№65 JTB時刻表 2009年11月号(JTBパブリッシング)

 本論に入る前に、バスのニュースをいくつか。
 京成バスが、バス共通カードの発売と使用を終了すると発表しています。
 発売は来年3月一杯まで。
 使用は来年7月一杯まで。
 PASMOへの移行が進んでいるのが理由、としています。
 関東エリアでバスカードのサービスを終了すると発表しているのは、私が検索した限りでは、今の所京成バスのみのようですが、他の事業者も皆足並みを揃えてサービス終了、となるのでしょうか。
 それから、関東バスの分社のケイビーバスは、11月1日より、再び関東バスの運行になるそうです。
 去年、多摩バスが西東京バスの運行に再統合されたように、一部分社という考え方は見直しの時期にきているのでしょうか。

 さて、発売から少し経ちましたが、今日は「JTB時刻表 2009年11月号」について取り上げます。
 ところで、雑誌類の感想文については、これまで「レビュー」というカテゴリーにしていましたが、レビューというのは、書き手の意思・思想に対しての自らの感想を書く訳で、単なる時刻というデータに対する感想をレビューというのはやはりヘンですね。
 従って、「JTB時刻表大研究」シリーズもスタートした事だし、これからは最新号についても「時刻表」のカテゴリーで書く事にします。
 既に9月号・10月号も訂正済みです。
 表紙は高山本線(飛騨金山~焼石)間の飛騨川沿いを走るキハ85系「(ワイドビュー)ひだ」。

◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第38回
 大井川鐵道のSL列車の観光車掌さん。
 50才になられてからの入社だそうです。
 すごい、というかうらやましい…。(いや、本当に。)
 面接では落語を披露して採用されたとか。
 沿線のガイドもさることながら、車両の事(SLだけではなく客車も)も知らなければならないので、「てつ」ではなかったはずの彼女にとっては、事前の勉強はなかなか大変だったろうと思われます。

◆ 駅旅本線 第57駅
 富山地方鉄道の寺田駅。
 本線と立山線の分岐駅ですが、年期が入った駅舎です。
 寺田に限らず、富山地鉄にはかなり古い駅舎が多数残っているのですが、開業が数年後に迫っている北陸新幹線と新黒部で接続する頃には、駅舎の姿も変わるのでしょうか。
 他の駅も含め、何とか今の姿のままリニューアル、という方向に行って頂ければと思います。
 下の富士急行の下吉田駅のように…。

◆ 新のりもの風土記シリーズ108 富士登山電車
 8月より運行を開始した列車で、もう御馴染みの水戸岡鋭治(本文では名前は出てこない。)氏のデザイン。
 東日本では初めてだそうです。
 車内は木目調ですが、やはり「たまちゃん電車」や「海幸山幸」などとの共通性が見て取れます。
 また、ここでは取り上げられていないのですが、下吉田駅も水戸岡氏プロデュースによりリニューアルされています。
 寿駅の写真がありますが、やはり下吉田駅を取り上げて欲しかった…。
 この他、例によって旧塗装復元編成や「トーマスランド」号なども取り上げられています。
 「フジサン特急」は、母体が国鉄時代の急行型なので、「富士登山電車」もあるし、そろそろ置き換え、という話が出てきそうで気になります。
(なお、今月末に「マッターホルン」号が復活しているそうです。)

◆ 黄色のページ
 11月7日(土)の新宿駅の工事についてのお知らせの後、行楽の臨時臨時列車や、「バルーンフェスタ」開催に伴うバルーンさが駅の時刻表、築城の航空ショーの臨時列車の時刻表など。
 それから、冒頭のニュース欄で、12月5日(土)~6日(日)にかけ、三鷹~立川の高架化工事による運休が予告されています。
 201系の運命を左右する工事です。
 
◆ 本文
 既にご存知の通り、JR西日本の500系「のぞみ」の内、51号(東京17:30→22:44博多)・28号(博多12:00→17:13東京)が10日からN700系の運行になり、残るは29号(東京12:30→17:44博多)・6号(博多7:00→12:13東京)のみになります。
 恥ずかしながら、500系は乗った事がありません。
 短区間でも、今の内に乗っておくべきかな…。

 JR線に関しては、10月号と大して変化はありません。
 上越新幹線ガーラ湯沢駅の、今シーズンの営業開始が目立つ位でしょうか。
 そこで、今月は国際線航空便の時刻表に注目してみました。
 国際線は、欧米のサマータイムに合わせて夏ダイヤと冬ダイヤに分かれ、今回はサマータイム終了に伴い、2日より冬ダイヤに移行します。
 ご存知の通り、日本航空(JAL)が経営悪化により路線の削減、機材の小型化を推進する事により、既に冬ダイヤでかなり変化が生じています。

 大阪(関西)~ソウル(仁川)・大連、名古屋(中部)~パリ線 → 休航
 東京(成田)~北京・広州・東京(羽田)~香港線 → 減便
 東京(成田)~シカゴ・ロサンゼルス・デリー・デンパサール・釜山・シンガポール、大阪(関西)~ソウル(金浦)、名古屋(中部)~バンコク線など → 小型化

 正直、まるで良い所がないなあ…。
 ただ、JALばかり目立っているけれど、国際線は全体的に減量傾向にあります。
 全日空(ANA)だって、東京(成田)~上海(浦東)線 → 減便、東京(成田)~杭州・香港線 → 小型化が行なわれます(これによりB747-400使用の国際線は東京~パリ線の一部のみになる)し、海外組でもユナイテッド航空が東京(成田)~ロサンゼルス線、ノースウェスト航空が東京(成田)~デトロイト・グアム線を減便しています。
 また、バンコク航空の広島~バンコク線が休航になります。
 それと、デルタ航空との合併のからみと思われますが、ノースウェストは、フライトナンバーを全面的に変更しています。

 もう一つ、間接的ながら航空がらみの話。
 大分空港と大分市内を結んでいる「大分ホーバーフェリー」が、今月一杯(明日まで)で休航になります。

画像

 空港と、大分市内のホーバー乗場の間を29分で結んでいたのですが、会社が9月に民事再生申立手続きを行い、これにより休航となるものです。
 これで、日本からはホーバークラフトの定期航路が消滅する事になります。

 冒頭に触れたケイビーバス(高速バス)→関東バスへの再移管は、11月号では反映されていません。

 来月号はもう初詣の列車の時刻が公表される事になるのですね…。
 明日は本体の更新のため、ブログはお休みします。 

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)