№102 JTB時刻表2010年1月号(JTBパブリッシング)

 少し遅くなってしまいましたが、今日は「JTB時刻表 2010年1月号」を取り上げます。
 表紙は呉羽~富山間を走る〈サンダーバード〉6連。
 バックは立山連峰。
 表紙には大きく「帰省・冬旅は渋滞知らずの鉄道で!」の文字が。
 なんだか名鉄の宣伝文句を思い出してしまいました。 

◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第40回
 JR東海・東海道新幹線の名古屋運輸所の運転士。
 2号連続して東海道新幹線の女性職員になります。
 親子2代の新幹線の運転士だそうです。
 高校3年生になり、進路を考えた時に新幹線の運転士になりたいと考えたそうですが、これからは小・中学生の時点で、新幹線の運転士になりたい、という女の子が増えるのでしょう。
 私も、小学生の頃には新幹線の運転士になりたい、と思っていたものです。
 もちろん、叶う事はありませんでしたが…。
 新幹線のシミュレーターって、旅客機のそれにかなり近いですね。

◆ みなとみらい線一日乗車券でめぐる ヨコハマ・OLD・NEW
 「新しい鉄道」と言っても、2004年2月に開業してから間もなく6年になるのですが…。
 沿線の名所(赤レンガ倉庫・マリンタワー・中華街)と共に、沿線のイベントスケジュール・そして大桟橋の客船の入港情報も。
 ちなみに明日25日には「飛鳥Ⅱ」が入港だそうです。
 なお、この企画のためか、「駅旅本線」はお休み。

◆ 新のりもの風土記シリーズ 110
 2月一杯で〈のぞみ〉から撤退する500系。
 残された500系〈のぞみ〉は、
 〈のぞみ6号〉 博多 700 → 1213東京  〈のぞみ29号〉 東京1230 → 1744博多
 の1往復。
 シンプルでシャープな形状の先頭部は、今見てもかっこいいですよね。
 これを見て新幹線の運転士を目指したという人(含む女性)も多かったでしょう。

◆ 駅弁細見 270
 松江駅の「ごきげんべんとう」。
 日本酒の小瓶2本付。
 要予約。
 私的には、「売り切れたらこれがおすすめ」と言う、「島根牛みそ玉丼」がおいしそうだと思いました。

 「特急運転系統図」が見開き2ページに拡大された他、JR・第3セクター鉄道の路線別50音(あいうえお別)の索引が掲載されるようになりました。 

◆ 黄色のページ
 12月号に続いて、大晦日深夜~元日早朝の終夜運転の時刻が掲載されています。
 JRについては、12月号から新しい情報の追加はないようです。
 私鉄について比較してみますが、この数年は私鉄も全体的に縮小傾向にあります。
 関東では西武が昨シーズンより終夜運転を取り止めていますが、今シーズンは始発の繰り上げも取り止め。
 小田急は千代田線直通がロマンスカーの〈メトロニューイヤー〉(北千住→片瀬江ノ島の片道のみ)に変わり、通勤車の〈初詣&初日の出号〉は設定がなくなりました。

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(2005年 〈初詣&初日の出号〉)
 また、京急は浅草線へは直通せず、泉岳寺で接続という形態に変わります。
 終夜運転で元気なのは、昨シーズンから開始した横浜市営地下鉄位でしょうか。
(時刻表にはありませんが、市営バスも一部系統で終夜運転を実施します。)

 関西は、北大阪急行が新たに掲載されていますが、あれ、今までやっていなかったのかな?
 初の正月を迎える近鉄奈良線・阪神なんば線の相互直通では、普通電車のみの15~30分間隔になるとの事。
(近鉄の準急は取り止め。)
 西信貴ケーブルが、昨年の20~35分間隔が一気に10分間隔に大幅増になるのが目に付きましたが、高安山の守り神が虎で、信貴山真言宗総本山の朝護孫子寺にも虎の張子があり、来年が虎年なので、参拝客が例年より多くなると踏んでいるのでしょうか。
(ケーブルカー自体、リニューアルに合わせて虎のキャラクターを描いているそうです。)
 南海高野線は本数を削減。(北野田~河内長野は2時台まで。)

 先月触れたJR東海・名松線のバス代行ですが、黄色のページに代行バスの時刻が掲載されるようになりました。
 全列車接続ではなかったのですね。(5.5往復)
 
