№32 JTB時刻表 2009年10月号(JTBパブリッシング)

 世間では今日から5連休(「シルバーウィーク」と呼ぶんだそう)ですが、私は水曜日まで全て仕事です。
 詳しく話す事はできませんが、今の私にとっては大事な仕事です。
 期間中は20日の「バスの日」「空の日」の関連で、数多くのイベントがありますが、全て参加は不可能です。
 従って、当ブログで取り上げる事もできません。
 私にとっても寂しいのですが、ご了承下さい。

 その連休の事もあるのか、今月のJTB時刻表はいつもの月より多少早目に、今日発売されました。
 表紙は10月1日デビューのE259系・新「NEX」。

◆ ダイヤに輝く鉄おとめ
 今月はJR池袋駅の助役さん。
 現場で女性の管理職も現れる時代になりましたが、池袋駅ではもう3割の女性職員がいるのですね。
 一昨日書いた伊賀鉄道の撮影に行った時に乗ったJR東海・関西線の車掌も女性でしたが、私鉄と比べると、JR各社の方が女性の進出が進んでいるように感じます。

◆ 新のりもの風土記シリーズ107 大糸線北部のキハ52
 もう皆さんご存知の、大糸線の北部・南小谷~糸魚川を走るキハ52。
 3種類の旧塗装を復元して走っています。
 一昨日昨日書いた伊賀鉄道や、これから書く予定の京成もそうですが、今の鉄道界は旧塗装復元ブームですね。
 しかし、今の若い人には信じがたいかもしれないけれど、ツートン2種類はともかく、オレンジ一色の「首都圏色」(相模線のキハ30系から始まったので)って、最初にデビューした頃は
暑苦しい
ってボロクソだったんですよ!
 鉄道ファンって、勝手だなあ…?

◆ 黄色のページ
 まず、先月号の所でも書いた、11月7日(土)の新宿駅の工事について。
 要は、この日新宿駅を発着するのは、山手線と中央・総武線各駅停車のみという事。
 あと何回やるんだろう?
 この工事では、合わせて高速バスの新バスターミナルも建設されるという話です。
 今の新宿付近の高速バスターミナルは、京王を筆頭にどこも飽和状態という感じなので、早い完成が待たれます。
 それと、東京モーターショー、及び3年振りの鈴鹿でのF1の臨時列車。
 JR&伊勢鉄道・近鉄両方掲載されています。

 ちょっと重箱の隅をつつくような話ですが、「本文の訂正」の中に、索引地図の「アメリカ村~日の岬パーク間」削除とあります。
 御坊南海バスが運行していますが、10月1日廃止になり、本文の時刻表は既に訂正済みです。
 この「日の岬パーク」ですが、「日の岬キャンプ場」とともに、「周遊おすすめ地」(52 日の岬・道成寺)の緑の網がかかっています。
 そろそろ「周遊おすすめ地」の意味が解からなくなっている方も多くなっていると思います。
 昔、JRには国鉄時代からの「一般周遊券」というのがあり、「周遊おすすめ地」は「周遊指定地」と呼称していました。
 簡単に言うと、JR線を201㎞以上利用し、なおかつ周遊指定地を2ヶ所訪れると、全区間の運賃が割引になるというものでした。
 一般周遊券は他の周遊券共々1998年に廃止になりましたが、「周遊指定地」は「周遊おすすめ地」として残っています。
 ただし、現在は運賃等に関して何の特典もありません。
 「周遊おすすめ地」はJR時刻表にも残っています。
 思うんですが、そろそろ「周遊おすすめ地」の表記は、終わりにしてもいいのではありませんか?
 乗車券の制度に何の影響も与えていない今、じゃあ「周遊おすすめ地」の網がかかっていない場所は「おすすめ」ではないのか?という事になりますし、周遊券廃止後の10年間で、今回の日の岬のように、足がなくなってしまっている場所も、少なくなくなってきていますので。
 むしろ、JR時刻表の、「世界遺産」のオレンジの網の方が説得力があるように思えます。
 (決して「世界遺産」=観光地、ではないはずですけれど。)

◆ 本文
 先月、東海道線に11月8日運転の東京5時35分発小田原行の臨時列車の設定があり、何の意味があるのか?と書きました。
 今日、その意味が解かりました。
 もう一本、臨時の快速「湘南国際マラソン号」が設定されていて、この大会のための運転だったのですね。
 「湘南国際マラソン号」は、グリーン車を含めて全車指定席ですが、どのような車両なのかは今の所不明。
 日南線では観光特急「海幸山幸」が運行を開始。
 土休日と年末年始運転。
 この列車は、水害で廃線になった高千穂鉄道のトロッコ列車を改造して運行されます。
 しかし、キハ47ベースの「はやとの風」もそうですが、改造車とはいえ、これで「特急」という種別はどうなんだろう…?
 「JRバス・地方交通線」に目を移すと、多少ショックかなと思えるのは、十和田観光電鉄の十和田湖線が「冬期運休」になるという事。
 今年は11月3日まで。
 これまでこの路線は、冬場にも十和田湖に入れる希少な路線として知られていました。
 今はJRバスの十和田東線「おいらせ号」があるから、こちらはもう冬は走らなくてもいいや、という事なのかも知れません。
 しかし、十和田湖は日本でも随一の観光地のはずですが、年を追うごとにバスの路線や便が削減されつつあり、悲しい限りです。
(昔は弘前から弘南バスや、八戸から南部バスの乗り入れもありました…。)
 もう一つ、今月一杯で廃止になるJR東海バスの一般路線を、名鉄バスが引き継いで運行する事になり、時刻も公表されています。
 パッとみた限りでは、トータルの本数はJR時代とあまり変わらないようです。
 名鉄バスは瀬戸市駅には初乗り入れとなります。(隣接する名鉄瀬戸線の駅に合わせて、新瀬戸駅と呼称。)
 ちなみに、以前連載で取り上げた「バス・ジャパン№3 国鉄バスのゆくえ」のなかの「バスライター国鉄バス路線第一号に乗る」の記事の中に、
「品野ではここまで一緒に立っていた名鉄バスの停留所の横に(操車場)と書いてある。」
とあり、かつては名鉄バスが入っていたようです。
 それで手元に残っていた、1987年版の「名鉄時刻表」を紐解くと、尾張瀬戸駅から品野行が一日1本だけ、夕方17時台にありました。
 ルートはJRバスと全く同じ。
 名鉄バスの方は1990年頃には廃止になっていたようで、今回、約20年ぶりに路線が復活する事になります。
 (一部は上品野まで行きます。)

 レビューのはずなのに、ちょっと昔話が入ってしまったようです。

 ところで今、とある出版社より、バスの書籍の出版のため、画像の提供を依頼されています。
 詳細は明かせませんが、その画像提供の作業のため、明日のブログの更新はお休みさせて頂きたいと思います。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)