昨年、手持ちのJTB時刻表のバックナンバーを元に、「JTB時刻表大研究」の不定期連載を書きましたが、我ながら舌ったらずな面が否定できませんでした。
それで、今後記事を修正するための参考文献として、昨年の1000号発売と前後して発売された、JTBのキャンブックスシリーズ、「時刻表1000号物語」を、今年になってようやく購入しました。
「大研究」と被る部分が多々あるのを承知で、改めて当書から、表紙を中心にJTB時刻表を見直してみます。
「時刻表1000号物語」は、
1.表紙で見る「時刻表」のあゆみと鉄道史
創刊号(1925年(大正14年)4月号)から昨年(2009年5月号)の1000号までの表紙がメインですが、戦時中を中心に29冊が見つからず、空欄になっています。
2.「1000号記念」特別編集時刻表
ニュースを中心に、路線図や構内案内図、営業案内などを一部再褐
3.時刻表1000号の証人たち
時刻表の政策プロセスや歴代編集長の証言
の3部構成になっています。
特に各号の表紙は、単に技術の向上だけでなく、その時々の国鉄・JR等の交通業界や交通公社・JTBの置かれた状況をも物語っているようです。
1.表紙で見る「時刻表」のあゆみと鉄道史
1987年3月号以前の国鉄監修時代と、国鉄民営化以降の4月号以降に分けて書いてみたいと思います。
(1)1987年3月号以前
Ⅰ.創刊~太平洋戦争時
表紙なし(破けてしまった?)の1926年(大正15年)11月号には、朝鮮半島の路線図が記されています。
終戦の年の1945年となると、やはり戦争の影響なのか所在不明のものが多くなり、現存するものも薄くなってしまっているようです。
もっとも、時刻表があっても、戦中~戦後の混乱の中ではどれだけまともな旅行ができたでしょう?
コラムにもありますが、現存している時刻表にはローマ字が目立ちます。
占領下のアメリカの兵士が利用する事があったのでしょうか。
ようやく落ち着いたのが1947年(昭和22年)6月号あたりからで、1950年からEL(EF57みたい)、1953年(昭和28年)4月号~1956年(昭和31年)11月号の間は、EF5835の同じイラストがひたすら使われ続けてきました。
カラー写真は1963年(昭和38年)8月号が初めてで、東海道新幹線0系が起用されていますが、試作車のようです。
この後151系・153系・20系・101系など、国鉄時代の名車が表紙を飾っていきます。
1964年(昭和39年)10月号は当然東海道新幹線で、1年間新幹線が表紙を飾りました。
その後は在来線が続きますが、1966年(昭和41年)には、ローカル線の写真が意外に多く使われています。
3月号では日ノ影線(後の高千穂線→高千穂鉄道→廃線)の鉄橋を渡るキハ20、5月号では仙石線の73系(クリーム+朱色)、7月号では北海道の興浜北線(廃線)を走るレールバスが登場しています。
田舎(ローカル線)の旅も注目されるほど、国民(鉄道ファン)の暮らしにも、少しは余裕が出てきたという事でしょうか?
Ⅱ.昭和40年代~
通巻500号の1967年(昭和42年)10月号からは表紙のレイアウトも変わりましたが、写真はほとんどが新幹線・特急で、急行がわずかに取り上げられるものの、ローカルはほとんど出てこなくなりました。
高度成長真っ只中で、特急が押せ押せで増発され続けた事があるでしょうか。
その中では11月号では名神高速バスが新幹線と共に、1969年(昭和44年)6月号では東名高速バスが単独で取り上げられています。
鉄道以外の乗物は初めて。
また、1970年(昭和45年)は万国博覧会の年で、3月~8月号はひたすら万国博関連の写真が表紙を飾りました。
ほとんどはパビリオンでしたが、4月号が会場内のモノレールで、変則的ながら国鉄以外の鉄道が表紙を飾るのはこれが初めてでした。
1971年(昭和46年)2月号の上越線の排雪列車は、当時としては(ひょっとしたら現代でも)かなりマニアックなのでは…?
1976年(昭和51年)1月号は、宇高連絡船の「讃岐丸」で、船舶が初登場。
1977年(昭和52年)9月号でも、青函連絡船「津軽丸」が表紙を飾っています。
Ⅲ.昭和50年代後半~国鉄分割民営化まで
明らかに傾向の変化が見て取れたのが、1978年(昭和53年)10月号。
表紙デザイン自体も変わりましたが、この号(女の子が上野駅のホームで待ち合わせ)から表紙がはっきり人物本位になり、列車の単独走行シーンは1985年(昭和60年)位まではほとんど見られなくなりました。
1979年(昭和54年)1月号は改築前の鎌倉駅の駅舎で、駅が表紙を飾るのは初めて。
この後も、改札口の光景(1980年(昭和55年)の上野駅なんか、ほんの30年前なのに大きな時代の違いを感じさせる佇まいだ。)とか、ホームでの列車の待ち合わせとか、沿線でレジャーを楽しむ人々等が列車や駅舎と共に写っています。
1980年(昭和55年)10月号のの「札幌駅のスチュワーデス」というのは、最初は良く解からなかったのですが、見直してみて解かりました。
地平時代の札幌駅ホームに、特急<ライラック>の隣にスチュワーデス(たぶんJAL)の姿が見えました。
10月改正で千歳空港(現南千歳)駅が開業し、北海道のダイヤ体系が函館(連絡船接続)→札幌(航空便連絡)に転換した事に合わせています。
スチュワーデス(いまはキャビンアテンダントと呼称するのが普通)は、事前のキャンペーンで訪れていたのでしょう。
この表紙の傾向の変化について、コラムでは「国鉄の各種キャンペーンに合わせた」ものとしています。
1978年11月からの「いい日旅立ち」、1984年2月からの「エキゾチック・ジャパン」が、タイアップ曲のヒットもあって有名になったのはご存知でしょう。
それと、これはあくまで私の見方ですが、当時の国鉄自身の状況もあったと思います。
分割・民営化の是非を巡る論議が国会等で交わされていた当時、国鉄の現場が殺伐としたものになっており、1982年・1984年に発生した飲酒運転による寝台特急の大事故を頂点にした大小様々な不祥事が、連日マスコミを騒がせていました。
せめて時刻表の表紙位は穏やかなものにしたいという、国鉄当局の思慮があったような気がします。
1985年になってようやく落ち着きを取り戻したという事か、再び列車の走行風景が中心に据えられるようになりました。
最後の「国鉄監修」(1987年(昭和62年)3月号)は、根府川付近を走る東海道新幹線100系でした。
(2)1987年4月号以降
「国鉄監修」の文字が消えた最初の号を飾るのは、やはり新幹線100系。
