んだものになり、京阪ファンの格好の研究材料となってきたようです。
上に掲げた1921Fでは、
1921→新造車(最初から片運)
1995→元1810形の編入車(1890→1912 元片運 Tcから1900系編入時に電装)
1956→新造車(最初から中間車)
1996→元1810形の編入車(1820→1911 元片運)
1922→新造車(最初から片運)
となっています。
冷房化・編成替え以降は、本線の普通列車や宇治線・交野線で運用され、21世紀を迎えてもなお「奇跡的に」、全車両が健在でした。
しかし10000系等の投入により、2001年より廃車が始まり、2008年10月までに全編成が運用を離脱。
年末にさよなら運転を行なって引退を迎えました。
1929Fは赤+黄色の特急色を復刻して花道を飾っています。
【編成】
←出町柳・私市方 淀屋橋方→
*Mc1 1900 - M2 1980* - T 1950 - *M1 1980 - Mc2 1900*
* パンタグラフ(ない車両、位置が異なる車両がある)
今回の記事は
「私鉄の車両15 京阪電気鉄道」(保育社 ※現在はネコ・パブリッシングによって復刻 ↓)
「鉄道ピクトリアル1991年12月臨時増刊号 【特集】京阪電気鉄道」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル2000年12月臨時増刊号 【特集】京阪電気鉄道」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル2009年8月臨時増刊号 【特集】京阪電気鉄道」(鉄道図書刊行会) 等
を参考にさせて頂きました。
次回のこのシリーズは、阪急6000系です。
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