№76 JTB時刻表大研究 1999年

「JTB時刻表大研究」、今回は1999年です。
 ついに新幹線にも世代交代の時が来ました。
 また、寝台特急も、方面により明暗が分かれました。
 この年のJRグループは小刻みに改正が続き、3月14日に東海道・山陽新幹線と東海・西日本・四国・九州、5月10日に西日本(アーバンネットワーク)、7月に山陽新幹線、10月に東海道・山陽新幹線と西日本・九州、12月4日に統一改正が実施されました。
 特に山陽新幹線は1年に3度も改正が行われた事になります。
 新会社としては恐らく最後の第3セクター鉄道が開業しました。

《1999年の十大トピックス》
◆ 700系〈のぞみ〉デビュー 0系東海道新幹線から引退
 700系は3月改正でデビュー。
 当初は東京~博多3往復の設定でした。
下り
 3号 東京6:56 → 11:53博多
 7号 東京8:52 → 13:53博多
 27号 東京18:52 → 23:53博多
上り
 8号 博多7:27 → 12:28東京
 24号 博多15:27 → 20:28東京
 28号 博多17:27 → 22:24東京
最速4時間57分。
 その後7月に5往復、10月には10.5往復(区間運転を含む)にまで増発され、東京~博多系統は500系と交互の運転になります。
 700系は4月号の「乗り物風土記シリーズ126」で取り上げられています。

 一方、開業以来35年間を走り抜いた0系は、9月18日のさよなら運転を持って、東海道新幹線から引退しました。
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 1989年1月14日の〈ひかり267号〉(東京→岡山)。
 下段は37型食堂車の車内です。
 この他、3月改正では山陽新幹線に厚狭駅が開業しました。
(<こだま>のみ停車)

◆ 全個室寝台列車〈カシオペア〉デビュー 〈さくら〉〈はやぶさ〉は併結運転開始
 〈カシオペア〉は全2人A寝台個室に展望ラウンジ、フルコースディナーを提供する食堂車という超豪華編成。
 後述するカラーグラビア「連載特集 日本の旬 水無月」で紹介されています。
 大半の鉄道ファンにとっては垂涎の的、なのでしょうが、正直私はこういう列車にはあまり関心がありません。
 鉄道に限らず超豪華な代物は趣味ではないし、一人旅でふらっと乗れるような列車ではないですから…。
(あくまで個人の趣味の問題)
 7月16日運行を開始、原則週3日の運転。
 なお、引き換えに「北斗星」1往復が臨時列車に格下げになっています。

 一方、〈さくら〉〈はやぶさ〉の併結運転は12月4日改正より実施。
 初めて定期列車で14系(〈さくら〉)と24系(〈はやぶさ〉)が併結を行う事にもなり、同時に〈富士〉も共通の編成になりました。
 これにより、東京発着のブルートレイン(客車寝台特急)は〈あさかぜ〉〈出雲〉と合わせて4往復に減少しました。
 東海道・山陽ルートにも〈カシオペア〉並みの豪華列車を望む声は少なくないのですが、北海道と違ってビジネスユースの方が多そうで、航空便に加えて新幹線もあり、たとえ実現しても、採算性は相当厳しくなると思われます。
 なお、東京~博多の〈あさかぜ81・82号〉が年末・年始にかろうじて設定されています。全てB寝台ですが…。

◆ 山形新幹線が新庄まで延伸
 奥羽本線の山形~新庄間を標準軌に改軌し、12月4日に開業。
 車両面では400系に加え、新たにE3系(2000番台)が加わる事になります。
 途中の「さくらんぼ東根」は神町~東根に開業した駅ですが、在来線直通区間に、新幹線が停車する駅を新設するのは初のケースになりました。
 この駅を含め、新幹線停車各駅では、大規模なパーク&ライドが実施される事になります。
 これに先立ち、同区間は3月12日から工事運休に入り、代行バスを運転。
 原則北山形(朝夕は天童)~新庄の快速・普通便と、山形~新庄ノンストップの特別快速便が設定されました。
 また、山形~秋田の特急〈こまくさ〉が廃止になり、新庄~秋田の快速〈こまくさ〉が設定されました。