それ以降今日まで、基本的には、「自然豊かな地方を走る新幹線・特急」が表紙の定番になっているようです。
やはり旅情を誘うという意味があるのでしょう。
ただ、一時期の「国鉄監修」時代ほど特急偏重でもなく、民営化時点ではかなり残っていた急行や、ローカル列車もふんだんに起用されるようになっています。
通勤電車は基本的に旅情を感じさせないので少ないですが、それでも1993年(平成5年)2月号の中央線201系、同年6月号の根岸線209系、2001年(平成13年)4月号の桜島線103系(USJラッピング)、2006年(平成18年)12月号の中央線201系(快速)・E231系(各駅停車)等の例も見られます。
一方で国鉄監修時代の末期には多用された、列車の姿がない駅のみという表紙は逆にほとんどなくなり、1992年(平成4年)6月号の原宿駅と、1993年(平成5年)4月号の矢祭山駅のみになります。
(1001号の昨年6月号はみなとみらい駅。)
なお、通巻800号の1992年10月号の表紙はスタンプ調のイラストで、写真が使われていませんが、これは1963年(昭和38年)7月号以来、実に29年ぶりの事でした。
鉄道業界内外のトピックス、特にダイヤ改正が表紙に反映されるのは、国鉄監修時代もそれ以後もかわらない傾向ですが、21世紀以降では、新テーマパークのオープン(USJ、TDS)、国際的なイベントの開催(サッカーW杯、愛・地球博)も、表紙のテーマに影響を与えているようです。
ダイヤ改正というと、夜行列車を中心に廃止になる列車も多くありますが、JTB版では先日の2010年2月号の〈北陸〉の如く、改正直前号で廃止となる列車の写真を多用する傾向も見られます。
2001年(平成13年)2月号の(旧)白鳥、2006年(平成18年)3月号の〈出雲〉、2007年(平成19年)3月号の〈東海〉、昨年の2月号の〈富士・はやぶさ〉とあります。
JR版ではこういう傾向はないように見えますが、どうだったでしょうか。
(JR版の今年の2月号はE259系〈成田エクスプレス〉だった。)
一方で、国鉄・JRの縛りがなくなった事で、表紙で取り上げられる乗物(乗物以外も)も、年を追う毎に多彩になってきました。
1988年(昭和63年)9月号は、海外の鉄道では初めて韓国・ソウル郊外の〈セマウル〉号と通勤電車が取り上げられましたが、2007年(平成19年)11月号では台湾の新幹線「台湾高速鉄路」が表紙を飾りました。
2001年(平成13年)1月号(通巻900号・社名変更号)はJTB本社ビル前を走る東京モノレールで、万博を除けば、(日本国内の)国鉄・JR以外の鉄道は初めて。
2005年(平成17年)3月号は小田急VSEで、初の私鉄特急。
2008年(平成20年)7月号の「ナッチャンWorld」(現在は休航)は、国鉄連絡船を除けば初の船舶。
同年10月号の旧広島市民球場の前を走る広島電鉄は、初の路面電車でした。
なお、1000号以降になりますが、昨年の9月号がはとバスのエアロキングで、国鉄ハイウェイバス以外のバスでは初、12月号がJALのB777-300で、旅客機が単独で表紙を飾るのも初めてでした。
さらに、7月号が和歌山電鐵のスーパー駅長「たま」(猫)で、人間以外の生物が表紙に起用されるのは異例でした。
2.「1000号記念」特別編集時刻表
「国鉄写真ニュース」 準急「日光」は上野~日光間が途中宇都宮のみ停車で約2時間。
今の東武直通の特急〈日光〉も新宿~東武日光間で約2時間ですから、ディーゼルカーの列車(しかも宇都宮経由)としては相当の俊足です。
新幹線の広告にある「第一銀行」は、今のみずほ銀行の母体。
「車両シリーズ」 現在50系客車はJRからは全滅し、真岡鐵道でSL列車用に3両残るのみ。
国鉄色復刻ブームの最中ですから、この連載も復刻してみたら面白いかも知れません。
「ひと目でわかる電化と複線区間」 黄色のページの定番企画。
青森~熊本間が電化された「ヨン・サン・トオ」時のものが掲載されていますが、今の目で見るとまだまだ非常に貧弱。
関西・紀勢・山陰・羽越といった本線でさえまだ全線非電化。
一方で今はなきローカル支線が相当書かれています。
(大半は終点の駅名が省略されてしまっている。)
国分寺から支線が延びていますが、東京競馬場への路線ですね。
(武蔵野線は開通していない。)
尻内→現八戸、氷川→現奥多摩、武蔵岩井→現武蔵五日市。
「創刊号索引地図」 東京では南武線、大阪では阪和線がありません。
どちらも私鉄として開通し、後に国営化される事になります。
「東海道新幹線索引地図」 トンネルの数が12箇所と意外に少なく、合計しても44.5㎞しかありません。
一番長いトンネルは新丹那の8.0㎞ですが、今の目ではこれでも短く見えるから恐ろしい。
(今年12月開業の東北新幹線・八甲田トンネルは26.5㎞)
東北新幹線や、来年3月の九州新幹線の全通時にもこの企画をやってみたら面白いのではないでしょうか。
「特急運転図」 新幹線岡山開業時のもので、当時は黄色のページに掲載されていたようです。
山陽本線で岡山から先は、名古屋以西始発だけでも昼夜合計25本の設定がありました。
これに東京からの寝台特急が加わる訳です。
現在、倉敷~門司間の在来線特急は0です。
「駅構内図」 新宿駅が狭い!
10番線までしかありません…。
山手線内外以外は全て中央線関連。
「付録ページ」 1978年(昭和53年)10月改正というと、愛称番号の統一(下り→奇数・上り→偶数)になった改正。
「8時ちょうどのあずさ2号…♪」が消えた改正でもあります。
(現在の8時ちょうどは〈スーパーあずさ5号〉)
一部特急の食堂車廃止が、座席数が増えるのでプラスになると見えるように書かれています。
「連絡早見表」 国鉄時代最後のダイヤ改正となった1986年(昭和61年)11月号と、創刊999号の2009年(平成21年)4月号の比較。
逆に3時間しか縮まらなかったのか、という感もあります。
「営業案内」 食堂車の営業案内は、こういうメニューがある食堂車が復活して欲しいなあと思った方も少なくはないでしょう。
今や、予約制で大枚叩いてフルコースを食べるしかないような食堂車が、ほんのわずかですから…。
最後に「たいむたいむてぇぶる」。
欲を言えば、列車の編成図が欲しかった所です。
3.時刻表1000号の証人たち
8代目編集長の石野哲氏と言うと、名著「時刻表名探偵」を書かれた方ですよね。
あれ面白くって、本屋で立ち読みしまくった経験があります。
(買わなかった。セコイ…。買っておけばよかった!)