◆ 本文
 会社線のみになりますが、まず、長野県大町・白馬地域の松本電鉄のバスが、12月19日より、全面的に川中島バスに移管されています。
 長野~白馬の特急バスも川中島バスの運行に統一。
 また、新宿~白馬の高速バス、大町~扇沢のアルペンルートの路線も、松本電鉄担当便は川中島バスの運行になっています。
 時刻表からは離れてしまいますが、アルピコ入り前の川中島バスは、昔は松本電鉄とは別に白馬に営業所を置き、ローカル路線を運行していました。

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 1984年8月の、青具バス停(折返所 美麻村・大町市)です。
 いつ廃止になったのかは不明ですが、それ以来の白馬の川中島バスという事になります。
 性格は全く異なりますが…。

 どの地域でも、正月は休日・又は正月特別ダイヤで運行される所が大半ですが、特に元日はかなりの地方路線が全便運休になります。
 時刻表で見た感じでは、特に北海道・東北に多い気がします。
 雪国・寒冷地なので、元日は遠出はしないで、暖かい自宅でくつろぐという家庭が多いのでしょうか。

 東京~志布志~那覇航路(マルエーフェリー)が、先日の紀伊半島での座礁事故のため運休になっています。
 船自体がなくなってしまったので、このまま航路そのものが廃止になるのでしょうか。

 さて、今月19日に、来年3月13日のJRのダイヤ改正の概要が発表され、当ブログでも取り上げました
 その中に〈北陸〉〈能登〉の廃止が盛り込まれています。
 今年発売の2月号の表紙は、3月に廃止になった〈富士・はやぶさ〉でした。
 来年発売の2月号の表紙も、〈北陸〉〈能登〉のどちらかが飾るのでしょうか。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)

 明日は今年最後の本体の更新を行います。
 国際興業(「ぷらっとわらび」)、江ノ電バス(スクールバス)、しずてつバス(県内高速・空港車等)の画像を追加する他、この3事業者では画像サイズの拡大を行います。
 このため、明日の当ブログの更新はお休みします。
 当ブログですが、26日~28日は、大分遅くなってしまいましたが、先日の九州旅行について書きます。
 今年の更新は28日を最後とします。
 相次いで発売された交通関係の雑誌のレビューが積み残しになってしまいますが、来年書きたいと考えています。

№101 JTB時刻表大研究 2009年

 10月半ばから不定期で書いてきた「JTB時刻表大研究」ですが、いよいよ今年・2009年について取り上げ、時刻表から見る今年の交通業界を振り返ってみたいと思います。
 JTB時刻表自体、5月号でついに1932年(昭和7年)の創刊から1000号になり、その前後の号も含めて大々的な祝賀キャンペーンが展開される事になります。
 時刻表は華やかでしたが、鉄道界ではどこか沈滞ムードが漂っていたような気がします。
 伝統の列車群はついに東京駅から全て姿を消し、エコノミーな鉄道旅行を好む層にもショックな出来事が起こります。
 そして、9月の政権交代は、時刻表に現れない部分も含め、交通業界全体に大きな影響を与えました。
 9月号以降は当ブログで個別に取り上げていて、重複する部分もありますが、予めご承知おきを。

《2009年の十大トピックス》
◆ 〈はやぶさ〉〈富士〉廃止 東京発着ブルートレイン全廃
 ついにこの日が来ました。
 3月14日の統一改正で廃止となり、東京駅から客車寝台列車「ブルートレイン」は全て廃止になりました。
 ブルートレイン自体が全滅する訳ではないのですが、さすがに東京駅から消えるというのはインパクトがあったようで、一般でも様々な媒体で取り上げられていく事になります。
 時刻表でも2月号「新のりもの風土記シリーズ100」で、過去の東海道線のブルートレインと共に取り上げています。
 「ブルトレブーム」今いずこ…。

 ところで、〈はやぶさ〉〈富士〉廃止でどのような事が起きたかを、違った角度で見てみますと…。
1.山陽本線 倉敷~門司で特急・急行が全廃
2.広島県の在来線から特急・急行が全廃
 JRが運行されている都道府県では、奈良県に次いで2例目になります。
 広島県の場合、新幹線接続の特急網の整備がありませんでした。
 伯備線・山口線のような、山陰地方へ直結する路線がないからでしょう。
3.JR九州と、他のJRを直通する定期列車が全廃
 既に、九州から小郡(新山口)へ直通する近郊型の普通列車は廃止になっていました。
 「定期」と断りましたが、臨時列車でも〈ムーンライト九州〉の設定が取り止めになっており、このままでは、イベント的な設定以外では、再来年の山陽~九州新幹線直通〈さくら〉の運行開始まで、直通旅客列車の運転は皆無という事になるでしょう。