◆ 舞鶴線・豊肥本線電化 〈まいづる〉新設 〈有明〉直通運転復活
 どちらも10月1日に開業。
 舞鶴線では<まいづる>3往復の運行開始と引き換えに、快速<まいづるリレー号>は一部を除いて廃止。
 また、小浜線の急行<わかさ>が快速に格下げになっています。
 豊肥本線は熊本~肥後大津が電化。
 〈有明〉は全列車783系「ハイパーサルーン」が乗り入れています。
 〈有明〉は非電化時代も一時期、ディーゼル機関車牽引(電源車併結)で水前寺まで乗り入れていた事がありました。

◆ 中央線〈セントラルライナー〉運転開始 
 313系8000番台を使用し、乗車整理券(300円)を必要とする、快速列車の仲間。
(「快速」の名称は使わない。)
 12月4日、名古屋~中津川で運行開始。
 朝夕のラッシュ時だとJRの各地(東海にもある)で〈ホームライナー〉が運行されているし、私鉄でも京急の〈ウィング〉がありましたが、日中に「整理券」を必要とする定期列車は、初めてのケースと思います。
(名古屋~多治見のみ整理券が必要、多治見~中津川は不要)
 ちなみに、JR東日本の各〈ライナー〉は3月より、乗車整理料金(310円)からホームライナー料金〈500円〉に変更になっています。

◆ 〈SLばんえつ物語号〉〈SLすずらん号〉運転開始
 〈SLばんえつ物語号〉はC57180号機牽引で新津~会津若松で運行。
 以降、JR東日本を代表する列車の一つになります。
 この年は他に郡山~会津若松・七日町でも夏休み期間に〈磐梯・会津路号〉としても運行されました。
 〈SLすずらん号〉は深川~留萌、C11171牽引による運行で、同名のNHKの朝の連続テレビ小説でも登場したから、ご存知の方も多いでしょう。

◆ 東京近郊区間が拡大
 6月1日実施。
 新たに東海道本線平塚~熱海、東北本線小山~宇都宮、高崎線熊谷~高崎、上越線高崎~新前橋、八高線高麗川~倉賀野、常磐線土浦~勝田、内房線木更津~君津の各区間と、両毛線・水戸線が加わりました。
 旅客の利用や、列車の運行形態の実態に合わせたものと考えられます。

◆ 井原鉄道開業 札幌市営・横浜市営・相鉄等延伸
 井原鉄道は、工事が凍結されていた井原線を引き継いで開業させた路線。
 地方第3セクター鉄道としては、恐らくは最後の新会社です。
 1月11日の11時11分に1番列車が出発、というニュースは覚えておられる方も多いのではないでしょうか。
 総社~清音はJR伯備線の線路を使用しますが、自らも営業を行なう「第2種事業者免許」を取得しています。
 札幌市営地下鉄の東西線・宮の沢~琴似は2月25日開業。
 これに伴い、JRバスの札樽線(一般道)は、札幌駅~張碓と、宮の沢駅~小樽駅に系統が分断されています。
 小田急江ノ島線の湘南台駅には3月10日に相鉄いずみ野線、8月29日に横浜市営地下鉄1号線が相次いで乗り入れ、一気に藤沢市北部のターミナルとして地位が高まりました。
 地下鉄はもちろん相鉄いずみ野線も地下線での乗り入れで、合わせて小田急も橋上駅舎から地下駅舎になっています。

◆新潟交通・蒲原鉄道全線廃止
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(1987年11月22日撮影 白山前駅)
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(1988年9月22日撮影 村松駅構内)
 新潟交通は4月4日、蒲原鉄道は10月3日限り。
 新潟県内から、純粋な私鉄は全て姿を消す事になりました。
(あとは第3セクター鉄道の北越急行のみ)
 新潟交通については、本体の「新潟交通・アーカイヴ」で取り上げていますのでそちらをご覧下さい。
 蒲原鉄道については、明日取り上げる予定です。
 この他、名鉄美濃町線も、末端区間(新関~美濃)が3月31日に廃止になり、翌日に長良川鉄道との接続のため、新関~関の短区間が開業しました。
 
◆ 尾道~今治ルート「しまなみ海道」全通
 5月1日に来島海峡大橋(大島南~今治北)、多々羅大橋(生口島南~大三島)の開通により、尾道~今治間が1本の道路で結ばれ、本州~四国の3本目のルートが開通する事になりました。
 翌5月2日に広島県~愛媛県の各地点を結ぶ高速バスが運行を開始。
 広島~松山線などもあったのですが、当時は一般道の区間も多く、激しい渋滞で定時運行もままならないという事もあって利用が伸びず、早々と廃止になった系統も少なからずあったようです。