あと、2003年に姿を消した交通案内社の時刻表についての裏話が興味深いと思いました。
非常に申し訳ない言い方になりますが、地味だったので書店に並ばなくなっても全然気付かなかったんです。
オマケとして、表・裏見返しに、「1000号歴史時刻表」。
表は東京から東海道・山陽・九州方面。
架空の列車として、「平成23年春から運転予定」の1101A〈さくら101号〉。
新大阪10:00→14:03鹿児島中央。
(途中岡山・広島・小郡・小倉・博多・熊本に停車の設定。)
裏は東京・上野から東北・常磐・北海道方面。
昭和57年6月23日の東北新幹線大宮暫定開業時点では、上野~大宮間〈リレー号〉の時刻も欲しかった。
架空の列車は「平成22年12月から運転予定」の101B〈はやて101号〉。
東京9:00→12:20新青森。
(途中上野・大宮・仙台・盛岡・八戸に停車の設定。)
もう1本、相当フライング気味ですが、「平成28年春から運転予定」の新函館行201B〈はやて201号〉。
東京10:00→13:45新函館。
(途中上野・大宮・仙台・盛岡・八戸・新青森に停車の設定。)
なお、(仮称)七戸は正式名称が七戸十和田と決まっています。
架空の新幹線の時刻表を見ると、なんだか故宮脇俊三氏の「線路のない時刻表」を思い出してしまいますが、実際に開業したら、どんなダイヤ、列車名になるでしょうか。
ダラダラと長文になってしまいましたが、それにしても表紙だけを眺めても、80年あまりの日本の鉄道事情の様変わりブリに驚かされた気がします。
当ブログ「JTB時刻表大研究」がいかに不備だったかというのも思い知らされました。
今後、当書も参考にしながら過去の記事についても書き加えるべき部分は書き換え、さらにこの後は遅れているカラーグラビアの研究もやりたいと思います。
※今後のJTB時刻表に望む事
もう少しページ数を少なくできないか。
一部の長大路線では区間によって運行本数に大きな格差があり(山陰本線、室蘭本線・千歳線など)、掲載区間を分割する事で、ある程度は圧縮が可能なのではないか。
また、民営化以降の快速の増発によって、幹線では普通列車との前後関係がわかりづらくなってきており(曜日毎に設定される列車の存在も拍車をかける。)、こちらも運転系統に応じてページを分割し、発車順を整理する事で解かりやすさとページ圧縮が図れないか。
(東海道本線なら浜松、鹿児島本線なら博多というように。)
さらに東海道新幹線と山陽新幹線も、もう新大阪を境に分割した方が良いと思う。
民営化で会社が別々になって、ダイヤ体系に違いが出てきているし、来年の〈さくら〉運行開始でその傾向がさらに顕著になるはずだから。
一方で、東京・大阪近郊区間については、全駅全列車掲載を期待したい。
特に関西は各路線で快速の新設・増発が行われているし、関西線(大和路線)は快速と普通が全く別々のページで不便だ。
この他、「高速バス」を名乗る会員制ツアーバスの扱いも、今後大きな課題になるだろう。
索引地図では、以前にも書いたが、「周遊おすすめ地」は廃止すべきだ。
網が掛かっていないところは「おすすめ」じゃないのか、という事になるし、アクセス路線の廃止も目立ってきているので。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
明日は、本体の更新のためお休みします。
大阪市営バスの画像を新規に公開する他、関東バス・小田急・JR関東・神奈中・しずてつ・名古屋市・名鉄で画像を追加します。
これらの事業者では、画像のサイズを拡大します。
また、明後日2月1日、日産ディーゼルが「UDトラックス」と社名を変更するため、これらの事業者では先行してコンテンツの呼称を変更します。
当ブログに関しては、来月はJTB時刻表のカラーグラフを取り上げると共に、これまで撮影してきた私鉄の車両について、少々やってみたいと考えています。
№125 バスマガジン vol.39(講談社)
「バスマガジン vol.39」は、昨日発売されました。
表紙が名古屋市営の新エアロスターで、(個人的に)なんとタイムリーな。
◆ 新性能バステクノロジー
昭和の末期にデビューしたバスの特集。
今「ネオクラシック」と称されて最後の活躍をするモノコック車をシャーシー・ボディの両面でフルモデルチェンジさせたタイプで、ボディはスケルトンへの全面移行でスマートなものになり、さらに観光車ではダブルデッカーやシアタータイプ、UFCタイプも市販されて華やかでした。
ここで、私が撮影した、この当時にデビューした車両の写真を何枚かご覧頂きます。
1.路線車
江若交通(滋賀県)のいすゞキュービック。
このボディは1984年にデビューし、とにかく個性的なフロントマスクと、背の高さはショッキングでもありました。
1990年に浜大津で撮影。
巻末の「全方位レポート」が大分県なので、ここでは1993年に撮影した大分交通のRJを挙げてみました。
大型より先にデビューしたスケルトンボディだそうですが、このタイプは現在でも各地でわずかながら運行が残っています。
2.貸切車
1989年の「横浜博覧会」開催時に横浜を訪れた車両の中から、各メーカー1枚ずつを挙げてみたいと思います。
ここでは全て貸切事業者を選んでみました。
基本的に路線バス専門の本体では、公開の可能性がないと思われますので。
皆、当時としては最新鋭のはずです。
関東観光(埼玉県)のいすゞスーパークルーザー。
カラーリングはサンプルカラーではないでしょうか。
福島観光の日産ディーゼル・スペースアロー。
富士重工のオーソドックスなHD-Ⅰボディ。
長野県塩尻市に本社がある朝日観光自動車の、日野グランシアター。
カラーは今も変わっていないようです。
館林観光(群馬県)の三菱ふそうエアロバス。
地方では今でもローカル高速バスなどで見られるタイプです。
◆ さようなら、姫路市営バス
3月に廃止(神姫バスに譲渡)される姫路市営バスですが、31日までではなく、運行は26日が最後なのですね。
何とか撮りにいけるといいのですが。
現在の市営バスはノンステップ車が大半で、また、貸切事業は2005年に既に廃止になっています。
ここで、昔撮影した旧塗装のツーステップ車、及び貸切車の写真をご覧頂きます。
姫路22あ1646
姫路駅前の市営バスターミナルでの撮影。
NSKゆえ、車種はちょっとわからないなあ。
37系統(姫路港線)は現在も運行中。
姫路22あ1301
貸切用のエアロバスで、神戸市内での撮影。
地味なカラーリングではあります。
姫路22あ1917
これは少し後の撮影で、市営バスターミナルを出発する循環45系統(南北循環線)。
いすゞLV系と思われます。
循環45系統は昨年神姫バスに移譲。
姫路22あ1446
9系統(大池台線)の三菱ふそうMK。
こちらはさらに早くに神姫バスに移譲されているようです。
この特集は、後半の白黒ページにも続いています。
2008年の時点ではまだ広範囲に路線が広がっていますが、カラーページにある最終段階の路線図では、主に姫路駅から南西部への小規模なエリアに留まっています。
2006年まで新車の投入が行なわれていた(日野ブルーリボンⅡ)事で、何とか最後まで、自力再建の道を探っていたように思えました。
◆ 「東北おとくパス」で全18社のバスに乗る!