◆ 〈ムーンライトながら〉〈ムーンライトえちご〉臨時格下げ
 個人的には、ブルートレイン廃止よりこちらの方がショックだった…。
 両列車とも、基本的には「青春18きっぷ」通用期間のみの設定になります。
(〈えちご〉のみ、GWと10~11月の週末も設定あり。)
 また、〈ながら〉に関しては、停車駅が大幅に削減されました。
 それにしても、「思い立ったらふらっと」乗れる夜行列車が減少していくのは、悲しいですね。
 確かに両列車とも、オフシーズンは乗客が随分少なくなっていたけれど…。

◆ 急行〈つやま〉廃止 昼行急行全廃
 急行といっても、車両は普通・快速と共用のキハ47でした。
 これで、残る定期急行は夜行の〈きたぐに〉〈能登〉〈はまなす〉のみとなりました。

◆ 〈成田エクスプレス〉新型車両導入

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 10月1日より、253系置き換えで、まず10往復で運行を開始。
 JR東日本ではまだ国鉄時代の車両を使用した特急も相当残っているし、JR化以降でも〈スーパーひたち〉(651系)、〈スーパービュー踊り子〉(251系)とNEXより古い車両もあるのですが、それらより早い取替えになりました。
 京成の成田空港新線の開業が来年に迫っており(今月になって「成田スカイアクセス」と称して7月開業を目標と発表)、それを見据えた新スカイライナーもお目見えしていますから、先手を打とうという事でしょう。
 また、〈雷鳥〉は683系4000番台の投入により一部が〈サンダーバード〉化、〈とかち〉は261系1000番台の追加投入で全て〈スーパーとかち〉となりました。

◆ 観光特急〈海幸山幸〉運行開始
 水害のため事実上廃線となった高千穂鉄道のトロッコ列車を引き取り、後述する水戸岡鋭治氏のデザインによって改造された車両を使用。
 10月10日より日南線(宮崎~南郷)で、主に土曜・休日に運転。
 ただ、以前も書きましたが、こういう列車でさすがに「特急」という種別はどうなんだろう?

◆ 阪神なんば線開業 阪神~近鉄相互直通運転開始
 3月20日開業の、関西の大型新線。

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 計画自体は戦後早くからあり、1964年までには西九条までが開通して西大阪線となり、一時期は西九条~三宮の特急が設定されていた事もありました。
 阪神なんば線はほぼ全列車が近鉄奈良線と相互直通を実施、三宮~奈良の快速急行と、尼崎~東花園・西大寺・奈良等の普通・準急列車の2本立てで設定されています。
 三宮~奈良は快速急行で約80分。
 同日、近鉄では近鉄難波→大阪難波、上本町→大阪上本町に改称しています。
 JTB時刻表でも3月号のカラーグラビアで、4ページを費やして、沿線の観光・行楽地と共に紹介しています。 

◆ 平成筑豊鉄道 門司港レトロ観光線開業
 貨物線の跡を利用して観光鉄道としたもので、4月26日に開業し、主に土曜・休日と春休み・夏休み期間中に運行。(冬季は運休。)
 南阿蘇鉄道で使用されていた小型DLと、島原鉄道で観光トロッコ列車として運行されていたトロッコ車両を使用しています。
 なお、鉄道では初めて「ネーミングライツ」を採用、「やまぎんレトロライン」という愛称があり、駅も3箇所でスポンサーに関連した名前がついています。

◆ いすみ鉄道 特別ダイヤ実施
 特定地方交通線転換の第3セクター鉄道は苦境が続き、前年(2008年)までに4社が全線、1社が一部を残して廃止になってしまいました。
(他に純民営鉄道2路線も共に廃止)
 そんな中、千葉県のいすみ鉄道(国鉄木原線)が、2年間の検証期間を設けて存続の是非を検討すると言う事で、手始めに2月28日・3月1日の両日、列車の大幅な増発を実施しました。
 大原~大多喜 16往復→22往復
 大多喜~上総中野 14往復→15往復
 JTB時刻表もかなり後押ししていて、2・3月号では黄色のページで、上総中野で接続する小湊鐵道共々特別ダイヤを掲載し、加えて3月号の「新のりもの風土記シリーズ101」で取り上げていました。 