◆ その他
○ 鹿児島本線ルート変更 スペースワールド駅開業
○ 桜島線桜島駅移転
○ JR北海道 特急料金・割引きっぷ改定
○ 急行<たかやま> 特急<ひだ>に格上げ

《表紙の写真》
 具体的な撮影場所を記載しない月が目立ちます。

1月号 長野新幹線
 E2系。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」15 沖縄県営鉄道・沖縄電気軌道 那覇BT
 現役の鉄道の駅でない場所は、シリーズを通じて多分初めて。
●乗り物風土記シリーズ123 静岡から富士山を眺める 「富嶽」鉄道名所
●駅弁細見139 鱒寿し(東武日光駅)

2月号 内房線
 E253系〈ビューさざなみ〉と菜の花畑。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」16 伊勢電気鉄道・中勢鉄道 津駅
●乗り物風土記シリーズ124 ウィークエンドフリーきっぷ 冬の東北紀行 JR東日本
●駅弁細見140 元祖牛肉弁当(松阪駅)

3月号 700系新幹線「のぞみ」
 撮影場所は名古屋で、右手にセントラルタワー。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」17 宮之城線 川内駅
●乗り物風土記シリーズ125 首都圏-春の行楽 レトロな乗り物
●駅弁細見141 ロースカツ弁当(一戸駅)

4月号 北陸本線 谷浜~有間川
 681系〈サンダーバード〉。
 日本海沿岸の北陸本線というと、荒波に雪山という冬の厳しさが真っ先に浮かびますが、桜に菜の花という、穏やかな情景も見られるのですね。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」18 大日本軌道山口支社 山口駅
●乗り物風土記シリーズ126 東海道・山陽新幹線 700系「のぞみ」登場
●駅弁細見142 瀬戸の花ずし(新神戸駅)

5月号 奥羽本線 庭坂~赤岩 
 400系〈つばさ〉。
 手前はりんごの花でしょうか?
 この号よりグラビア連載は新企画「連載特集・日本の旬」が始まりました。
 「旅のカレンダー」と統合し、2000年4月号まで1年間続きます。
「皐月」
◆ 「風に舞う」鳥取砂丘
◆ 「風に乗る」風の特急
◆ 「風 味わい」風棚田(高知県佐賀町) など
●駅弁細見143 緑の響(おと)(野辺地駅)
 
6月号 根室本線
 恐らく狩勝峠で、〈とかち〉が下ってきます。
連載特集・日本の旬「水無月」
◆ 「海に薫る」ワッカ原生花園
◆ 「海 味わい」エビ打瀬舟(尾岱沼)
◆ 「海 乗る」〈カシオペア〉 など
●駅弁細見144 えぞずし(苫小牧駅)

7月号 東北本線
 〈カシオペア〉。
連載特集・日本の旬「文月」
◆ 「水に親しむ」大雪渓(白馬岳)
◆ 「水 味わい」霧島山麓丸池
◆ 「水 乗る」〈きのくにシーサイド〉 など
●駅弁細見145 朝霞(あさあけ)(長岡駅)

8月号 スペースワールド駅
 881系〈ソニック〉。
連載特集・日本の旬「葉月」
◆ 「山 三兄弟」白根三山(南アルプス)
◆ 「山 味わい 体験」五箇山
◆ 「山 乗る」〈SLばんえつものがたり号〉 など
●駅弁細見146 白馬弁当(糸魚川駅)
 
9月号 0系新幹線
 東海道新幹線からの引退の記念でしょう。
連載特集・日本の旬「長月」
◆ 「月 観望旅」県立ぐんま天文台
◆ 「月 味わい 宿」桂浜
◆ 「月 乗る」北海道の列車 など
●駅弁細見147 幕の内夢二(岡山駅)

10月号 長野新幹線
 E2系と浅間山。
連載特集・日本の旬「神無月」
◆ 「木を訪ねる」白神山地
◆ 「木 恵み 味覚体験」岩木山
◆ 「木 乗る」愛知圏の列車 など
●駅弁細見148 くるみ舞茸おこわ(松本駅)

11月号 高山本線 飛騨小坂~渚
 キハ85系〈ひだ〉。
連載特集・日本の旬「霜月」
◆ 「空 巡り」さじアストロパーク(鳥取県)
◆ 「空 港 名物味覚」空港の郷土料理
◆ 「空 乗る」〈つばさ〉〈やまびこ〉 など
●駅弁細見149 北海吹き寄せ弁当(函館空港)
「日本の旬」がらみなのでしょうが、空港の弁当(空弁)が取り上げられるのは初めて。