「東北おとくパス」とは、昨年12月に、2月一杯までを試験期間として、東北の高速バス(郡山以北)のほとんど全てと、関連する観光路線を中心にした一般路線に3日間乗り放題というフリーパス(9,000円)。
このパスに参加している18社のバスを3日間で全て乗るという体験記。
前号の時にも書いたように、やはり九州の「SUNQパス」がモデルケースになっているようです。
一般路線バスが利用できないのが不満と記されていますが、九州以上に経営が苦しい路線が多そうだし、関連してこの18社以外の路線が多くなっている(観光地でも白ナンバーの自治体バスでなければ行けない所もある。)ので、難しいかもしれません。
青森~弘前間は、比較的最近まで弘南バスの路線があったのですが、廃止になってしまっています。
ともあれ、3月以降も発売が継続されるようなら、一度利用してみたいと思います。
正直東北はなかなか行く機会が無いので…。
ただ、12月には新幹線の新青森延伸がありますから、その時には東北のバス事情も大きく変わるのではないでしょうか。
◆ いすゞ純正バスボディ大研究 (第4回:1979~84年/K-中小型車)
今回はK-規制の中小型車(CCM・CDM・BE・BL等)。
上はJRバス東北の路線車で、旧栗原電鉄の沢辺で撮ったんじゃなかったかなあ。
下は秩父鉄道の貸切車で、これも横浜博覧会の会場での撮影。
本文には社号1番違いの同型の写真がありますが、フロントのヘッドライト周りが異なっています。
直結式冷房車では、角ばった前後2ヶ所のクーラーユニットが印象的でした。
◆ バス大好き!な女の子の活動絵日記 第6回
「リラックマバス」だったら、女の子が出てきても合うけれど、「きゃ~★リラちゃ~ん♪(笑)」って、バスの雑誌らしからぬテンションの高さ…。
そもそも、「リラックマ」ってなんなのよと思っていたのですが、Sun-Xが開発したキャラクターで、硬軟様々なグッズやイメージキャラに起用されているようです。
同社のHPでも、「リラックマバス2号車」運行開始のニュースが掲載されていました。
リラックマバスの運行時刻は1号車・2号車共立川バスの公式HPで公表されています。
「全国乗合バス100選」は休載。
◆ 今月の気になりバス事業者 道の島交通
奄美大島を走る事業者で、旧岩崎バス。
創業者が岩崎氏だからですが、同じく奄美大島で運行されていた、いわさきコーポレーションの系列の奄美交通のバス事業存廃問題から派生した確執があったため、なんとなくヤヤコシク感じます。
車両も、いわさきカラー(旧奄美交通)の車両が多く、車両アルバムは白黒ページだからわかりづらいけれど、統一したカラーというのは、まだ確立できていないようです。
◆ おじゃまします バス会社潜入レポート vol.39 名古屋市交通局
この前名古屋に行ってきたばかりだからタイムリーですね。
名古屋市営バスと言うと、全体的に道路が良いからか公営としては標準尺が「標準」である事、1989年の「デザイン博」の頃からだけれど、インフォーメーションにかなり力を入れている、という印象があります。
地下鉄の出入口や、大きな交差点の角にも付近のバス停の時刻表があったりします。
また、昔からですが、毎年系統ごとの営業係数を公表しているのも好感が持てます。
営業係数というのは、早い話「100円稼ぐのにいくら掛かるか」という事を現わす値で、私の世代だと、旧国鉄の各路線の営業係数の発表が印象に残っています。
(一番良いのが山手線、悪いのが旧美幸線、だとか)
ちょうど手元に平成20年度の決算が記された「交通局NEWSvol180」があり、系統毎の営業係数(ベスト10とワースト10のみ)も記されています。
一番良かったのが〔幹藤丘1〕系統の58。
一番悪かったのは〔南陽巡回〕系統で、647と、他と比べても図抜けて悪い数字です。
しかし、バス停や車内(その車両の所属営業所分)にも掲載されているのですね。
公営バスの存続の是非が問われている昨今(苫小牧市営バスも道南バスへの全面譲渡が決まったようです。)、こういう情報公開は、他の公営バスも必要はないでしょうか。
「ゆとりーとライン」の写真がありますが、運行者が名古屋市営のみになったので、フロントのステッカーがなくなっていますね。
なお、当号のデータも反映させた上で、2月1日に本体の更新(画像やデータの追加)を行います。
新エアロスター・ノンステップ(PKG-MP35UM)は一気に73台も入っています。
◆ 都バス情報局
「みんくる」バスの運行がなくなったのですか。
他の車両に引き継ぐという事はしないのでしょうか。
◆ 都府県別・地域別路線バス全方位レポート vol.39 大分県
最近まではJRバスもあり、中津市には西鉄バスも乗り入れていましたが、現在は主に大分交通・大分バス・亀の井バス、それに日田バスと、関連の子会社が分け合う形になっているようです。
しかし、それらが運行できない路線は、主にタクシー会社が運行するコミュニティ「バス」に移行。
ほとんどがトヨタ・ハイエースや日産ホーミーといったワゴン車ばかり。
それも1台・2台という事業者も少なくありません。
大分と言うと、APU(立命館アジア太平洋大学)への輸送が無視できないはずなのですが、一切書かれていませんでした。
交通業界では旧塗装復刻が大ブームですが、大交北部バスは、大分交通旧塗装が、標準色になっているのですね。
面白い試みとも思います。
次号ですが、№120の冒頭で触れたように、西日本車体工業がバスボディ製造から撤退→会社精算を発表しており、関連した特集が組まれるかも知れません。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
表紙が名古屋市営の新エアロスターで、(個人的に)なんとタイムリーな。
◆ 新性能バステクノロジー
昭和の末期にデビューしたバスの特集。
今「ネオクラシック」と称されて最後の活躍をするモノコック車をシャーシー・ボディの両面でフルモデルチェンジさせたタイプで、ボディはスケルトンへの全面移行でスマートなものになり、さらに観光車ではダブルデッカーやシアタータイプ、UFCタイプも市販されて華やかでした。
ここで、私が撮影した、この当時にデビューした車両の写真を何枚かご覧頂きます。
1.路線車
江若交通(滋賀県)のいすゞキュービック。
