№68 バスラマ・インターナショナル 116 (ぽると出版)

 昨日は一日お休みをさせて頂きました。
 今後も予告なく更新をお休みする事があろうかと思います。
 当日23時までに更新がなかったら、その日の更新はなかったものと考えて下さい。
 
 昨日今日で過去のブログを一部修正しました。
 タイトルには、第1回から通算でナンバーを記入しています。
 他に誤字の修正も行なっていますが、全部はできていないかも…。

 発売から大分経ってしまいましたが、今日は「バスラマ・インターナショナル」最新号のレビューです。
 今回も気になったトピックスをピックアップして、コメントや感想を記してみたいと思います。

◆各地の新車から
 BKG-MU66JSの発表以降、エアロキングの人気が盛り返してきているようです。
 ここには出てきませんが、西鉄の「はかた」号用のエアロキングの新デザインも発表になっています。
(12月22日福岡発で運行開始との事。)
 この他エアロキングに新セレガと、高速車の話題が目立ちます。

◆三菱ふそうと日産ディーゼル、バス事業の合弁会社設立へ
 三菱ふそうと日産ディーゼルは、双方のバス事業を、合弁で設立する新会社に統合する計画を発表、2011年1月をメドに新会社を造るというものです。
 一番最初にこのニュースに接した時には、いすゞ・日野の「Jバス」のようなものになるのだろうと思っていたのですが、もっと踏み込んで開発から販売までを一本化するという事です。
 という事は、「三菱ふそう」「日産ディーゼル」別々のブランドで造られてきた両社のバスは、新会社設立後には統一された新形式で一本化されて、供給される事になるのでしょうか。

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上:西武バス 日産ディーゼル・スペースランナーA
下:関東バス 三菱ふそう・エアロスターS


 外野のファンにとっては、なんともヤヤコシイ関係を象徴する両車ですが、新会社への統一モデルへの橋渡し、という役割で終わる事になるのでしょうか。
 西日本車体は2003年以前の、純正とは異なるボディのサプライヤーとしてシャーシメーカー4社(3社?)にボディを提供する形に戻るのかと思います。
 いずれにしろ、これを契機に、画期的な都市バスの開発が期待されます。

◆セレガ・ハイブリッド2題
 春日部観光バスは「クレヨンしんちゃん」(原作者は残念な事になりましたが…。)をデザインした貸切車。
 しかし、つい最近、偶然「クレヨンしんちゃん」の原作本第1巻を読む機会がありましたが、すげえ毒があるギャグのオンパレードで、これを町のキャラクターとして大々的に売り出す、というのはいかがなものか、という気もしなかったではありませんが…。
 松本電鉄は高速車という事で、新宿で見る機会がありそうです。撮影できるといいな。

◆都市間バスサービスの新時代
 PART1はジェイアールバス関東の社長に、高速バスの現状と今後を聞いています。
 過去の不祥事(飲酒運転・メガライナー火災)をかなり率直に口にして反省されているのが印象的でした。
 補助席を2,100円で発売する戦略も失敗だったとしています。
 車両の大型化についての期待が大きいみたいですが、法規制はともかく、今の日本の道路事情で大型車が存分に走れる余地はあまり多くはないのではないか?
 東名や名神などはいいけれど、例えばアプローチで利用する首都高速はカーブが多く、それでいて交通量が多いので走りづらいのではないか?
 もしその車両の運行のために、さらに専用の乗務員を養成しなければならないとしたら、その分コストがかかって結局大量輸送のメリットを相殺してしまいはしないか?
 あくまでシロート考えに過ぎないのですが。
(なので、つくば線時代の「メガライナー」についても、私は疑問に感じていました。普通の大型ダブルデッカーの頻発運転にしたほうが、その路線で利用者の減少が起きても、他の路線への転用は容易になるはずだし。)
 それにしても、本来は稼ぎ時のはずの連休で計画運休を行なわなければならなかったとは、虚しい…。

 一方、PART2は都市間ツアーバスの新サービス。
 ビジネスユースを狙った「ビジネスクラスバス」。
 既存の事業者の一部や、運転手の労働組合からは存在そのものへの批判の声が出ている会員制ツアーバスですが、現にかなりの利用者の心をつかみ、市民権をも勝ち取っている今、もはや定期路線バス化への流れは変えられないでしょう。
(反対を言い過ぎると、今度は「既得権の保護」という逆の批判が出てくるだろう。)
 そうなった場合、通常の路線バスを扱っているサイトを運営している私自身も、意識改革が避けられないものだと、覚悟しています。
 でも、想像図の段階ではあるけれど、「エレガント・レディース」のシートは、女性専用としても派手過ぎないか?