12月号 山形新幹線「つばさ」
 E3系1000番台。 
連載特集・日本の旬「師走」
◆ 「陸奥年越し」SENDAI光のページェント
◆ 「陸奥冬味わい」鵜の巣断崖(岩手県田野畑村)
◆ 「乗る」東北の新幹線・特急 など
●駅弁細見150 まるごとあわび弁当(宮古駅)

《裏表紙の広告》
1月号 トヨタレンタカー
2月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
3月号 トヨタレンタカー
4月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
5月号 トヨタレンタカー
6月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
7月号 トヨタレンタカー 
8月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
9月号 トヨタレンタカー
10月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
11月号 トヨタレンタカー
12月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ

《その他》
 どうもこの年の黄色のページの「NEWS」は、工事関係の運休の記事が多かった気がします。
 目立つ所では4月11日の宇都宮線・高崎線の新駅(さいたま新都心駅)設置工事のための一部迂回運転、5月16日の常磐線の常磐新線(つくばエクスプレスの事)建設工事のための快速一部運休。
 また青森発7月4・11日の寝台特急<はくつる>は青森~盛岡を約2時間繰り上げて<はくつる80号>として、上野発9月20日の<あけぼの>は上野~村上を約30分繰り上げて<あけぼの91号>として運行されています。

「地方競馬 開催日程」は、4月号の掲載が最後になりました。
 以前はカラーページでしたが、末期はモノクロページになっていました。
 この時点で、地方競馬場は30(ばんえい含む)ありましたが、上山・新潟(地方のみ)・三条・宇都宮・足利・高崎・益田・中津は後に廃止になります。
 
《定価》
1~12月号    970円(本体 924円)
※その他のトピックス
◆ 日本初の脳死臓器移植
◆ 日本銀行 ゼロ金利政策実施
◆ ナンバープレート分類3桁化
プロ野球日本シリーズ ダイエー(4-1)中日 MVP:秋山幸二
日本ダービー優勝馬 アドマイヤベガ 鞍上:武豊


 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)

№75 江ノ電1500形 「嵐電カラー」と「サンラインカラー」

 快晴の7日(土)、個人的には随分久し振りに江ノ島へ。
 今日の目当ては、「サンラインカラー」に復刻、及び「嵐電カラー」に衣替えした1500形。

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 今日はJR新宿駅が工事で、湘南新宿ラインは大崎折り返し。
 最も、反対方向の列車の表示には「新宿経由」の文字が入っていましたけれどね…。

 江ノ電の鎌倉駅には「嵐電カラー」編成の運行予定時刻が表示されていました。
 次は9時24分発。
 という事は、これから8時48分発に乗ると、七里ヶ浜の先で撮れそうです。
 その8時48分発藤沢行は1501F「サンラインカラー」が4連の内の藤沢方に連結されています。
 午後に撮れるといいな。

 七里ヶ浜で下車し、急ぎ足で峰ヶ原方向に歩いて、線路に並行する車道で待ちます。

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 「嵐電カラー」の1502F。
 鎌倉方に連結されて来てくれました。
 グリーンとツートンカラーを構成するベージュが濃いので、思った以上に従来の江ノ電のカラーと違って見えました。

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 1001F。
 20形、及び新500形と同系のツートンカラーに塗り替えられています。
 後方が「サンラインカラー」復刻の1501F。

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 300形は最大で6編成あったのですが、現在は写真の305Fの1編成のみ。
 下回りはカルダン駆動に改造されています。

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 ここでバスも1枚。
 七里ヶ浜駅と鎌倉プリンスホテルを結ぶ送迎バス。
 江ノ電バス藤沢が担当しています
 10時台~12時台と、16時台~18時台にそれぞれ4往復ずつ。
 6月から運行を始めたそうです。
 この車両の画像は12月1日(11月30日深夜)に、本体にアップする予定です。

 午後になって、光の当たり方が変わってきました。

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 1501F「サンラインカラー」。
 1501形は1986年に、このカラーでデビュー。
 江ノ電では初のカルダン駆動ですが、もうデビューから23年になるのですね。

 それにしても午後になると、七里ヶ浜付近は人も車も俄然多くなりますね。
 有名なレストランが付近に集中しているからかな…。
 国道134号線も渋滞は相変わらず激しく、おかげで鎌倉駅~江ノ島海岸~辻堂駅の江ノ電バスも減便・土休日運休になって久しく、悲しい…。
 江ノ島・江ノ島海岸へはぜひ、電車で行きましょう!