◆ JR在来線特急・急行 座席車全席禁煙化
 3月14日改正で九州が、6月1日より東日本・東海・西日本が在来線の特急・急行で喫煙車・喫煙コーナーを廃止しました。
 既に北海道と四国は禁煙になっていて、これでJR在来線の座席車は完全禁煙になります。
 寝台車は個室を中心に喫煙車が残っています。
 私鉄も東武・西武・小田急・南海は禁煙になっていて、残るは近鉄と京成のみ。
(京成は来年7月運行開始の新スカイライナーは全面禁煙にすると発表済み)
 この他、JR東海は3月改正と同時に在来線駅構内を全駅禁煙化、JR東日本も4月と10月の2回に分けて、首都圏の駅のホームから喫煙コーナーを撤去しています。

◆ 富士山静岡空港開港 フジドリームエアラインズ就航
 6月4日に開港。
 恐らくは、一から新規に開設される地方空港は最後になるでしょう。
(来年開港予定の茨城空港は、百里基地の民間共用化によるもの。)
 開港時点では
 国内線 JAL…札幌 1便 福岡 3便 ANA…札幌 1便 沖縄 1便
 国際線 KL…ソウル 1便 OZ…ソウル 1便 MU…上海 週4便
 が設定されていました。
 地元資本のフジドリームエアラインズ(FDA)は7月23日に就航。
 JALは来年3月一杯で撤退を表明しており、福岡線はFDAが後を継ぐ見込み。
 建設当時から批判が多く、特に政権交代後はそのトーンが高まっています。
 既に東海道新幹線が走っているという事もあるでしょう。
 ただ、先日静岡に行って(空港には行かなかったけれど)ちょっと思ったのですが、空港が欲しいという気持ちは解らないでもなかった。
 静岡県は空港の空白地帯で、羽田も名古屋(中部・小牧)もあまりに遠いからです。
(セントレアへはしずてつバスが走っているが、片道3時間もかかる)
 今後はFDAを中心として、あまり高望みはせず、神戸のように国内線を中心として地道に利用の増加を図っていくべきでしょう。

◆その他
○ JR北海道ダイヤ改正 「とかち」→「スーパーとかち」に統一
○ JR九州 ICカード「SUGOCA」サービス開始
○ JR西日本宮島航路 「JR西日本宮島フェリー」に分社
○ 東急大井町線 溝の口延伸
○ 南海高野線 観光列車『天空』運行開始
○ 大分ホーバーフェリー 運行休止
 
《表紙の写真・グラビア連載》
 とにかく創刊1000号というお祭りの年なので、非常にバラエティに富んでいます。
 乗り物ではない物が表紙の中央を飾っていたりします。
 関連するグラビアも含めて記します。

1月号 つばさE3系〈米沢~置賜間〉
 まもなく400系を全て置き換える事になります。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第29回 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線 車掌
●駅旅本線 第43駅 浜寺公園駅
●新のりもの風土記シリーズ99 出雲の正月 一畑電車
●駅弁細見259 ふくは福よぶ ふくめし(小倉駅)

2月号 東海道本線(国府津~鴨宮間)
 廃止目前の寝台特急〈富士・はやぶさ〉と、富士山・箱根の山々。
 客車が銀帯と白帯が混じっているのが、なんとも哀しい…。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第30回 叡山電鉄 運転士
●駅旅本線 第44駅 萩駅
●新のりもの風土記シリーズ100 さよならブルートレイン 『富士』『はやぶさ』
●駅弁細見260 稲荷寿し(豊橋駅)

3月号 新橋駅付近
 N700系と、山手線E231系、それに「ゆりかもめ」をビル上から俯瞰撮影。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第31回 北総鉄道 駅務掛
●新のりもの風土記シリーズ101 再建をかける第3セクター いすみ鉄道
●駅弁細見261 元祖鯛鮨 鯛の舞(敦賀駅)
「駅旅本線」はお休み。