◆ヒュンダイ・ユニバース 都市間高速バスにデビュー!
 いわさきバスネットワークのユニバースが、鹿児島~熊本線「きりしま」で高速バスとしてデビューしました。
 実物を見た事はなく、写真でしか解からないですが、高速バスとして、に限ると、行先・種別表示が後付けボード式で、多少ぎこちなくも思えました。(特にリア)
 運行区間を限定する高速バスだから、これでもいいでしょう。
 あとは、いわさきグループに続く事業者はどこか、注目されます。(サンデン交通あたり?)

◆バス事業者訪問132 一畑バス株式会社
 松江一畑交通・出雲一畑交通と一体ですが、ここで疑問があります。
 隠岐諸島の道後を走る「隠岐一畑交通」が取り上げられていない事です。
 道後は昔から一畑電気鉄道のバスが運行され、現在も分社の隠岐一畑交通が運行しています。
 島のバスゆえ取材費の事とかもあったのかもしれないけれど、一畑電鉄の公式HPでは松江・出雲の両一畑交通と同列にリンクされているので、やはりここも同じように取り上げて欲しかった…。
 一畑に限らず、離島だって本土並みのバスサービスが期待・要求されるはずなので、この辺も検証してほしい所です。

 アーカイヴスで(モノクロページだけれど)旧塗装の車両の写真があるので、ここで私も所蔵している中から2枚ごらん頂きます。
 本文では出てこない車両です。

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島根22い96
 いすずジャーニーで、小型登録。

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島根22き1153
 一方、こちらは長距離路線用のエアロバス。

◆リペアサービスの現場から 6 東急テクノシステム株式会社
 そういえば、先日乗車した上田電鉄の1000系(東急1000系)の車内にも、同社のプレートが掲げられていましたね…。
 当ブログを立ち上げた直後、小学生の頃の東急バスについて書いた昔話の連載の中で、「東急バスは5年おきに大掛かりな更新工事を行なっていた。」と書いていて、今もそうだと筆を滑らせてしまったのですが、今はそういう事はしていない訳です。

◆世界の都市の公共交通その15 ウィーンWLの場合
 ウィーンも10年前に行った事があります。
 なんだか掃除機を思わせるような風貌の新型路面電車が多数走っていました。
 バスから離れてしまいますが、ウィーンは地下鉄(路面電車に近い小型と、日比谷線03系に似た大形の路線がある。)と路面電車がうまく共存している、というのが印象的でした。
 日本が典型的でしたが、「地下鉄」か「路面電車」か、という二者択一を迫られる場合が多い気がするので。

◆世界のバス情報を現地から
 香港の「新世代ノンステップバス」、スカニアK230UBは、風貌・車内レイアウトとも、三菱ふそうのエアロスター・ノンステップと被って見えるのは私だけではないでしょう。
 韓国の広域急行バスM7106系統の車両は、ヘッドライトの形状からして、たぶんユニバースと同じヒュンダイ製。
 韓国の長距離バスは路線によって運用が完全に固定されている感じで、運行区間や系統番号は直接窓ガラスに貼り付ければ良いから、行先を変える装置を必要としないみたい。
 だから上述のユニバースも、行先表示装置の装着が考えられていないのかもしれません。

◆連載24 バスのカタログ いすゞスーパークルーザー
 
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 これは確か1988年に新潟駅の近くで撮影したものです。
 初見の時には非常に斬新な感じがしました。
 それまでの川重のボディが、モノコックだった事もあって(JR九州のP-LV219Qの写真がありますが、考えてみたら、いすゞのバスは縦2列のヘッドライトが好きみたいですね。)、多少古臭くなっていた事もあったでしょう。
 また、SHDなのにホイールベースが短目で、逆にフロントオーバーハングが長く取られていたのも印象的でした。
  
 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)