 江ノ電は今カラーリングに関しては、電車にしてもバスにしても、「湘南の明るさ」を取るのか、「鎌倉の奥ゆかしさ」を取るのか、少しばかり迷いがあるようにも感じます。
 以前は1000形のデビュー当時のクリーム+ライトグリーンや、「サンラインカラー」に見られる通り、「湘南の明るさ」を全面に押し出していた所がありました。
 今現在はどちらかといえば、電車の20形や新500形、あるいは定期観光バスや夜行バスに見られるとおり、「鎌倉の奥ゆかしさ」に振れているのかなあ、と思えます。

 江ノ電と、京都の京福電気鉄道、通称「嵐電」は、10月14日に提携関係を結び、来年の江ノ電の全通100周年、嵐電の開業100周年を気に、様々なイベントが企画されています。
 冒頭の1502F「嵐電カラー」もその一つですが(嵐電でも「江ノ電カラー」が運行されている。)、同時に記念乗車券も発売されています。
 江ノ電でも自社の他、嵐電発行の記念乗車券を同時に発売しています。

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 江ノ電発行の記念乗車券。

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 そして、嵐電の記念乗車券。
 どちらも簡単なペーパージオラマが付録についています。

 今度は京都に行って、「江ノ電カラー」の嵐電(モボ631)を撮りに行きたいですね…。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)

№74 JTB時刻表大研究 1998年

「JTB時刻表大研究」、今回は1998年です。
 鉄道旅行を趣味とするものにとっては、一大事が起きました。
 都市近郊では引き続き新線の開業が相次ぎますが、その一方、特定地方交通線から転換された鉄道で、初めての廃線が発生しました。
 3月14日にJRグループ全体の改正が行なわれた後、7月に東海・西日本(山陽・山陰)・四国、10月に西日本・四国、12月に東日本・西日本(金沢)・北海道で個別に改正が行なわれました。

《1998年の十大トピックス》
◆ 長野冬季オリンピック開催 観客輸送実施
 長野オリンピックは2月7日~22日の間、長野県の各地で競技が行なわれました。
 白馬で行なわれた、団体ジャンプ・日本チームの金メダル(原田雅彦の大ジャンプ!!)を覚えておられる方も多いでしょう。
 この白馬に向けて大糸線では多数の臨時列車(定期列車の延長も含む)が設定されました。
 特に姫路~白馬の急行〈白馬・栂池〉(糸魚川経由)、姫路~長野の急行<妙高・志賀>の設定が目を惹く所です。

下り
 <白馬・栂池3号>(9503D~9112D)
 姫路19:45 → 6:45白馬
 <妙高・志賀3号>(9513M~9306M)
 姫路20:35 → 6:51長野
上り
 <白馬・栂池4号>(9113D~9504D)
 白馬18:40 → 6:10姫路
 <妙高・志賀2号>(9305M~9512M)
 長野18:44 → 7:16姫路

 他に名古屋→白馬の急行<つがいけ>・長野→名古屋の急行<きそ>や南小谷始発の特急<しなの>、新宿→松本の夜行快速など。
 1・2月号の時刻表では開催日程の一覧の他、大糸線の特別ダイヤや、他周辺各路線の臨時列車の時刻が、付録のページに記載されていました。

◆ 新型寝台電車「サンライズ」デビュー
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(2008年6月17日横浜駅で撮影 ダイヤが乱れていて〈出雲〉の単独運転)
 285系はJR東海とJR西日本が共同開発した寝台電車で、A・B寝台とも全て個室となり、シャワー室やミニサロンの他、特急料金だけで乗れる「ノビノビ座席」の設備があります。
 住宅メーカーの協力により、内装が木目調になっています。
 285系デビューにより、客車の〈出雲2・3号〉と〈瀬戸〉を統合(〈出雲〉は岡山経由に変更)。
 7月10日より、東京~岡山を併結するダイヤに改められています。
 はっきり疲れが見えていたブルートレインに代わる、寝台特急の新しい形が見えたと思ったものですが…。
 8月号の「乗り物風土記シリーズ120」で特集されています。

