「BUS JAPAN バス・ジャパン」創刊号の続きです。
都バスの特集記事の後、鈴木文彦氏による連載記事「バス趣味入門講座」。
その1は、ボディとシャーシの組み合わせ。
「たーみなる」は横浜駅東口。
前の年にオープンした、横浜そごうの1階に設けられたバスターミナル。
ちなみに当時の横浜シティ・エア・ターミナルは、今のポートサイド付近にあり、京急のブルーのシビリアンによる連絡バスが運行されていました。
「MAKER’S PAGES この一年の新車から」は、三菱ふそうのエアロクィーンとエアロミディ、それにトラック3種。
エアロクィーンはこの後、旧国鉄がドリーム号用として導入する事になり、第3号の表紙を飾ります。
エッセイとして、竹森清氏(当時の中央書院の社長)の「私の印象に残るバスの旅」。
それと、「バス・ジャパン」ではタクシーにもある程度力を入れていて、「GoGoタクシー」というコーナーがありました。
第1回は、「あんどん」について取り上げています。
タクシーは今に至るまで、趣味としてはあまり一般的にはなっていませんが、最近では鉄道系バス事業者がグループのタクシー会社にバス路線や貸切事業を譲渡したり(京成系の市川交通自動車(ラインバス)など)、過疎地域等の公共交通確保のために「乗合タクシー」が運行されるケースが見られますので、この方面から趣味の世界が広がるかも知れません。
そして、「乗合倶楽部」では、「くるくるまわる転車台のヒミツ!?」と称して、現在は廃止になった小田急小田原線・向ヶ丘遊園駅北口の小田急バスの転車台を取り上げています。
第2号からの「つぎとまります」のコーナーへの投稿への呼びかけもありますが、「バスマニヤン」という単語は全く定着しませんでしたね…。
「乗合制服倶楽部」では、都営バスの前身の一つ、東京市営バスの女性車掌の制服について。
「バストピ」では、バス関連のニュースがあります。都バスの都市新バス第2弾、〔都02〕「グリーン・ライナー」の運行開始や、「コトデンバス」の発足などが目に付きます。
また、旧国鉄が広島~出雲市間に高速バス路線を申請し、一畑電鉄・広島電鉄と対立していたというのも、気になるニュースでした。
結局3者で協議、国鉄と一畑が1往復ずつの運行という事で合意、現在の「みこと」につながる事になります。
当時、民営化が規定事実化していた旧国鉄(この年の秋の国会で正式に民営化が決定)は、民営バスに対抗する形で手当たり次第という感じで各地に免許を申請、大きな問題になっていました。
この問題は中央高速バスでも発生、この後取り上げますが、「バス・ジャパン」第4号でも触れられる事になります。
最後に、バス・ジャパンシリーズの定番の終点。
「シリーズ・終点」の第1回は、茨城県の「浮島」(旧桜川村・現稲敷市)。
旧国鉄バスと、関東鉄道バスが乗り入れていたという事で、バス停前で出発を待つ、土浦行国鉄バス(いすず+日野の、K-CJM470or520?)の写真が大きく掲げられています。
浮島へのバスはJR関東、関東鉄道とも廃止になり、地元の貸切バス事業者による代替バスがあるらしいですが、1日1往復だけの模様です。
この1冊を手にした時、私は、「ようやくバス趣味もここまで来たか。」と感無量でした(とは大げさですが)。
季刊とはいえ、ついにバス専門の雑誌が発行されたのですから。
そして、9月20日発売と予告されている第2号が、早くも楽しみになりました。
次回は、第2号以降の「バス・ジャパン」誌の展開について、駆け足になると思いますがまとめてみたいと思います。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)