このボディは1984年にデビューし、とにかく個性的なフロントマスクと、背の高さはショッキングでもありました。
1990年に浜大津で撮影。
巻末の「全方位レポート」が大分県なので、ここでは1993年に撮影した大分交通のRJを挙げてみました。
大型より先にデビューしたスケルトンボディだそうですが、このタイプは現在でも各地でわずかながら運行が残っています。
2.貸切車
1989年の「横浜博覧会」開催時に横浜を訪れた車両の中から、各メーカー1枚ずつを挙げてみたいと思います。
ここでは全て貸切事業者を選んでみました。
基本的に路線バス専門の本体では、公開の可能性がないと思われますので。
皆、当時としては最新鋭のはずです。
関東観光(埼玉県)のいすゞスーパークルーザー。
カラーリングはサンプルカラーではないでしょうか。
福島観光の日産ディーゼル・スペースアロー。
富士重工のオーソドックスなHD-Ⅰボディ。
長野県塩尻市に本社がある朝日観光自動車の、日野グランシアター。
カラーは今も変わっていないようです。
館林観光(群馬県)の三菱ふそうエアロバス。
地方では今でもローカル高速バスなどで見られるタイプです。
◆ さようなら、姫路市営バス
3月に廃止(神姫バスに譲渡)される姫路市営バスですが、31日までではなく、運行は26日が最後なのですね。
何とか撮りにいけるといいのですが。
現在の市営バスはノンステップ車が大半で、また、貸切事業は2005年に既に廃止になっています。
ここで、昔撮影した旧塗装のツーステップ車、及び貸切車の写真をご覧頂きます。
姫路22あ1646
姫路駅前の市営バスターミナルでの撮影。
NSKゆえ、車種はちょっとわからないなあ。
37系統(姫路港線)は現在も運行中。
姫路22あ1301
貸切用のエアロバスで、神戸市内での撮影。
地味なカラーリングではあります。
姫路22あ1917
これは少し後の撮影で、市営バスターミナルを出発する循環45系統(南北循環線)。
いすゞLV系と思われます。
循環45系統は昨年神姫バスに移譲。
姫路22あ1446
9系統(大池台線)の三菱ふそうMK。
こちらはさらに早くに神姫バスに移譲されているようです。
この特集は、後半の白黒ページにも続いています。
2008年の時点ではまだ広範囲に路線が広がっていますが、カラーページにある最終段階の路線図では、主に姫路駅から南西部への小規模なエリアに留まっています。
2006年まで新車の投入が行なわれていた(日野ブルーリボンⅡ)事で、何とか最後まで、自力再建の道を探っていたように思えました。
◆ 「東北おとくパス」で全18社のバスに乗る!
「東北おとくパス」とは、昨年12月に、2月一杯までを試験期間として、東北の高速バス(郡山以北)のほとんど全てと、関連する観光路線を中心にした一般路線に3日間乗り放題というフリーパス(9,000円)。
このパスに参加している18社のバスを3日間で全て乗るという体験記。
前号の時にも書いたように、やはり九州の「SUNQパス」がモデルケースになっているようです。
一般路線バスが利用できないのが不満と記されていますが、九州以上に経営が苦しい路線が多そうだし、関連してこの18社以外の路線が多くなっている(観光地でも白ナンバーの自治体バスでなければ行けない所もある。)ので、難しいかもしれません。
青森~弘前間は、比較的最近まで弘南バスの路線があったのですが、廃止になってしまっています。
ともあれ、3月以降も発売が継続されるようなら、一度利用してみたいと思います。
正直東北はなかなか行く機会が無いので…。
ただ、12月には新幹線の新青森延伸がありますから、その時には東北のバス事情も大きく変わるのではないでしょうか。
◆ いすゞ純正バスボディ大研究 (第4回:1979~84年/K-中小型車)
今回はK-規制の中小型車(CCM・CDM・BE・BL等)。
上はJRバス東北の路線車で、旧栗原電鉄の沢辺で撮ったんじゃなかったかなあ。
下は秩父鉄道の貸切車で、これも横浜博覧会の会場での撮影。
本文には社号1番違いの同型の写真がありますが、フロントのヘッドライト周りが異なっています。
直結式冷房車では、角ばった前後2ヶ所のクーラーユニットが印象的でした。
◆ バス大好き!な女の子の活動絵日記 第6回
「リラックマバス」だったら、女の子が出てきても合うけれど、「きゃ~★リラちゃ~ん♪(笑)」って、バスの雑誌らしからぬテンションの高さ…。
そもそも、「リラックマ」ってなんなのよと思っていたのですが、Sun-Xが開発したキャラクターで、硬軟様々なグッズやイメージキャラに起用されているようです。
同社のHPでも、「リラックマバス2号車」運行開始のニュースが掲載されていました。
リラックマバスの運行時刻は1号車・2号車共立川バスの公式HPで公表されています。
「全国乗合バス100選」は休載。
◆ 今月の気になりバス事業者 道の島交通
奄美大島を走る事業者で、旧岩崎バス。
創業者が岩崎氏だからですが、同じく奄美大島で運行されていた、いわさきコーポレーションの系列の奄美交通のバス事業存廃問題から派生した確執があったため、なんとなくヤヤコシク感じます。
車両も、いわさきカラー(旧奄美交通)の車両が多く、車両アルバムは白黒ページだからわかりづらいけれど、統一したカラーというのは、まだ確立できていないようです。
◆ おじゃまします バス会社潜入レポート vol.39 名古屋市交通局
この前名古屋に行ってきたばかりだからタイムリーですね。
名古屋市営バスと言うと、全体的に道路が良いからか公営としては標準尺が「標準」である事、1989年の「デザイン博」の頃からだけれど、インフォーメーションにかなり力を入れている、という印象があります。
地下鉄の出入口や、大きな交差点の角にも付近のバス停の時刻表があったりします。
また、昔からですが、毎年系統ごとの営業係数を公表しているのも好感が持てます。
営業係数というのは、早い話「100円稼ぐのにいくら掛かるか」という事を現わす値で、私の世代だと、旧国鉄の各路線の営業係数の発表が印象に残っています。
(一番良いのが山手線、悪いのが旧美幸線、だとか)
ちょうど手元に平成20年度の決算が記された「交通局NEWSvol180」があり、系統毎の営業係数(ベスト10とワースト10のみ)も記されています。