◆ 徳島線に〈あい〉 津軽海峡線に「ドラえもん海底列車」運転
 〈あい〉は車両そのものは同じ徳島線の特急〈剣山〉と同じ185系ですが、正面にはタヌキ、側面には阿波踊りを描、いたラッピングが施されていました。
 4月5日に運行を開始、当初は多客期のみの設定だったようですが、8月号からは運転日の記述が消え、毎日運転になりました。
 「ドラえもん列車」は快速〈海峡〉の一部に「ドラえもんカー」を連結した列車。
 車体には「ドラえもん」のキャラクターをあしらい、車内はプレイルームを設けていました。
 〈おおぞら〉の「ちゃいるどサロン」と同じ発想だと思って良さそうです。

◆ 京急線羽田空港ターミナルへ延伸 成田空港行エアポート快特設定
 羽田~羽田空港は11月18日開業。
 同時に羽田駅はモノレール共々「天空橋」と改称しました。
 エアポート快特は羽田空港~成田空港を1日4往復(80分間隔)。
 他に、羽田空港~京成高砂のエアポート特急(やはり80分間隔)も設定され、京成高砂で京成上野~成田空港の特急と接続していました。
 どちらも、都営地下鉄浅草線内でも急行運転を行なっているのがポイント。
(三田・新橋・日本橋・東日本橋・浅草に停車。大門は大江戸線全通時より停車)

◆ 多摩都市モノレール開業 大阪・北九州でモノレール延伸
 多摩都市モノレールは立川北~上北台が11月27日開業。

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 北九州のモノレール延伸は2月13日。
(旧)小倉駅(同日平和通に改称)から、新築の駅ビルの真ん中に乗り入れ、乗り継ぎの利便性が大幅に向上しました。
 大阪のモノレールは10月1日に、万博記念公園から分岐する支線(国際文化公園都市線)が開業。
 日本のモノレールで支線が開通するのは初めてです。

◆ 弘南鉄道黒石線廃止 千葉急行電鉄は京成へ経営譲渡
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 黒石線は1984年11月に国鉄から転換された路線ですが、3月一杯を持って廃止になりました。
 転換当初は国鉄から譲渡された写真のキハ22が使用されていましたが、後に隣の小坂鉄道から購入したキハ2200を投入し、廃止まで使用しました。
 特定地方交通線でバスではなく、経営形態を変えて鉄道として存続した路線も数多くありましたが、その中では廃線の第1号となってしまいました。
 また、千葉急行電鉄はニュータウン開発のために建設された鉄道でしたが、経営難のため、10月1日より京成に引き継がれて千原線になりました。
 都市近郊といえど、簡単には良好な経営はできないという事を知らしめた出来事でした。
 歴代の千葉急行電鉄の車両については、こちらをご覧下さい。
 終始京成からのリースでまかなっていました。

◆ 周遊券全廃 「周遊きっぷ」発売開始
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 これは1990年の秋に北海道に行く時に使った、北海道ワイド周遊券です。
 
周遊券には
1.ワイド周遊券 … 広域のJR線・JRバス全線が乗り放題
2.ミニ周遊券 … 小規模のエリアのJR線・区間を指定したJRバスが乗り放題
3.ルート周遊券 … 予め選定された観光モデルコースに沿って周遊旅行するセット型
4.普通周遊券 … JR線を200㎞を超えて利用した上で、周遊指定地を2ヶ所以上訪問すると割引になるオーダーメイド型。夫婦向けには「グリーン周遊券」。
があり、ワイド・ミニ周遊券は急行自由席、ワイドでは加えて自由周遊区間で特急の自由席も乗り放題でした。
(なおルート周遊券は先行して、1991年3月一杯で全コース発売を終了しています)

 周遊券は使用する側、発売・運用する側の双方で色々問題が発生したようで、この年の3月一杯で全て発売を終了。
 翌4月1日より、自由周遊区間(エリア)を定めた「ゾーン券」と、その「ゾーン券」で定められた入口・出口駅への「ゆき券」「かえり券」をセットで発売する「周遊きっぷ」が発売を開始しました。
 「周遊きっぷ」もまた様々な問題があるようで、「ゾーン券」の改廃も頻繁に行なわれていますが、ともかく現在も34のゾーン券が発売されています。
 もっとも、これ以外にJR各社が独自に様々なフリーきっぷ等の企画券を発売していますし、何より旅の足が航空機・私鉄特急・高速バスなど多様化しています。
 結局、周遊券の廃止というのは、(今更ながら)JRがもはや絶対的な旅の主役ではなくなった、という事を意味しているのでしょう。
 一般周遊券の廃止により、巻頭の索引地図の「周遊指定地」の緑の網目は、「周遊おすすめ地」と改められています。