4月号 
 松本零士氏の「銀河鉄道999」(「999」号とメーテル・鉄郎)。
 創刊999号という事からでしょうが、最初にこの表紙を見た時は時刻表ではなく、アニメ雑誌かと思ってしまいました。
 カラーグラビアのTOPで松本零士氏のインタビューが掲載されています。
 また、時刻表の年表が掲載されています。
 前半は創刊~昭和40年(1965年)11月1日まで。
●新のりもの風土記シリーズ102 上信ギャラクシーエクスプレス 銀河鉄道999号
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第32回 松浦鉄道 伊万里駅駅務係
●駅旅本線 第45駅 伊予西条駅
●駅弁細見262 千葉駅名物 やきはま丼(千葉駅)  

5月号
 水戸岡鋭治氏とドーンデザインによるイラストの表紙。
 上から8620(SL・1925年)、151系(1958年)、0系(1964年)、787系(1992年)、N700系7000番台(2011年)が描かれています。
 カラーグラビアのTOPも水戸岡鋭治氏。
「鉄道氏の語り部 “時刻表のあゆみ”」は後編で昭和42年(1967年)から。
「ありがとうキャンペーン」と題したプレゼント、NREなどとのコラボ『1000号はっこう弁當』もありました。
 なお、定期の連載は全てお休み。
 
6月号 みなとみらい駅
 ホームで子ども(兄妹?)が手を振っています。
 前号に引き続き1000号記念企画がグラビアを飾り、鉄道博物館での記念イベントや、プレゼント企画が掲載されています。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第33回 江ノ島電鉄 鉄道部 江ノ島駅配属
●駅旅本線 第46駅 若桜駅
●新のりもの風土記シリーズ103 肥薩線に再復活! 58654SL人吉
●駅弁細見263 森駅名物 いかめし(森駅)
 
7月号 和歌山電鐵 スーパー駅長「たま」・たま電車
 人間以外の生き物(猫)が表紙に登場するのは初めて。
 「たま電車」は、「いちご電車」「おもちゃ電車」に次ぐ2700系(南海22000系「ズームカー」)の改装車両で、これも水戸岡鋭治氏の手に依ります。
 「たま」の反響は大きかったようで、会津鉄道・芦ノ牧温泉駅の「ばす」駅長はCDデビューをするのだとか。
 引き続きプレゼント企画掲載
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第34回 和歌山電鐵貴志川線 喜志駅スーパー駅長(メスだったのか…)
 関連したプレゼントもあり。
●駅旅本線 第47駅 芦野公園駅
●新のりもの風土記シリーズ104 世界遺産の高野山へ 観光列車『天空』
 ズームカーも、道が分かれたな…。
 続いてが箱根登山鉄道の特集記事で、リニューアルされた箱根湯本駅も紹介されています。
●駅弁細見264 岩手県産牛 焼肉弁当(一ノ関駅)
 
8月号 ロイヤルウイングと横浜開港150周年記念事業マスコットキャラクター「たねまる」
 ロイヤルウィングは横浜港のクルーズ船で、船舶が表紙を飾るのは前年の「ナッチャンWorld」に次いで2回目。
 「たねまる」は、今年みなとみらい地区付近及びよこはま動物園付近を会場にして行われた「開国博Y150」のキャラクターでもありました。
 「Y150」はカラーグラビアでも取り上げられましたが、「たねまる」は人気が出たものの、「Y150」は不入りに終わってしまい、今現在でも市政の場で、様々な問題が指摘されている所です。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第35回 東京モノレール 運転士
 この方は、2007年1月号の第5回でも紹介されていました。
 当時は駅務係で、翌2008年に運転士に昇格されています。
●駅旅本線 第48駅 知床斜里駅
●新のりもの風土記シリーズ105 夏休みのふるさとへ 秋田 2つの第三セクター鉄道
●駅弁細見265 有田焼カレー(有田駅)
「ありがとうキャンペーン」第2弾スタート。

9月号 
 はとバスの新エアロクィーンと、東京タワー。
 カラーグラビアでも取り上げられています。
 続いて「水郡線で行く 奥久慈しゃものふるさと」。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第36回 北近畿タンゴ鉄道 運輸部営業課KTRアテンダント
●駅旅本線 第49駅 加賀一ノ宮駅
●新のりもの風土記シリーズ106 呉線を行く豪華な快速列車 瀬戸内マリンビュー
●駅弁細見266 愛のご膳(直江津駅)

