先週の水曜日、千葉の館山までバスの撮影に出かけてきました。
行きが東京湾フェリー、帰りが高速バスだったのですが、例の「ETC1000円割引」「アクアライン通行料金値下げ」の影響が出ているかなあ、と感じた部分が多々あった撮り歩きとなりました。
戸塚から横須賀線の始発で久里浜へ。
しかし、京急久里浜駅からの東京湾フェリー行の始発はタッチの差で間に合わず、港まで15分強歩く事に。
久里浜からの6時20分発始発便は「しらはま丸」。
今日は「2船ダイヤ」で、終日約1時間おきの運航になります。
以前は1隻がドッグ入りしたときだけ「2船ダイヤ」になっていましたが、アクアライン値下げの影響が出ているらしく、今はドッグ入りがなくても通常は「2船ダイヤ」なのだそうです。
ちなみに明日(11月3日)は祝日ですが、2船ダイヤだそうです。
ご利用を計画されている方はご注意を。
船内では、航路存続を求める署名活動も行なわれていました。
ちなみに、東京湾フェリーでは、ICカードPASMO(Suica)を利用する事ができます。
ICカードが利用できるフェリーは、全国初だそうです。
ただし、東京湾フェリー自身がPASMO事業者ではなく、「物販」という形(飲料の自動販売機やコンビニ等と同じ)で利用する事になります。
電子マネーマークのない、古いSuicaでは利用できません。
(なお、自動車の航送料金の支払いでの利用も可能。)
出航から20分、金谷を同時に出発した「かなや丸」とすれ違います。
それにしても東京湾は、早朝から船舶の出入の多い事。
金谷に到着してビックリ。
船内にいた乗客の、恐らく9割以上はゴルファー。
6時台でこれだけ乗客がいるなら、航路も安泰だろうと思わせる位の数なのですが、それにしても普通の平日のはずなのに、どこから集まってくるのだろう?
港には送迎のバスが10台近くはいて、ゴルファーが乗り込むと一斉に交差点に向かって動き出し、数珠繋ぎ。
金谷港からJRの浜金谷までは歩いて10分強。
浜金谷駅も3月からSuica(PASMO)が利用できるようになっています。
駅員はいますが、改札口には簡易タイプのIC改札装置が立っていました。
7時32分発の安房鴨川行129M。
209系の転用により、房総地区では早々に見納めになる211系。
転入当時、本当はスカ色の帯が見たいと思っていたのですが、特急に合わせたのでしょう。
中央線に転用されたら、スカ色が見られるのでしょうか。
浜金谷から30分で館山。
南欧調の橋上駅舎。
駅に限らず、近くにはオレンジの屋根の似たような外観の建物も目立ちます。
ここは、普通の駅にあるような、駅前広場の中のバス停というものはなく、別々に構えられたJRバス・日東交通バスの車庫から、それぞれのローカル路線が出発していきます。
ローカル路線の他、東京行の高速バス「なのはな」号が発着。
高速バスは30分毎の出発で、JRと日東交通の共同運行。
写真のように、日東交通も「なのはな」号に限ってはJRの乗場から出発します。
一方、道路を隔てた反対側には日東交通の車庫があります。
といっても、現在のローカル線は全て分社の館山日東バスが運行しています。
ここからは高速バス及び市内線(小浜・なむや~館山航空隊間・ただし市内で完結しない、南房総市からの路線)以外のローカル線が出発しますが、高速バスはここで待機。
写真でも右手に京成バス・京急バスの姿が見えます。
併設して旅行代理店もあります。
ここから本題で、館山で撮影したバスの写真をいくつかご覧頂きます。
まずはJRバス関東。
JRバス関東 M537-96214
たぶん元東急バスKC-HT2MLCAと思われます。
フォグランプがありませんね。
ちなみにこの車両は希望ナンバーを取得しています。
社号の右5桁の内の2・4・5桁目の数字を取って「袖ヶ浦230あ614」。
この車両の写真については、昨日付けで本体にアップしました。
JRバス関東 M527-97306
この車両は最近土浦〔支〕から転属してきたようです。
JRバスに関してはローカルも高速も、後は以前撮影したものばかりのようです。
ローカルは路線が減った事もあって、あまり動きがないようです。
そこで、もう1社の館山日東交通を中心に撮る事にします。
館山日東バス 袖ヶ浦200あ194
平群線・丸線で使用されるリエッセ。
果物をデザインしています。
もう1台、花をデザインした車両があり、不覚にも撮り損ねてしまったのですが、共にデザインはステッカーによるものですね。
館山日東バス 袖ヶ浦22か500