◆ 大阪近郊区間拡大
 12月1日に施行、範囲が一気に米原・近江塩津~播州赤穂や園部・谷川にまで広がりました。
 新快速を初めとする「アーバン・ネットワーク」の拡大への対応もあるでしょうが、翌1999年2月の磁気SFカード「Jスルーカード」導入が一番の理由でしょう。

◆ 明石海峡大橋開通 関西-淡路・徳島間高速バス運行開始
 明石海峡大橋は全長3,911mの世界最大の吊橋で、「パールブリッジ」の愛称があります。
 明石海峡大橋の開通により、神戸市と鳴門市が淡路島を介して一本の高速道路(神戸淡路鳴門自動車道)で結ばれる事になりました。
 大橋の開通は4月5日でしたが、関西~淡路・徳島を走る各昼行高速バスの運行開始は翌6日になりました。
 本四海峡バスの新規参入、阪神電鉄(当時)バス・山陽電鉄バスの昼行路線への本格参入が目を引きます。
 なお、自動車道上に高速舞子バス停が設置され、これに対応してJR神戸線の快速が3月改正時より舞子に停車しています。
 また、途中須磨~大磯でフェリーを利用していた品川~徳島の夜行バス〈エディ〉も明石海峡大橋経由に変更、所要時分が一気に1時間15分~20分短縮されました。

◆ スカイマークエアラインズ&エア・ドゥ就航
 航空業界の規制緩和策により、新規航空会社の参入が相次ぎました。
 スカイマークエアラインズ(スカイマーク)は9月19日・東京~福岡線で就航。
 日本では35年ぶりの新規参入になります。
 運賃は片道13,700円(大手3社は通常期27,400円)の設定。
 当初は1日3往復。
 初代のB767-300ERについては、№40で特集しましたのでご覧下さい。

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 北海道国際航空(エア・ドゥ ADO)は12月20日に東京~札幌線で就航しました。
 運賃は片道16,000円(大手3社は通常期25,000円)の設定。
 こちらも当初は1日3往復。

◆ その他
○ 阪神・山陽 梅田~姫路直通特急運転開始
○ 京王帝都電鉄→京王電鉄に改称
○ 大館能代空港・佐賀空港開港
○ 国内線航空 ジェット特別料金廃止 
 
《表紙の写真》
1月号 東海道新幹線 岐阜羽島~米原
 300系ですが、側面の表示は〈ひかり〉に見えます。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」4 羽幌線 留萌駅
●乗り物風土記シリーズ113 新型オール2階建て新幹線 E4系「Max]登場
●駅弁細見127 鯛の姿すし(三角駅)

2月号 常磐線 赤塚~偕楽園(臨)
 415系と梅。
 偕楽園(臨)駅は観梅のシーズンのみオープンする駅です。
 特急も停車しますが、上りには駅がありません。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」5 角館線・阿仁合線 角館駅
●乗り物風土記シリーズ114 常磐線の特急 フレッシュひたち
●駅弁細見128 善光会席 寺前弁当(長野駅)

3月号 明石海峡大橋(パールブリッジ) 山陽本線 垂水~塩屋
 221系快速電車。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」6 琴平参宮電鉄・琴平急行電鉄 琴平駅
●乗り物風土記シリーズ115 豪華寝台客車 夢空間
●駅弁細見129 とり釜めし(塩尻駅)

4月号 相模線 相武台下~下溝
 205系500番台と桜。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」7 勇網線 網走駅
●乗り物風土記シリーズ116 中国地方の特急
●駅弁細見130 たきこみ弁当(新見駅)

5月号 紀勢本線 紀伊長島~梅ヶ谷 
 85系〈ひだ〉。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」8 大社線・立久惠線 出雲市駅
●乗り物風土記シリーズ117 東西の古都 京都・鎌倉 春のパノラマ
●駅弁細見131 淸流育ち(立川駅)
 
6月号 石北本線 呼人駅
 キハ40×2連のローカル列車とルビナスの花。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」9 筑波鉄道・常南電気鉄道 土浦駅
●乗り物風土記シリーズ118 四国の特急
●駅弁細見132 しいたけ弁当(津山駅)