10月号 10月1日(木)デビューする新型車両「成田エクスプレス」
 E259系が、多分千葉~成田の間のどこかを走っています。
 やっと、普通の時刻表らしい表紙になりました。
「『JTB時刻表』1000号記念 フォトコンテスト入賞作品発表!」掲載。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第37回 JR東日本 池袋駅助役
●駅旅本線 第50駅 直方駅
●新のりもの風土記シリーズ107 レトロな国鉄形気動車が行く 大糸線北部のキハ52
●駅弁細見267 三色ほうば寿司(高山駅)

11月号 高山本線(飛騨金山~焼石)
 85系〈ひだ〉が飛騨川沿いを走ります。
 …と書いて気付いたのですが、この構図は、1998年11月号と同じですね。
 この時は「高山本線」と書かれただけで、具体的な区間は記されていませんでした。
 木々の生え方とか、川や切り通しの側壁はかなり違って見えるけれど、同じ場所の撮影のような気がします。
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第38回 大井川鐵道 観光車掌
●駅旅本線 第51駅 寺田駅
●新のりもの風土記シリーズ108 富士山麓を行く観光列車 富士登山電車
●駅弁細見268 ばんだい 松茸めし(郡山駅)

12月号 
 JALのB777-300(JA751Jのよう)の離陸。
 旅客機が表紙を飾るのは初めてなのだけれど、タイミングが悪いなあ。
 カラーグラビアも「快適な空たびへ行こう!」と題して、国内線ファーストクラス・クラスJが紹介されていたりします。
●駅旅本線 第52駅 能代駅
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第39回 JR東海 大阪第二運輸所 車掌長
●駅弁細見269 神戸ワイン弁当(新神戸駅)

《裏表紙の広告》
「阪神なんば線」の開業があったからなのか、昨年後半から近鉄の広告が目立ちます。

1月号 丸沼高原スキー場
2月号 東京都交通局 東京→夢の下町
 昨年から運行されている、東京駅~秋葉原~上野~浅草~両国ルートを走る観光路線バス。
 在来の車両を改造して運行しています。
 なお、運賃制度は一般の都営バスと全く同じで、PASMO(Suica)も利用できます。
 カラーグラビアでも紹介されています。

3月号 近鉄 「時を超える。奈良」
4月号 近鉄 「わたしが響くたび。伊勢志摩」
5月号 WILLER EXPRESS
 「WILLER EXPRESS」は、高速バスに近い形態(広告では堂々と「高速バス」と謳っています)で全国各地で運行され、低運賃で人気の一方で様々な問題も指摘されている、「会員制ツアーバス」の一つ。
 でもまさか、JTB時刻表で広告が載るとは思わなかった。
 当然今現在でも時刻表は掲載されていないのですが、いつか在来の高速バスと同様に扱われる時が来るのでしょうか。

6月号 近鉄 「時を超える。奈良」
7月号 近鉄 「わたしが響くたび。伊勢志摩」 
8月号 サーモス株式会社 サーモスマジック
9月号 近鉄 「内面美人が生まれる。奈良」
10月号 近鉄 「秋の伊勢志摩」
11月号 近鉄 「奈良旅行は計画的に」
12月号 サーモス株式会社 サーモスマジック

《その他》
 上の《十大トピックス》では上げませんでしたが、北陸鉄道・石川線の鶴来~加賀一の宮間が、今年の10月を持って廃線となりました。
 廃止の申請が1年前に出されていた事もあり、黄色のページでは廃線までの間、結構頻繁に時刻が掲載されていました。
 特に1月号においては、白山比咩神社初詣と言う事で、大晦日から元日深夜2時台にかけて全線で臨時列車が運転された他、元日~3日は日中の鶴来折返しが全て加賀一の宮まで延長されています。
 この後も2・3・9月号で時刻を掲載。
 また、終点の加賀一の宮駅は、9月号のグラビア「駅旅本線 第49駅 加賀一の宮」駅でも取り上げられています。

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《定価》
1~12月号 1150円(本体1095円)

※その他のトピックス
◆ 新型インフルエンザ 世界的大流行
◆ 鹿島アントラーズ Jリーグ3連覇
◆ 『おくりびと』 アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞
プロ野球日本シリーズ 巨人(4-2)日本ハム MVP:阿部慎之介
日本ダービー優勝馬 ロジユニヴァース 鞍上:横山典弘