一番良かったのが〔幹藤丘1〕系統の58。
一番悪かったのは〔南陽巡回〕系統で、647と、他と比べても図抜けて悪い数字です。
しかし、バス停や車内(その車両の所属営業所分)にも掲載されているのですね。
公営バスの存続の是非が問われている昨今(苫小牧市営バスも道南バスへの全面譲渡が決まったようです。)、こういう情報公開は、他の公営バスも必要はないでしょうか。
「ゆとりーとライン」の写真がありますが、運行者が名古屋市営のみになったので、フロントのステッカーがなくなっていますね。
なお、当号のデータも反映させた上で、2月1日に本体の更新(画像やデータの追加)を行います。
新エアロスター・ノンステップ(PKG-MP35UM)は一気に73台も入っています。
◆ 都バス情報局
「みんくる」バスの運行がなくなったのですか。
他の車両に引き継ぐという事はしないのでしょうか。
◆ 都府県別・地域別路線バス全方位レポート vol.39 大分県
最近まではJRバスもあり、中津市には西鉄バスも乗り入れていましたが、現在は主に大分交通・大分バス・亀の井バス、それに日田バスと、関連の子会社が分け合う形になっているようです。
しかし、それらが運行できない路線は、主にタクシー会社が運行するコミュニティ「バス」に移行。
ほとんどがトヨタ・ハイエースや日産ホーミーといったワゴン車ばかり。
それも1台・2台という事業者も少なくありません。
大分と言うと、APU(立命館アジア太平洋大学)への輸送が無視できないはずなのですが、一切書かれていませんでした。
交通業界では旧塗装復刻が大ブームですが、大交北部バスは、大分交通旧塗装が、標準色になっているのですね。
面白い試みとも思います。
次号ですが、№120の冒頭で触れたように、西日本車体工業がバスボディ製造から撤退→会社精算を発表しており、関連した特集が組まれるかも知れません。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
№124 JTB時刻表 2010年2月号(JTBパブリッシング)
昨日、JTB時刻表2月号が発表されましたが、その前に。
昨年、手持ちのJTB時刻表のバックナンバーを元に、「JTB時刻表大研究」を不定期で連載しましたが、先日、参考資料として「JTBキャンブックス・時刻表1000号物語」(JTBパブリッシング)を購入しました。
創刊号から1000号までの表紙の写真がメインなのですが、全部見直してみると、先日の連載は明らかに書き足りなかったり、誤りが多かったりしていた事がわかりました。
例えば、船舶を表紙にしていたのは2008年7月号の「ナッチャンWorld」が初めてと書きましたが、国鉄監修時代には青函・宇高連絡船が使われていましたね。
その辺の所も含めて、いずれこの本について取り上げてみたいと思いますし、先の連載についても必要があれば同書を元に書き直したり、書き加えたりしたいと考えています。
2月号は、昨年末プレスリリースされた、3月13日(土)ダイヤ改正の速報版になります。
表紙はやはりというべきか、金沢駅で出発を待つ〈北陸〉。
◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第41回
JR九州の客室乗務員サブチーフ。
研修センターでの接客態度の研修は相当厳しいらしいです。
それが、JR九州の評価を高めているのですね。
「客室乗務員」と言うと、真っ先に旅客機のキャビンアテンダント(CA)を連想します。
接客訓練の内容は、もはや航空業界のそれと同じですね。
ただ、航空の世界ではCAは保安要員でもあるから、異常事態発生時の訓練もまたみっちり行われるのですが、鉄道の世界だとどうなんだろう?
運転士や車掌はもちろん男女問わず徹底的に仕込まれるのですが…。
◆ 新のりもの風土記シリーズ 111
「消え行く夜行列車 さようなら『北陸』『能登』」
3月12日出発を持って廃止になる寝台特急〈北陸〉・急行〈能登〉の特集。
EF64牽引の〈北陸〉や、過去の白山色時代の〈能登〉の写真があります。
なお、〈北陸〉廃止により、14系客車は寝台特急から全て撤退、北海道の急行〈はまなす〉のみになります。
14系は20系のフルモデルチェンジ車で、寝台幅を52㎝→70㎝に拡大、分散式電源を搭載して分割運用に対応できるようになり、後の寝台特急客車の基礎となりました。
(2009年5月19日 高崎で撮影)
〈能登〉は週末を中心にした臨時列車となり、後述しますが黄色のページに、3月13日以降の時刻と運転日が掲載されています。
それにしてもこれで夜行列車は全国でもわずか7本(毎日運転のみ)、自由席がある列車となると〈きたぐに〉〈はまなす〉〈ドリームにちりん〉のみ。
「日本海縦貫線を走る夜行列車」と題した「列車ガイド」で、「日本海縦貫線は今や夜行列車の牙城と言える。」と書いていますけれど、もはや牙城と呼べるほど、本数は多くはないと思いますが…。
◆ 2010 奈良へ行こう!平城遷都1300年祭が始まる
今年は平城京が開かれ、奈良時代が始まってから1300年目。
これを記念して、1年間に渡るイベントが展開されます。
特に、4月24日~11月7日の間は平城京跡のメイン会場で、復元された遣唐使船や遺構の展示も行われるという事です。
№114で書いた、阪神なんば線の終夜運転運用に入っていた近鉄編成(9330F)にも、祭りのラッピングがありましたね。
カラーグラフでは周辺の観光地の他、期間中発売される「せんとくん 奈良世界遺産フリーきっぷ」の案内もあります。
指定された近鉄線が乗り降り自由になるというもの。
①「奈良・西の京・斑鳩エリア」 … 奈良線(学園前~近鉄奈良間)、京都線(平城~大和西大寺間)、橿原線(大和西大寺~筒井間)が2日間
②「奈良・斑鳩・吉野エリア」 … 奈良線(生駒~近鉄奈良間)、生駒線(全線)、生駒ケーブル(鳥居前~宝山寺間)、京都線(平城~大和西大寺間)、橿原線(全線)、天理線(全線)、田原本線(全線)、大阪線(大和八木~室生口大野間)、南大阪線(当麻寺~橿原神宮前間)、御所線(全線)、吉野線(全線)が3日間
近鉄主要駅やKNTツーリストなどの他、JTB等の支店でも発売(12月31日まで)。
なお、この企画のためか「駅旅本線」はお休み。
2ヶ月連続の休載で、まさかもう終わりじゃないですよね?