7月号 東海道本線 根府川~早川
 285系「サンライズ」。
 もちろん営業運転ではなく、1ユニット7連での運転で、よく見れば側面の表示は「回送」と読み取れます。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」10 信越本線(横川~軽井沢) 横川駅
●乗り物風土記シリーズ119 日本の風景をまとう A321特別塗装機
●駅弁細見133 鮎すし(日田駅)

8月号 東北本線 好摩~岩手川口 間
 キハ52+キハ58系×2連(盛岡色)。
 手前がひまわり。遠くは岩手山。
 この区間は現在はIGRいわて銀河鉄道の運営。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」11 中央本線(下河原線) 国分寺駅
●乗り物風土記シリーズ120 新型★特急寝台電車 サンライズエクスプレス
●駅弁細見134 宇都宮 餃子駅弁(宇都宮駅)

9月号 山陽新幹線 相生~岡山 間
 300系。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」12 栃尾鉄道・長岡鉄道 長岡駅
●乗り物風土記シリーズ121 南国の路面電車 高知市周辺-土佐電気鉄道
●駅弁細見135 日本紀行味めぐり(名古屋駅)

10月号 山陽新幹線
 500系〈のぞみ〉の先頭部分。
 500系運用が10月3日改正で増えているので、それに合わせた掲載でしょう。
●乗り物風土記シリーズは特集編となり、日本全国を走る「トロッコ列車」が取り上げられています。
 「嵯峨野トロッコ列車」「奥出雲おろち号」をメインに、北は「富良野・美瑛ノロッコ」から南は「球磨川渓谷トロッコ列車」まで、15列車が紹介されています。
 また、この年の7月10日に釧路で開催された「98全国トロッコ列車サミットin釧路」の模様も伝えられています。
 この特集のため、『新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」』はお休み。
●駅弁細見136 三陸名物 鮭弁当(花巻駅)

11月号 高山本線
 具体的な撮影場所は不明ですが、飛騨川沿いを走る85系〈ひだ〉。
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」13 加太軽便鉄道・和歌山軌道線 和歌山市駅
●乗り物風土記シリーズ122 新潟-2つの私鉄
●駅弁細見137 鮪素停育 マグロステーキ(紀伊勝浦駅)

12月号 新幹線「こまち」
 E3系を真上から撮っています。 
●新ステーションウォッチングシリーズ「駅むかし語り」14 信越本線・草軽電気鉄道 軽井沢駅
●駅弁細見138 いりこめし(川之江駅)
「第16回JTB時刻表フォトコンテスト」のため、「乗り物風土記シリーズ」はお休み。

《裏表紙の広告》
 この年からしばらくの間は2者が隔月で広告を掲出しています。
1月号 トヨタレンタカー
2月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
 横浜駅西口の駅前に建設された、外資系のホテル。
 以前は相鉄の本社が立っていた所です。
 開業は9月24日。

3月号 トヨタレンタカー
4月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
5月号 トヨタレンタカー
 草彅剛を起用。女装がちょっと…。

6月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
7月号 トヨタレンタカー 
8月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
9月号 トヨタレンタカー
10月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
11月号 トヨタレンタカー
12月号 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ

《その他》
 「私鉄時刻表」は、2月号(103)…小田急 3月号(104)…京成 4月号(105)…京急のみ掲載され、特に告知はなかったのですが、105回を持って終了となったようです。

 房総地域の夏ダイヤは、この年のシーズンを持って終了しました。
 ちなみに、京急の夏ダイヤも、おそらく1996年が最後になっています。
 もはや鉄道で海水浴、という時代ではなくなったのでしょうか。

 9月下旬の豪雨で土讃線の繁藤~土佐山田間が不通になり、特急〈南風〉〈しまんと〉は大杉~高知を運休して分断される形になりました。
 開通は12月25日。
 これより前、8月下旬の豪雨では東北本線・上越線で一部区間が不通になり、夜行の<北斗星><はくつる><あけぼの><北陸><能登><ムーンライトえちご>で運休や途中駅折返し、迂回などが発生しています。

 そろそろインターネットも普及しつつあった頃で、9月号より会社線ページに、各社のHPのアドレスが掲載されるようになりました。 
 
《定価》
1~12月号    970円(本体 924円)

※その他のトピックス
◆ サッカーW杯フランス大会 日本初出場
◆ 郵便番号7桁化
◆ 松坂大輔 夏の甲子園決勝でノーヒット・ノーラン
プロ野球日本シリーズ 横浜(4-2)西武 MVP:鈴木尚典
日本ダービー優勝馬 スペシャルウィーク 鞍上:武豊


 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)