 これで、1989年からのJTB時刻表ウォッチは終わりました。
 改めて振り返ってみると、特に10~20年位前の文については、相当舌ったらずな記述に終わってしまっていて、もう少し練って書くべきだった、という所が、自分の目でも見ても多々ありました。
 「ブログ」の性格からすると、過去に書いた文にあまり手を加えてはいけないのかも知れませんが、来年になったら、もう少し内容を精査して、書き足すべき所、書き直すべき所に手を加えて見たいと思います。
 この企画はもう少し続けます。
 来年は、グラビアの連載について取り上げる予定です。
 読み物的な性格を強める時刻表にとっては、グラビアの連載は欠かせぬものですから。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)

№100 成田は寒かった…

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 当ブログも、ついに100回目になりました。
 いつも拙い当ブログにお付き合いくださいまして、ありがとうございます。
 今後とも、よろしくお願いいたします。

 19日(土)、「青春18きっぷ」を使用して、今年最後の成田詣で。
 東戸塚5時32分発の快速は、佐倉で〈成田エクスプレス1号〉を退避。

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 253系は、来年夏には見納め。
 いつも思うのですが、JRの成田空港アクセスは、NEX偏重なのではないか?
 快速は本数も少ないし、元々遠回りで時間がかかる上に酒々井・物井にも停車するようになったから、余計に時間がかかる。
 空港付近が単線なので、ダイヤ構成上難しいのかもしれないけれど、もう少し、料金不要でも早い列車が欲しいと思います。
 最近は海外旅行客も節約志向だし。
 あと、停車のたびに冷たい風が吹き込んでくるのに、暖房があまり効いていなかったのも堪えました。

 7月開業が発表になった「成田スカイアクセス」も、工事は大詰め。
 線路の敷設はほぼ終わりみたいで、後は架線や信号(ちなみに6灯式)関係という所でしょうか。

 終点まで乗り通して、先ずは第1ターミナルで撮影する事にします。
 乗客の流れは、ANAが入っている南ウィングより、北ウィングの方が多かったような…。

 展望デッキからは、遠くに真っ白な富士山も見る事ができます。
 しかし、日なたでも寒い…。

 
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 エールフランス A340-300
 時刻表上ではB777-300のはずですが。
 新ロゴは初めて見ました。
 来年A380が投入されるのは、この時刻の便(275→276便)でしょうか。

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 フェデラルエクスプレス MD-11F
 今年の3月に事故を起こしたのは、ちょうどこの花時計の付近でしたか。

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 JAL B747-400BCF
 旅客用からの改造・転用機。
 写真のJA8911は、8910・8912と共に、中距離仕様機でした。

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 キャセイ・パシフィック航空 B747-400BCF
 こちらも旅客機からの転用。
 9時前だと、離陸はやはり貨物機ばかり。

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 ガルーダ・インドネシア航空 B747-400
「visit Indonesia 2009」のマーク入り。 

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 写真のJA8921は、間違いなく、JALで最後の旅客用B747-400になるでしょう。
 この機体は、第1ターミナル北ウィングの脇から出発、R/W34Lの相当手前から進入した上に、離陸距離もジャンボにしては相当短かったので、多分どこかへのフェリー(回送)でしょう。

 ちょっと面白いシーンだと思ったので、1枚。

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 ANAマークの貨物トラクターなのに、JALの車もつないでいる…。

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 NCA B747-400F
「NCA Pegasus」(JA04KZ)。
 JALの「エコジェット」と同じ趣旨で、機種部分が緑色になっています。

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 第2滑走路延長の間接的な影響か、今まではないシーンが見られるようです。
 DHC-8-Q400(多分仙台から)ですが、A滑走路に着陸するとは。

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 IBEXのCRJ(小松か広島のどちらかから)と、ANAのB737-700ER(ムンバイから)。
 どちらも以前はB滑走路使用ではなかったかと思うのだが。(間違っていたらごめんなさい。)
 第1ターミナルのANAグループだったら、A滑走路の方が良いに決まっていますからね。

 10時前になると、側面には光線がほとんど当たらなくなってしまいます。
 ここで第2ターミナルへ移動。
 その前に…。

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 航空科学博物館が運営するグッズショップ。
 外国人の旅客の姿が見えますね。
 ここで、ANAの卓上カレンダーを購入。
 あっさり運航休止になった、香港オアシス航空のB747-400(一部はANAの中古機を使用していた。)の模型も置いてありました。
 航空科学博物館へ行く路線バスの時刻表も用意してあります。