◆ 駅弁細見 271
秋田駅の「あったけぇきりたんぽ弁当」。
味がしみこんだきりたんぽに、茸や鶏肉がまぶしてあります。
きりたんぽ自体があきたこまちから作られているためか、ご飯はついていないのですね。
「売り切れたらこれがおすすめ」で「横手焼きそば弁当」が紹介されています。
「B-1グランプリ」で優勝した弁当だそうですが、数量限定で予約なら確実というのでは、「きりたんぽ弁当」が売り切れた時の代わりとはなりえないのでは?
「norinoriのりもの情報局」の内、「コみケッとスペシャル5in水戸」の臨時列車・バスツアーの告知のイラストの女の子って…。
最近、ビジネスホテルの世界では、部屋から鉄道を鑑賞できる「トレインビュー」を売りにする所が目立つようで、「レム秋葉原」、「京王プラザホテル八王子」「ホテルJALシティ長野」「ホリディ・インエクスプレス長野」が紹介されています。
長野の2軒は、須坂にある鉄道模型館「トレインギャラリー」とセットの宿泊プランもあるそう。
◆ 黄色のページ
3月13日ダイヤ改正の詳細が7ページに渡って紹介されています。
基本的には№99で書いたとおりですが、付け加えると(見落としてしまった?)、〈はるか〉が日中の6往復を、毎日運転の臨時列車化するとの事。
列車名の番号が80番台になっています。
また、西九条停車が取り止め。
関西空港に降り立った航空利用者のUSJへの利便性を図った設定だったのでしょうが、やはりどちらも不振なのでしょうか?
首都圏については、「東京メガグループ」と書いてしまったのですが、「東京メガループ」の誤りでした。
外環状を構成する京葉線・武蔵野線・南武線及び横浜線を総称した愛称のようです。
武蔵小杉駅は全列車停車と書いてしまいましたが、〈スーパービュー踊り子〉や「ライナー」は通過みたいです。
北海道は改正なし。
九州も2駅開業のほかは小修正のみで、どちらも新幹線待ちですね。
改正後の時刻を公表しているのは、東海道・山陽・東北(山形・秋田含む)・上越・長野の各新幹線と、〈成田エクスプレス〉〈はるか〉、福知山・山陰・北近畿タンゴ鉄道関連の特急、それに〈カシオペア〉〈北斗星〉〈トワイライトエクスプレス〉と、臨時の夜行〈能登〉〈ムーンライトながら・信州・えちご〉。
〈能登〉の上りは現〈北陸〉よりも遅く金沢を出発し、同時刻に上野着。
(車両は間合いのホームライナー共々、東日本の485系6連になるそうです。)
まだプレスリリースされていないようだけれど、3月13日から春の「青春18きっぷ」のシーズンが始まるようです。
つづいて、3月12日までの臨時列車を掲載。
2月12・13日に、ヤフードームのコンサート(B'z)対策の〈有明〉〈かもめ〉〈ソニック〉と篠栗線の普通列車(12日のみ)が設定されています。
◆ 本文
新ダイヤでは嵯峨野(山陰)線複線化による所要時分短縮や増発などが行われますが、3月7日に先行して複線の使用を開始し、普通列車の一部で時刻を修正しています。
一番大きいのが1229Mで、京都~亀岡間の全区間で修正になっています。
現行では〈はしだて1号〉より先に京都を発車して、太秦で退避するダイヤになっていますが、修正ダイヤでは後に発車するようになっています。
大糸線のキハ52が引退する事で、糸魚川では引退イベントも行われるそうですが、特にさよなら運転用の臨時列車は、時刻表上では仕立てられてはいないようです。
巻頭のトピックスではまだ謳われていませんが、茨城空港(IBR)が3月11日に開港し、当面はアシアナ航空1便のみがソウルから乗り入れる事になります。
OZ167便 ソウル(仁川)10:00→12:00茨城 OZ168便 茨城13:00→15:20ソウル(仁川) 機材:A320
今の所、ANAは共同運航を行うとは発表していません。
アクセスは関鉄グリーンバスが石岡駅~小川駅~茨城空港、水戸駅~茨城空港~小川駅で運行するとしていますが、時刻・運賃はまだ発表されていません。
3月号では、全面的に改正ダイヤが掲載されるので、関連する私鉄・第三セクターと合わせて、見比べてみたいと思います。
普通列車もかなり変わりそうで、特に西日本では削減も多そうだから、ちょっと心配ですが…。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
昨年、手持ちのJTB時刻表のバックナンバーを元に、「JTB時刻表大研究」を不定期で連載しましたが、先日、参考資料として「JTBキャンブックス・時刻表1000号物語」(JTBパブリッシング)を購入しました。
創刊号から1000号までの表紙の写真がメインなのですが、全部見直してみると、先日の連載は明らかに書き足りなかったり、誤りが多かったりしていた事がわかりました。
例えば、船舶を表紙にしていたのは2008年7月号の「ナッチャンWorld」が初めてと書きましたが、国鉄監修時代には青函・宇高連絡船が使われていましたね。
その辺の所も含めて、いずれこの本について取り上げてみたいと思いますし、先の連載についても必要があれば同書を元に書き直したり、書き加えたりしたいと考えています。
2月号は、昨年末プレスリリースされた、3月13日(土)ダイヤ改正の速報版になります。
表紙はやはりというべきか、金沢駅で出発を待つ〈北陸〉。
◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第41回
JR九州の客室乗務員サブチーフ。
研修センターでの接客態度の研修は相当厳しいらしいです。
それが、JR九州の評価を高めているのですね。
「客室乗務員」と言うと、真っ先に旅客機のキャビンアテンダント(CA)を連想します。
接客訓練の内容は、もはや航空業界のそれと同じですね。
ただ、航空の世界ではCAは保安要員でもあるから、異常事態発生時の訓練もまたみっちり行われるのですが、鉄道の世界だとどうなんだろう?