この車両は元JRバス関東のM327-91602号。
路線移譲の際に、車両も譲渡されたのでしょう。
ただ、旧JR路線だけでなく、市内線でも運用されています。
市内線はかつては東京湾フェリーまで路線があり、便数ももっと多かったはずなのですが、現在は平日の日中は40分間隔、土休日は1時間間隔までに削減されています。
館山日東バス 袖ヶ浦200か756
たぶん元西武バスのKC-RM211ESNでしょう。
安房鴨川から急行便で戻ってきた所を、車庫の外の公道から撮影したものです。
また、同じく元西武のKC-RM211GSNと思われる車両も、少なくとも2台は存在します。
鴨川日東バス 袖ヶ浦200か744
三菱ふそう・エアロミディSワンステップです。
館山~安房鴨川・亀田病院線は、館山と鴨川・両日東バスによる共同運行の形をとっています。
館山日東バス 袖ヶ浦22か439
少なくとも首都圏ではほとんど見なくなった、三菱ふそう+FHIボディ。
館山日東バス 袖ヶ浦200か447
たぶん元臨港バス。
JRバスから委譲された、神余経由安房白浜線の運用です。
館山日東バス 袖ヶ浦200か448
これも元臨港バスでしょう。
館山日東バスでは一部を除き、大型車は朝夕のみ運用されているように見えます。
ここで1枚。面白い物を見つけました。
千葉から乗り入れる京成バスのフロントの隅に掲げられていた小さな札。
定員が書き込まれているのですが、社号(H338)が書かれているボードを掲げているのが、あの「京成パンダ」なのです。
目つきが不気味!?
館山で見かけた分では、他の京成バスには波及していないようですが。
戸塚への帰りもフェリーにしようかと考えていたのですが、ここは苦境に立つ高速バスを応援、という事で、横浜駅行の高速バスを利用してみます。
このルートは京急と日東の共同運行で、15時10分発は日東交通担当。
また、一部の便は羽田空港を経由しますが、この便は横浜へ直行します。
所要1時間50分で運賃は2,500円。
前日までは予約制ですが、この日は予約客はなく、館山からは自分を含めて7人がフリーで乗車しました。
この乗場は高速バスの横浜線・千葉線、それに一般路線の市内線が発着し、市内線では乗務員が交代するシーンも見られます。
車内はこんな感じ。
この写真では解からないですが、座席は深海魚の群れがデザインされています。
途中とみうら枇杷倶楽部(富浦ICを一旦やり過ごした先の、道の駅とみうらの反対側)で1人乗車。
ハイウェイオアシス富楽里(富楽里PA)は乗車無し。
最近経由地になった君津バスターミナル(一旦君津ICを降りて、市民文化ホールの反対側)で、2人乗車。
合計10人でアクアラインを通過する事に。
すこし寂しい気もしたけれど、この時間の横浜行だとこんなものなのかも…。
アクアラインに入ると、すぐに湘南箱根登山自動車のセレガが追い抜いて行きます。
もちろん、向こうはこの後、海ほたるに寄り道して行きました。
10月終わりともなると、16時を過ぎたら日が暮れるのが早くなりますね…。
東京湾に沈み行く夕日を、運転操作や前後左右の車の存在にに煩わされず、心行くまで楽しめるのも高速バスならでは。
だけど、アクアトンネルに入ったら、急に車の数が増えてきました。
浮島JCTの手前は心持ち渋滞気味かな…。
何度かアクアラインの高速バスも利用しているし、マイカー(今は手放している)で走った事もあるけれど、こんなに車が多い道だったかな…。
やはり値下げの影響なのでしょう。
潜在的には道路交通のニーズがあったルート、という事なのだとは思います。
幸いノロノロという所までは行きませんでしたが、湾岸線に入ると一気に車の数が増えます。
マイカー・トラックに混じり、羽田空港行や千葉県各地行の高速バスとも次々に出会います。
ランドマークタワーをシルエットにして、夕日が沈んでいきます…。
ほぼ定刻に横浜駅到着。
お疲れ様でした!!
ところで、今日この記事を作成して、ふと本体の方で、大嘘を書いてしまっている事を発見しました。
JRバス関東の「アーカイヴ」で、撮影場所を「館山駅」とし、「この後駅舎が改築し、乗場も移転している」と書いている部分があるのですが、あれは安房白浜での撮影だったのですね。
本当に申し訳ありません。
何しろかなり昔の話で、しかもメモとかを取っていたりはしていなかったので、酷い嘘になってしまいました。
次の12月1日の更新時に修正します。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)