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 成田空港でも、ターミナル循環バスにエアロスター・エコハイブリッドが入っていました。
 成田空港交通の運行。
 ディスプレイも含めて、案内が今どき日・英の2ヶ国後だけというのはどんなものだろう?
 このバスは東成田駅にも停車します。

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 ベトナム航空 B777-200ER
 ホーチミンシティ行。
 ベトナム航空はスカイチーム入りを表明しているので、いずれはここを去って第1ターミナルに行く事になるのでしょうか?
 あと、遠くに見えるANA機にも注目。
 B滑走路への誘導路ですが、とんでもなく大回り。
 誘導路は複線になりましたが、一旦着陸のアプローチをくぐっていく事になるので、運用上の制約はまだ残っているでしょう。

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 ANA B767-300BCF
 JA8286は旅客型からの改造。
 写真でお解かりの通り、駐機場付近もあちらこちらで工事中。

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 アリタリア・イタリア航空 B777-200ER
 そういえば、今JALの経営が問題になっていますが、去年の今頃から今年の初めにかけては、アリタリアの経営が、ヨーロッパ全体を巻き込んだ大事になっていましたね。

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 ベトナム航空 A330-200
 こちらはハノイ行。

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 ルフトハンザ・ドイツ航空 A340-600
 ミュンヘンからの便。
 滑走路延長後に、B滑走路着陸に変更になったそうです。
 600はさすがに長い…。

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 エア・インディア B777-200ER
 エア・インディアでは去年も旧カラーのB777-200が乗り入れていた事があり、今年の2月にはこのカラーのB777-300が乗り入れていました。

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 中国南方航空 A321-100
 既にスカイチーム入りしているのですが、今の所第2ターミナルに残留しています。
 尾翼を見て思ったのですが、今ANAの「モヒカンカラー」が飛んでいますけれど、あのブルーって、中国南方航空のブルーに近いですね。

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 エバー航空 B777-300ER
 これも、延長によりB滑走路発着に変更になったとか。

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 JA8916「YOKOSO JAPAN」機。
 どこかからの到着の後ですが、第3エンジンが不調だったみたいで、整備スタッフがカバーを開けてやんややっていた後、整備地区へ引き上げていきました。
 電源を全て切って無音の状態でのトーイングは、なんだか不思議な感じ。

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 JAL B777-300ER
 JA732J「ワン・ワールド」(JA732J)。
 これでワン・ワールド機は国内線2機(B777-300(JA752J)・B777-200(JA771J))、国際線2機(B777-300ER・B767-300ER(JA604J))を確認。
 後はB747-400の1機(JA8913)だけ?

 B滑走路延長で、B747ジャンボ機も離発着出来るようになりました。

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 ただ、この日の午後に見た限りでは、ジャンボ機の離着陸は、この1機だけでした。
 全体的に、B滑走路は思ったほど離発着は増えていませんでした。
 本格的な増便は、来年のサマー・スケジュールになってからでしょうか。
 
 この日は、JALの「ワン・ワールド」、ANAの「スター・アライアンス」以外のアライアンス統一カラーは、残念ながら見かけませんでした。
 「スカイチーム」はまだ見た事がないんだけれどなあ。

 第2ターミナルの展望デッキは、第1と同じく鉄格子で囲まれているのですが、加えてカメラレンズの穴が第1と比べて少なくて小さく、便数が少ない会社とかスペシャルカラー機が発着する時には、取り合いになってしまうのが困った所。
 セキュリティの問題もあるのだろうけれど、もう少し何とかならないでしょうか。

 冬至が近づくと、15時30分を回ったら相当陽が傾き、陰が長くなってしまいます。
 やはり日なたでもかなり寒い…。
 この日はここまで。
 16時過ぎの久里浜行で帰ります。
 ホームのお客さんはNEX指向で、快速はガラガラでした…。

 来年も沢山、旅客機を撮れるといいなあ。
 来年は空港の外周から狙ってみたいと思います。
 だけど、「天神峰」は入れなくなっているのかなあ。
 B滑走路に出入する機体を撮れる絶好のポイントだったのですが、趣味誌に記載がないので、ちょっと心配です。

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 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)