運転士や車掌はもちろん男女問わず徹底的に仕込まれるのですが…。
◆ 新のりもの風土記シリーズ 111
「消え行く夜行列車 さようなら『北陸』『能登』」
3月12日出発を持って廃止になる寝台特急〈北陸〉・急行〈能登〉の特集。
EF64牽引の〈北陸〉や、過去の白山色時代の〈能登〉の写真があります。
なお、〈北陸〉廃止により、14系客車は寝台特急から全て撤退、北海道の急行〈はまなす〉のみになります。
14系は20系のフルモデルチェンジ車で、寝台幅を52㎝→70㎝に拡大、分散式電源を搭載して分割運用に対応できるようになり、後の寝台特急客車の基礎となりました。
(2009年5月19日 高崎で撮影)
〈能登〉は週末を中心にした臨時列車となり、後述しますが黄色のページに、3月13日以降の時刻と運転日が掲載されています。
それにしてもこれで夜行列車は全国でもわずか7本(毎日運転のみ)、自由席がある列車となると〈きたぐに〉〈はまなす〉〈ドリームにちりん〉のみ。
「日本海縦貫線を走る夜行列車」と題した「列車ガイド」で、「日本海縦貫線は今や夜行列車の牙城と言える。」と書いていますけれど、もはや牙城と呼べるほど、本数は多くはないと思いますが…。
◆ 2010 奈良へ行こう!平城遷都1300年祭が始まる
今年は平城京が開かれ、奈良時代が始まってから1300年目。
これを記念して、1年間に渡るイベントが展開されます。
特に、4月24日~11月7日の間は平城京跡のメイン会場で、復元された遣唐使船や遺構の展示も行われるという事です。
№114で書いた、阪神なんば線の終夜運転運用に入っていた近鉄編成(9330F)にも、祭りのラッピングがありましたね。
カラーグラフでは周辺の観光地の他、期間中発売される「せんとくん 奈良世界遺産フリーきっぷ」の案内もあります。
指定された近鉄線が乗り降り自由になるというもの。
①「奈良・西の京・斑鳩エリア」 … 奈良線(学園前~近鉄奈良間)、京都線(平城~大和西大寺間)、橿原線(大和西大寺~筒井間)が2日間
②「奈良・斑鳩・吉野エリア」 … 奈良線(生駒~近鉄奈良間)、生駒線(全線)、生駒ケーブル(鳥居前~宝山寺間)、京都線(平城~大和西大寺間)、橿原線(全線)、天理線(全線)、田原本線(全線)、大阪線(大和八木~室生口大野間)、南大阪線(当麻寺~橿原神宮前間)、御所線(全線)、吉野線(全線)が3日間
近鉄主要駅やKNTツーリストなどの他、JTB等の支店でも発売(12月31日まで)。
なお、この企画のためか「駅旅本線」はお休み。
2ヶ月連続の休載で、まさかもう終わりじゃないですよね?
◆ 駅弁細見 271
秋田駅の「あったけぇきりたんぽ弁当」。
味がしみこんだきりたんぽに、茸や鶏肉がまぶしてあります。
きりたんぽ自体があきたこまちから作られているためか、ご飯はついていないのですね。
「売り切れたらこれがおすすめ」で「横手焼きそば弁当」が紹介されています。
「B-1グランプリ」で優勝した弁当だそうですが、数量限定で予約なら確実というのでは、「きりたんぽ弁当」が売り切れた時の代わりとはなりえないのでは?
「norinoriのりもの情報局」の内、「コみケッとスペシャル5in水戸」の臨時列車・バスツアーの告知のイラストの女の子って…。
最近、ビジネスホテルの世界では、部屋から鉄道を鑑賞できる「トレインビュー」を売りにする所が目立つようで、「レム秋葉原」、「京王プラザホテル八王子」「ホテルJALシティ長野」「ホリディ・インエクスプレス長野」が紹介されています。
長野の2軒は、須坂にある鉄道模型館「トレインギャラリー」とセットの宿泊プランもあるそう。
◆ 黄色のページ
3月13日ダイヤ改正の詳細が7ページに渡って紹介されています。
基本的には№99で書いたとおりですが、付け加えると(見落としてしまった?)、〈はるか〉が日中の6往復を、毎日運転の臨時列車化するとの事。
列車名の番号が80番台になっています。
また、西九条停車が取り止め。
関西空港に降り立った航空利用者のUSJへの利便性を図った設定だったのでしょうが、やはりどちらも不振なのでしょうか?
首都圏については、「東京メガグループ」と書いてしまったのですが、「東京メガループ」の誤りでした。
外環状を構成する京葉線・武蔵野線・南武線及び横浜線を総称した愛称のようです。
武蔵小杉駅は全列車停車と書いてしまいましたが、〈スーパービュー踊り子〉や「ライナー」は通過みたいです。
北海道は改正なし。
九州も2駅開業のほかは小修正のみで、どちらも新幹線待ちですね。
改正後の時刻を公表しているのは、東海道・山陽・東北(山形・秋田含む)・上越・長野の各新幹線と、〈成田エクスプレス〉〈はるか〉、福知山・山陰・北近畿タンゴ鉄道関連の特急、それに〈カシオペア〉〈北斗星〉〈トワイライトエクスプレス〉と、臨時の夜行〈能登〉〈ムーンライトながら・信州・えちご〉。
〈能登〉の上りは現〈北陸〉よりも遅く金沢を出発し、同時刻に上野着。
(車両は間合いのホームライナー共々、東日本の485系6連になるそうです。)
まだプレスリリースされていないようだけれど、3月13日から春の「青春18きっぷ」のシーズンが始まるようです。
つづいて、3月12日までの臨時列車を掲載。
2月12・13日に、ヤフードームのコンサート(B'z)対策の〈有明〉〈かもめ〉〈ソニック〉と篠栗線の普通列車(12日のみ)が設定されています。
◆ 本文
新ダイヤでは嵯峨野(山陰)線複線化による所要時分短縮や増発などが行われますが、3月7日に先行して複線の使用を開始し、普通列車の一部で時刻を修正しています。
一番大きいのが1229Mで、京都~亀岡間の全区間で修正になっています。
現行では〈はしだて1号〉より先に京都を発車して、太秦で退避するダイヤになっていますが、修正ダイヤでは後に発車するようになっています。
大糸線のキハ52が引退する事で、糸魚川では引退イベントも行われるそうですが、特にさよなら運転用の臨時列車は、時刻表上では仕立てられてはいないようです。
巻頭のトピックスではまだ謳われていませんが、茨城空港(IBR)が3月11日に開港し、当面はアシアナ航空1便のみがソウルから乗り入れる事になります。
OZ167便 ソウル(仁川)10:00→12:00茨城 OZ168便 茨城13:00→15:20ソウル(仁川) 機材:A320
今の所、ANAは共同運航を行うとは発表していません。
アクセスは関鉄グリーンバスが石岡駅~小川駅~茨城空港、水戸駅~茨城空港~小川駅で運行するとしていますが、時刻・運賃はまだ発表されていません。
3月号では、全面的に改正ダイヤが掲載されるので、関連する私鉄・第三セクターと合わせて、見比べてみたいと思います。
普通列車もかなり変わりそうで、特に西日本では削減も多そうだから、ちょっと心配ですが…。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)